雨かどうかで車の査定額が変わるという説もあります

雨かどうかで車の査定額が変わるという説もあります
車の査定基準において、査定当日が雨だったかどうかで査定金額が変わるような箇所は一切ありません。基本的には車の査定額は雨など天候で大きく変わることはないといってよいでしょう。

一方で、査定員によっては雨が影響するという説もあります。査定額を高くしようとして雨の日を選ぶのは現実的ではありませんが、念のためどのように影響するのか気にしておくのもよいでしょう。

査定員の個人差が査定に影響するかもしれません

車の査定そのものは雨でも雪でも、よほどひどい天気でなければ行うことができます。また、雨だから、雪だからといって査定金額が変わる理由も特にありません。

しかし、天候そのものが原因というより、査定員の個人差で査定が変わってくる可能性はあります。

査定は統一された基準のもと、傷が1cm以内かどうかなど細かいところまでチェックされます。しかし、基準はあれど査定をするのは機械ではなくあくまで人間です。

仮に1cmに、ほんの1mm満たない傷があったとして、それを1cmに満たない傷だと全ての査定員が正確に判断できるでしょうか。人によっては1cmを超えているように見えてしまうかもしれません。

このような個人差が査定に影響し、わずかに査定価格が上がったり下がったりするかもしれないというわけです。

査定額が上がるか下がるかは運次第です

査定員の考え方はそれぞれであるため、挙げた例で言うならば、ほぼ1cmの傷があるから傷を1cm以上とみなそうという人もいれば、この程度の傷ならば1cm以内として見逃してあげようと考える人もいます。どちらに転ぶかは査定員本人しかわかりません。

そのため、雨が降ったから必ずしも査定額が上がる、あるいは下がるとは限らないことに注意しましょう。査定額を上げようとあえて雨の日を査定日に選んだ結果、査定額が下がってしまうかもしれないのです。

雨が降ることで視界が悪くなります

雨の日が高い査定額を引き出すのに有利だと言われる一番の理由は、雨で視界が悪くなるからです。査定員は合羽を着て査定するのが一般的であるため、合羽についた水滴などで見えづらくなる可能性はあるでしょう。

また、車体についた傷も、泥汚れなのか傷なのか判断しづらくなります。あまり見てほしくない部分がある場合、わずかならごまかせるかもしれないということです。

そもそも細かい傷は査定に影響しにくいでしょう

実のところ、雨の日で見えづらくなる傷というのは、その程度の大きさでしかないということでもあります。車の傷は確かに減額対象にはなりますが、本来1cmに満たないわずかな傷であれば、減額対象には含められません。

中古車である以上わずかな傷はしかたないということです。そのため、雨が降って見えづらくなったからといって査定には実質影響しないという説もあります。

査定員は雨の日の査定方法について心得ています

雨の日がよい、いや、雨の日だからといって影響しないなど、プロであっても様々な意見があります。しかし、確実に言えるのは査定員は雨の日でもしっかりと査定する方法を身につけているということです。

査定員によっては以下のように工夫していることがあります。

あらかじめ雨の分を加味している可能性もあります

査定員によっては、雨の日で実際に傷が見えないこともあるかもしれません。しかし、傷が見えないからといって必ずしも査定額がそのままになったり上がったりするとは限らないのです。

査定員によっては、「今は雨で見えないが、晴れたところで見たら傷があるかもしれない」と考える人もいるでしょう。あとで減額交渉をするのは面倒でもあるため、最初から多少の擦り傷を考慮した査定額を提示している可能性もあるわけです。

傷がない車であっても、傷がある可能性を含められてしまうでしょう。

雨が降っても査定員は見逃しにくいでしょう

査定員は多数の車を査定してきているため、雨の日に査定した経験も数多く持っています。その経験から、雨の日に視界が悪くなった結果、どのような傷が汚れと間違いやすいのか、どんな場所が見逃しやすいのかなどについても熟知しています。

そのため、晴れの日ならさっと済ませていた部分についても、目をこらしてよく見ている可能性があるでしょう。すると、結局雨の日でも晴れの日でも傷はごまかせず、査定額は変わらないかもしれないのです。

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晴れていても査定額が変わる可能性があります

雨の日かどうかばかりを気にしている人もいるかもしれません。しかし、雨の日で査定額が変わる可能性がある以上、実は晴れの日でも同じことが言えるのです。

晴れている日に査定額が上がるケースと下がるケースを見てみましょう。

晴れている日は車の美しさがよくわかります

車の状態に自信がある場合、晴れている日に査定を依頼することでボディの艶や美しさが際だち、査定員に好印象を与えられるかもしれません。また、念入りに洗車をした後も、雨の日より晴れの日の方が査定額に期待がもてるでしょう。

仮に雨が降った場合、結局汚れてしまい洗車の意味が薄れてしまうからです。

晴れの日は汚れや傷が見えやすくなります

一方で、晴れている日は当然細かな汚れや傷までしっかりと見えてしまいます。洗車した後となればなおさらです。

また、洗車後の乾かし方に問題があると、洗車後の水滴が跡になって残ってしまい、結局汚く見えてしまうことにもなりかねません。かえって査定員の印象を損ねてしまう可能性もあります。

雨の日の買取希望者の数で査定額が変わる説があります

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雨の日に査定額が上がりやすいと言われる理由に、買取希望者の数が関係しているという話もあります。しかし、反対に全く関係ないとする説もあります。

二つの意見を比べてみましょう。

雨の日で買取希望者が少ないと上がる

査定は多くの場合、査定員に自宅まで来てもらい、買取希望者が立ち会った上で行われることになります。そのため、晴れた日の方が当然外で過ごしやすく、あえて電話で雨の日に今すぐきてほしいと伝える人は少ないでしょう。

つまりこれは、買取店にとって雨の日は顧客が少なくなるということでもあります。買取できる車が少ない分店の在庫も増えなくなるため、査定額を上げて買取契約をしやすくしているというわけです。

また、営業ごとに課されたノルマに届きにくくなるため、やはり雨の日はノルマに届くように査定額を上げているという説もあります。

1日単位でノルマを設定している業者は少ない

一方で、雨の日だからといって査定員のノルマが査定額に関係することはないとする説もあります。査定員の買取ノルマは一定の期間内で計算されることが多く、1日単位でシビアなノルマを設けている会社は少ないでしょう。

そのため、たとえ雨の日が1日あったからといって、他の日に多く買取すればいいだけであり、査定額に影響する可能性はないというものです。

ただし、中古車の在庫が買取価格に影響するのは事実です。梅雨シーズンなど何らかの理由で買取件数が全体的に減少してきた場合は、在庫が少なくなるため買取相場が上がる可能性もあります。

雨の日にこだわらず査定額を上げる工夫をしましょう


ご紹介したように、雨の日は査定額が上がる可能性も、下がる可能性も、あるいはそもそも全く影響しない可能性もあります。どうなるかは本当にわからないため、査定額が上がることだけを期待してあえて雨の日を狙おうとするのはリスクが大きいでしょう。

雨の日をあえて狙うのは難しいことです

そもそも、狙って雨の日に査定を依頼するのは難しいことです。ネットなどで査定を申し込むとだいたい直後に連絡がかかってくるため、当日中に査定を依頼することができれば雨の日に査定してもらうことは可能でしょう。

しかし、当日中に査定できるとは限らず、他の日になる可能性もあります。また、高い査定額を引き出すためには複数社から査定をもらうのが重要ですが、雨の日に都合よく複数社に査定に来てもらうことができるでしょうか。

持ち込み査定という手もありますが、やはり3社、4社となると当日中に全ての査定を終えるのは難しいでしょう。

事前に天気予報を見ておくこともできますが、天気予報が外れる可能性もあります。時期によっては、辛抱強く雨の日を待っている間に、メーカーから新型の車が発表されて手持ちの車の価格が急落するかもしれません。

雨の日を待つのは現実的ではないでしょう。

もっと現実的な査定価格を上げる方法があります

上がるか下がるかわからない雨の日を狙うくらいであれば、他の方法を試してみた方が査定価格に影響しやすいでしょう。まず、車は基本的にできるだけ早く売った方が高値がつきます。

そのため、1日でも早く買取店を探しましょう。

また、買取店は複数選び、相見積もりであることを伝えた上で査定してもらいます。競合がいることで価格がつり上がりやすくなるでしょう。

さらに、車内を掃除したり、車内のニオイを消したり、純正パーツに戻したりすることも買取価格に影響してきます。

このような要素を積み重ねておくことで最終的に、天気に頼らずとも高い査定額を引き出せるはずです。

(まとめ)車の査定額に雨は関係する?

1.雨かどうかで車の査定額が変わるという説もあります

車の査定基準に雨かどうかは含まれないため、天候で査定額が変わる可能性は少ないでしょう。しかし、まれに査定員によって雨で査定額が異なるとする説もあるため、念のためなぜ変わるかもしれないのか知っておくと便利です。

2.査定員の個人差が査定に影響するかもしれません

査定員も機械ではなく人間の目で判断する以上、判断が個人差によってぶれる可能性はあります。特に雨の日は視界が悪くなり見えにくくなるでしょう。

しかし、雨で見えなくなるような傷はそもそも減額対象になることは少ないものです。

3.査定員は雨の日の査定方法について心得ています

査定員で視界が悪くなることはわかっているため、査定員も雨の日の査定については方法を変えていることがあります。雨の分を考慮して査定額を低く見積もることや、また雨で見逃しやすいところを重点的に見ていることもあるのです。

4.晴れていても査定額が変わる可能性があります

雨だけでなく、晴れの日でも査定額が下がったり上がったりする可能性はあるでしょう。状態のよい車なら晴れの日の方が美しく見せられます。

しかし、洗車の仕方などによっては晴れの日でも汚く見えてしまうことがあります。

5.雨の日の買取希望者の数で査定額が変わる説があります

雨の日に買取依頼をする人は少ないため、買取店の在庫が減ったり査定員のノルマが達成しにくかったりして、高額査定になりやすいとする説もあります。しかし、ノルマに関してはたまたま雨の日だからといって影響する可能性はあまりないでしょう。

6.雨の日にこだわらず査定額を上げる工夫をしましょう

雨の日で査定額は上がることも下がることも変わらないこともあります。また、雨の日に意図的に査定してもらうのは難しいでしょう。

そのため、査定額を上げたいのであれば雨の日を狙うより、車内清掃などに気を使った方がお得といえます。


※本記事は公開時点の情報になります。
記事内容について現在の情報と異なる可能性がございます。
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