車の維持費は、家計の中でもかなりの割合を占めていることをご存じでしょうか?
維持費は毎月かかるものですので、少しでも負担軽減を意識したいところです。
こちらでは、車の維持費に関する情報をお伝えします。維持費について知識を深めておくことは大切です!
特に「自動車税」や「自動車重量税」といった税金は、車を所有する以上、必ず支払わなければいけません。税金に関する知識も紹介しますので、ご覧ください。
車の維持費は家計の中でも大きな割合を占めている
1位.食費
2位.家賃
3位.その他
4位.光熱費
5位.車の維持費
また、車の維持費は「毎月約27000円」かかることが、この調査で分かっています。毎月の負担額としては、決して軽視できない金額であることが分かるでしょう。
1位.ガソリン代
2位.車検代
やはり、ガソリンは車を動かすために必須なものですので、それなりの金額がかかるようです。
車の維持費にはどのような種類がある?
車の維持費には、いくつもの種類があります。車を所有する以上、どのような維持費があるのかを正確に把握しておくことが重要です。
車の維持費の種類を紹介していきます。
車を所有する方は、税金を納める必要があります。具体的には、環境性能割、自動車税・軽自動車税、自動車重量税などです。
環境性能割は消費税と同様に、車の購入時に支払うことになります。一方、自動車税・軽自動車税、自動車重量税などの税金は、車を所有している限り支払い続けていく必要があります。
自動車関連の保険は、主に自賠責保険と任意保険の2つが挙げられます。自賠責保険は、強制保険と呼ばれ、車に乗る以上誰もが加入しなければなりません。
任意保険は、自身で加入するかどうかを決めることができます。もしもの時を考えた場合、任意保険にも加入しておいた方が良いです。
車の安全性を保つためには、メンテナンスをする必要があります。タイヤやエンジンなど定期的にチェックし、状況に応じて交換や修理をしなければなりません。
忙しい日々を過ごしているとつい忘れがちになってしまうかもしれませんが、しっかりと車はメンテナンスしておきましょう。
ガソリン代や高速料金、駐車料金などが運転にかかわる費用として挙げられます。特にガソリン代は、通勤や通学、レジャーなど、あらゆるシーンに関係してくるものであり、維持費の中でもかなりの割合を占めています。
車を購入する際は環境性能割という税金がかかる
自動車を購入する際は、消費税の他に「環境性能割」という税金がかかるので覚えておきましょう。
税金の負担を少しでも軽減したいのであれば、なるべく燃費性能に優れた車を選ぶようにしましょう!
自動車税はいつまでに支払うのか?
自動車税は支払期限が決まっています。期限が過ぎないように支払いをするようにしましょう。
毎年5月の初めに、納付通知書が届きますので、忘れずにチェックしておいてください。
自動車税の支払い方法は1つではありません。主に以下の4つの方法で支払うことができます。
納付書を、窓口・レジなどに提出して支払う方法です。金融機関やゆうちょ銀行、コンビニ、県税事務所などで支払うことができます。
軽自動車の場合は、県税事務所ではなく市区町村の納税課で支払うことになりますので、間違えないようにしましょう。
預金口座から自動で引き落としして支払うことも可能です。口座振替で納税する場合は、役所や銀行で手続きをしなければなりません。
2月・3月の末が申し込みの期限であることが多いため、なるべく早めに手続きは済ませておきましょう。
自動車税に+300円ほどの手数料がかかりますが、クレジット払いも利用可能です。納付書には、クレジット払い専用の番号が記載されています。
その番号を、各自治体のクレジットカード支払いサイトに入力すれば支払えます。
ペイジーを用いて納付可能ですが、まだ対応していない都道府県は多いです。手数料がいらず、簡単に納付できるため、利便性の高い納付方法といえます。
自動車税を納付期限までに支払わないと「ペナルティ」が発生してしまうので注意しましょう。
自動車税を支払わないと当然、車検も受けられません。税金を支払わないデメリットは大きいので、期限がいつなのかを正確に把握し、遅れないようにしましょう。
自動車重量税は支払うタイミングが自動車税と異なる
自動車関連の税金は、自動車税だけでなく「自動車重量税」と呼ばれるものもあります。
また、自動車重量税は、車の重さによって納税する金額が変動します。車を購入する際は、車の重さもチェックしておくと良いでしょう。
車は欲しいという気持ちだけで購入することを決めてはいけません。家計全体を見て、どのくらい自動車にお金をかけられるかを考えることが大切です。
まずは、家計全体を100と考え、住居費が30、教育費に20など、毎月かかる費用を当てはめていきましょう。その中で、車をどのくらいの割合で当てはめれば無理なく生活できるかを考えてみてください。
現実的に考えて、無理なく車に使える予算が決まったら、今後の方針も定まってくるはずです。
- 一括で買うのか?
- ローンで購入するのか?
- カーリースを利用するのか?
様々な方法を考慮しておくと良いでしょう。
車といっても、リーズナブルな価格のモデルもあれば、高級モデルもあります。どの価格帯の車を選ぶべきか迷った時は、まずご自身の年収について考えることが大切です。
一般的に車は、「年収の半分」を目安に購入すると良いといわれています。貯金をかなりしている方であればあまり年収は関係ないかもしれませんが、そうではない場合は無理なく購入できるモデルを選ぶようにしてください。
例えば、年収が200万円である場合は、100万円前後の車が望ましいです。新車であれば、ダイハツのミライースやスズキのワゴンRなどがねらい目でしょう。
グレードが高いモデルを購入したいのであれば、中古車を選ぶのもおすすめです。車は様々な価格帯が設定されているので、年収にあわせて選ぶのが基本といえます。
車は維持費がかかる乗り物ですが、それ以上にメリットがあります。
移動をするだけであれば、公共交通機関を利用すれば済みます。しかし、プライベート空間ではないため、どことなく落ち着かない感じがする方もいるかもしれません。車であれば、周りを気にせずに運転を楽しめます。
重たい荷物があっても、辛い思いをせずに目的地まで運べます。車を所有するか迷った際は、車のメリットがご自身にとって魅力的かを考えてみることも重要です。
車の維持費を節約するポイント
車の維持費は、工夫次第で節約できます。以下では維持費を節約するコツを4つ紹介します。
車を所有する以上、税金を納めることは避けては通れません。しかし、エコカーを選ぶことで、エコカー減税が適用されます。
クリーンディーゼル車や電気自動車などの次世代自動車はもちろんのこと、ガソリン車でも燃費性能に優れたモデルは減税の対象となります。
任意保険には、対人賠償責任保険や自損事故保険など様々な保険があります。人それぞれ、どの保険が必要となるのかは異なりますので、全てに加入するのはあまりおすすめしません。
本当に必要と思うものだけに絞り加入することで、保険料を節約できます。
燃費代を少しでも節約したいのであれば、燃費に優れた車を選ぶのが基本です。古い車や重たい車、大きな排気量の車などは、燃料代がかかる傾向があるので避けた方が良いでしょう。
電気自動車、コンパクトカーなどは燃費が優れた車なので、燃料費を抑えたい方におすすめです。
車のメンテナンスを依頼する際は、利用する業者を慎重に検討しましょう。ディーラーに頼んだ場合、安心感があるのがメリットですが、費用が高くなりがちです。
安い費用でも、高品質なサービスを提供している業者はいます。車に詳しい人に相談したり、口コミをチェックしたりして、良い業者を探してみてください。
車検は維持費の中でも特にかかる出費の1つ
車に乗る以上、定期的に車検は受けなければいけません。維持費の中でも特にかかる出費なだけに、頭を悩ませる方は多いようです。
以下では、車検の概要とだいたいどのくらい車検の費用がかかるのかについてお伝えします。
人によっては20万円を超える金額になることもあるので、悩ましいところです。まとまった金額が必要となりますので、車検が近づいてきたらその点も踏まえた上で家計の管理を行うと良いでしょう。
車検付きメンテナンスパックは必要なのか?費用対効果を徹底解説!
維持費が増えるタイミングで車を買い替えると節約になる
車の維持費を節約したいのであれば、維持費が増えるタイミングについて知っておくことが大切です。維持費が増えるタイミングで車を乗り換えることで、無駄な出費が減ります。
以下では、維持費が増えるタイミングを紹介します。
自動車税や自動車重量税は、新規登録から13年を超えると税金の負担が増します。古い車を所有している場合は、税金が高くなることを念頭に所有を続けるか否かを判断することが大切です。
燃料費は絶えず価格が変動しています。値上がりが続くと、その分維持費は増えていくため、なるべく安い時に給油するように心がけると良いでしょう。
交通事故を起こしてしまい、保険を使うと等級が下がります。等級が下がると保険料は増えるため、家計の負担が増してしまいます。安全運転は命を守ることはもちろん、家計の節約という面でも重要なので、日頃から徹底するようにしましょう。
また、車は一般的に5年、7年を超えたタイミングで部品を交換することが多くなるといわれています。交換する部品が多いと、その分維持費はかさんでしまいます。故障が増えてきたと感じたら、買い替えを検討してみると良いかもしれません。
また、車検のタイミングを迎える方も多いので、車検代の分負担が大きくなりがちです。年度末は各業者が販売促進キャンペーンを実施することが多く、その時に車を買う方もいます。そのため、どうしても年度末は車検が集中しがちになるのです。
車検の時期になると、頭を悩ませる方もいるかもしれません。車検代はまとまった金額がかかるため、苦労して用意する方も多いです。
車検のコバックが発表したデータによると、38.4%もの人が車検代のために節約したことがあると答えたそうです。
車検は、人によっては何十万円もかかることがあるため、負担が大きい維持費といえます。食費や交際費を抑えたり、電気・ガス・水を節約したりと、それぞれの方法で車検に備えるようにしましょう。
業者によっては、車検を早めに予約した方を対象に割引してくれるところもあるので、チェックしておくことをおすすめします。
車検と法定点検は異なるので注意する
「車検」と「法定点検」は同じものだと思っている方も多いかもしれませんが、実際は異なるものです。
車検の有効期限は新規登録の時は3年、その後は2年となっており、期限が切れる前に検査を受けなければなりません。
どちらも重要な検査ですので、欠かさず受けることが大切です!
車検は、まとまった金額が必要なので「行いたくないっ!」と思う方もいるかもしれませんが、車検切れの車を公道で走らせると、法律違反となります。
具体的には道路運送車両法違反に該当し、違反点数6点と6か月以上の懲役または30万円以下の罰金に科せられてしまいます。
また、車検切れだけでなく自賠責保険も切れている場合は、自動車損害賠償保障法違反にも該当してしまうので注意してください。
車検と自賠責保険両方が切れた状態で公道を走ると、12点の違反点数と80万円の罰金に科せられる可能性があります。かなり重たいペナルティであり、うっかりでは済まされません。
車検の時期になったら後回しにするのではなく、早めに車検を済ませておくと良いでしょう。
車検の依頼先は、慎重に吟味してから選ぶことをおすすめいたします。理由としては、業者ごとに車検にかかる費用が異なるからです。