車の買い替えなどで不要になったため愛車を売ろうと思っている方もいるでしょう。車を売る場合、色々とやることがあります。

必要書類の準備をしたり、事務手続きをする必要もあります。そのため、売ると決めたら早めに準備を進めることが大事です。

また、車を高く売るためにできることも紹介するので、参考にしてみてください。

車を売る時の流れを理解してやることを確認していこう!

車を売るにあたって、色々と踏まなければいけない手順があります。その流れをまずは理解する必要があります。

どこに車を売るのか決めて必要書類を準備し、査定を受けて買取価格に納得できれば売却することになります。

しかし、しっかり準備しておかないと満足いかないまま売却することになりかねないので、注意しましょう。

売却方法を決める

売却方法を決める
車を売る方法は、以下のようにいくつかあります。

  • 車買取業者に売る
  • ディーラーに下取りに出す
  • オークションサイトでの個人売買

まずは、どの方法で車を売るのかを決めましょう。

高値で売却したいのなら、買取業者に出すのがおすすめです。ディーラーの下取りでは中古車マーケットの事情にあまり精通していないスタッフが査定するので、相場よりも安値になりがちです。

買取業者なら中古車相場を把握し、その値を反映した査定額を提示してくれるので納得の価格で売却できます。

個人売買の場合は、契約の不備や料金の未払いトラブルなどリスク要因もあります。そう考えると、買取業者に買い取ってもらう方法が安全かつ高値で売れる方法だと言えるでしょう。

売却先を決める

売却先を決める
売却方法を決めたら、どこのお店に売るのか候補を絞り込みましょう。

この時、少しでも高値で売却できそうなお店を見つけることが大事です。同じ状態の車でも、それぞれのお店で独自の査定基準を有しているため、何十万円と買取価格が変わることも珍しくありません。

買取業者に売る場合、売った中古車をどうしているのかチェックしてみてください。買取業者の中には、自分のところで中古車を販売しているところもあります。自分のお店で販売すれば、中間マージンが発生しないため、その分高値買取でお客さんに還元できることになるので、おすすめです。

気になる買取業者のホームページをチェックする、口コミサイトの評判を確認するなどして候補を絞り込みましょう。

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必要書類を準備する

必要書類を準備する
車を売るにあたって事務手続きを行う際、書類を提出する必要が出てきます。

もし必要書類が全て揃っていないと、売却手続きが進まなくなります。スムーズに売却手続きを進めるために、必要書類をあらかじめ準備しておきましょう。

中には、書類を調達するのに何日もかかかるようなものもあります。直前で慌てないためにも、時間に余裕をもって準備してください。

また査定に出すときに必要書類をすでに用意していると、本気で売りたいというアピールにもなります。その結果、査定額がアップするかもしれません。

査定を受ける

査定を受ける
あらかた準備ができたら、愛車を査定に出しましょう。

査定には「簡易査定」と「実車査定」の2種類があります。

簡易査定は、電話もしくはネットで行うことのできる査定のことです。車種や年式、走行距離など基本情報を伝えて、おおよその買取価格を提示してもらいます。

簡易査定で高値を提示してくれた業者を2~3社ピックアップし、実車査定を受けましょう。

実写査定は、実際に車の状態を見てもらったうえで、査定金額を提示してもらいます。店舗に持ち込んでお願いする方法もあれば、出張査定もあります。

出張査定は自宅などお客さんの指定した場所に査定士に来てもらって、査定をお願いする方法です。仕事などで忙しくて店舗に足を運ぶことができない場合は、出張査定をお願いするのがおすすめです。

売買契約を結ぶ

売買契約を結ぶ
査定士の提示する買取金額に納得できれば、売買契約を交わします。

売買契約書を提示されるので、その内容を確認して納得できれば署名・捺印をします。

普通自動車の場合、押印は「実印」でなければなりません。実印であることを証明するために「印鑑証明書」を用意する必要もあります。

軽自動車の場合は認印でも構わないため、印鑑証明書を用意する必要はありません。

引き渡し・入金確認

引き渡し・入金確認
売買契約をしたら後日、車の引き渡しを行います。

出張査定の場合は査定額に納得すればその場で引き渡すことも可能です。

引き渡しの期日までに、車の荷物は全て出しておきましょう。ここで注意しなければならないのは、ドライブレコーダーやカーナビの確認です。いずれも取り付けたまま引き渡す場合には、情報をすべて削除しておきましょう。

買取業者が初期化してくれる場合もありますが、万が一忘れてしまうと個人情報がそのまま残ってしまうことになりますので、必ず消去しているか確認しておいてください。

買取代金の支払いは、車を引き渡した後に銀行口座に振り込まれるのが一般的です。事前に買取代金の支払いがいつされるのか確認しておきましょう。

もし当初言われていた期日までに入金が確認されないようなら、早めに買取業者に問い合わせましょう。

車を売る時の必要書類について

車を売る時の必要書類について
車を売る時は、必要書類を一式用意しなければなりません。買取業者で用意してくれるものもあれば、売る側が用意しなければならないものもあります。

具体的にどのようなものを用意すればいいのか、以下で詳しく紹介します。

紛失している場合は再発行が必要なものもあるので、売る前に保管されているか確認しておいたほうがよいでしょう。

車を売る時はどんな必要書類を準備しなければなりませんか?
車検証、自賠責保険証、自動車税納税証明書、リサイクル券、印鑑証明書を準備しなければなりません。紛失して見つからなければ再発行が必要な場合もありますので、早めに確認しておきましょう。
①車検証

車を売る時の必要書類の1つ目は、車検証です。

車を運転する際は車検証を携帯しなければならないと法律で決められています。一般的にダッシュボードで保管している方が多いので、確認してみましょう。

車検証がどこにも見つからなければ、再発行手続きが必要です。

車検証の再発行手続きを受け付けているのは、普通自動車の場合は「運輸支局」、軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」が窓口となります。間違えないように気をつけましょう。

万が一、車検切れになっていたとしても車両を売却することは可能ですが、そのままでは公道を運転できないので、仮ナンバーを取得したり、レッカーで移動してもらったりする必要があります。

②自賠責保険証

車を売る時の必要書類の2つ目は、自賠責保険証です。

車を売るにあたって名義変更の手続きをしなければなりません。この名義変更をする際に自賠責保険証が必要になります。

車を公道で運転する際は、自賠責保険の加入が義務付けられいるため、必ず加入しているでしょう。そして、自賠責保険証も車検証と一緒に保管されていることが多いので確認してみてください。

もし自賠責保険証がどこにも見当たらないようであれば、再発行手続きをしなければなりません。自賠責保険に加入している保険会社に問い合わせて、案内の通りに手続きを進めましょう。

③自動車税納税証明書

毎年4月1日時点で自動車を保有している方は、自動車税の納税義務があります。この税金を納めている証拠になる書類が自動車税納税証明書です。

納税通知書が届き、それを持って銀行やコンビニなどに行って納税すると、半券が戻ってくるでしょう。これが自動車税納税証明書になるので、捨てないように気を付けましょう。

もしうっかり紛失してしまった場合は、再発行の手続きを進めてください。普通車の場合は「都道府県税事務所」、軽自動車の場合は「市区町村役場」が受付窓口になっているので、間違えないように気をつけましょう。

もし税金の支払いを忘れているようであれば、車の売却手続きを進められないため、速やかに納税してください。

④リサイクル券

自動車リサイクル法により、廃車にする時のリサイクル費用は、車を購入する時に負担しなければなりません。その時に渡されるリサイクル券も、車を売る時の必要書類の1つです。

リサイクル費用を負担するのは、廃車時点での車の所有者です。そのため、もし中古車として売るのであれば、リサイクル料は戻ってくるのが一般的です。

リサイクル券が見つからない、紛失している場合は、再発行ができません。そのため、「自動車リサイクルシステム」というサイトにアクセスして「リサイクル料金の預託状況」というページをプリントアウトして提出すれば、リサイクル券の代わりになります。

⑤印鑑証明書

普通車を売却するにあたって譲渡証明書などに捺印する必要があり、その際の印鑑は実印でなければなりません。そこでその印鑑が実印であることを証明するために、印鑑証明書も提出する必要があります。

印鑑証明書は、市区町村役場で手続きをすると発行してもらえます。

ただし、印鑑証明書の交付を受けるためには、前もって印鑑登録をしておかないといけません。もし印鑑登録をしていなければ、まずは登録手続きを進めましょう。その上で、印鑑証明書を発行してもらってください。

印鑑証明書は発行から3カ月以内のものが有効です。あまりにも早く交付を受けると、3カ月以上経過して無効になる恐れがありますので気を付けましょう。

軽自動車を売却する場合は、実印である必要がないため、印鑑証明書を準備する必要はありません。

車を高く売るためにやるべきこと

車を高く売るためにやるべきこと
愛車を売るなら、少しでも高値で売却したいと思うでしょう。

実は、買取手続きを進める際、事前にいくつか準備をするとプラス査定に影響する事柄があります。

具体的にどのような準備をしてから査定を受ければいいのか、ここで詳しく見ていきます。

車を少しでも高く売るために何かしておくべきことはありますか?
新車を購入した際についてきた付属品を揃える、洗車や車内をきれいにするといった準備をしておきましょう。車内に置いている荷物もできるだけ取り出しておけば、査定士の印象がアップするかもしれません。
車をきれいにする

査定を受ける前に車をきれいにしておきましょう。きれいにしておけば査定士の印象がよくなり、間接的にプラス査定される可能性があります。

車をきれいにするのは外装だけではありません。内装もきれいに掃除しておけば、印象がさらに良くなります。

内装の掃除で気をつけないといけないのは「ニオイ」です。車内のニオイは、自分が気にならなかったとしても、他人にとっては気になることがあります。特に、タバコやペットのニオイは気にする方も多いです。

まずは車のドアを開けて換気をしてください。そして、消臭スプレーをかけて対策しましょう。

芳香剤を使ってニオイをごまかすと、悪臭と相まってさらにニオイが気になる可能性もあるのでおすすめできません。

付属品を準備する

車を購入する際にメーカーやディーラーなど純正オプションをつけているのであれば、こちらを準備しておきましょう。

純正オプションがあれば、プラス査定になる可能性が高いです。

特にサンルーフやスポイラー、セキュリティ関係のシステムなどメーカーオプションは高く評価される傾向があります。査定の際には、きちんとアピールしておきましょう。

社外オプションについては評価が二分します。人気のオプションであればプラス査定も期待できますが、あまりメジャーではないものだとマイナス査定になるかもしれません。

しかし、もともと取り付けられていた純正品が保存されていれば、マイナス査定はなくなります。車を購入したときに渡された付属品はフルセットで残しておくといいでしょう。

荷物を片付けておく

車内に荷物を入れたままにしている方もいるでしょう。特に、トランクにレジャーグッズなどを入れっぱなしにしている方は多いかもしれません。

このような車内の荷物は引き渡しの時までに出しておけば、基本的には問題ありません。しかし、査定前に不必要な荷物は全て出しておくと、査定額がアップする可能性が高いです。

車内に荷物がたくさんある状態と何もなくてすっきりした状態だと、後者のほうがスムーズに査定もできます。

また、「今すぐにでも売る気のあるお客様だ」と査定士も認識し、査定額がアップするかもしれません。

車の査定額を見積書で確認する場合のポイント

車の査定額を見積書で確認する場合のポイント
愛車を査定に出すと、その結果を見積書で提示してくれる業者が多いです。

買取価格がどのくらいか気になると思いますが、その他にも見積書の内訳で確認してほしいポイントがあります。

ここからは、見積書のチェックポイントについて詳しく説明していきます。

車の査定を受けて見積書をもらったら、どこをチェックすればいいですか?
車両情報が正しいか、税金などの還付が反映されているかどうか確認しましょう。車両情報が間違っていると、ベースとなる買取価格が違っている可能性があります。
車両情報を確認する

見積書の中には、査定した車に関する情報が記載されています。もし車両情報について間違った記載があれば、その部分の訂正を求めましょう。

車両情報には、メーカー、車種、年式、型式、車体番号など様々な情報が記載されています。

車の査定では、まず車両情報をもとにして基本価格を出しているため、もし間違っていると買取価格そのものに誤りが出てきてしまいます。根本が間違っていると、買取価格も変わってしまうわけです。

その他にも、車の装備品が全て反映されているかどうかも、見積書でチェックしてください。記載漏れがあると、もっと高値で売却できる可能性も出てきます。

還付が反映されているか?

見積書をチェックする際に、リサイクル料と税金に関する記載がどうなっているかも確認してください。いずれも残り期間分の還付を受けられる可能性があります。

前述しましたが、リサイクル料は最終的に廃車になった際に発生する費用です。また車を購入する人が新車中古車関係なく、リサイクル料を支払います。

もし廃車処分しなければ、支払ったリサイクル料は原則戻ってきます。そのため、査定金額の中にリサイクル料の還付が反映されているかどうか確認することが必要です。

また、自動車税や自賠責保険料が満期になる前に売った場合、残りの期間に応じた金額が基本的に還付されます。これらの還付金も反映されているかどうか、見積書の中で確認してください。

ちなみに、自動車税と自賠責保険料は還付がありますが、自動車重量税には残金に応じた還付はありません。この辺のところを混同しないように注意しましょう。

まとめ

①車を売るにあたっていくつかの手順を踏む必要がある
②査定を受ける前に、必要書類もあらかじめ準備しておくとよい
③車をなるべく高く売却できるよう、車をきれいにしたり、付属品を準備しておくとよい
⑤車の査定後にもらう見積書の中に自動車税やリサイクル料金の還付がされているのかどうかチェックすることが大切

※本記事は公開時点の情報になります。
記事内容について現在の情報と異なる可能性がございます。
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