中古車購入
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2017.12.20
買いのタイミングがよく分かる2018大予測、まるごと。

構成・文/フォッケウルフ 撮影/茂呂幸正、オフィスマッシュルーム、フォッケウルフ
日本の自動車業界にとって激動の一年が終わろうとしている。そして年が明ければ、また魅力的な新型車が誕生し、その影響を受けたお買い得な中古車が生まれることだろう。今回の特集では、そういった新型車のデビュー情報も含めて、さまざまな観点から2018年の自動車業界を予測していく。
chapter 1 2018年 自動車業界トレンド予測
2017年も東京モーターショーの閉幕とともに終わろうとしているが、すぐそこに迫っている2018年のトレンドについて、業界きっての社会派でもある自動車評論家の渡辺陽一郎氏が鋭く分析する。
ダウンサイジング時代の到来がもたらすもの

アベノミクスといわれながら、所得が増える見込みは乏しい。その一方でクルマは安全装備や環境&燃費性能が向上して価格も高まっている。所得が増えずに価格が高まれば、ボディやエンジンを小さくすることになり、少子高齢化も伴って18年にはダウンサイジング化がさらに進む。
特に軽自動車はN-BOXに続いてスペーシアも一新するから、その比率が今以上に高まる。ただしそうなれば一層の軽自動車増税が心配される。公共の交通機関が未発達な地域では、低年式の軽自動車が高齢者の通院や買い物に使われるから、軽自動車の増税は福祉に反する。メーカーは好調に売れる軽自動車を開発したなら、小型/普通車にも力を入れ、増税に繋がりかねない軽自動車比率の拡大を抑えねばならない。
その意味で注目されるのがSUVだ。SUVは小型/普通車で今後の拡大が見込める貴重なカテゴリーだから、18年も新型車が活発に投入される。CX-8に続いてスズキのクロスビー、三菱のエクリプスクロス、CR-Vが発売されてフォレスターも一新すれば、18年もSUVが堅調に売れる。
環境性能ではセレナハイブリッド、スズキ・クロスビーのマイルドハイブリッドなど、地味でも低燃費な車種が増える。趣味性で選ばれるSUV、エコカーの代表的なハイブリッドなどが注目のカテゴリーだ。
一方で高速道路の制限速度が一部区間で時速110~120km/hに高められ、「速く走ることで時間を節約する」という高速道路本来の価値が改めて見直される。これはエコロジーに偏りがちなクルマの価値観を是正することに繋がりそうである。SUVとエコカーの共存も含めて、18年のクルマ業界はバランスの良い方向に発展してほしい。
⇒キーワード01 「軽自動車人気の向上とそれに伴う心配」
好景気の影響がこのまま感じられないようであれば、日本の自動車業界はさらにダウンサイジング化が進む。特に軽自動車は人気モデルも増えてその販売台数がより拡大すると予想される。現時点でも新車として売られるクルマの約36%が軽自動車だから、18年には40%に達しても不思議はない。
⇒キーワード02 「SUVブームの躍進」
SUVはボディの上半分がワゴンや5ドアハッチバックと同様の形状で、居住性や積載性が優れる。またボディ下側は大径タイヤなどで迫力があり、実用性とスタイルの良さを両立させて人気を得た。やはり注目のモデルが続々と登場することで、そのブームに終わりは見えない。
⇒キーワード03 「低燃費モデルの増加」
一時期ほどではないが、相変わらずエコカーは高い人気を誇る。ハイブリッドカーのほか、ディーゼル、PHEV、EVなど選択肢も続々と増えている。
⇒キーワード04 「高速道路の価値の見直し」
2017年11月1日から、新東名高速道路の新静岡IC~森掛川ICの約50km区間で、最高速度が110km/hへと試験的に引き上げられた。最高速度が100km/h以上に引き上げられたのは日本初のことで、2018年末まで約1年間試行が続けられ、安全性などの検証が行われる。
chapter 2 2017年末と2018年発売予定モデルからみる中古車市場動向
新型車の登場やモデルチェンジは中古車の相場にも大きく影響する。そこで2017年末に登場したモデルや2018年登場予定モデルについて、東京モーターショー2017に出展された車種を中心に紹介していこう。これらをベースに、2018年の各車の買い時を見極めようではないか。
各車の登場予定時期についてはグーネット予想です(2017年11月現在)。また、各車上部にあるカレンダー内の、赤いバー( )は登場(予定)時期、黄色いバー( )は現行型/前期型/先代型/ライバル車などの狙い目の時期になります。
ミニバン
ホンダ ステップワゴン

2017年9月マイナーチェンジ
2017年9月マイナーチェンジ
スパーダにハイブリッドが追加
競合モデルに対して唯一足りなかった要素である「ハイブリッド」が追加されたのが大きなトピック。安全運転支援システムのホンダセンシングは全グレードに標準装備となる。
ハイブリッド仕様は専用チューニングのサスペンションを備え、乗り心地と操縦安定性のバランスが良好。
→2018年春以降が狙い目!
独創的な機構によって実現した「わくわくゲート」を備えていたが、ライバルが手強く新車販売はやや低調気味。中古車相場は他車より低めで買いやすい。登場3年目となる18年春が狙い目。ハイブリッド仕様は専用チューニングのサスペンションを備え、乗り心地と操縦安定性のバランスが良好。
現行前期型/2015年4月~
中古車相場:180万~350万円
想定ライバル車
日産 セレナ e-POWER

2018年春頃追加予定
2018年春頃追加予定
“鬼に金棒”とはまさにこのクルマ
「ハイブリッドはもう古い」と言わんばかりに、日産はノートで人気の電動パワートレインであるe-POWERをセレナにも搭載する。プロパイロットも備え、ライバルの追随を許さない。
エンジンで発電した電力を利用してモーターで走行。ユニットが小型で室内の広さや使い勝手はそのまま。
→2018年春以降が狙い目!
人気車種で、なおかつ高年式とあって相場は高値で推移。とくにプロパイロット装着車は新車時価格から差がほとんどない。e-POWERがなくてもよいなら相場が下がった先代型も狙い目だ。エンジンで発電した電力を利用してモーターで走行。ユニットが小型で室内の広さや使い勝手はそのまま。
現行前期型/2016年8月~
中古車相場:200万~320万円
想定ライバル車
ホンダ オデッセイ

2017年11月マイナーチェンジ
2017年11月マイナーチェンジ
持ち味の走りを安全かつ安心に楽しめる
ホンダセンシングを全グレードに標準装備したほか、ハイブリッド仕様では、アダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能を追加。高速道路などでの運転負荷が軽減できる。
2列目に設定されるプレミアムクレードルシートは、ヘッドレストが大型化され、これまで以上にゆったりと寛げる。
→今が狙い目!
現行型は登場から4年が経過し、中古車市場での流通台数も増加傾向にあり、年式や仕様などじっくりと選べるようになった。スポーティなイメージを強調したアブソルートが人気。2列目に設定されるプレミアムクレードルシートは、ヘッドレストが大型化され、これまで以上にゆったりと寛げる。
現行前期型/2013年10月~
中古車相場:170万~320万円
想定ライバル車
セダン
トヨタ クラウン

2018年夏頃フルモデルチェンジ予定
2018年夏頃フルモデルチェンジ予定
クラウンイズムを継承する15代目
ニュルブルクリンクでテストを行うなど、アグレッシブなスタイルに相応しい走行性能を身に付けている。車載通信機を介してさまざまな情報が得られる新たなコネクテッド技術の採用も大きな目玉だ。
豪華でスポーティな運転席まわりのデザインは、乗り込むたびに、オーナーの所有する喜びを満たしてくれる。
→2018年夏以降が狙い目!
新型の登場までは相場に大きな影響は見られないと思われ、狙いに近い物件があるなら即買いで問題なし。ハイブリッドもいいが、走りに重きをおくならターボという選択もありだ。豪華でスポーティな運転席まわりのデザインは、乗り込むたびに、オーナーの所有する喜びを満たしてくれる。
現行型/2012年12月~
中古車相場:200万~470万円
想定ライバル車
トヨタ センチュリー

2018年春頃フルモデルチェンジ予定
2018年春頃フルモデルチェンジ予定
継承と進化をコンセプトに20年ぶりの変貌
時代に即して進化しながら“匠の技”や“高品質のモノづくり”という伝統は継承。センチュリーの代名詞でもあったV型12気筒は廃止されたが、ショーファーカー日本代表として格の違いを見せつける。
→2018年春以降が狙い目!
先代型は20年にわたって生産され相場価格の幅が広い。低年式、多走行車でもセンチュリーの味わいは堪能できる。トヨタ製サルーンなのでトラブルの不安も少ないはずだ。
現行型/1997年4月~2017年2月
中古車相場:30万~690万円
ホンダ レジェンド

2018年春頃マイナーチェンジ予定
2018年春頃マイナーチェンジ予定
フルモデルチェンジに匹敵する大幅改良を実施
3モーターハイブリッドは、NSXと同じシステムへと進化する。377馬力のハイパワーは10速ATを介して路面へと伝達され、セダンクラスでは屈指のパフォーマンスを実現する。
伸びやかでエレガントなスタイルを強調。各部の豪華なしつらえと相まって高級サルーンらしさを極めた。
→2018年春以降が狙い目!
アキュラRLXとして販売されている海外では高い人気を誇るが、国内ではいまひとつ振るわず。相場は経年による変動はあっても、新型登場で大きく変動することはなさそうだ。伸びやかでエレガントなスタイルを強調。各部の豪華なしつらえと相まって高級サルーンらしさを極めた。
現行前期型/2015年1月~
中古車相場:430万~460万円
想定ライバル車
各車フラッグシップモデルに相応しい最先端の機能や装備が奢られるが、レジェンドはホンダ独自の3モーターハイブリッドによって走りを極めることで独自性をアピールしている。
日産 フーガ
レクサス LS
トヨタ クラウンマジェスタ
日産 スカイライン

2017年末マイナーチェンジ予定
2017年末マイナーチェンジ予定
上質な雰囲気がさらに磨かれる
内外装のデザインが刷新され、高揚感に溢れるスタイルや上質なインテリアの雰囲気は、欧州のスポーツセダンにも比肩するレベルへと進化。卓越した走行性能も健在だ。
車内は運転席まわりの表皮が変更されることで、これまで以上に上質でプレミアムな空間に仕上げられている。
→2018年年明け以降が狙い目!
国産セダンのなかでは安定した人気を維持しているが、数多く売れる車種ではないので中古車の流通台数も少なめ。新型の改良点は内外装が中心なので、相場への影響はほぼないとみていい。車内は運転席まわりの表皮が変更されることで、これまで以上に上質でプレミアムな空間に仕上げられている。
現行前期型/2014年2月~
中古車相場:160万~380万円
想定ライバル車
※中古車価格はグーネット 2017年11月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

SUV
スズキ クロスビー

2017年末~2018年初頭登場予定
→2018年年明け以降が狙い目!
「アウトドア アドベンチャー」のほか、都会的なスタイルの「ストリート アドベンチャー」など仕様は多彩。
想定ライバル車
マツダ CX-8

2017年12月発売予定
多彩なニーズに応える7シーターSUV
マツダは多人数乗車を求めるニーズに対してSUVを提案。ボディサイズはCX-5より大きく、高級志向に仕上げられている。2.2Lディーゼルターボのパワフルな特性も魅力だ。
→2018年年明け以降が狙い目!
ミニバンの生産を止め、得意のSUVに3列シートを搭載する手法をとるマツダ。CX-8の売れ行きに注目が集まる。
想定ライバル車
三菱 エクリプス クロス

2018年春頃登場予定
スタイリッシュなフォルムが目を引く
世界80カ国で販売されるグローバルモデル。SUVクラスにおけるダウンサイジングというトレンドを取り入れ、コンパクトでも使い勝手のいい機能がふんだんに盛り込まれている。
→2018年春以降が狙い目!
ワイドな形状のテールランプと前傾したリアウインドウを上下に二分した、立体感を強調した個性的なスタイルが目を引く。
想定ライバル車
コンパクトSUVは世界的にも人気のジャンルで、日本国内での売れ行きは好調。中古車市場でも同様の傾向が見られ、C-HRやヴェゼルは流通台数が多く相場も安定している。
トヨタ C-HR
ホンダ ヴェゼル
マツダ CX-3
ホンダ CR-V

2018年春頃フルモデルチェンジ予定
2018年春頃フルモデルチェンジ予定
先進安全技術も設定される
日本市場へ満を持して復活する。先代型と同様にオーソドックスなスタイリングが特徴で、パワーユニットは1.5Lターボとハイブリッド仕様をラインナップ予定。ホンダセンシングも搭載される。
プレミアムな雰囲気を漂わせるハリアーやCX-5にも十分に対抗できる。上質な3列シートSUVとして期待が持てる。
→2018年春以降が狙い目!
SUVクラスのなかでは人気が振るわず流通台数は少ない。しかし、同クラスの車種と比較すると価格が手頃。車格や装備内容、走行性能などを総合的に判断すると買い得感のある選択だ。プレミアムな雰囲気を漂わせるハリアーやCX-5にも十分に対抗できる。上質な3列シートSUVとして期待が持てる。
最終型/2011年12月~2016年8月
中古車相場:130万~260万円
想定ライバル車
OTHERS
日産 リーフ(NISMO)

2018年秋頃追加予定
2018年秋頃追加予定
NISMOチューンで走りは爽快
現行型リーフをベースに専用サスペンションや専用チューニングコンピューターをはじめとしたNISMOのレーシングテクノロジーをプラスして、EVながら走りの期待値がグッと高められている。
2017年10月に登場した現行型はインテリアの質感も向上。NISMOでは、質感とスポーティ感の両立を目指す。
→今が狙い目!
バッテリー寿命の影響もあり、初期型の値崩れが顕著となっている。中古車で購入するなら、バッテリー容量が増えて耐久性も改善された2015年式以降がオススメとなるだろう。2017年10月に登場した現行型はインテリアの質感も向上。NISMOでは、質感とスポーティ感の両立を目指す。
先代型/2010年12月~2017年10月
中古車相場:40万~230万円
スズキ スペーシア

2018年春頃フルモデルチェンジ予定
2018年春頃フルモデルチェンジ予定
丸みを帯びた独自のスタイル
背の高い軽自動車ではスタイルがハコ型になりがちだが、新型スペーシアは角に丸みを与え、ボディサイドにもアクセントを加えることによってユニークなスタイルとしている。
カスタム仕様は迫力満点のスタイルが特徴。車内は使い勝手のよさをそのままにゴージャスな雰囲気が漂う。
→2018年春以降が狙い目!
人気の軽自動車とあって相場は高値安定となるが、軽ハイトワゴンに求められる機能が充実し、満足できる選択だ。あえて個性を際立たせず、オーソドックスな作りで長く愛用できる。カスタム仕様は迫力満点のスタイルが特徴。車内は使い勝手のよさをそのままにゴージャスな雰囲気が漂う。
現行型/2013年3月~
中古車相場:80万~130万円
想定ライバル車
人気ナンバー1のN-BOXを筆頭に、軽ハイトワゴンはクラスの売れ筋が揃う。ファミリーからシニア層まで、幅広いニーズに適応することからどの車種も相場は安定している。
ホンダ N-BOX
ダイハツ タント
三菱 eKスペース
その他、2018年のデビューが噂されるモデル
三菱 エクスパンダー
ミニバンとSUVのイイトコどり
ミニバンとSUVのイイトコどり
3列シートを備えたミニバンだが、SUVの機動力や走破性も兼ね備えている。全長4475mm、全幅1750mmという取りまわしのいいサイズで日本市場との相性もよさそうだ。
スズキ 新型カプチーノ
最終型/1991年11月~1998年10月
中古車相場:60万~110万円
トヨタ 新型スープラ
BMWとの共作になるか?
BMWとの共作になるか?
BMWZ4(写真)とプラットフォームを共有すると言われている。全貌は明かされていないが、BMWが公開したZ4 コンセプトを見る限り、かなり尖ったスタイルになるのは間違いない。
最終型/1993年5月~2002年7月
中古車相場:140万~380万円
マツダ 新型アクセラ
魂動デザインの次のデザイン
魂動デザインの次のデザイン
次期アクセラを示唆した「魁(カイ) CONCEPT」(写真)のような大胆なスタイルはもちろん、次世代パワーユニット「SKYACTIV-X」をはじめとした新技術にも注目が集まる。
現行型/2013年11月~
中古車相場:130万~210万円
※中古車価格はグーネット 2017年11月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

chapter 3 2018年、私が自腹で買うならこのモデル
国産メーカー8社広報担当者が語る
2018年の大予測ということで、新車を販売する国産8メーカーの広報担当者に、「もし2018年に自腹でクルマを買うことになったら何を買う?」と質問させてもらった。日頃、自社製品をアピールする立場の皆さんが欲しいのはどのクルマ?
ワークユース以外も魅了する本物の「働くクルマ」です
長年お待ちいただいたワークユース層の皆様にはもちろん、国内のクルマ離れ世代にも一石を投じたい!そんな思いで国内再導入を決めたのがハイラックスです。アジアを中心に長年過酷な環境下で鍛えられ、各国のワークユーザーに支持されてきた本物の「The 働くクルマ」。元ラガーマンの私も本気で買いたい一台です。
トヨタ自動車 広報部
メディアリレーション室
商品・技術広報グループ
有田啓介さん
トヨタ ハイラックス
1968年の登場以来、約180の国や地域で販売されてきた同車が、2017年に国内販売を復活させた。悪路をものともしない動力性能はもちろん、パートタイム4WDや優れた環境性能も搭載。新車でも人気が高く、中古車は今のところほぼ流通なし。
新車価格 326万7000~374万2200円
中古車相場 データなし
航続距離の向上は先代型 オーナーにとっても魅力的
私が自腹で買いたいモデルはリーフです。実は現在旧型に乗っており、新型の購入を本気で考えています。一番の理由は航続距離の向上です。今まではたまに距離の不安がありましたが、新型はその心配が不要になりました。またデザインもとても気に入っています。本当に近々ハンコを押す勢いです(笑)。
日産自動車 広報部
清水淳さん
日産 リーフ
5ドアハッチバックのピュアEVで、2017年10月にフルモデルチェンジを果たし2代目となった。アクセルペダルのみで加減速が可能な「eペダル」を備え、本格的自動駐車システムなども搭載。まだ中古車はほとんど流通していない。
新車価格 315万360~399万600円
中古車相場 データなし
安全運転支援システムが追加された最新型フィット!
自腹で買うなら、コンパクトボディに広い室内空間と多彩なシートアレンジを兼ね揃え、使い勝手も抜群のフィットです! 2017年のマイチェンでは安全運転支援システム「ホンダセンシング」も採用しました。いち推しは静かで快適な乗り心地ながら、スポーティな走りとデザインの「HYBRID・S Honda SENSING」です。
Honda 広報部
大関佐和子さん
ホンダ フィット
2013年にモデルチェンジした現行型は3代目モデルで、車体もエンジンも一新。初期型であれば現在100万円以下で狙える。2014年と2015年にマイナーチェンジをしているが、中古車市場では2016年式の130万円前後で物件が集中している。
新車価格 142万8840~236万7360円
中古車相場 90万~160万円
大人の男がおしゃれして乗るのにぴったりの一台
風を感じながら軽快に走る楽しさをダイレクトに感じられるロードスターに、チェリーレッドの幌とオーバーンという赤茶系のレザーシートを組み合わせた特別仕様車「R E DTOP」がおすすめです。私自身、子どもが手を離れた今、自分の為に購入したい1台。おしゃれをしてこれに乗り、第2の青春を楽しみたい!
マツダ 国内広報部
国内商品グループ マネージャー
町田 晃さん
マツダ ロードスター RED TOP
ロードスターに設定された最新の特別仕様車「RED TOP」は、ダークチェリーという深みのある赤色をソフトトップに採用したモデル。注文受付期間は2018年3月31日までとなっている。現行型の中古車はまだそれほど流通量が多くない。
新車価格 304万5600~315万3600円
中古車相場 180万~240万円(現行型ロードスター全体)
三菱自動車工業 広報部
商品広報担当
工藤伸裕さん
三菱 エクリプス クロス
鮮やかな赤いボディカラーをまとい、東京モーターショー2017の三菱ブースでもひと際見学者の視線を集めていたニューモデル。既存のSUVとは風合いの異なるリアデザインを持つ。広報の工藤氏曰く「今年度中に発売予定」とのこと。
新車価格 未定
中古車相場 データなし
走行性能や質感を高めたハイパフォーマンス版
STIと共同開発した最上級グレードで、18インチハイパフォーマンスタイヤやチューニングダンパーを採用し、操舵応答性を向上させるとともにしなやかで安定性の高い走りを実現しています。さらに専用内外装が上質さと特別感を演出。長距離は快適に、峠道では運転を愉しみたい方にオススメです。
SUBARU 広報部
栗原健蔵さん
スバル BRZ STI Sport
2017年末に発売されたSTI(スバルテクニカインターナショナル)によるチューニングモデル。BRZ自体は中古車市場でもかなり人気が高く、流通量もそれほど多くないため高値安定。初期型であれば200万円以下で狙えるだろう。
新車価格 351万1600~359万1000円
中古車相場 150万~360万円(BRZ全体)
ドライバーを高揚させる演出も魅力的です!
スイフトシリーズの新型スイフトスポーツはブースタージェットエンジンや新開発サスペンションなどによる「圧倒的な走行性能」だけではなく、エキゾースト音やセミバケットシートなどの「スポーツマインドを高揚させる演出」も追求しています。世代を問わず、あらゆるシーンでアグレッシブな方にお勧めしたいモデルです。
スズキ 広報部
東京広報課
小林大祐さん
スズキ スイフトスポーツ
ベースモデルのスイフトから約半年遅れで2017年9月に登場したファン待望のスポーツモデル。歴代モデルと異なる一番のポイントは、ターボエンジンを搭載したことで、先代型から最高出力、最大トルクともに向上させている。
新車価格 183万6000~205万920円
中古車相場 データなし
ダイハツ工業
広報・渉外室
井上和樹さん
ダイハツ トール
2016年末に登場した、子育てファミリーに最適な使い勝手や室内スペース、安全性能などを備えた箱型のコンパクトモデル。トヨタのルーミーやタンクは兄弟車。発売後1年が経ったものの、中古市場の流通台数はそれほど多くない。
新車価格 146万3400~200万8800円
中古車相場 150万~180万円
chapter 4 ハイブリッドはもう古い!?“グローカル”で考えるPHEVの現在地

フォルクスワーゲンのディーゼル問題以降、世界各国のメーカーがEV(プロトタイプ含む)を発表しており、クルマの電動化への流れは早くなっている。これは、この先厳しくなるCO2規制など、グローバルで考えなくてはいけない問題でもある。
ただしEVにはインフラ整備といった高いハードルもあるため、その足がかりとして、PHEVも車種数を増やしている状況だ。現在はプリウスやアウトランダーなどがあるが、中古車では圧倒的に流通台数が少なく、相場も高め。ローカルな問題として、庶民が買えないという状況になっている。
ただこれも、安価なモデルが登場しないかぎり解決は難しい。18年にはホンダがクラリティPHEVを市場投入する予定だが、これも打開策にはならないだろう。
次世代車ベースのPHEVいよいよ来夏日本デビュー
2018年夏の日本発売が発表されたPHEV。「スポーツハイブリッドi-MMD」をベースとし、EV走行可能距離は100km以上。セダンボディで余裕のある居住空間を実現する。同車の登場がPHEVの市場にどのような影響を与えるか見ものである。
カタログ燃費表示が2018年10月 WLTCモードへ変わる!?
エコカーの未来を考えるにあたり、より身近でローカルな問題として、2018年秋からカタログ燃費に新測定モードが策定される。走行状況ごとに3種類の数値が表記され、現在のJC08モードより実燃費に近いということで、燃費競争は過熱する可能性が高い。
2018年ホンダ クラリティPHEV誕生!
トヨタ プリウスPHV(現行型)
中古車相場:データなし
トヨタ プリウスPHV(先代型)
中古車相場:90万~220万円三菱 アウトランダーPHEV
中古車相場:190万~320万円
chapter 5 2018年のカー用品 業界の動きを読む!
ここ5年で売り上げが10倍に伸びたといわれるドライブレコーダー。商用車だけでなく一般車のニーズも順調に増えており、1台に1機が当たり前となる時代も近い!?
クルマ以上に流行の移り変わりが早いのがカー用品。2018年注目のアイテムについて、カー用品のエキスパートに話を聞いた。
「あおり運転」の社会問題化を受けて、品薄状態が続いているというドライブレコーダー。価格帯は1万円前後と2万円以上の二極化が進んでおり、多機能化も進んでいる。18年もこの流れは変わらないだろう。
具体的には、後方からの事故にも備えるべく、車両の前後に装着するニーズが高まると思われる。さらに、駐車時の監視機能や運転支援系(先行車接近や車線逸脱)などの機能がより汎用化されそうな流れもある。ついでに、ドラレコの存在を後方の車両に知らせるためのステッカーなども人気を高めている。
17年の東京モーターショーでは、全天周360度カメラの改良アイテムなどで注目を集めたカーメイトが、音声操作で向きや角度などを変えられるチャイルドシートを参考出品した。この製品はチャイルドシート(ISOFIX)の正しい装着が容易にできる「自動取付」機能付きで、18年の登場が期待される。
ほかにも、カー用品の花形といえるカーナビは、ドラレコとの連携機能により数年横ばいという状態から微増する可能性もありえそうだ。さらにカーナビ連携といえば、ETC2.0対応車載器の人気も18年は高まるかもしれない。ETC2.0では、渋滞を避けるルートを選択すれば料金が割引されるサービスも検討されていて、新規だけでなく買い替えのニーズも掘り起こしそうだ。
TEXT/塚田勝弘
自動車専門誌やアイテム情報誌の編集者を経て、現在はフリーの自動車ライター。クルマはもちろん、カーライフを楽しむためのカー用品にも造詣が深い。
まとめ
時代の変化を眺めつつクルマ購入を楽しもう!
2018年も数々の魅力的なクルマがデビューする。そして多数の中古車が値下がりする。クルマ好きの観点で見れば魅力的な新モデルの登場は喜ばしいことだし、その結果中古車市場も賑わうのだから、どちらの購入者も「win-win」だ。自動車業界にとって大変革期にあるこの時代だが、我々はクルマを買ってカーライフを満喫しようではないか。
※中古車価格はグーネット 2017年11月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。