「軽自動車を乗り換えるのにベストなタイミングを知りたい」「軽自動車のメリット・デメリットが知りたい」と考えている人もいるでしょう。

家計に優しく、使い勝手の良さが魅力の軽自動車は、近年では普及率が50%を超えるほどの人気を誇ります。軽自動車へ乗り換えることで、経済的にも機能的にも多くのメリットを実感できるでしょう。

この記事では、軽自動車に乗り換えるおすすめのタイミングや注意点、軽自動車のメリット・デメリットを解説します。自分の状況を踏まえた上で、軽自動車に乗り換えるベストなタイミングを検討してみましょう。

ポイント
  • 軽自動車のメリットとして、維持費やガソリン代が安いため家計に優しいこと、使い勝手の良さが挙げられます。
  • 日常的に車に乗る人数や荷物が多い人、高速道路や山道を走る機会が多い人は、軽自動車に向いていません。
  • 軽自動車に乗り換えたいときは、車検や自動車税のタイミングに気をつけましょう。
  • 売却と購入どちらもお得になる3月は、軽自動車の乗り換えにおすすめです。
  • 乗り換えのタイミングによって、数十万円以上の差が生じるため注意しましょう。

軽自動車の乗り換えタイミングを見極めよう

軽自動車の乗り換えタイミングを見極めよう
軽自動車の乗り換えには最適なタイミングがあります。そのタイミングを意識することで、数万円~数十万円もお得に乗り換えることが可能です。

車検を受けてすぐに乗り換えてしまったり、維持費の高い車に乗り続けたりするのは非常に損です。定期的に車を買い替えることで、機能的にも経済的にも良い状態で、車に乗り続けられます。

軽自動車のメリット・デメリットを知って自分に向いていると思った人は、軽自動車への乗り換えを検討してみてください。

軽自動車の乗り換えタイミング

軽自動車へ乗り換えるタイミングは、「走行距離が10万kmに達する前」「車検に出す前」「カーローンの支払いを終えたとき」「ライフスタイルに変化があったとき」などがおすすめです。

最適なタイミングで乗り換えることで、所有している車を高く手放せたり、軽自動車の購入費用を安くできたりします。

ここからは、軽自動車を乗り換えるのにベストなタイミングを詳しく紹介していきます。

一般的なサイクルは約7年

新車を購入してから7年目は劣化が進み始める時期のため、車検前の乗り換えがコスト面で有利です。

新車購入から3回目である7年目の車検は、10万円以上かかるのが一般的とされています。車検前に乗り換えることで、10万円以上もお得になるのです。

また車の状態や輸出の関係から、リセールバリューが7年目を境に急激に下がるとされています。車をより高値で売りたいのであれば、比較的リセールバリューの高い7年目の前に買い替えることが大切です。

走行距離の目安は10万km

走行距離の目安は10万km
走行距離が10万kmに近づいたら、乗り換えのタイミングと考えましょう。車の寿命は10万kmといわれ、10万kmを目安にエンジンや重要なパーツの寿命が近づき、修理費が高額になる傾向があります。

修理費などの車の維持費と比較して、一度まとまった金額はかかりますが、車を乗り替えたほうが経済的に有利になる可能性があります。

車の維持費と乗り替えにかかる金額を比較して、適切なタイミングで車を乗り換えるようにしてください。

車検に出す前

車検費用がかかる前に乗り替えれば、無駄な出費が抑えられます。車検は新車登録してから3年目に受け、その後は2年ごとに受ける必要があります。

車検の費用は、車の年式が経過するほど部品が劣化してしまうため高額になってしまうのです。5年目の車検の平均費用は約10万円、7年目には約12万円かかるといわれています。

車検を受けた直後の車を売却したとしても、査定額に大きな差はありません。そのため、車検の前後で乗り換えを迷っている場合は、約10万円の費用がかからない車検前の乗り換えがおすすめです。

ローンの支払いを終えたとき

ローンの支払いを終えたとき
ローン完済のタイミングで買い替えることで、資金面でもスムーズな乗り換えが可能です。

カーローンを完済するタイミングは、購入から5~7年後が多く、車の維持費が増加するタイミングと重なる傾向があります。車の維持費と比較して、乗り換えたほうがコスト面で有利になる可能性があります。

月々のローンの支出がなくなって金銭的に少し余裕のあるタイミングで、車の維持費と乗り替えにかかる金額を比較して、今後の計画を立てましょう。

ライフスタイルに変化があったとき

家族構成や生活環境などライフスタイルの変化に応じて、最適な車に乗り換えることが大切です。ライフスタイルに合わせた車に乗り換えることで、快適さや経済的なメリットを得られます。

子どもが小さいときは大型車が便利ですが、大型車は維持費が高く管理が大変です。子どもが独立したらコンパクトな軽自動車に乗り換えると良いでしょう。

車による経済的負担を減らすために、ライフスタイルに合わせた車選びを心がけましょう。

モデルチェンジや新型発売の前

旧型の価値が下がるため、新型モデル登場前の乗り換えがおすすめです。

車のモデルチェンジは6年ごとに行われるパターンが多く、車の査定価格に大きな影響を及ぼします。モデルチェンジの情報が出回る半年前までに売却することで、新型モデルへの流出を防いだ市場価値の高い状態で売却ができます。

また、お気に入りの車種の新型モデルへの乗り換えを検討している場合は、発売から1年以上経過してからの乗り換えがおすすめです。

軽自動車を高く売るにはどの時期が良いですか?
軽自動車の買取価格が上がりやすいのは、3月と12月です。3月は進学や就職など新生活に向けて、新車よりも安い中古車の需要が高まるため、中古車を高く買い取ってもらいやすい傾向があります。また、ボーナス時期で購入の需要が高まる12月も狙い目です。
軽自動車を高く売りたいのであれば、需要の高い3月か12月に合わせて売却しましょう。

普通自動車から軽自動車に乗り換えるメリット

普通自動車から軽自動車に乗り換えるメリット
軽自動車は経済性と使い勝手の良さが魅力です。普通自動車から軽自動車に乗り換えることで、維持費やガソリン代が節約できるため、経済性が高く家計に優しいとされています。また、運転の小回りが利くため、使い勝手の良さも抜群です。

ここからは、普通車から軽自動車へ乗り換えることで、日常的にどのようなメリットを実感できるのか紹介していきます。

維持費が安くなる

軽自動車は普通車と比べて税金や保険・車検費用がかからないため、年間で数万円ほど維持費が安く済みます。

例えば、普通自動車は年間で約25,000~38,000円の自動車税が課せられるのに対し、軽自動車の場合は年間で約10,000円です。

自動車保険料は、普通車と比較したときに、年間で約10,000〜20,000円安く済みます。

自動車重量税や部品代が安いため、車検費用も普通車と比較して30,000~50,000円ほど安く済みます。

これらの金額を合計すると、軽自動車は普通車よりも数十万ほど維持費が安く済むことがわかるでしょう。維持費が安いことから、軽自動車は経済性が高く家計に優しいといえます。

ガソリン代を節約できる

軽自動車は燃費性能が高く、ガソリン代を節約できます。軽自動車は車体が軽いため、一般的に燃費性能が高い傾向があります。

特に最新の軽自動車の燃費性能は素晴らしく、30km/L以上の燃費を誇る車種も登場しました。軽自動車は普通車の2倍の燃費性能を誇るとされ、年間でかかるガソリン代を普通車と比較すると、約4万円お得になるとされています。

また燃費性能が高いと、新車購入時にエコカー減税が受けられます。モデルやグレードによって軽減率は異なりますが、減税によって軽自動車を安く購入可能です。

ガソリン代が節約でき、エコカー減税で新車がお得に購入できる軽自動車は家計に優しい選択です。

狭い道でも小回りがきく

軽自動車はボディがコンパクトで小回りが利くため、狭い道が通りやすく駐車がスムーズにできます。軽自動車は、全長が3.4m以下・全幅が1.48m以下と法律で定められていて、コンパクトなサイズ感が特徴です。

普通車は、全長4m以上・全幅も1.7m前後になることが多く、軽自動車のほうが0.5mほどサイズ感がコンパクトです。コンパクトなボディは、狭い道が通りやすく、駐車やUターンがしやすいため、運転しやすいとされています。

運転に自信のない人や初心者の人には軽自動車をおすすめします。

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普通自動車から軽自動車に乗り換えるデメリット

普通自動車から軽自動車に乗り換えるデメリット
軽自動車に乗り換えるデメリットとしては、乗車人数が4人までに制限されていること、パワー不足などが挙げられます。

経済性と使い勝手の良さが魅力の軽自動車ですが、人によってはデメリットのほうが多くなってしまう可能性があります。日常的に大人数で移動する場合や多くの荷物を積みたい場合、高速道路や山道を走る場合は、軽自動車に向いていません。

ここからは、普通車から軽自動車へ乗り換えることで、考えられるデメリットについて紹介していきます。自分の運転するシチュエーションが、軽自動車に向いているのかどうか考えてみましょう。

乗車人数が制限される

軽自動車の乗車定員は、法律で4人までに制限されているため、一度に5人以上の移動ができません。また排気量が小さく、人数や荷物の量が増えるとパワーが落ちて燃費が悪くなってしまいます。

そのため、大人数の移動には不向きです。日常的に大人数で移動する場合や多くの荷物を積む場合は、軽自動車は適していません。

車を使うシチュエーションが軽自動車に向いているか考えてみてください。

パワー不足を感じるシーンがある

軽自動車は排気量が小さく、坂道や高速道路などで加速力に物足りなさを感じることがあります。軽自動車のエンジン排気量は660cc以下と法律で定められています。

街乗りで使うのであれば、軽自動車のパワーは非常に扱いやすくおすすめです。アクセルワークが穏やかで燃費も良く、軽快な走りを楽しめます。

しかし、高速道路や山道ではパワー不足を感じるシーンがあるかもしれません。高速道路や山道を運転する機会が多いのであれば、軽自動車への乗り換えはあまりおすすめできません。

車内空間が狭く感じる

軽自動車はボディサイズの制限があるため、車内や荷室が狭く感じる可能性があります。特に体の大きな人は、運転席の広さなどを試乗で確認するようにしてください。

また車内空間が狭いと詰める荷物の量も少ないため、多くの荷物を持って移動する趣味がある人や、日常的な買い物で積む荷物が多い傾向がある人は気をつけましょう。

最新の軽自動車は室内設計が工夫されているため、車内の狭さが気にならない車も多くなってきています。一度試乗して、車内空間の広さを確認することをおすすめします。

軽自動車に乗り換えるデメリットは何ですか?
軽自動車に乗り換える主なデメリットは、乗車定員が4人までに限られること、パワー不足を感じるシーンがあること、車内空間を狭く感じることが挙げられます。そのため、大人数での移動が多い人、多くの荷物を積みたい人、高速道路や山道を走る機会が多い人には、軽自動車は向いていません。
車の総重量が比較的軽い状態で運転する人に、軽自動車はおすすめです。また軽自動車はセカンドカーにも向いています。

軽自動車をお得に乗り換えるためのポイント

軽自動車をお得に乗り換えるためのポイント
お得に軽自動車へ乗り換えたいのであれば、高く売却して安く購入することを目指しましょう。

車を高値で売るためには、中古車の需要が高まる3月か12月の売却がおすすめです。また安く買うためには、決算月の3月か9月の購入がおすすめです。

売却と購入どちらもお得になる3月が、軽自動車の乗り換えにおすすめな時期とされています。

需要が高くなる時期に売却する

軽自動車は需要が高まる3月か12月に売却すると、より高値での買取が期待できます。

3月は進学や就職など新生活に向けて、新車よりも安い中古車の需要が高まるため、中古車を高く買い取ってもらいやすい傾向があります。また、ボーナス時期で購入の需要が高まる12月も狙い目です。

需要の高い3月か12月に、高値での車の売却を目指しましょう。

決算月に購入する

軽自動車の購入は決算月の3月か9月を狙うと、値引きやキャンペーンでお得になる可能性があります。

セールでお得になる金額は、一般的に新車の価格の10%前後といわれています。150万円の車を購入すると15万円も安くなるため、軽自動車の買い替えは決算期前を狙ってみてください。

しかし、値引きを受けるためには月末までに納車しないといけない場合があります。数ヶ月前から目星をつけ、決算月中に購入・納車できるよう計画的に行動しましょう。

軽自動車に買い替えるなら4月2日以降が良いのはなぜ?
軽自動車税は毎年4月1日時点での所有者に課税されるため、4月2日以降に購入すれば、初年度の軽自動車税の支払いを回避できます。
軽自動車税は、4月1日時点の所有者が一律10,800円を支払います。1年分の先払いとなるため、4月2日以降に購入すれば翌年の4月2日まで自動車税の支払いがありません。約10,000円お得になるので、4月2日以降の買い替えをおすすめします。

軽自動車を乗り換えるときの注意点

軽自動車に乗り換えるときは、注意点がいくつかあります。必要な手続きを怠ると、高額な損失が出る可能性があるため注意が必要です。

ここからは、軽自動車を乗り換えるときの注意点を紹介していきます。

保険の車両入れ替えを忘れずに行う

保険の車両入れ替えを忘れずに行う
万が一に備えて、新しい車の納車後は早めに保険の車両入れ替え手続きをすることが大切です。

車両入れ替え手続きは、新しい車の納車から30日間という猶予が設けられていますが、手続きが完了する前に事故を起こしてしまうと、保険が適用されない可能性があります。

事故を起こしてしまった際に保険が適用されないと、実費での負担になってしまいます。実費での負担はとんでもない金額になってしまうため、早めに保険の車両入れ替え手続きをするようにしましょう。

4月2日以前に乗り換えると自動車税が発生する

4月2日以前に乗り換えると自動車税が発生する
軽自動車税の支払いを避けるためには、4月2日以降の購入が賢明です。軽自動車税は毎年4月1日時点での所有者に課税されるため、4月2日以降に購入すれば、初年度の軽自動車税の支払いを回避できます。

購入時もですが、軽自動車を廃車にするときも自動車税には注意しましょう。車を廃車にする場合、普通車であれば自動車税を月割りで還付してくれる制度を受けられます。しかし、軽自動車は自動車税の還付の対象外であるため、支払った自動車税は戻ってきません。

手続きに必要な書類は早めに手配する

手続きに必要な書類は早めに手配する
スムーズな売却や購入のために、必要書類は事前に準備しておくことが大切です。

車の買い替え時には、運転免許証や車庫証明書、車検証、印鑑登録証明書などを用意する必要があります。必要書類を準備しておくことで、スムーズに買い替えの手続きが進められます。

書類の申請や再発行には時間がかかることもあるため、書類が準備できず買い替えをしたいタイミングに間に合わなくなってしまうかもしれません。最適なタイミングがずれると数十万円以上、買い替えの金額が変わることもあるため、狙った時期に確実に買い替えができるよう早めの準備を心がけましょう。

まとめ

①一般的な車の乗り換えのサイクルは7年で、車検前やライフスタイルに変化があったときに乗り換えると良い
②軽自動車は経済性の高さと使い勝手の良さが魅力
③車に乗る人数や荷物が多い人や高速道路や山道を走る人は、軽自動車に向いていない
④軽自動車税の支払いがあるため、4月2日以降に乗り換えるのが賢明である
⑤車の売却は3月と12月、車の購入は3月と9月がおすすめ

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