ワンオーナーの車は、これまでの使用・メンテナンスの履歴を把握しやすいため、状態が良ければ査定時に高く評価されることがあります。ただし、ワンオーナーだからといって必ず高値で売れるわけではなく、走行距離や年式、修復歴(事故歴)の有無、整備の状況、内装・外装のキレイさなども含めて総合的に査定されます。
この記事では、ワンオーナー車が査定で有利になりやすい理由や、査定に出す前に確認しておきたいポイント、少しでも高く売るための準備について分かりやすく解説します。
ワンオーナーは中古車査定に有利!

ワンオーナーとは、一人のみが車の保有実績を持つ車を指し、中古車市場では非常に高い人気があります。
その理由は、車の扱い方やメンテナンスの状況が明確で、購入者にとって信頼性が高いと感じられるからです。
ここからは、ワンオーナーの概要をわかりやすく解説していきます。
そもそもワンオーナー車とは?

ワンオーナー車は「一人の所有者だけが使っていた車」のことを指し、新車を購入してから売却するまでの間に所有者が一人だけで、他の人に譲渡されていない車が該当します。
例えば、新車を購入した人がそのまま10年間乗り続けた後に売却する場合、その車はワンオーナー車とみなされます。
車の売り時はいつ?タイミングを誤ると損することも!
ワンオーナー車が中古車市場で人気が高い理由

車はきちんと整備されているほど性能が長持ちし、故障のリスクも低下します。そのため、メンテナンス状況が明確なワンオーナー車は信頼性が高く、購入者にとって魅力的な選択肢です。
また、ワンオーナー車は新車からの走行距離や車の状態が明確であるため、購入者は安心して車を選べます。
ワンオーナー車として査定を受けるための条件
ワンオーナー車として査定を受けるための条件は2つあります。
1つ目は、車の所有者が一人だけであること。ワンオーナー車の定義そのものです。
2つ目は、車のメンテナンス記録がしっかりと残っていること。車が適切にメンテナンスされていた証拠となるので査定額に直接影響します。
例えば、定期的にオイル交換を行い、タイヤを適切なタイミングで交換していたといった記録があると、車がきちんと整備されていたことが証明されて査定額が上がります。
ワンオーナー車は査定額アップにつながるの?

ワンオーナー車は中古車市場で人気がありますが、査定額アップに直接繋がるわけではありません。
最終的な査定額は車の状態を基準に決まり、ワンオーナーであることは査定基準に含まれていません。
買取業者によってはワンオーナーであることを評価してくれる場合もありますが、独自裁量によるもので明確な基準ではありません。
そのため、査定額を高くするには外装や内装の状態を良くすることやカスタマイズしているところを元に戻す方法が効果的です。
車の査定額をアップさせる5つのポイント

ここからは、ワンオーナー車をより良い条件で売却するために、査定前に確認しておきたい5つのポイントを解説します。
「ワンオーナーであること」は、これまでの使用状況やお手入れの履歴を説明する大きな強みになります。ただし実際の査定では、所有者の人数だけでなく、外装・内装の状態、装備、車検の残り期間、走行距離、整備履歴なども総合的にチェックされます。
以下のポイントを押さえ、愛車の状態を正しくアピールできるように準備しておきましょう。
ボディやバンパー、ドア、ミラー、ホイールなどに目立つ傷や凹みがあると、査定時の印象や修理の必要性に大きく影響します。洗車で落とせる汚れは事前にキレイにしておくと、見た目の印象が良くなるだけでなく、車の状態を正確に確認してもらいやすくなります。
一方で、大きな傷や凹みをDIYなどで無理に修復しようとするのは避けましょう。かえって跡が目立ってしまうことがあるため、費用をかけて修理すべきかどうかも含め、まずはそのままの状態で査定を受けて相談するのが安心です。
車内の清潔感は、これまでの扱われ方や管理状態を判断する大切なポイントです。シートやフロアマット、ダッシュボード、荷室などを清掃し、ゴミや私物は降ろしておきましょう。
また、タバコやペット、カビ、芳香剤などの強いニオイはマイナス評価につながることがあるため、換気や拭き掃除でできる限り対策しておくことが大切です。ただし、ニオイを消そうとして強い芳香剤を使用すると逆効果になる場合もあるため注意してください。
カーナビ、バックモニター、ドライブレコーダー、安全装備、純正アルミホイールなどはプラス査定につながりやすい要素です。各装備が正常に動くか確認し、取扱説明書や保証書があればまとめて用意しておきましょう。
社外品パーツを取り付けている場合でも、元々ついていた純正パーツが手元に残っていれば査定時に必ず伝えます。パーツを無理に元に戻す必要はなく、そのままの状態で買取店に相談するのがおすすめです。
車検が多く残っている車は、購入後の費用を抑えられるため評価されやすい傾向があります。ただし、車検費用として支払った金額がそのまま査定額に上乗せされるわけではありません。わざわざ費用をかけて車検を通しても、その分だけ査定額が上がるとは限らないため、車検が切れる前にそのまま査定を受けるのが現実的です。
もし車検が切れている場合は公道を走らせることができないため、出張査定や引き取りに対応してくれるか、レッカー費用がかかるかを事前に買取店へ確認しておきましょう。
走行距離は車の消耗度を測る目安になり、一般的には少ないほど有利ですが、年式や整備状況、内外装の状態なども含めて総合的に評価されます。そのため、走行距離が伸びていても、定期的に点検を受けていればしっかり評価してもらえます。
査定前には、車検証、整備記録簿(メンテナンスノート)、保証書、取扱説明書、修理明細、スペアキーなどを手元に揃えておきましょう。ワンオーナー車だからこそ、大切に乗ってきた証拠となる記録簿を見せることで大きなアピールになります。
ワンオーナー車を高く売却する7つのポイント

車を売るときには少しでも高く売りたいと考える方が多いはずです。
ここからは、ワンオーナー車を高く売却する7つのポイントを紹介します。
買取業者は自社の在庫や需要に応じて査定基準を設定しています。そのため、ワンオーナー車を高く評価してくれる買取業者を探すことで車を高く売却することができます。
インターネットや雑誌などで買取業者の情報を調べたり、口コミや評判を参考にしたりすることがおすすめです。
査定額は買取業者によって異なるだけでなく、店舗によっても異なります。
例えば、同じ買取業者でも地域や立地によって在庫や需要が変わるため査定額も変わり、店舗ごとに査定士の判断や裁量も違います。
そのため、査定は最低でも3社以上の店舗で行い、より高い査定額を提示してくれる店舗を見つけましょう。
査定はインターネットや電話で簡単に申し込むことができますし、出張査定や持ち込み査定など選択肢も多くあります。時間や手間はかかりますが、数万円単位で差が出る可能性もあるため、査定は複数の店舗で比較検討しましょう。
メンテナンスを怠ると、車両の状態が悪化したり故障のリスクが高まるため、査定額に悪影響です。
例えば、傷や凹みがあると見た目が悪くなるだけでなく、錆びや水漏れなどの原因になります。また、オイルやタイヤなどの消耗品を交換しないと、エンジンやブレーキなどの重要な部分にダメージを与えます。
メンテナンスを定期的に行って車両の状態を良好に保つことで査定額アップにつながります。
需要が高い時期に車を売却すれば、買取業者も競争力を高めるために高い査定額を提示してくれる可能性があります。一般的に、需要が高い時期は「1~3月」と「9~10月」です。
1~3月は年度末や新年度の始まりで、車の買い替えや乗り換えを考える人が増えます。また、冬場の寒さや雪道で車の状態が悪化した人も買い替えを検討することがあります。
9~10月は夏場の暑さや長距離走行で車の状態が悪化した人や、秋冬のレジャーや旅行に備えて車を購入する人が多くいるのです。また、ボーナスシーズンでもあるため、予算に余裕のある人が増えます。
査定額はその時点での市場価格に基づいて決められるため、査定から契約までの期間が長くなると査定額が下がる恐れがあります。
市場価格は季節や月ごとの需要の変化によって変わります。例えば、1~3月や9~10月は需要が高く市場価格も高くなりますが、4~6月や11~12月は需要が低く市場価格も低くなります。
このような変動によって査定額も上がったり下がったりするのです。
また、査定額に満足したら優先的に案内してもらえるように買取業者に連絡しておきましょう。連絡をしていない間に市場価格が下がると、それを理由に査定額を下げられる可能性が高まります。
セールストークに惑わされないためには、冷静に情報を分析することが大切です。買取業者が言うことを鵜呑みにせずに、自分で検索したり比較をしましょう。
例えば、「今日中に契約すれば特別価格で買い取ります!」と言われたら、「どうして今日中なのか」「特別価格はどれくらいか」「他の買取業者よりも高いか」などを確認しましょう。
「ワンオーナー車は当社では特別に高く評価します!」と言われたら、「どれくらい高く評価するのか」「他の買取業者と比べてどうか」「その評価はどのように査定額に反映されるのか」などを確認しましょう。
オークションでは全国の買取業者やディーラーが競り合うため、市場価格以上の価格で落札される可能性が高まります。
オークション代行を利用するには、買取業者に依頼しましょう。買取業者は車をオークションに出品し、落札されたらその金額から手数料や経費を差し引いて自分に支払ってくれます。
しかし、オークション代行は「落札されるまで時間がかかること」や「落札されない場合があること」などのデメリットもあります。そのため、利用する場合は時間とリスクを考慮しなければなりません。
買取相場は査定額と比較できる重要な判断材料です。査定を受ける前に調査して、安く買い叩かれないように備えましょう。
車を売るときのNG行為

ここからは、車の売却時に避けたいNG行為を3つ紹介します。
申告漏れがないようにすることと査定額アップに向けた取り組みが大切です。
事故歴や修復歴は車の状態や価値に大きく影響する要素です。
買取業者は専門的な知識や機器を使い、事故歴や修復歴をチェックします。
もし虚偽申告が発覚した場合は、査定額の大幅な減額や契約解除、損害賠償につながる恐れもあります。
車をお店まで持っていって査定してもらう「持ち込み査定」では、即決のプレッシャーにさらされる可能性があります。
買取店はできる限り安い値段で車を買いたいため、「その場で契約しなければ査定額が変わる」と言ってきたり、即決しないで迷っていると「他のお客様が待っているので…」と言ってくる場合もあります。
そうなると、冷静な判断ができずに結局、損してしまう可能性があります。
買取店によって査定基準や評価が異なり、同じ車であっても査定額に数万〜数十万円の差が出ることがあります。
査定を1社だけに依頼すると車の適正価値が分からず、交渉の余地もなくなります。
買取店は他のお店と競合しない場合、査定額を上げなくても「車を買い取れる!」と考えるため、査定額を安くする可能性があります。
査定を複数社に依頼する場合、「一括査定サイト」を利用すると便利です。
一括査定サイトとは、インターネット上で簡単に複数の買取店に査定依頼ができるサービスのことです。自分で買取店を探して連絡する手間や時間が省けます。また、無料で利用できるものが多くあるので探してみましょう。












