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車に乗らなくなったので処分したい、そろそろ買い替えたいと思っている方もいるでしょう。その場合、買取業者に査定に出すのも一考です。
愛車を売却するなら、少しでも高値で売りたいと思うものです。高額買取を実現するためには、いくつかコツがあります。誰もが実践できることでも買取価格をアップさせる方法があります。
この記事では、車を買い取ってもらう際のコツについてまとめましたので、これから愛車を売ろうと思っている方は参考にしてみてください。
車の買取価格を高くするためのコツ
愛車の買取価格を高くするためにできることはいくつかあります。どのような方法があるのか、以下にまとめました。
車を売るタイミングや査定に出す前の準備、査定士との交渉など多岐にわたります。全てできなくても、できることはやってみて少しでも車を高値で売却しましょう!
車の査定は何社に依頼するべき?
タイミングが重要
同じ車でも年間で査定金額は変動すると言われています。そのため、高く売れるタイミングで車を処分するのもコツの一つです。
一般的に高く売れると言われるのが、「1~3月」と「9~10月」です。
買取業者の多くは3月に決算期、9月に中間決算を迎えます。決算期が近づくと、1台でも多く車を買い取って業績を良くしたいと考えるため、いつもより車の高値査定が出やすい時期と言えます。
特に1~3月は新年度を迎え、車を買い替えたいと思う人が多くなります。新車だけでなく中古車市場の需要も高まり、1台でも多く中古車が欲しいと業者は考えるため、高額査定が出やすいです。
下取りよりは買取
愛車を売却する方法は「下取り」と「買取」の2種類がありますが、一般的な傾向として、下取りよりも買取のほうが高値がつきやすいとされています。
下取りはディーラーなどで行っていますが、車を購入しに来るお客さんが対象です。車の売却額よりも次に買い替える車の値段に関心が向くため、車の売却価格について交渉になることは少ないです。
その上、複数のディーラーをまわって査定を受けるお客さんも少ないので、ライバルもなく下取価格は低くなる傾向が見られます。
買取の場合は「一括査定」といった方法で、業者間で買取価格を競争させることができます。他のお店にお客さんを取られないように、業者側も高値を提示してくれる可能性があります。
少しでも高く車を売りたければ、買取を利用すると良いでしょう。
車の買取相場を調べておく
愛車の買取価格の相場について調べるといった下準備をするのもコツの一つです。
買取価格の相場が分からないと、安く買い叩かれてしまう恐れがあります。今では素人でもインターネットを使えば、車種別の買取価格の相場や実績について調べられます。
また、相場を分かっていると、交渉もスムーズに進むでしょう。相場価格よりも数万円程度安い査定額であれば、「相場はこのくらいなのでもう少し…」と交渉を持ち掛けられます。
業者も相手が相場を分かっていれば、別のところで買取に出してしまうことを恐れて交渉を無下に断らないでしょう。業者と対等に交渉するには、相場を頭に入れておくことが重要です。
複数の業者に査定をお願いする
査定を受ける際、複数の買取業者に依頼することも大事です。業者それぞれに独自の査定基準があるので、同じ車でも査定金額が異なります。
今ではインターネットを使って、簡易査定をすることが可能です。車の基本情報を入力するだけで、おおよその査定金額が提示されます。
インターネットの簡易査定をまず行って、どこが高値で買い取ってくれるか絞り込みましょう。2~3社候補を残して、実車査定をお願いします。見積もりを比較して最終的に買取先を決めれば、納得の価格で売却できるでしょう。
売却先の業者は1つに絞り込まないようにすることをおすすめします。
車の査定は何社に依頼するべき?
車を綺麗にしておく
査定前に、車をできるだけ綺麗にしておくこともポイントです。
綺麗にするだけでは、直接プラス査定にはならないかもしれませんが、綺麗にしてある車を見れば、査定士は「この車は大切に扱われてきたんだな」と思うでしょう。そして好意的に査定してくれるので、結果的に汚い状態よりも査定額がアップする可能性が高くなります。
洗車をして綺麗にするだけでなく、内装も掃除するようにしてください。内装で重要なポイントになるのは「におい」です。
特に車内で喫煙をしたり、ペットと同乗している場合は、気づかないうちに車内が臭くなっているかもしれません。窓を開けて換気し、消臭剤を使ってできる限りにおいは取り除いておきましょう。
においがきついかどうかで、査定額が数十万円単位でダウンすることもあるので忘れないでください。
メンテナンスノートを用意する
査定に出す前に、メンテナンスノートを用意しておきましょう。
メンテナンスノートとは、保証書と点検整備記録簿のセットのことです。車を購入する際に、添付書類として渡されていることがほとんどです。
メンテナンスノートの有無だけでも、査定金額に影響を及ぼします。
メンテナンスノートがあれば、これまでどのような整備を行ったか、どの部品をいつ交換したのかが分かりますので、今後のメンテナンスの参考になります。
メンテナンスノートがなくても車を売却することは可能です。しかしマイナス査定になりかねないので、査定の時に出せるように準備しておきましょう。
傷の修理はケースバイケース
車に傷がついている場合、小さな傷であれば直しておくとマイナス査定を回避できます。
車の査定でボディの傷やへこみの有無は、査定額に影響します。
小さな傷であれば、自分で研磨剤などを使って綺麗にすることも可能です。研磨剤はカー用品店などで購入できます。
しかし、大きな傷やへこみがある場合は、そのまま査定に出したほうが賢明です。大きな傷やへこみを綺麗にするには、整備工場に出して修理する必要があります。そうなると、傷を直してプラス査定になるよりも、修理費用のほうが高くなり、結果的に損をしてしまいます。
車検は通さずに
車検の時期が近づいていて車を処分しようと思っているのであれば、車検前に買い取りに出すのがおすすめです。
車検に出すと費用がかかってしまうので、結果的に損をすることになります。査定の中で車検の残期間も考慮されますが、車検を通しても査定額に大きな上乗せは期待できず、費用のほうがかさんでしまうでしょう。
ただし、車検の期限ぎりぎりで買取に出すのはおすすめできません。買取手続きに手間取って、その間に車検切れになる恐れがあるからです。
車検切れになると公道を走行できなくなるので、積載車で運んでもらうか、仮ナンバーの交付を受けて車を持ち込むことになります。
積載車の費用や仮ナンバーの取得費用が余計にかかってしまうため、車検の期限前に余裕を持って査定に出しましょう。
純正パーツは準備しておこう
車をカスタマイズする際、取り替えた純正パーツは保管しておきましょう。
中古車を購入する方は、社外パーツよりも純正パーツを好むことが多いです。社外パーツを取り付けていると、どうしてもアンバランスな印象になりがちで、純正パーツはその車のために作られた部品なので、統一感があります。
カスタムカーは何もしていない車と比較して、好き嫌いがはっきりと出てしまうため査定額は低くなる傾向が見られます。
しかし、たとえカスタマイズされていても、純正パーツが残っていれば元に戻せます。カスタマイズをしてマイナス査定になっても相殺されるので、純正パーツは処分せずに残しておきましょう。
純正オプションはアピールすべし
車を購入する際、純正オプションをつけていればそのことは査定の際にアピールしましょう。純正オプションがついていると、プラス査定になる可能性が高いです。
特にメーカーオプションは、後から取り付けることができません。その分プレミアがつくので、プラス査定になりやすいです。
査定士がチェックすれば、純正オプションが取り付けられていることは分かるはずですが、つい見落としてしまうこともあり得ます。そのため、査定を受ける際に「この車には純正オプションとしてこれがついています」とアピールしましょう。
オプションだけでなくセールスポイントがあれば、査定の際に査定士に伝えておきましょう。
売却の本気度を伝える
査定を受ける際には「金額次第では本当に愛車を売ります!」という真剣度を伝えましょう。
売るのかどうかはっきりしない人なら、査定士も本気で査定や交渉をしないかもしれません。
査定を受けて、査定士から買取価格が伝えられます。交渉次第では、多少買取価格を上乗せしてもらえる可能性があります。
本気で交渉したければ、売却に対する本気度をアピールしてください。「このくらいで買い取ってくれるのであれば、ここで売却を決めます」という感じで伝えましょう。
どの程度の価格で手を打つか、あらかじめネットなどで愛車の買取相場を把握しておくと効果的です。
即決しない
査定士から即決を迫られることがあっても、それに応じないことも大事です。
査定士が即決を迫るのは、業者側の事情によるものです。業者の中には、店舗や社員それぞれにノルマを課されているところも少なくありません。ノルマに達していないと何としても車を買い取りたいと思い、即決を迫られることもあります。
また、査定士の中には「ここで決めてくれるのであれば、この価格で買い取ります!」と言ってくる場合もあります。「今だけの価格」と言われるとすぐに売りに出さないと、と思うかもしれません。
しかし、これは買取業者にありがちなセールストークです。セールストークに惑わされることなく、冷静に売却先を決めましょう。
誠実な対応が肝心
査定士とコミュニケーションを取る際は、誠実なやり取りを心がけましょう。気持ちの良いコミュニケーションが取れたお客さんに対しては、前向きな査定をしてくれることがあります。
例えば、車のことについて何か聞かれた時には、正直に答えてください。不利になることだと思って嘘をつかないことです。
また売却価格の交渉をする際にも、相手を尊重して誠実に話し合うようにしてください。「買取価格を上げろ!」と横柄な態度を取ると、相手も査定額を上積みしようという気持ちがなくなってしまいます。
誠意ある対応をして査定士との間で信頼関係を構築するように努めれば、より良い結果が得られるでしょう。
車買取でボディカラーは重要なポイント
将来的に買い替えを視野に入れて車を購入するのであれば、ボディカラーを意識してみましょう。
ボディカラーの種類で、のちの買取価格が違ってくる場合があります。
ここからは、リセールバリューの高いカラーと低いカラーについて、いくつかピックアップしてみました。
車を買い替えようと思っているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
車の査定金額を決める要素の一つに、ボディカラーがあります。それは、ボディカラーによって中古車の買い手がつくかどうか大きく左右されるためです。
ボディカラーの違いによって、どのくらいの査定金額の差が生まれるかは車種によってまちまちです。しかし、過去の買取実績などを見てみると、年式や走行距離がほぼ同じ条件の車両でもボディカラーが違うだけで買取価格に「数十万円」もの差が生まれています。
将来的に車の買い替えを検討しているのであれば、リセールバリューの高いボディカラーの車を購入しましょう。
流通量が多く、中古車販売店が長く在庫を抱えることにならないようなカラーの車を購入するのがおすすめです。
車種によって若干異なりますが、高額査定になりやすい色があります。具体的には「ホワイト」「ブラック」「シルバー」などの色が該当します。
個性的な色ではないので老若男女、誰でも買い求めやすいのが高値査定になりやすい理由です。加えて標準色は自家用車だけでなく、商用車として活用できるのも強みと言えます。
営業車や移動車として会社が使用する車として、あまりカラフルな色は好まれません。ホワイト、ブラック、シルバーのような万人受けする、街に溶け込みやすい色合いのほうが好まれます。
車のボディカラーにこだわりを持っていなければ、ホワイト、ブラック、シルバー系統の色のものからチョイスしましょう。
マイナス査定になってしまう恐れのあるボディカラーは、一般的に不人気といわれる「レッド」「グリーン」「イエロー」などの原色系の色です。
原色系の色合いの場合、派手でかなり目立ちます。個性的な色だと、どうしても街中を走行している時に周りから浮いてしまう恐れがあります。
派手な色、自己主張の強い色の車を運転したいと思う方は少数派でしょう。そのため、買取業者がそのような車を引き取っても、次の買い手を確保できない恐れが出てきます。
買い手がいないということは、業者はずっとデッドストックとして、在庫を抱えないといけません。このようなリスクを考えると、原色系の派手な色合いの中古車はあまり高額の買取価格を提示できないわけです。
業者の中には、原色系の車が好みの買い手をすでに確保している場合もあるかもしれません。買い手が決まっていれば高額査定の可能性もありますが、それはレアケースでしょう。
ボディカラーがレッド系の車は、派手過ぎるということでなかなか買い手がつかないだけでなく、色褪せが起こりやすいのもおすすめできない理由の一つです。
レッド系のカラーが色褪せしやすいのは紫外線の影響です。そのため、屋外の駐車場など紫外線の当たりやすいところに車を放置していると色褪せが起こりやすくなるので注意しましょう。
ホワイト、ブラック、シルバーなどの標準色は査定額がつきやすいボディカラーと言われていますが、ブラックの車を乗る場合は他の色と比較して汚れや傷が目立ちやすいので注意しましょう。
汚れや傷も査定を左右する要因の一つなので、車のメンテナンスを心がける必要があります。
なぜブラックは汚れや傷が目立ちやすいのかというと、それは色素の性質によるものです。
黒色は光を吸収します。しかし汚れたり傷がついたりして黒ではない部分は、光を反射します。だからこそ汚れや傷が目立ってしまうわけです。
洗車する場合も、強くこするとそれが傷になってしまう恐れがあります。そのため、洗車する際は丁寧に行うように心がけましょう。