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愛車の売却を検討している方なら、少しでも高く売りたいと思うでしょう。実は同じ車でも、買取業者によって査定額が大きく変わってきます。
この記事では、車を高く買い取ってもらうためにどのような業者に査定してもらうべきかについて見ていきます。
また、工夫次第で一番高い買取額を出せる可能性もあります。車を高く売るコツについても見ていきますので、査定に出す前に参考にしてみてください。
一番高い査定額をつけてくれる車買取業者はどこ?その見極め方とは?
同じ車を査定に出しても、業者によって査定基準が異なるため査定額も違ってきます。では、一番高い査定額をつけてくれる買取業者を見つけるにはどうしたらいいのでしょう?
高額査定をつける買取業者には、いくつか特徴があります。主なものをピックアップしてみました。
基本は大手買取業者にお願いすると良い
もし買取先で迷っているのであれば、大手買取業者に見てもらうと良いでしょう。
大手買取業者は、各地に複数店舗を展開しているところが多いです。チェーン展開しているところは、直営店とフランチャイズ店があります。
直営店はもちろんのこと、フランチャイズ店でも査定にあたってのガイドラインがきちんと定められています。そのため、お店によって買取価格が大きく変わってくることは考えにくいです。つまり、安く買い叩かれるリスクも少ないと言えます。
大手で有名な買取業者の場合、不当な査定をすればネットなどで、その情報はすぐに出回るでしょう。知名度があるだけに風評被害によるダメージは大きくなります。
ブランドの信用失墜にもつながりかねないので、サービスや接客指導に力を入れているところが多いです。それなりの価格で買い取ってもらえるでしょう。
車の売り時はいつ?タイミングを誤ると損することも!
買取実績の多さを確認する
年間の買取実績の多いところは、それだけお客さんが自分の愛車を売却しているということになるので、一番高い査定金額を出してくれる可能性が高いです。
今では、インターネットで愛車の査定価格の相場を簡単に把握できます。複数の業者の見積もりを比較することも簡単です。
買取実績が多いということは、お客さんが満足できる査定価格を提示しているという捉え方もできます。高額査定が期待できるので、各業者の買取実績について調べてみるといいでしょう。
買取業者のホームページには過去の買取実績を掲載しているところもありますので、チェックしてみましょう。
口コミを確認する
今では、買取業者に関する口コミサイトやランキングサイトもいろいろと出てきています。気になる買取業者があれば、その口コミをネットで確認しましょう。
口コミでおおむね評価が高ければ、高額査定が期待できます。悪い評判しか投稿されていない買取業者の場合、避けたほうが賢明です。
買取業者のホームページでも、それなりに情報収集できますが、お店が制作しているサイトなので、どうしてもネガティブなことは記載されていません。
口コミサイトの場合、お客さんの率直な感想が記載されています。いいところだけでなく、悪いところも忌憚なく書かれていることが多いです。
特定の買取業者を利用する際のメリットとデメリットの両方をチェックできるので、目を通しておきましょう。
出張査定に対応している
もしお店に愛車を持ち込むスケジュールが取りにくければ、出張査定に対応している業者に依頼するのがおすすめです。時機を逸することで、愛車の買取価格を下げるような事態を回避できます。
車の買取価格は基本的に時間が経過すればするほど値段が下がってしまうということです。車を持ち込むタイミングが見つからずに自宅に保管し続けると、その分買取価格が下がってしまいます。
出張査定は、お客さんの自宅など指定した場所に査定士が来て査定をしてもらえるサービスです。そのため、持ち込むよりもスケジュールが取りやすいでしょう。
出張査定で査定士の提示した金額に納得できれば、そのまま愛車を引き取ってくれます。できるだけ早く愛車を処分したいのであれば、出張査定の利用も検討してみてください。
車の売り時はいつ?タイミングを誤ると損することも!
引き取った中古車を自社で販売している
中古車販売店もグループ傘下に入れているような買取業者は、高額査定になりやすいとされています。その理由は、買い取った車を売るにあたって余計なコストがかからないからです。
通常、車を買い取った買取業者は、中古車販売店に売りに出します。この時、どうしても「中間マージン」が発生してしまいます。
買取業者は利益を確保するため、中間マージン分を差し引いた査定金額を提示するでしょう。そうなると、中間マージン分が損となります。
一方、買い取った車を自社もしくは系列店で販売できれば、この中間マージンをカットできます。その分だけ、査定金額に上乗せしてくれる可能性が高いということです。
特定の買取業者に興味を持ったら、引き取った車をどう処理しているのかチェックしてみるといいでしょう。
見積もりの内訳が明確
買取業者に車を査定に出した場合、ほとんどの業者で見積書を作成してくれます。見積書をチェックする場合、金額だけでなくその内訳についても確認しましょう。
内訳が細かく記載されていない場合、一見すると高額査定でも誤魔化されている可能性があります。
実は車を売却することで、戻ってくるお金があるかもしれません。内訳がはっきりしていないと、このような返金分がきちんと反映されているかどうかが分からなくなります。
高額査定してくれる業者は、この辺りの内訳も細かく分かりやすく記載してくれることが多いです。
車種によっては専門の買取業者にお願いしたほうが良い
車種関係なく適正な価格を提示してくれる業者を選ぶのも、おすすめの方法です。車種・メーカー関係なく適正価格を提示できる業者は、それだけ多くの販路を持っています。
ただし、クラシックカーや輸入車のような特殊な車の場合、高額査定を出すのは難しいかもしれません。一般的な車種と比較してニッチな市場なので、買い手がなかなかつかない可能性があります。
もし一般的な買取業者に査定に出してもなかなか高値がつかない場合は、専門の買取業者に見てもらうのがおすすめです。
買取業者の中には、クラシックカーや輸入車、スポーツカーなどといった特殊な車種に特化して買取を行っているところもあります。このような業者に査定をお願いすれば、市場動向に応じた高額査定が期待できるでしょう。
一番高い買取価格を出すためのコツ
車を一番高い買取価格にするためには、業者選び以外にも自分たちでできることがいろいろとあります。
ここからは、買取価格を高くするためにやっておくべきポイントについて紹介していきます。
これから車を買取に出そうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
どのタイミングで買取に出すかによって、買取価格は変わってきます。年間の中で高額査定がつきやすいと言われているのが、3月と9月の前です。
ほとんどの買取業者で、3月を決算期、9月を中間決算期としています。この時、少しでも業績を良くしようと、買取業者は積極的に車を買い取ろうとします。1台でも多くの中古車を確保しようとして、いつもよりも高値で買い取ろうとするでしょう。
特に3月前、1~3月は新年度を迎えるにあたって車を買い替える方も多いため、高額買取が出やすいとされています。中古車のニーズも高まるので、その分買取金額も高くなるのです。
車の売却方法は、「下取り」と「買取」の2つに分類できます。両者を比較した場合、一般的には買取のほうが高値になりやすいとされています。
下取りは、ディーラーで行っているサービスです。ディーラーは新車販売が主要な業務なので、中古車市場の動向についてはあまり詳しくありません。そのため、その時々のマーケットを反映した下取価格になりにくいです。また、次の車の購入価格から下取金額を差し引く形になるので、内訳が分かりにくい傾向にあります。
買取業者は車の買取を主にしています。中古車マーケットのことも熟知していて、その時々の相場を反映した査定価格を提示できます。こういった理由により、買取価格のほうが下取価格よりも高くなりやすいのです。
少しでも高く愛車を売りたければ、買取業者に査定に出しましょう。
愛車の買取価格の相場を把握しておけば、業者の提示した金額が妥当なものかどうか判断できます。
今では車に関して素人でも、インターネットで愛車の買取相場を簡単に調べられます。自分の愛車の車種、年式、走行距離など基本的な情報を入力すれば、おおよその相場は把握できるでしょう。そんなに入力項目も多くないので、数分で作業は完了します。
買取相場をネットで調べるのは、24時間好きな時にいつでもできます。仕事が忙しい方でも、帰宅後のちょっとした自由時間を使って調べることが可能です。
相場を調べるサービスはほとんどが無料なので、愛車がどのくらいで売れるのか下調べをしておきましょう。
車を使い続けていると、どこかにぶつけたり、こすったりした覚えがなくても小さな傷がつくものです。ちょっとしたかすり傷であれば、自分で直してから査定に出すのも一考です。
車の査定では、ボディの傷の有無ももちろん考慮されます。細かな傷がたくさんあれば、マイナス査定となる可能性が高いです。
小さな傷であれば、市販の研磨剤を使って目立たない状態にできるかもしれません。研磨剤はカー用品店で取り扱っているので、購入して傷を消しておくといいでしょう。
無事故でも走行中に小石を跳ね上げてしまってボディにあたり、傷を作ることもあり得ます。査定に出す前に傷ができていないかチェックしてみましょう。
小さな傷であれば、市販の研磨剤を使用すれば消せるかもしれません。しかし、大きな傷やへこみは別です。その場合は、修理をせずにそのまま査定に出すことをおすすめします。
大きな傷やへこみがあると自分の手には負えず、板金工場に修理に出して直すことになるでしょう。
確かに修理して傷やへこみをきれいにすれば、その分買取価格は上乗せされます。しかし、板金工場に修理に出すことで修理代がかかります。
修理代より買取価格の上乗せ分が高くなることはまずありません。結局修理に出すと損してしまうので、そのまま査定に出してください。
車を購入したときに、いろいろな書類を渡されるでしょう。車両に関する書類の有無によっても査定金額に影響を及ぼすので、書類は査定時にすべて準備することをおすすめします。
特に「点検整備記録簿」「取扱説明書」「保証書」は、あるとプラス査定になりやすいです。
点検整備記録簿は、これまでどこをどう整備したか記録されています。今後どこを整備すればいいか参考になる書類です。
取扱説明書は、車両の扱い方について記載されているマニュアルです。
また、保証書は期間切れになっていたとしても準備しておくといいでしょう。
車を高く売る際の注意点
車を一番高い価格で売却しようと思っているのであれば、いくつか注意点もあります。
以下で紹介する5つのことを頭に入れたうえで売却手続きを進めましょう。
特に引き渡し前後の手続きがどうなっているか確認しておかないと、後々トラブルに発展する可能性がありますので注意してください。
査定を受けたら見積書を必ず作成してもらってください。そして見積書の内訳がどうなっているかを確認しましょう。
車を売却する場合、買取金額のほかに戻ってくる諸費用があります。それは「リサイクル料金」や「自動車税」などです。
リサイクル料金とは、廃車にする際の費用をあらかじめ支払ったお金です。買取に出したのであれば廃車にしないので、預託していたリサイクル料金が戻ってきます。
また、自動車税も戻ってくる可能性があります。自動車税は本来廃車にした時しか還付されませんが、買取業者が自主的に残期間分の税額を戻してくれる場合があります。
このように、本来もらえるはずのお金が買取価格に反映されているか、見積書の内訳で確認しましょう。
車を売却する際、いくつか必要書類を準備しますが、その書類に不備があると、買取手続きが先に進みません。場合によっては必要書類を再発行している間に、愛車の買取価格が下がってしまう可能性もあります。
例えば、車検証や自賠責保険証などを紛失した場合、再発行手続きをしなければなりません。また、普通車の場合は印鑑証明が必要です。印鑑登録手続きを済ませていないと、印鑑証明は取得できません。
売買契約をする前に、必要書類の準備を進めておくと手続きがスムーズなのでおすすめです。
いったん売買契約を交わすとキャンセルは基本できません。しかし、中には車を買取に出した後でやむを得ない理由でキャンセルをすることも考えられます。
そこで、いつまでであればキャンセルできるかあらかじめ確認しましょう。「契約後はキャンセル不可」「何日以内ならキャンセル可能」など、業者によって対応はまちまちです。
キャンセルの可能性があるなら、車の売却はおすすめできません。しかし、万が一のことも考えてキャンセルの際の取り扱いについてはチェックしておきましょう。
契約書などに書かれているはずですが、見当たらないようであれば担当者に確認をとっておいてください。
車の引き渡し日はあらかじめ確認しておきましょう。特に車を買い替えるのであれば、次の車が納車されるスケジュールと調整する必要があります。一般的には、査定後1週間前後に引き渡します。
もし想定していた引き渡し日を伸ばすと、買取価格が変わってしまう恐れがあります。査定から引き渡しまでの期間があまりにも長く開いてしまうと、走行距離や経年的な事情で査定金額が下がるかもしれません。
いつまで今の愛車を利用するかを考えて、そこから逆算して、どのタイミングで車を売ればいいか検討してください。
売買契約を締結して決められた期日に車を引き渡せば、後は買取代金の入金となります。
いつ入金されるのかは、買取契約を交わす前に業者に確認しておきましょう。
入金までにかかる期間は業者によってまちまちです。早いところだと2営業日で入金されるような業者も見られます。しかし、遅いところだと1週間以上かかるような業者もあります。そのため、前もって確認をとっておきましょう。
あらかじめ入金予定日を確認しておくと、万が一その日までに入金が確認できなければすぐに問い合わせることができます。入金日までに口座に代金が入っていない場合、速やかに業者にコンタクトを取りましょう。
買取額をアップさせる交渉術
車をできる限り高く売却するためには、交渉力が重要です。こちらでは、効果的な交渉術をいくつか紹介します。
車を売る際は、「自分が本当に売るつもりがある」という意思を業者にしっかり伝えることが大切です。買取業者は、毎日多くの見込み客と接しており、なかにはただ市場価値を確認するだけの人や、売る意思が曖昧な人もいます。そのため、売主が「すぐにでも売却する」という本気度を見せることで、業者の対応も変わるでしょう。
例えば、ほかの業者にも査定を依頼していることや、具体的な売却時期を伝えることで、業者側も「売ってもらえるかも」と感じて査定額にも影響する可能性が高まります。車の状態やシーズンによっては、高価買取が期待できるでしょう。
交渉を進める上で、相手とのコミュニケーションは重要です。丁寧で礼儀正しいやりとりを心がけ、相手に対してリスペクトを持ちましょう。業者もビジネスとして接していますが、一人の人間です。気持ちよく交渉できる相手とは、よりよい条件を提示しようという気持ちが芽生えるでしょう。
もし、無理な要求を繰り返したり、横柄な態度をとったりすると、業者との関係が悪化し、買取額に影響をおよぼすことがあります。双方にとってメリットのある交渉を心がけましょう。
車を売る際に重要なのが、引き渡しの期限を明確にすることです。「いつまでに売りたい」と具体的な日付を提示することで、業者はその期限内に取引を成立させようと動きやすくなります。業者も余計な在庫を抱えたくないため、迅速に取引を終えたいと考えることが多いものです。
「早めに売るなら高値をつける」といった形で、引き渡しのスケジュールが買取額に影響を与えることもあります。事前にしっかりとスケジュールを立てておきましょう。
買取業者のセールストークに惑わされないことも、重要なポイントです。多くの業者は「ほかの店ではもっと安い」「今なら特別に高く買い取る」などといった言葉を使い、焦らせて早く決断させようとすることがあります。しかし、そのようなセールストークは真に受けず、冷静に複数の業者から査定を受け、条件を比較しましょう。
また、「今決めなければ値段が下がる」というプレッシャーをかけられることもありますが、本当に正しいとは限りません。判断する必要があります。焦って早々に契約を結ばず、時間をかけて納得できる条件を引き出すことが、高価買取につながります。
買取不可と言われた場合の対処法
車を売りたいと思っても、業者から「買取不可」と判断されることがあります。しかし、1つの店舗で買取不可といわれても、ほかの店舗なら買い取ってくれるかもしれません。
ここからは、買取不可といわれた場合の対処法を3点紹介します。
一つの業者で買取不可、または極端に低い査定額でも、ほかの業者では高価買取につながることがあります。各業者が抱える在庫状況や取り扱い車種によって、買取基準は微妙に異なるものです。そのため、車を売却する際は複数の店舗で査定を受けましょう。
とくに、外車や特殊なモデルといったニッチな車種を専門に取り扱う業者なら、一般的な中古車買取店では買取不可とされた車でも高値で買い取ってくれる可能性があります。
買取不可といわれる車は、事故車であるケースが多数を占めます。そのような車を売却したい場合は、事故車の買取実績が多い、または販路が広い業者がおすすめです。何度も店舗で査定を受けるのは手間ですが、高価買取を目指すなら複数店舗での査定は必須です。
老朽化した車や既に動かない状態の車だと、中古車として買い取ってもらえない場合があります。この場合の選択肢として挙げられるのが、廃車手続きです。
廃車は自治体や専門業者を通じて手続きを行いますが、リサイクル料や解体費用といった諸費用がかかります。個人で手続きすると市役所で必要書類を発行したり、陸運局で申請を行ったりと手間がかかるものです。
かつては車の廃車に補助金がでていた時代もありましたが、現在はありません。廃車手続きは中古車買取店や廃車買取業者で代行も請け負っているため、基本はそちらを活用しましょう。
中古車としての価値が0円でも、パーツ単体やスクラップとしてなら、価値を示せる可能性があります。もし中古車として売れないときは、廃車買取業者で売却して廃車にしましょう。
廃車買取業者では、車のパーツや鉄スクラップとしての価値を見いだして買い取るため、通常の業者が買取不可とする車でも対応してくれます。買取額は中古車のときより大幅に下がってしまいますが、個人で廃車手続きするよりはお得です。
業者によっては廃車手続きを無料で代行してくれるところもあるため、できるだけお金をかけずに車を処分するなら、廃車買取業者を利用しましょう。
車を売却する方法には、個人売買やディーラーでの下取りという選択肢もあります。しかし、これらの方法は一般的に買取業者よりも低い価格で売却されることが多いため、基本は中古車販売店での買取でよいでしょう。ディーラーでの下取りは、車の買取額が新車購入の値引きとして扱われるため、純粋な買取額が低くなる傾向がある点にご注意ください。
また、個人売買では買い手との交渉が煩雑になりがちで、トラブルのリスクも高まります。売買で書類を交わすことも多いため、どうしても個人間でやり取りするなら弁護士や行政書士に相談して、契約書を作成してもらいましょう。
買取不可と言われる理由
車の売却を考えていても、買取業者から「買取不可」といわれればその店舗での買取は諦めざるを得ません。理由はさまざまですが、業者もそれなりの理由を持って断っているものです。
ここからは、買取不可の車にある共通点を紹介します。
買取が難しいケースとして挙げられる代表例が、車が走行できない状態にある場合です。
例えば、エンジンが故障していたり、ブレーキが効かなかったりする状態だと、修理しなければ走行できません。業者側で修理できそうと判断されるなら買い取ってもらえますが、修理できない、または修理費用が高額で売値と釣り合いが取れないと判断されると買い取ってもらえません。
ただし、走行できない車でも、パーツやスクラップとして価値を見いだされることがあります。とくに、人気の車種や部品が手に入りにくい希少な車の場合、専門業者や廃車買取業者が買い取るケースもあります。そのため、走行できなくても複数の業者にあたってみるのが重要です。
事故車もまた、買取が難しい車の一つです。とくに、修理規模の大きい事故を起こした車は、高確率で買取不可とされます。たとえ売却できたとしても、中古車としての高価買取は難しいでしょう。
また、事故車は再販売時にトラブルが生じるリスクが高いため、業者にとってはあまり歓迎される類ではありません。例えば、車体のフレームやシャーシが激しく損傷していると安全性に問題があるとみなされることが多く、買い手がつきにくくなります。売れ残りの可能性が高いと判断されれば、買い取ってもらえないでしょう。
このような事故車を売却する場合、事故車の買取実績の多い業者や廃車買取業者で売却するのがおすすめです。
年式が古すぎる車も、買取不可とされるかもしれません。極端に古い車種ならクラシックカーやビンテージカーとしての価値を見いだされるかもしれませんが、そのような価値を示せる車は、状態が良好でなければなりません。例えば、雨風で野ざらしにされて、錆や劣化が激しい場合は、買い取ってもらえないでしょう。
また、10年以上前の車やすでに生産が終了している車種は、買取業者にとって再販が難しいため買取対象外とみなされます。これは、年式が古くなると車のパーツが劣化しやすく、修理やメンテナンスにかかるコストが増えるためです。古い車種の買取に強い業者でない限り、中古車販売店で売却するのは難しいでしょう。
走行距離が多すぎる車も、買取を断られる可能性があります。
一般的に、走行距離が10万キロを超えると車の市場価値は大きく下がるものです。これは、車が長期間にわたって使用されていることで、エンジンやトランスミッションといった主要な部品が劣化している可能性が高くなるためです。
走行距離が多い車は、将来的な修理やメンテナンスのコストがかかると予想されるため、業者はそのリスクを考慮して買取を避けることがあります。ただし、定期的なメンテナンスが行われていて状態が良好な車や、特定の人気車種であれば、走行距離が多くても高値で取引されるかもしれません。
走行距離が多いからといって必ずしも諦める必要はなく、状態のよさをアピールすることで、高価買取につなげられるでしょう。