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車が不要になって「売却したい」「そろそろ乗り換えたい」と思っている方もいるでしょう。この場合、今乗っている愛車を買い取りに出そうと考えていませんか?
車を売るにあたって、少しでも高値が付くところに買い取りに出したいと思うはずです。
車を高く売るために、できる対策はいろいろとあります。タイミングを見極めることも大事ですし、査定士がどこを見ているか意識することもポイントです。
ここでは車を高く売るためのポイントについて紹介しますので、参考にしてください。
車を高く売るためには時期が大事
車の価格は、年間を通して変動するものです。売るタイミングを正しく押さえれば、高値で売却することもできます。
ここでは、車を高く売ることができる時期について紹介します。
また、モデルチェンジなど車種の事情が関係する場合もありますので、頭に入れておきましょう。
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年間で高く売れるタイミングを把握する
年間で高く売れる時期と言われているのが、「1~3月」と「9~10月」です。
両者に共通しているのは、決算期であるという点です。中古車販売店として見れば、業績を良くするために少しでも多く車を確保したいと考えます。そこで、いつもよりも高値を付けても買い取りたいと思うものです。
ただし、このタイミングについては参考程度に考えておきましょう。車を高く売るための基本は、少しでも早く売ることです。
車は基本的に時間が経過すればするほど、安くなっていきます。例えば、今は5月だから9月になるまで待つ、というのは間違いです。
ただし、12月に売ることを考えた場合、もう少しだけ売るのを我慢して1月になったら売るというのは問題ないでしょう。その方が高値が付く可能性も高まります。
4月1日以前に売るべし
1~3月に売ると高値で売却できると前述しました。しかし、3月に売る場合、注意したいことがあります。
それは、売却手続きに手間取ってしまうと、車の引き渡しや名義変更が4月にずれ込んでしまう点です。
なぜ4月1日になるといけないのかというと、「自動車税」が関係しています。
自動車税は毎年課税される税金で、4月1日時点で車を所有している(車検証上の名義となっている)方が対象です。来年の3月31日までの税金を前払いする形となります。
4月1日に売却すると、いったん納税しなければなりません。売却した後の税金は後日還付も可能ですが、そのためには申請手続きをする必要があり、手間が一つ増えてしまいます。
面倒なことにならないためにも、4月1日より前に売却するように心がけてください。
普通車は排気量によりけりですが、40,000円~50,000円前後かかるので、なかなかの出費となってしまいます。
モデルチェンジ前に売却すべし
基本的に、ほとんどの車が定期的にモデルチェンジが実施されます。自分の保有する車種がモデルチェンジするのであれば、その前に売却するのも一つのポイントです。
モデルチェンジすると、旧型のモデルが一気に中古車市場に出回ります。つまり、供給が多くなるので値崩れが起きるわけです。
モデルチェンジの情報は、自動車専門誌や車関係のポータルサイトに前もって出ます。自分の愛車のモデルチェンジが行われることが分かったら、速やかに売却した方が高値で売却できる確率が上がるでしょう。
車種によってそのタイミングには差がありますが、国産車の場合は、だいたい2~3年に1度のペースでマイナーチェンジが行われる車種が多いです。フルモデルチェンジは4~6年に1回のペースが目安です。
走行距離が大台に乗る前に売るべし
車の買取価格は、走行距離によって左右されます。走行距離が長くなればなるほど、買取価格は下がると考えましょう。
しかし、走行距離と査定額の関係において、いくつかラインがあります。そのラインを超えるかどうかで、買取価格が大きく変わってくる場合があります。
一般的に査定額が大きく変わるラインと言われているのが、「30,000km」「50,000km」「100,000km」です。
この走行距離に差し掛かっているのであれば、超える前に売却することをおすすめします。キリのいい走行距離を超えているかどうかで、査定士の抱く印象も変わってきます。
今どのくらいの走行距離になっているかは、定期的にチェックしてください。
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査定士はどこを見ている?ポイントを紹介
買取価格はプロの査定士が車の状態を見て、買取価格を決めます。査定士は、車のどこを見て買取金額を算出しているのでしょう?
査定士は車をくまなくチェックして、査定金額を提示します。その中でもどこを重視しているか、あらかじめ理解していれば対策も講じられます。
査定で重視されるポイントについて、ここで詳しく見ていきましょう。
査定士が車をチェックするポイントの一つ目は、車種、グレード、年式です。
中古車市場でも人気車種があります。人気があるとそれだけ買い手が付きやすいということになり、高値が付きやすいわけです。
また、グレードも査定額を左右するポイントです。高いグレードであればあるほど、買取価格も高くなる傾向が見られます。もし将来買い替えを検討して車を購入するなら、リセールバリューの高い車種を選びましょう。
また、年式もチェックされるポイントです。基本的に年式が古くなると、それだけ査定額は安くなります。特に5年目や10年目といった、キリのいいところで査定額は大きく下がります。
ただし、現在絶版していて固定ファンがいる車種であれば、年式が古くても高値で買い取ってくれるかもしれません。
車両の需要を見てみると、流行り廃りが見られます。もし売却するタイミングでトレンドになっている車を持っていれば、高値買取の可能性が高くなります。
最近では、コストのかからない車が人気です。それは低燃費の軽自動車です。小回りが利いて狭い道幅の道路でもスムーズに運転できるのも魅力の一つです。
その他にもSUV車やミニバン、トールワゴンも人気があります。レジャーにも使えて、ファミリーカーとして大活用するからです。
また、オプションの有無も買取価格に影響する可能性があります。純正パーツが取り付けられている車であれば、高値査定が期待できます。
社外パーツを取り付けていると、好き嫌いがあるので逆にマイナス査定になるかもしれません。そういった場合は外した純正パーツを保管していれば、そのマイナスをリカバリーできます。
実車査定をする際に、まずは外装の状態をチェックされます。
特に重視されるのは、修復歴車かどうかです。ボディの骨格に手の加わるような大きな事故に遭った場合、修復歴車とみなされます。
例えば、ヘッドライトの左右の位置がずれていたり、トランク内部のカラーがツートーンになっていたりすると修復歴車と判断できます。
外装のチェックはボディはもちろんのこと、フロント、リア、ルーフを全体的にチェックされます。修復歴車ではないものの、傷やへこみがあるとマイナス査定になるかもしれません。
多少の傷やへこみはマイナスにはならないでしょう。しかし数多くある、少なくても大きな傷やへこみであれば、マイナス査定になる可能性が高くなります。
外部だけでなく、車内の状態がどうなっているかも重要なポイントです。
内装に汚れがないかチェックされるので、査定に出す前に清掃しておくことが大切です。
特に臭いに関しては注意しましょう。普段乗っている当人は臭いに気付かなくても、他人が乗車すると結構気になるという車両も少なくありません。
ペットを乗せている、車内でタバコを吸う場合、臭いが強くなっている可能性が高いです。換気をしたり、消臭剤を使ったりして対処してください。
内装で重視されるものの一つに、エンジンルームがあります。エンジン本体の他にも関連するパーツの動作状況やオイル漏れの形跡の有無などを確認します。
エンジンは車を動かすうえで重要なパーツです。エンジンの調子が悪ければ、マイナス査定も大きくなります。
車の売買するにあたって、いくつか書類を準備しなければなりません。必要書類が揃っているかどうかも重要なポイントです。
必要書類のうち不備があれば、再発行しなければなりません。すると売却手続きが後倒しになってしまい、査定額が若干下がる可能性があります。
特に「定期点検整備記録簿」があるかどうかは重要です。定期点検整備記録簿は、車のカルテのようなもので、過去にどこを整備したか、その履歴がわかります。
新車を購入した時に定期点検整備記録簿を渡されます。この書類は将来売却することを考えて、紛失しないようにしっかり保管しておきましょう。
車を高く売るために心がけたいこと
愛車をできるだけ高く売りたければ、査定に出す前にいくつか準備すべきことがあります。できる準備は全て行うことで、プラス査定につながる可能性は高いです。
ここでは、誰でもできる高く売るコツについていくつかピックアップしてみました。以下で紹介することを査定に出す前に準備しておきましょう。
査定を受ける前に洗車をしておきましょう。
洗車をしているかどうかそのものは、査定額には影響しません。しかし、査定士の印象が変わってきます。
洗車してピカピカのきれいな状態であれば、査定士は「大切に扱われてきた車だ」という風に認識するでしょう。このような印象を与えることができれば、好意的に査定してもらえるかもしれません。
逆に汚れた車だと、「何か傷を隠しているのではないか?」と厳しめの査定になりがちです。
できればワックスがけまでするのが理想です。しかしそこまでするのが難しければ、外装だけでも洗っておきましょう。
自分でやるのが難しければ、ガソリンスタンドで洗車サービスを実施しています。洗車サービス等で洗ってから査定に出すことをおすすめします。
車の査定で重視されるのは、車両の状態です。新車に近い状態のものであれば、高額査定も十分期待できます。
そこで重要なのは、できるだけ車に傷を作らないようにすることです。
どこかに車をぶつけない、壁や塀にボディをこすらないように丁寧な運転を普段から心がけましょう。
車を売ろうと思ったら、できるだけ早めに売却した方がいいと言われます。これも、傷をできるだけつけないためです。
売るのを後回しにすると、それだけ運転する機会が増えます。そのため、車に傷をつけるリスクも高まってしまうわけです。
車を運転していると、どうしても傷やへこみができてしまいます。傷やへこみができてしまった場合、「修理してから査定に出した方がいいのでは?」と思う方も多いようです。
しかし、傷やへこみはそのままで査定に出すことをおすすめします。
確かに傷やへこみを修理することで、プラス査定にはなりますが、修理費用を上回るようなプラス査定になることはまずありません。
大半の買取業者では、自前で修理できる施設を持っています。つまり、私たちが外部に依頼するよりも、安上がりで修理できるのです。
結局損をするので、修理には出さずに査定に出しましょう。
運転している時に跳ね上げた石ころがボディにぶつかり、小さな傷がつくことがあります。このような細かな傷であれば、自分で直せる可能性があります。
カー用品店で販売されているコンパウンドや研磨剤を使って、きれいにすることも可能です。傷を消せれば、マイナス査定を免れます。
ただし自分で修理するかどうかは、自己責任で行いましょう。場合によっては研磨剤など自分で修理したところ、失敗してさらにひどい仕上がりになる場合もあります。そうなれば、マイナス査定になってしまいます。
もし傷やへこみがしっかり消えるかどうか不安であれば、何もせずに査定に出すのが賢明です。
洗車をすることは大事ですが、内装の清掃も査定前に行うといいでしょう。内装の綺麗さも、査定士の印象を左右する要因の一つです。
例えば、シートやフロアマットなど、普段あまり汚れが気にならないかもしれませんが、泥などの汚れが蓄積しています。シートはウェットティッシュなどで拭き取ると、だいぶきれいになります。フロアマットを取り出して、掃除機できれいにするのもおすすめです。
さらに注意したいのが、臭いです。車内は密室空間になるので、臭いがこもりがちなので注意してください。
まずはドアを開けてこもっている空気を入れ替えましょう。また、脱臭剤や消臭剤などをかけるのも効果的です。
車にオプションをつけているのであれば、査定の時にアピールしましょう。オプションがついていれば、基本的にプラス査定になる可能性が高いです。
プロが見ればわざわざ言わなくてもわかるだろうと思う方もいるかもしれません。しかし、査定士も人間なので、時として見落とす可能性もあります。そのため、オプションをつけている旨を査定士に伝えることは大事です。
人気のオプションであれば、なおさらです。
人気のオプションは、ETCやドライブレコーダーが挙げられます。特に高性能のドラレコは、高評価になることが多いです。
カーナビは今では多くの車に取り付けられてるため、大きなプラス査定は期待できません。しかし最新型で、新しい道にも対応しているカーナビなら高評価の可能性もあるのでアピールしましょう。
車をカスタマイズしている方もいるでしょう。カスタムカーは人によって好みが分かれるので、あまりプラス査定にならない傾向が見られます。
しかし、カスタム前の純正パーツが残っていれば話は別で、純正パーツはきちんと全て残しておくと査定額が下げられる可能性が低くなります。その理由は純正パーツは市販と異なり、新車購入時にしか手に入らないからです。
また、その車のためのパーツなので車になじみやすく統一感も引き出せます。純正パーツを外してカスタマイズしても構いません。ただし、無くしたり売却したりせずに保管するように努めましょう。
車の保管方法も、査定金額に影響を与える可能性は高いです。屋外と屋内の保管方法がありますが、屋内で保管した方が高値が付くでしょう。
屋外の場合、雨風に常にさらされます。すると、ボディ表面の劣化がどうしても進んでしまいます。ボディカラーの色褪せが見られると、マイナス査定になる可能性が高いです。
できることなら、屋内に駐車することをおすすめします。
しかし、中には条件的にどうしても屋外で保管しないといけないケースもあるかもしれません。その場合には、車にカバーをかけましょう。カバーをかけると、雨風や紫外線など塗料の劣化を進める要因から車を守ることができます。
自分の愛車が現在、どのくらいの価格で売買されているのか相場を把握することも大事です。
査定に出して査定価格を提示され、それが妥当な金額かどうか判断するのは難しいでしょう。
ネットで調べると、車種別の買取価格の相場は把握できます。相場がわかっていれば、安く買い叩かれる心配もなくなります。
相場よりもかなり安い価格を提示されたのであれば、なぜそうなったのか理由を聞いてみてください。もしその理由に納得できなければ、買い取りをキャンセルした方がいい場合もあります。
ネットで相場価格を調べるのにはそれほど時間はかかりません。また24時間いつでも調べられるので、査定に出す前のちょっとした空き時間を使ってチェックしておきましょう。