車を購入する場合、ローンはなるべく避けたいと思っている人もいるかもしれません。
ローンなしで車を購入した場合、購入費分のお金がまとめて減ってしまいます。購入後も維持費がかかることを考えると、ローンを使わないのは厳しいと感じる人もいるでしょう。
しかし、維持費を抑えることで、ローンなしで購入してもやり繰りできます。こちらでは、維持費を抑えるコツをお伝えします。ローンなしで購入するかどうかを悩んでいる人は、参考にしてください。
ローンなしで車を購入するなら維持費を抑えることを意識する
ローンなしで車を購入した場合、購入した代金分お金が減ってしまいます。車は購入後も維持費がかかるため、その点も踏まえておく必要があります。
こちらでは、維持費を抑えるコツを7つ紹介します。
軽自動車は、普通自動車に比べると税金が安く消耗品にかかる費用も抑えられます。昔に比べると最近の軽自動車は安全性が高く、安心して乗ることができます。
節約したいのであれば、軽自動車を選択するのもおすすめです。
エコカーには、エコカー減税(2021年4月30日まで)・グリーン化特例(2021年3月31日まで)などの特例があります。これらを活用することで、維持費を安く抑えることができます。
エコカーは燃費性能に優れ、ガソリン代も抑えられることも考えると、維持費の面でかなりの恩恵があると言えるでしょう。
古い車は、13年・18年経過するごとに税金が高くなってしまいます。車を長く乗ることは素晴らしいですが、税金の面では不利になってしまうのでその点は要注意です。
あまりにも古い車に乗っている場合は、新車の購入も検討してみても良いでしょう。
ガソリンの価格は、ガソリンスタンドごとに異なります。ご自宅や職場の周辺に複数のガソリンスタンドがある場合は、お得に給油できる所をチェックしておきましょう。
またガソリンスタンドによっては、その店独自のカードを発行している場合があります。カードを使うことで、よりお得にガソリンを給油できる可能性があるので、お店に行ったら確認してみてください。
駐車場は、場所ごとに金額が異なります。維持費を節約したいのであれば、なるべく安く使用できる駐車場を利用するようにしましょう。しかし、せっかく安く使用できる駐車場を見つけても空きがない場合があります。そのような時は、しばらく待ってみてください。空きが出る可能性があります。
車は、急ブレーキ、急加速、急ハンドルなど、「急」のつく操作が苦手です。これらの操作を行えば行うほど車に負担がかかり、消耗品が壊れるのが早まってしまいます。
安全運転を心がけることで消耗品が長持ちし、事故が起きなければ任意保険の金額も下がっていきます。「急」がつく運転はなるべくしないように注意しましょう。
維持費の中でも、特に高額な費用がかかるのが車検です。車検の費用を抑えるためには、日頃のメンテナンスが重要となってきます。
こまめにメンテナンスを行い、車の状態を良好に保つことができれば車検時にかかる費用も抑えられるでしょう。
そもそも車の維持費とは、どのようなものを指すのでしょうか?
車の維持費は、大きく分けて4つあります。
車の所有者は、自動車税や自動車重量税といった税金を支払う必要があります。軽自動車の場合は、自動車税の代わりに軽自動車所有税を支払わなければなりません。
車を運転するためには「自賠責保険」に加入する必要があります。それは法律で決められていて、車検時にまとめて支払います。
自賠責保険は、対人の範囲のみ保証が効きますが、事故の内容次第ではカバーできないケースもあります。その足りない分を保証してくれるのは「任意保険」です。
安全に車を運転するためには、安全運転を心がけるだけでなくメンテナンスも定期的に行う必要があります。メンテナンスの中で最も費用がかかるのは「車検」です。
新車の購入時は3年、その後は2年経過するごとに車検を受けなければなりません。車検時は、10万円以上の出費になるケースも珍しくないため、まとまったお金を用意しておく必要があります。
車検以外にかかるメンテナンス費用といえば、エンジンオイルやタイヤ、オイルエレメント、ワイパーゴム、ブレーキパッドなどの消耗品類です。これらは、定期的に交換しなければなりません。
消耗品に費やされる金額は、人それぞれ異なります。安全な運転を心がける、コスパの良い製品に交換するなど、工夫次第で節約することが可能です。
その他にかかる費用といえば、ガソリン代が挙げられます。車を動かす以上、燃料は必要です。
電気自動車に乗る場合はガソリンではなく、充電にかかる費用が発生します。最近では商業施設やディーラーなどに急速充電器が設置されていますので、電気自動車は利用しやすくなりました。
これら以外にかかる費用といえば、高速道路の利用料や駐車場代などが挙げられます。
中古車は、新車に比べると維持費が高いイメージがあるかもしれません。たとえ中古車であっても、維持費を抑えることは可能です。そのコツを2つ紹介します。
一般的にモデルチェンジがまもなく行われる車は、価格が下がる傾向にあります。お得に中古車を購入したいのであれば、モデルチェンジ前の車を狙うのがおすすめです。
注意点としては、モデルチェンジ後は買取価格が下がる点です。買い替えも考えている場合は、その点を踏まえた上で購入するかどうかを判断しましょう。
新古車は、未使用の車のことを指します。ナンバー登録は終えていても、まだ誰も乗ったことがない車ですので、新車とほぼ変わりません。
新車の価格から割引された金額で購入できるので、お得に中古車を手に入れたいのであれば狙い目です。新古車は常に在庫が存在するわけではないため、購入したいのであればこまめにチェックしておくと良いでしょう。
モデルチェンジ前の車、もしくは新古車を購入することで、購入費が安く済みます。購入費が安ければ負担が少なくなります。また、状態が良い中古車であれば、パーツの交換を頻繁に行わずに済むため維持費を安く済ませられます。
カーリースを利用して、維持費を間接的に節約することはできます。以下では、カーリースの概要となぜ節約につながるのかについて解説します。
車の購入とは異なり、あくまで車の所有者はカーリース会社です。一般的に契約が完了すれば、使用していた車はカーリース会社に返却しなければなりません。別の選択肢としては、車を再契約して再び乗る、もしくは新しい車に乗り換えるなどが挙げられます。
例を挙げるのであれば、駐車場探しやお得な消耗品の購入などです。直接的に維持費を節約できるわけではありませんが、カーリースを利用すれば間接的に維持費の削減につなげられます。
普通車と軽自動車で維持費に差が出るものはなにか?
普通車と軽自動車を比べた場合、維持費がかかるのはどちらでしょうか?
以下では、3つの項目を例に挙げて、普通車と軽自動車の維持費の差について考察してみます。
普通車と軽自動車は、自動車税や軽自動車税などの税金を支払うことになります。
普通車の場合は、自動車税を払います。自動車税は、排気量によって金額が変わります。一方、軽自動車の場合は、軽自動車税を支払うことになります。軽自動車税は、排気量に関係なく「一律で10,800円」です。
税金における負担は、軽自動車のほうが軽いのでその点を好んで軽自動車を選ぶ人もいます。
軽自動車の燃費性能は年々改善されており、かなり燃費が良くなっています。普通車も燃費が良くなってきてはいますが、軽自動車には及ばないモデルがほとんどです。
特に大型車は燃費が悪く、ガソリン代を節約したいのであれば軽自動車を選ぶのが良いでしょう。また、ガソリン代をより節約したいのであればハイブリッドカーを選択する手もあります。
ハイブリッドカーは、電気とガソリンを用いて走る車です。燃費に優れたモデルが多いので、検討するのも良いかもしれません。
車検には、車検基本料と法定費用の2種類の費用があります。車検基本料は業者や車の状態などによって金額が変動しますので、今回は法定費用を比べてみましょう。
軽自動車は「約35,000円前後」の法定費用がかかります。一方、普通車は「40,000円後半から80,000円」ほどかかるので、軽自動車に比べると高額です。
車検は毎月かかる出費ではありませんが、まとまった金額を支払うことになるのでこの差は大きいでしょう。
維持費だけでなく車種ごとの特徴も押さえて車は購入する
車は車種ごとに特徴が異なります。車選びで後悔しないためにも、車種ごとの特徴を押さえて購入する車を選ぶことが大切です。
車には、主に以下の3つのような種類があります。
軽自動車は、排気量が660㏄以下の車両で燃費に優れています。人気のある車で、様々なデザインがあるのが特徴です。
ワンボックスカーやSUVなど、ニーズに合わせて自由に選べるのはバリエーションが豊富な軽自動車ならではの利点でしょう。軽自動車は窮屈な印象がありますが、近年では移住性を重視した車種もあります。
近場の買い物や通勤などに向いている車ですので、セカンドカーとして利用する人も多いです。
排気量が2,000㏄以下で、軽自動車を除く車両のことを小型自動車と言います。普通自動車よりも小回りが利きエンジン性能が高いモデルが多いので、軽自動車よりもパワフルに乗り回したい人にもおすすめです。
需要が高いので、各メーカーが様々なモデルを発表しています。普通車に比べて安いモデルも多いので、安く車を手に入れたい人にも人気がある車両です。
排気量が2,000㏄を超える車両のことを普通自動車と呼びます。昔に比べると軽自動車は性能が向上していますが、普通自動車に比べるとまだ走行面では及びません。
走行面で最もはっきりと差が出るのが坂道での加速です。軽自動車の場合、4人乗った状態で坂道を上るとややパワー不足を感じることもあります。
しかし、普通自動車であればパワーがあるため、大人数乗っていても坂道を加速しつつ登れます。街中の使用ではさほど差はありませんが、大人数を乗せたり坂道を走ったりする機会が多い人は、普通自動車のほうが良いでしょう。
車検付きメンテナンスパックは必要なのか?費用対効果を徹底解説!
どうしてもローンで車を購入しなければならない時は金利に注目する
車をお得に購入したい場合、一括払いが望ましいです。しかし、ローンを利用しないと購入が難しい場合は、金利について調べておくことが大切です。
一括で車を購入するには、まとまった金額が必要なため大変です。しかし、ローンを使えば、高額な買い物も無理なく行えます。
ローンを使う際は、「無理のない返済プラン」を考えることが大切です。車が欲しいあまり無理が生じるローンを組んでしまうと、毎月の返済がかなり厳しくなってしまいます。場合によっては長期間返済することもあるので、先のことも考えてローンは利用しましょう。
ローンを組む際ネックとなるのが「金利」です。一般的にカーローンは、1~10%の金利が相場といわれています。
お得にローンを使って車を購入したいのであれば、金利の安いローンを組むことが重要です。ローンを組む前に、各社の金利や手数料などを確認して比較しましょう。
カーローンを組む際は、支払い期間についてよく考えることをおすすめします。支払い期間は、6か月~10年などの期間内から自由に選ぶことが可能です。
一般的にカーローンの支払い期間は、5年を選択することが多い傾向にあります。あまりにも支払いの期間が長いと金利が高くなってしまいますし、逆に短すぎても毎月の支払いが辛くなってしまうでしょう。
金利と毎月の支払いを考えた時、バランスが良いのが5年とされています。自分の状況によって、どの期間がベストかは変わります。
5年を目安に、無理なく返済できる支払い期間を見極めてください。
カーローンには「固定金利制度」と「変動金利制度」の2種類があり、どちらかを選択できます。
どちらが絶対に良いというものではありません。景気の影響で低金利が続く場合は変動金利制度が良いですが、景気が良くなって金利がどんどん上昇する場合は固定金利制度が良いです。状況を冷静に見極めて、選択しましょう。
将来買い替えを考えている場合の車の選択のしかた
将来、車を買い替えるつもりであれば、売る時のことも考えて値下がりしにくい車を選ぶと安心です。
車を購入後、その車は時間が経過するごとに値段が下がっていくものです。しかし、人気のある車は値段が下がりにくく、買い替え時に高い値段で売れます。将来の状況を予想して車を購入するのは難しいかもしれませんが、販売店の店員に相談をすれば、アドバイスしてもらえることもあります。
車に詳しい人に聞いたり、インターネットで情報を調べたりして、予想をしてみましょう。
保険料を抑えたい場合は通販型損保を選ぶのも手
車の維持費の1つである保険料を節約したいのであれば、通販型損保を選ぶのもおすすめです。
通販型損保、代理店型損保などの種類があることを理解した上で、見比べてみると良いでしょう。