売値の何割で車を買い取るのかは、買取店によって異なります


中古車の査定には基準が設けられていますが、一方で実際の査定価格を売値の何割にするかはとくに基準はありません。各店舗によって買取後の費用やマージンなどは異なるため、査定金額についても市場の相場をもとにかなりざっくりとした予想しかできないのが実際のところです。

しかし売値が高くなりやすい時期などを見極めることで、できるだけ高い価格で買い取ってもらうことはできます。

売れやすい車ほど査定価格の割合も高くなる傾向にあります

車の査定は、基本的に以下の項目を参考に行われます。

・外装や内装の状態
・エンジンやエアコンなどに機能的な故障がないか
・年式・走行距離
・事故歴や修復歴

もしそこそこ綺麗で大きな傷などがなく、修復歴や事故歴もなく、機能的にも問題ないという場合、一番値段に反映されやすいのは年式や走行距離といった部分です。基本的には新車に近いほど売れやすいため、状態がよくても型落ちすればするほど査定価格と販売価格は下落していきます。

ちなみに年式は購入してからぴったり何年かで決まるのではありません。毎年1月1日に一斉に年式が古くなる仕組みになっているため、年末に車を売ろうとしているなら年明けまでに済ませましょう。

査定価格の最大額は販売価格の9割ほどです

年式が、新しい車・人気のある車・状態のよい車・売れやすい時期など、さまざまな条件が上手く重なった場合、販売価格の9割もの価格で買い取ってもらえる可能性があります。つまり買取店や販売店側の利益は最大でも1割ほどしか乗っていません。

中古車は新車と違い、車1台1台に対して保管が必要であり、また売れ残れば売れ残るほど故障などのリスクが高まっていきます。そのためすぐに売れると販売側が確信できる車ほど販売価格に対して高い割合で買い取ってもらえるのです。

査定価格は低いと販売価格の6割ほどになります

新しいけれど人気のない車種や、状態はよくても5年落ちなどの車になってしまった場合、査定価格は6割ほどに落ちてしまうこともあります。いつまでも売れない車はそれだけでスペースを圧迫し、多少の維持費など諸経費もかかることになるでしょう。

そのためそのことを見越してつけられる査定価格は販売価格の6割程度と低めになりがちです。またあくまで中古車販売価格に対して6割であるため、古い車であれば新車と比べると1割にも満たないという可能性もあります。

店舗ごとに異なる需要が買取価格を左右します

査定価格や、販売価格を左右する大きな要因が店舗ごとの需要です。どんなに状態がよくても、その店舗における車種の人気によって買い取り価格が異なります。

また同じ車種でも、売る時期や売る店舗によって価格が変化するでしょう。A店で売れない車種がB店では人気ということもあり得ます。

同じ車であれば、一年を通じてどんな店でも同じ価格というわけではないのです。

買取店が重要視するのは回転率です

人気の高い車種ほど買取店も利益を上乗せしているのかと思いきや、実はそんなことはありません。極端な話、利益が1台10万円の人気車種と、1台50万円のめったに売れない車種があったとすると、単純な1台あたりの利益は後者の方が高くなります。

しかし1台10万円でも1ヶ月に100台売れれば1000万円であり、1台50万円でも1ヶ月に1台しか売れなければ50万円にしかなりません。人気車種はそれだけ回転率がよいため、1台あたりとしては少ない上乗せでも最終的には大きな利益になります。

上乗せが少ない分、査定価格も高くなりやすいという特徴があるのです。

季節や地域によっても需要が変わってきます

車をいつ売るか、買取店舗がどこにあるかによっても需要が変わってくるでしょう。たとえば3月や9月は引っ越しや転勤などの多い時期であるため、あわせて車の購入者が増えて需要が増えます。

さらに買取店の決算シーズンにかかる時期でもあるため、買取店も1台でも多く車を買い取ろうと必死です。そのためその前1~2ヶ月間は買取価格が高くなりがちになります。

また冬であれば、雪に備えて四輪駆動のパワーに優れた車が売れやすくなるでしょう。もちろん、冬であっても南国では需要が少ないため、雪国にある店舗よりも価格が下がります。

全国規模で販売している店舗ならともかく、地域の小さな店などでは買取価格に大きく響いてくるでしょう。このようにその時々に合わせた細かな需要でも価格は変わってきます。

自分の車に合わせた買取店舗を探しましょう。

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「販売価格-査定価格=買取店の利益」ではありません

車を買い取ってもらった後、その車が店舗でどのような扱いをされているのか、あるいはどんな価格で実際に売られているのかは気になるところでしょう。人によっては査定より大幅に上乗せされた金額で実際に売られていて、損したような、悔しいような気分になることもあるかもしれません。

しかし実のところ査定額と販売額が大きく開いているからといって、必ずしもそれがすべて店舗の利益になるとは限らないことを覚えておきましょう。

整備費用がかかっている

買い取った車を販売するにあたり、清掃費用や修理費用などがかかることがあります。たとえばエンジンの故障の場合はオーバーホールのために数十万単位で費用がかかることもあるものです。

そのため故障車として売った車が査定よりはるかに高い金額で売られていたとしても不思議ではありません。

またシートなど内装が汚れていたなどの場合も、シートをまるまる交換するとなるとそれなりに費用がかかります。このほか、細かい補修の積み重ねで、最終的に大きな金額になっている場合もあります。

オークションなどの出品費用がかかっている

中古車を買い取る店は、自社で販売店舗を持っている場合もありますが、多くは買い取った中古車をそのままオークションにかけます。その上で、別の中古車販売店が中古車を落札し、販売しているのです。

この場合は当然、買取店の利益、オークション主催者の利益、販売店の利益を上乗せして最終的な金額が決まります。また状態によってはここにさらに修理費用などが上乗せされることになるでしょう。

そう考えると、査定金額と売値に乖離が見られるのはしかたのないこととも言えます。逆に言えば、こうした中間マージンのない、直販可能な買取店舗であれば高額買取を期待することもできるでしょう。

車を高く買い取ってもらう工夫をしましょう


店舗によって違いがあるとはいえ、だいたい買取価格は販売価格の6~9割、平均すると7割ほどで収まっていることが多くなります。そのため買取を依頼する側が車を売るために気にするべきなのは、いったいどこに、いつ車を売るかです。

車を売る時期に注意しましょう

中古車である以上、基本的にはできるだけ早めに売るに越したことはありません。とくにタイミングによっては遅く売ることで損をしてしまうことがあります。

たとえば車検です。車検の期限がくる前に売る人はとても多くいます。

実のところ、車検費用については買取時に査定金額内に含めてもらえるため、たとえ払ったとしても損があるわけではありません。しかし別に支払いが発生する精神的ダメージはあり、また場合によっては買取金額が思わしくなく結局損をしてしまうケースもあります。

あるいは四輪駆動の車は冬に売りやすいと聞いて、わざわざ冬まで待っていたら、その間にモデルチェンジが発表されて今ある車の査定価格が数十万円も下がってしまった、というような可能性もあります。あえて売るタイミングを虎視眈々と待つよりは、さっさと売ってしまった方が買取金額は高くなりやすいでしょう。

相見積もりをしましょう

とくに車を高く売りたいと考えているなら、もっとも重要なのが相見積もりです。複数の買取店から同時期に見積もりをとることで、もっとも高い査定金額を出した1社に納得した上で売ることができます。

各社はお互いに競争することになるため、自然と値もつり上がりやすくなるのです。その上知識がないことを見抜かれてとんでもなく低い値段で売却してしまうというリスクも少なくなります。

さらに買取店はそれぞれ得意分野が異なります。故障や不調を抱えている車や、事故歴のある車、改造車など、マイナス査定になりやすい要素を持った車はとくにそれぞれの買取店で大きく価格が異なってくるでしょう。

そういったマイナス要素にも強い買取店を探して買い取ってもらうことができるため、どんなに面倒でも各買取店から見積もりを引き出し、比べる行為を欠かさないことが大切です。

(まとめ)車の買取価格は売値の何割が基本なの?

1.売値の何割で車を買い取るのかは、買取店によって異なります

車の販売価格や利益率などについてとくに基準は設けられていないため、市場の相場にあわせて買取店や販売店が自由に設定しています。車を高く買い取ってもらいたい時はひとまず、車の高くなる時期を見極めるなど情報を集めておくとよいでしょう。

2.売れやすい車ほど査定価格の割合も高くなる傾向にあります

車の買取価格はだいたい販売価格の6~9割ほどであるのが一般的です。その他が同じ条件なら年式や走行距離が価格を左右します。

査定が下がらない、人気の車種であるうちに売りましょう。

3.店舗ごとに異なる需要が買取価格を左右します

店舗ごとに同じ車種でも買取価格は異なります。利益を低くしても回転率のよい人気の車種、また季節に合わせた車種などは売れ行きがよいため査定が高くなるでしょう。

その他、引っ越しシーズンなど時期的なものにも左右されます。

4.「販売価格-査定価格=買取店の利益」ではありません

販売価格から査定価格を引いた分には、買取店・販売店・オークション主催者の利益や、整備費・維持費などの諸経費が含まれています。販売価格から適当に査定価格を予想したり、すべてが利益だと思いこんだりしないようにしましょう。

5.車を高く買い取ってもらう工夫をしましょう

車を高く売るためには、時期などタイミング的な要素と、買取店の選び方が大切です。モデルチェンジなどで価格が突然下落しないうちに早めに売りましょう。

また買取店は必ず相見積もりをして、一番高い価格を引き出すのがポイントです。

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