目次
何社にも車の査定を依頼する際は対応しきれるかが重要です
車の査定額を高くしたいのであれば、複数の会社に査定依頼を出すというのが半ば常識のように言われていますが、複数の会社に依頼することで確かに査定価格は上がりやすいものの、その分それぞれの対応に追われて忙しくなるデメリットもあります。
自分が抱えきれるだけの数の買取店を吟味して選ぶことが大切です。
複数の店に依頼することで査定価格が高くなります
何社に依頼すべきかを知る前に、まずそもそも、複数社に依頼するのがなぜよいのかをおさらいしておきましょう。
複数社に査定を依頼し、見積もり額を比べることを「相見積もり」と言います。この相見積もりをすることそのものが、査定価格に影響してくるのです。
そのため、買取店は少しでも在庫を得ようと必死に査定価格を交渉してきます。他の会社に買われてしまえば数少ないチャンスを失うことになるため、他の会社にも査定依頼していると伝えることで、自分の会社を選んでもらうべく、できるだけ価格を釣り上げてくれるのです。
相見積もりをすると価格にごまかしが利かないどころか、低い査定価格では競合会社に負けてしまうため、自動的に高い価格を出さざるを得ません。
面倒でも、複数の店に査定を依頼し、相見積もりであることを伝えることで少なくとも正当な価格で査定してもらえるでしょう。
同時に査定を依頼するのは3~4社が一般的です
一般的な目安としては、買取依頼をする会社は3~4社がよいと言われています。もちろん、依頼する会社が多くなったとしても査定額が下がるわけではないため、納得するまで多くの会社に依頼するのもよいでしょう。
しかし、多すぎても少なすぎても、3~4社に比べてデメリットが多くなるため注意が必要です。
2社以下の場合は、複数社に依頼するメリットより、リスクやデメリットの方が多くなります。2社だけだと査定額に差がつきにくく、また仮に差がついたとしてもなぜ差がついたのか、どちらが適正価格なのか判断しづらくなります。
また、相場より異常に高い値段を出してきている会社は、その会社に絞ったとたん減額交渉をしてくるかもしれません。3社以上であれば、例えばA社とB社が相場で、C社だけが相場より安い値段を出している、といったことがわかりやすくなります。
3社だけで不安、という場合は4社くらいまでなら増やしてみてもよいでしょう。しかし、5社以上は本当に自分がその会社の相手をできるのか考えてみてからにするべきです。
どこから電話がかかってきて、どことアポを取り、どこといくらで交渉していて、誰にどんなことを言ったのかといったことをすべて把握していなくてはいけません。また、土日など休日を利用して査定してもらうにしても、一度に全員呼ぶのでなければそれなりに時間をとられます。
休日が全てなくなる覚悟をしなければなりません。
とにかく高い金額を求めていて、5社に査定依頼をして納得がいかなかった、というケースもあるかもしれません。しかし、そこで無理をして6社目、7社目を試してみても、よい結果はでにくいでしょう。
実は、買取店のほとんどは、そのまま自社で中古車を販売するわけではなく、業者専門のオークションに出品します。オークションでは相場が決まっているため、そのオークションの相場以上の価格はつけられないのです。
5社も試してみればだいたいの相場はつかめるはずです。そこから大きく逸脱した額はつかないと思ってよいでしょう。
一括査定にはメリットとデメリットがあります
査定をする場合、どこに依頼するかが問題です。自分で買取店を探せればよいのですが、近所に都合良く何社も買取店がある人は少ないでしょう。
また、近所の買取店が必ずしも評判がよく、査定額が高いとは限りません。そこで、よく話題に上がるのが「一括査定」です。
確かに、一括査定には多くのメリットがありますが、実は頼む前に知っておきたいデメリットもあるため注意しましょう。
自分で買取店を探し回る必要も、評判を気にする必要もありません。選ぶ時間はないものの、複数社に依頼したいという人にはよいでしょう。
ただし、一括査定を依頼する大元の会社が選ぶため、どんな会社が選ばれるかはわかりません。評判の悪い会社が入っていたり、またお住まいの地域によっては極端に買取店が少なく、期待外れになってしまったりする可能性もあるのです。
どの一括査定を使うかは、そもそもの大元の会社をしっかりと選ぶ必要があるでしょう。
評判のよくない買取店にあたるとしつこく電話をかけてこられるなど、迷惑に感じることもあります。一括査定の場合は、事前に買取店ごとの評判を確認することができないため、電話に出る際は注意が必要です。
時間に余裕のある時に一括査定は行いましょう。また、それぞれの買取店の営業トークに振り回されないことも大切です。
高い査定額を引き出すためには買取店の選び方が大切です
一括査定でなくとも、複数の店に買取を依頼する方法はいくつかあります。また、買取店を選ぶのならば、選び方のポイントを知っておくことで査定を有利に進められるでしょう。
一括査定をすると、どうしても一度に電話がかかってきてしまうのがネックです。そこで、あえて電話がかかってこないことを売りにしている査定サイトを選ぶ方法があります。
査定サイトに車種や年式、走行距離などの情報を入力すると、近所の買取店などを紹介してくれる点は同じですが、そこから自分で選んだ会社からしか電話はかかってきません。査定サイトが事前に選んだ買取店をさらに自分で厳選できるため、評判のよい買取店を選びやすくなるでしょう。
また、特別な車種を売る場合にも、その車種に応じた店を紹介してくれるため便利です。
買取先として、ディーラーの下取りを検討している人もいるかもしれません。しかし、ディーラーは新車の販売が専門で、中古車の下取りはおまけのようなものです。
そのため、買取るためのノウハウをしっかりと持っている買取店に比べると査定価格がかなり低くなる傾向にあります。複数社に依頼する時の数には含めない方がよいでしょう。
買取店によって、その店が得意な車の傾向が存在します。また、古くて売れないと思っている車でも海外でなら需要があるかもしれません。
買取店の中には独自に海外での販路を持っているケースもあるため、古い車は海外での販売が得意な店に売れば比較的高値で買い取ってくれます。
また、改造パーツを多く使用していると純正でないために査定価格は大きく下がっていきますが、そんな時も改造車専門の買取店を探せば高く買い取ってもらえるはずです。
その他に、そのような特別な車でなくても、地域性などによってその店の得意な車種は左右されます。買取店のホームページや紹介などをよく見た上で、こういった点にも注意して買取店を選びましょう。
(まとめ)車の査定は何社に依頼するべき?
車の査定を複数社に依頼することで、査定額が上がりやすいというメリットがありますが、実はデメリットもあります。自分が対応できる数がどのくらいかということをあらかじめ見極めておきましょう。
複数の会社が競合して査定することで、各社は他社に負けないようにできるだけ高い査定価格を提示してくれます。また、1社だけだと査定価格で足下を見られてかえって相場より低くなる可能性もあるため、ごまかしができないよう複数への依頼が重要なのです。
2社だとどちらの金額が相場に近いのか判断がしづらく、5社以上になると対応が面倒になってきやすくなります。また、査定価格にも限界があるため、査定依頼は相場を把握できる3~4社に絞ることが大切です。
よくある一括査定は、一度の依頼で複数社に依頼でき、自分で買取店を探す必要がないのが大きなメリットです。しかし、メリットだけではなく、申し込んだ直後から電話が鳴り止まない、結局買取店の質を選べないなどデメリットもあるため注意しましょう。
一括査定ではどうしても電話の多さがネックになるため、電話のかかってこない査定サイトを選ぶ方法もあります。また、選ぶ際にはディーラーの下取りを避けるのも高価で買取してもらうコツです。
自分の車に合わせて店を選びましょう。
※本記事は公開時点の情報になります。
記事内容について現在の情報と異なる可能性がございます。