バッテリーの電圧によって、軽自動車の走行性能を保てます

バッテリーの電圧によって、軽自動車の走行性能を保てます
バッテリーの電圧が低くなると、軽自動車内にある様々な電気を使って動く機能に不具合が出たり、動かなくなってしまったりします。また、最悪エンジンがかからない状況に陥ってしまうでしょう。

バッテリーは消耗品であり、数年ごとに交換が必要です。定期的にバッテリーの電圧を確認し、必要に応じて充電や交換などの処置をしてバッテリーの電圧を保ちましょう。

バッテリーの電圧の正常値は12Vから14Vです

バッテリーの電圧の正常値は12Vから14Vです
バッテリーの電圧の正常値は、通常時とエンジン始動時で異なります。通常時は12.5Vから13Vほど、エンジン始動時は13.5Vから14.5Vほどの電圧がかかるのが一般的です。

バッテリーの電圧の正常値は12Vが正常と言われていますが、実質12Vはほぼ下限の数字といってよいでしょう。そのため、実際にきっかり12Vだと足りなくなる恐れがあります。

12.5Vを下回ったら注意が必要です

バッテリーの電圧は最も多くの電気を必要とするエンジン始動時に一番高くなります。そのため、平常時に12Vの電圧である場合、エンジン始動時に若干エンジン始動に必要な電圧に足りなくなってしまう恐れがあるのです。

このため、バッテリーの電圧の正常値の認識としては、少し12Vから余裕を持たせておく必要があります。だいたい12.5Vを下回ったら、バッテリーの交換時期と思っておいた方が良いでしょう。

電圧が高すぎる場合は検査しましょう

バッテリーの電圧に関する問題は、多くの場合「電圧が低すぎる」「バッテリーが寿命である」といったことが中心です。しかし、逆に電圧が高すぎて困っているというケースも稀にあります。

電圧が高すぎる理由としては、いくつかが考えられます。

  • 新品のバッテリーに変えたばかり
  • バッテリーの寿命が近づいてきて電圧に負荷がかかっている
  • オルタネーターの故障
  • 電圧計の故障
  • その他車の故障不具合

バッテリー警告灯が点灯しているようなら、オルタネーターなどに不具合があるのかもしれません。一度整備工場に持ち込み、正確な電圧を測ってもらいましょう。

その上で故障について相談するのがおすすめです。

バッテリーの電圧の測り方は簡単です

バッテリーの電圧の測り方は簡単です
バッテリーの電圧は、いくつかの方法で調べることができます。簡単に測ることができるため、日頃からマメに測る習慣をつけておくと良いでしょう。

何度も測っていると電圧の低下に気がつきやすくなります。

お店で測ってもらう

ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などでバッテリーの測定を行ってくれることがあります。セルフタイプのガソリンスタンドなど、対応していない店もあるため、確認しておくと良いでしょう。

ただし、ガソリンスタンドやカー用品店などで店員からバッテリーの測定を勧められた場合、バッテリーなどを売るために声をかけている可能性があります。日々の点検という意味なら有効ですが、本当に正確な電圧を測りたくて赴くのであれば、平均値を見るため、何箇所かに測定を依頼する方法もあります。

費用としては無料から500円程度です。

整備工場で測ってもらう

比較的正確な電圧を測ってもらえるのが整備工場です。バッテリーの電圧を測る時、器具の取り付け方など微妙な差異で電圧が変わってしまうことがあります。

整備工場の場合はバッテリーの計測程度は手慣れているため、問題なく行なってもらえるでしょう。だいたい無料ですが、数百円程度取られることもあります。

市販の電圧計を入手して測る

バッテリーの電圧計は、カー用品店やインターネットショップなどで簡単に入手することができます。安ければ1000円もしません。

2~3000円も払えば十分なものが手に入るでしょう。市販の電圧計の場合、シガーソケットに差し込んで電圧を測るものが一般的です。

しかし、シガーソケットに差し込むタイプの電圧計は、それそのものに電圧を使ってしまいバッテリーの純粋な電圧が測れないことがあります。そのため、基本的に市販の電圧計は普段使いとして利用し、もしもバッテリーの電圧が下がってきて交換すべきか悩んだ場合は、最終的に整備工場などで正確なところを測ってもらってから決めるのが良いでしょう。

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バッテリーの電圧が下がる原因は2種類あります

バッテリーは消耗品という認識が強い一方で、中には新車でほとんど使っていないにも関わらず、バッテリーの電圧が下がってしまうようなケースもあります。一体なぜバッテリーの電圧が下がってしまうのか、その原因としては主に2種類が考えられるでしょう。

バッテリーの寿命

1つはやはり、バッテリーの寿命が考えられます。年数が経てば経つほど、バッテリーは使い込まれ劣化して行きます。

そうすると効率が悪くなり、充電しても正しい本来の電圧を保てなくなるのです。だいたいバッテリーの寿命は2~3年が一般的と言われています。

車検の前など、バッテリーを確認し交換しておくと、車のコンディションを保つことができるでしょう。

バッテリーが上がりかけている

新品のバッテリーであっても電圧が下がるという場合は、バッテリーが上がっているのかもしれません。車のバッテリーは車が走行し続けることで充電がされていきます。

このバッテリーは、車のエンジンが止まっている間も徐々に放電されていってしまうのが特徴です。つまり、車を車庫で数ヶ月間放置していたりすると、あっという間にバッテリーが上がってしまいます。

たとえ新車であっても、乗らないままでいるとバッテリーが上がってしまう原因となるため、注意しましょう。また、まめに乗っていてもライトをつけっぱなしにしているなどの理由でバッテリーが上がってしまうこともよくあります。

こまめに車に乗れば乗るほどバッテリーが上がりやすくなります

注意したいのが、徒歩でも行けるようなすぐ近所のスーパーに、買い物に行くだけのために車を利用しているなど、車に乗る回数が多いのに走行距離が短いタイプです。車はエンジンをかける時に、最も多くのエネルギーを消費します。

そして、このエンジンをかける時に使用されるのがバッテリーです。また、車のエンジンをかけないままエアコンやラジオなどの機能を使用することがありますが、この時も車は走行していないため、バッテリーから電力が消費されます。

つまり、近所に買い物に行くだけということを繰り返すと、エンジン始動に電力が大量消費される一方で、走行距離が短いためになかなかバッテリーが充電されず、供給が追いつかないという事態になります。そのため、バッテリーが上がりやすくなってしまうのです。

車には短い時間しか乗らないという場合は、極力休みの日に数十分で良いのでドライブに行くなど、少し長めに乗る工夫をすると良いでしょう。

バッテリーの電圧が下がった時の対処法があります

バッテリーの電圧が下がった時の対処法があります
実際にバッテリーの警告ランプが点灯したり、店で測ってもらったら電圧が下がっていたりした時、どのように対処すれば良いのでしょうか。主な対処法をいくつかご紹介します。

バッテリーの交換

検査の結果、やはりバッテリーが寿命を迎えているという場合はバッテリーの交換が必要になります。軽自動車の場合、バッテリーの交換費用はバッテリー本体の価格にもよりますが、だいたい数千円から2万円程度です。

バッテリーは消耗品ですが、あまりに安いものを使うと消耗が激しくなる可能性もあるため、注意して選びましょう。

できるだけ長距離を走る

特にバッテリーが寿命というわけでなく、バッテリーが上がりかけている場合はとにかく長距離を走るようにするのが有効です。この場合は単純に走行する距離が短いために、バッテリーの充電がうまくいっていないことが考えられます。

バッテリーが上がる前に長距離を走り、バッテリーの充電を行うと電圧も元に戻る可能性が高くなるでしょう。

他の車からバッテリーを分けてもらう

バッテリーが上がってしまい動かなくなってしまったという場合は、他の車からバッテリーを分けてもらうことも可能です。緊急時や、バッテリー切れの車を中古車として手放す場合などに重宝します。

バッテリーが十分な他の車と、バッテリーが上がってしまった車をブースターケーブルと言うケーブルで繋ぎます。ひとまず車が動く程度には回復するため、車が動くようになったらまめに長距離を走るようにしてバッテリーの充電をしましょう。

ちなみにこの方法の場合、トラックと軽自動車などでは元々の電圧が違うため、利用できません。同じ電圧の車同士で行うように気をつけましょう。

専用の充電器を使う

車を全く走らせず、他の車の助けも借りないまま、バッテリーの充電を行うこともできます。バッテリーには専用の充電器があるため、充電器を購入すれば上がったバッテリーを復活させることが可能です。

この場合もブースターケーブルで車と充電器をつないで充電します。充電器はカー用品店やネットショップなどで、数千円も出せば購入することができます。

小型でバッテリーを取り外さなくても充電できるタイプのものもたくさん出回っているため、保険として1台持っておくのも有効です。

(まとめ)軽自動車のバッテリーの電圧は重要なの?

1.バッテリーの電圧によって、軽自動車の走行性能を保てます

バッテリーは軽自動車を走らせるために必要不可欠な存在で、バッテリーの電圧が低くなるとエンジンがかからない可能性さえ出てきます。バッテリーは消耗品であるため、定期的に点検し数年ごとに交換しましょう。

また、こまめな充電も必要です。

2.バッテリーの電圧の正常値は12Vから14Vです

軽自動車におけるバッテリーの電圧は、下限値で12V、理想としては12.5Vから14Vほどです。平常時とエンジン始動時では電圧が異なり、エンジン始動時の方が高い傾向にあります。

バッテリーが低すぎたり高すぎたりしたら検査してもらいましょう。

3.バッテリーの電圧の測り方は簡単です

バッテリーは専用の電圧計が販売されており、自宅でも簡単に計測することができます。しかし、バッテリーの電圧の低下などに悩んでいて正確なところが知りたいという場合は、より正確なディーラーや整備工場などで計測してもらった方が良いでしょう。

4.バッテリーの電圧が下がる原因は2種類あります

バッテリーの電圧が下がる原因としては、バッテリーがそもそも寿命を迎えていたり、あるいはバッテリーの充電が足りないことが考えられます。バッテリーは車にある程度乗らないと充電されないため、毎週1回あたり数十分程度は乗るべきです。

5.バッテリーの電圧が下がった時の対処法があります

もしもバッテリーの電圧が下がってきたと感じたら、早めに検査しその上でバッテリーを交換するか充電するかしましょう。充電する場合は自宅で充電器を使って充電する方法の他、他の車から分けてもらったり自分で長距離を走って充電する方法などもあります。


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