中古車購入
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2018.06.22
梅雨対策、まるごと。
雨天時のドライブは、ただ不快なだけでなく、時には事故の可能性を高めることもある。そこで今回は、雨天対策車の選び方や、運転術、カーアイテムなどを考察する。まずは、そんな雨が巻き起こすクルマトラブルの紹介から!
キーワードで選ぶ雨天対策カー(使い勝手編 走行性能編)
キーワードで選ぶ雨天対策カー(使い勝手編 走行性能編)
雨の日だって便利なクルマを選びたい!
プロが伝授する雨の日運転術
プロが伝授する雨の日運転術
雨の日だって楽しく安全に運転したい!
雨対策カーアイテム
雨対策カーアイテム
クルマ購入後も快適に乗り続けたい!
雨天時クルマトラブルあれこれ
雨天時トラブル(1)濡れた路面で滑ってクラッシュ
教訓:晴天とはグリップ力が異なる
若い頃、交差点を曲がる際にちょっとドリフトの練習をしてリアを流してたんです。ただ、その日は路面が濡れていたため、いつも通り操作したつもりでもタイヤが滑って、横っ腹から標識にぶつかってしまいました。人をひかなくてよかったです。(41歳・男性)
雨天時トラブル(2)初めてのハイドロプレーニング現象
教訓:大雨の高速では速度を控える
豪雨のなか、ある高速道路を走りながら、調子に乗ってスピードを出し過ぎていました。すると、アクセルやブレーキ操作に車両が反応しなくなった瞬間があって、これが“ハイドロプレーニング現象”かと、初めて実体験してゾッとしました。(38歳・男性)
雨天時トラブル(3)ガラスくもりによる視界不良
教訓:くもりを除去してから走る
ある雨の日に急ぎの用事があり、愛車に乗り込みましたが、ガラスの内側が一面くもっていたので、とりあえず前方だけ拭いて発進しました。しかし交差点に入った時に、サイドミラーが見えなくて、危うく隣のバイクを巻き込みそうになりました。(32歳・男性)
雨天時トラブル(4)冠水路に侵入して危うく故障?
教訓:深めの水たまりは事前に回避
集中豪雨の日に、クルマで出かけました。すると、立体交差になっている先の道路が冠水していたんです。判断に迷ったのですが、後ろからクルマが来ていたので突っ込みました。すると思ったより水深が浅くてなんとか抜けられました。怖かったです。(31歳・女性)
キーワードで選ぶ雨天対策カー #1 使い勝手編
まずは雨天時の使い勝手を向上させる6つのキーワードを紹介。そして各機能に基づいたおすすめモデルを自動車評論家に選出してもらった。
クルマの使い勝手を制限しないための機能
クルマは道具としてさまざまな用途に使用されるが、雨が降っているとその使い勝手は制限されてしまう。しかし、雨でも身体を濡らすリスクを減らしたり、身体が濡れても車内に影響させないような機能は、さまざまなものが設定されている。
ここで挙げた6つのキーワードはその最たるものだが、スライドドアやウォークスルー機構、テールゲート、ハンズフリースライドドアは、乗員を極力濡らさないように機能する。どれもミニバンに多く採用され、ファミリーユースにとってありがたいものばかりだ。
撥水加工は、車内を濡らしたり汚したりすることを防いでくれる。雨への対策としても便利だし、子どもがジュースなどをこぼしても、その被害を軽減してくれる。
雨天時の運転の手助けをしてくれる視界の広さは、広いウインドウ面積のクルマならではの機能だ。雨の日だけでなく、晴天時も快適なドライブを楽しむことができる。
雨に有効な6つの機能 1 スライドドア
傘をさしたまま乗り降りできる!
傘をさしたまま乗り降りできる!
今やほぼすべてのミニバンで採用され、切っても切り離せない機能となっているのがスライドドア。通常のドアと違い開口部が広く、広げたままの傘を車外へ出すのも容易なことから、雨天時に最も使い勝手の良いドアとなっている。
ホンダ フリード(先代型)
ほどよいサイズ感で扱いやすく人気モデルに
モビリオの後継車として登場したコンパクトミニバン。CMコピーは「ちょうどいいホンダ!」だったが、実際にサイズも使い勝手もほどよく仕上げられていた。2列シート仕様も設定あり。
清水
先代フリードは究極のパッケージングを実現した隠れた名車。ボディサイズも手頃で取り回しがよく、雨の日の乗り降りも非常にラクチンだ。相場もこなれている。
中古車相場価格 20万~150万円
9年に渡って販売され続けたロングセラーモデルだけに価格帯も広い。とはいえ、その中心となっているのは100万円以下の物件だ。
雨に有効な6つの機能 2 ウォークスルー機構
車外に出なくても移動できる!!
車外に出なくても移動できる!!
やはりミニバンに採用されることが多い機構で、1列目や2列目のシート間にスペースのある構造を採用し、この部分を通路として使用できる。そのため、雨が降っている時に車外に出て身体を濡らしながら移動する必要がなくなる。
日産 セレナ(先々代型)
総合力で勝ち取ったクラスナンバーワンの座
2005~2010年に新車販売されていた3代目モデル。2代目で煮詰めてきたミニバンとしての便利な機能をさらに磨き上げて、同クラスのベストセラーに輝いた。エンジンは2.0L直4のみ。
岡本
車内移動が可能なクルマは多いが、8人乗りでも2列目と3列目を行き来できるのはセレナのみ。マルチセンターシートと横スライドできる2列目がポイントだ。
中古車相場価格 10万~100万円
約10年前のモデルということで相場はそれなりに低くなっているものの、使い倒されているケースが多く、車内のヤレは要確認。
雨に有効な6つの機能 3 視界の広さ
雨による視界不良を改善!
雨による視界不良を改善!
雨が降るとウインドウに水滴がつき、周囲も暗くなりがちで、多少なりともドライバーの視界が悪くなる。しかし、最近のミニバンや軽のトールワゴンなどはウインドウ面積が広くとられているため、視界が広く、運転もしやすい。
日産 セレナ(先代型)
クラストップの開放感を誇るベストセラーの後継モデル
クラストップの人気を誇った3代目モデルの後継ということで、基本的なコンセプトも引き継いだ。デザインはシャープになり、ウインドウ面積はクラス最大級となっている。
清水
ミニバンは概して車体が四角く、ボディの見切りがラクだが、セレナは前席のサイドウインドウをぐっと下げることで、さらに広い視界を確保している。
中古車相場価格 50万~220万円
流通台数の多い2011~2014年式は狙い目。それなりのコンディションを期待するなら、140万~180万円くらい用意したいところ。
雨に有効な6つの機能 4 テールゲート
荷物を濡らさずに出し入れできる!
荷物を濡らさずに出し入れできる!
荷室の縦開きタイプのテールゲートは、雨が降っていても屋根代わりとすることができるので、荷物の出し入れをする際に便利。同タイプのテールゲートは多くのミニバンや軽のトールワゴンで採用されており、ファミリー層に嬉しい機能となっている。
雨に有効な6つの機能 5 ハンズフリー スライドドア
傘で手がふさがっていてもドアを開けられる!
傘で手がふさがっていてもドアを開けられる!
リモコンキーを身につけていれば、ドアの下部に足を出し入れするだけで自動開閉できるスライドドア。荷物や傘で両手がふさがっているような状況で助かる機能で、最新のミニバンなどでオプション搭載されることが多くなっている。
雨に有効な6つの機能 6 撥水加工
身体が濡れたままでも乗り込める!
身体が濡れたままでも乗り込める!
シートやラゲッジルームの表面に撥水加工を施すことで、衣服や荷物が濡れたままでも車内が濡れることを気にせず乗車、積載できる機能。ウインタースポーツ用に登場した機能だが、雨の多いこのシーズンにも活躍してくれる。
日産 エクストレイル(先代型)
タフなスタイリング&機能性でアクティブユーザーの支持を獲得
初代モデルで一世風靡したミドルサイズSUVの2代目モデル。初代同様、「タフギア」をテーマにしたスタイリングと道具として使えるさまざまな機能を搭載。クリーンディーゼルも設定あり。
清水
シートやラゲッジの撥水加工と言えば、元祖は初代エクストレイル。おすすめは先代型だが、気にせず濡れた服のまま乗り込める。掃除もカンタンだ。
中古車相場価格 50万~190万円
エアロ仕様やディーゼル搭載グレードなどはやはり高め。5年落ちとなる2013年式なら150万円前後で見つかる。
※中古車価格はグーネット2018年5月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
キーワードで選ぶ雨天対策カー #2 走行性能編
前ページにつづき、雨天対策モデルを紹介。ここでは、雨天時のドライブで活躍し、乗員に安全をもたらす、走行性能にまつわる機能を取り上げる。
濡れた路面で効果を発揮する基本的機能
ここでは雨天時のドライブを安全かつ快適なものにするための2つのキーワードを挙げている。まずひとつは、横滑り防止機能だ。これはブレーキを制御する「ABS」とアクセルを制御する「TCS」を含めたシステムのことで、濡れた路面で不安定になりがちな雨天時の運転を手助けしてくれる。
基本的に近年発売されたクルマに関しては、ほぼ全車に搭載されているものの、特に効果を発揮するのが、下で挙げるN-BOXを代表とするハイトワゴンモデル。こういった重心の高いクルマはコーナリング時に不安定になり、さらに雨で路面が濡れているとその傾向が高くなりがち。前提としてスピードを出し過ぎないことが最も大切ではあるが、もしもの時に効果を発揮してくれるので、初心者や運転に自信がない人にとって頼もしい機能だ。
もうひとつは4WD。降雪地域に住んでいる人は必然的に4WD車を選びがちだが、これは雨天時にも有効的なシステム。操縦安定性が高いだけでなく、路面が荒れているようなシーンでも活躍してくれる。走りの安定感やもしもの時の安心感を高めたいなら、“ヨンク”こと4WD車を選ぶもいいだろう。
雨に有効な2つの機能 1 横滑り防止装置
不安な挙動を感知し自動で安定化を図る
不安な挙動を感知し自動で安定化を図る
濡れた路面でタイヤが滑り、挙動が不安定になった時などに有効な機能。タイヤの空転や車体の不安定な姿勢を各種センサーが感じ取り、クルマが自動的に安定化を図る。雨天時の運転が不安な人に欠かせないシステムだ。
ホンダ N-BOX(先代型)
軽トップモデルの魅力は全方位的な高性能にあり
ホンダの新世代軽「Nシリーズ」の第一弾として2011年に登場。スーパーハイトワゴンの本命としてあらゆる面で徹底的に研究され、パッケージングの良さもあってベストセラーとなった。
岡本
トレッドが狭いうえに重心が高く横転しやすい軽ハイトワゴンこそ高い効果が期待できる機能。なかでもいちはやく全車標準装備にしたN-BOXはエライ!
中古車相場価格 50万~140万円
モデルチェンジしたばかりのため、新型はまだ高値。先代モデルなら初期型が80万円前後で狙えてお買い得だ。
トヨタ 86
すべてが現代的になった新時代の入門スポーツ機
岡本
リアが滑りやすい後輪駆動車なら同機能が必須。初期型の86がまさしくそうで、逆にVSCがないと危なっかしかった(その後は徐々に改善されました)。
中古車相場価格 130万~300万円
ボリュームゾーンは初期型で2012年式と2013年式の170万円前後の価格帯。限定車のGRMNは600万円オーバーとなっている。
ところで(今やほとんどのクルマについてるが・・・)『横滑り防止装置』ってなんなのさ?
ブレーキやエンジン出力を制御して車両姿勢を安定させるシステムで、2010年12月から乗用車への装着が順次義務化されている。ABSやTCS(トラクション・コントロール・システム)などを統合制御しているが、近年は電動パワステへの介入も見られるようになった。
※1 理想の走行ライン
※2 非装着車の走行ライン(アンダーステア)
※3 非装着車の走行ライン(オーバーステア)
1. 目標挙動を演算
2. 同時に実挙動を演算
3. 理想の走行状況に近づけるよう制御
4. 適切な車輪にブレーキをかけて、コースアウトやスピンを防ぎます
メーカーごとの名称の違い
雨に有効な2つの機能 2 4WD
すべりやすい路面やぬかるみでも安定走行
すべりやすい路面やぬかるみでも安定走行
4輪に駆動力が配分されることから、すべりやすい路面で力を発揮し、走行中の車両の安定性を高めてくれる。また、雨で水たまりができたり、道路がぬかるんでいるような状況でも、4WDならではの悪路走破性能が発揮される。
スバル フォレスター(現行型)
高性能4WDを搭載するスバルSUVの代表車
岡本
必要なときだけ4WDにするよりも常に4輪を駆動したほうがイイというのがスバルの考え方だ。実際、雨でも挙動が乱れにくく操安性が高いことを実感できる。
中古車相場価格 140万~260万円
グレードや装備によってはまだ高いが、新型の登場が年内と噂されており、まさにこれからが買いのシーズン到来といえる。
トヨタ ハリアーハイブリッド(現行型)
上質な内外装を備えた高級SUVの先駆的存在
高級SUV人気の火付け役となったハリアーのハイブリッド版で、現行型は2014年に登場。ボディは先代より小型化されたが、上質感と存在感を両立した外観デザインは高い人気を誇る。
岡本
後輪をモーターで駆動するE-Fourは、4WDシステムとしては簡易的だけど、濡れた路面でアクセルを踏みすぎても空転することもなく安心して走れます。
中古車相場価格 230万~390万円
ベースのハリアーに比べて流通台数も少なく、相場も高値。程度のいい物件を探すなら、予算を多めに用意したほうが無難だ。
2WDと4WDの違いとは?
「WD」とは「ホイール・ドライブ」、つまり、2WDは2輪駆動、4WDは4輪駆動を表す。それぞれにメリットがあり、2WDなら駆動系のシステム全体が軽くなり、駆動力も少なくすむため、低燃費につながる。4WDは前述のように車両安定性や悪路走破性能に寄与する。
1 乾いた舗装路
2 踏み固められた雪道
3 雨に濡れた舗装路
4 砂や土などの未舗装路
SUVだけじゃない!
コンパクトカーにだって4WDの設定あり
4WD車というと多くの人が、かつて「クロカン(クロスカントリー車の略)」と呼ばれていたSUVを想像しがち。しかし、昔からセダンには数多く設定されているし、実はヴィッツやワゴンRなどのコンパクトカーや軽自動車、ノア/ヴォクシーなどのミニバンでも採用されている。さらに近年は、プリウスに代表されるように、モーターで駆動をサポートするハイブリッドカー+4WDというモデルも増えている。スバルならBRZ以外全車(OEMモデルをのぞく)、国内最大のラインナップを誇るトヨタでも7割の車種に4WDが設定されている。
※中古車価格はグーネット2018年5月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
これを守れば怖くない!プロが伝授する雨の日運転術
雨天時に安全運転をするための基本的な部分について、運転のプロに話を聞いた。クルマをこれから買う人も、すでに愛車がある人も実践してみよう。
「慎重な操作を心がけるだけじゃなく速度を落として走ることが大切」
晴れの日は不安なく運転できるのに、雨の日だと不安を感じる。それには大きく3つの原因があり、上手く対処することで、雨中でもストレスを減らせるので参考にしてほしい。
まずは、雨の影響による周囲の見え辛さだ。視界の明瞭度が落ちて、視認性も悪くなる。これ自体は避けられないが、少しでもよく見える環境を作り出す工夫が大切だ。まずワイパーやガラス面のケアは必須だが、前方車が巻き上げた路面の水で視認性が悪化しないよう、(1)車間距離をあけるようにしたい。特に大きなトラックなどは巻き上げ量が多いので避けるように。水の跳ね上がる量が少ない(2)高機能舗装道路の車線や道を選んで走るのも効果的だ。
2つ目は、周囲の明るさである。降雨時は太陽が雲に隠れてしまうことが多いので、昼なのに夕暮れ時のように暗く感じられる。それが視認性を悪化させて、ドライバーに不安を生じさせる。もちろん全周囲を明るく照らすことはできないが、(3)ライトを点灯して前方を少しでも明るくするに越したことはない。結果、周囲からの自車の認知度も高まり、安全性も向上する。ちなみに、雨の中ではシルバーやホワイトのボディカラーだと景色に溶け込みやすいので、ライト点灯は特に有効だ。
3つ目は、グリップ力の低下だ。タイヤや路面環境に左右されるものの、雨天時はどうしてもグリップ力が3割~5割ほど落ちる。そのため、ハンドル操作に対する手応えが薄くなり、また身体に伝わってくるタイヤが路面を捉えている感覚も希薄になる。その結果、車両の安定性が不安定になっているように感じられるのだ。水たまりを避けるのは当然だし、(4)水が少ない路面を選び、濡れると滑り易い(5)白線の上などは避けて、グリップ力の低下を避けるのが得策である。また路面のつなぎ目も滑り易いので、真っ直ぐ走り抜けて影響を抑えるよう意識することが大切だ。
運転操作に関しては、軽くなった操作感のなかでも的確に重さの変化を感じられるよう(6)慎重な操作を心がけよう。アクセル操作やブレーキ操作も普段以上に気を使い、じわっとクルマに優しい運転を心がけたい。ちなみに“優しい走り”とは、同乗者が快適に思う運転を意識しよう。
最後に、運転を不安に感じる根本的な理由は、運転環境に対するオーバースピード。速度を落とせば安心感は増すので、ペースに気を使おう。
モータージャーナリスト 五味康隆
元F3ドライバーの自動車評論家。レーシングドライバー引退後は、自動車メーカーのドライビングスクール講師なども歴任。現在では、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。
(1)車間距離をあける
(2)高機能舗装道路を走る
(3)ライトを点灯する
(4)水が少ない路面を選ぶ
(5)白線の上などは避ける
(6)各種操作は慎重に
あるといいながここにある!雨対策カーアイテム
愛車を手に入れたら、雨対策としてどんな用品があるのか知りたくなるというもの。雨の前に、または雨の後に活躍する便利なアイテムを一挙紹介!
吹き上げクロス
求められるのは吸水性と柔らかさ
価格帯 400~1400円
雨がやんだ後にボディの濡れた部分をサッと拭き取ることができるクロス。ウインドウに残ったガラスの水滴などを拭き取る時などにも便利だ。サイズ、材質ともに、さまざまなタイプのものが販売されているが、吸水性に優れていて、ボディを傷つけにくい、「セーム」タイプのものが売れ筋商品。
ボディコーティング剤
吹き付けるだけでいい簡易タイプが便利
価格帯 800~2500円
ボディの表面をコーティングして、クルマの外観を汚れにくくしたり、雨を弾くことでボディに雨ジミを残さないようにすることができる。目的としてはワックスと似ており、昔から販売されているカー用品だが、近年は洗車後に吹き付けるだけでいい簡易タイプのものがヒット商品になっている。
ガラスコーティング剤
梅雨時期に頼もしいウインドウの撥水効果
価格帯 1000~1800円
雨対策アイテムとしては最もメジャーなのが、このガラスコーティング剤。ガラス表面に皮膜をつくることで、走行中に雨がウインドウ上に残らずに自然と後方へ流れていくようになる。スプレータイプや塗り込み式のタイプなど、その使用方法もさまざまで、数多くのメーカーから販売されている。
ガラスのくもり止め
窓が大きいミニバンに必須のアイテム
価格帯 300~500円
雨が降るとウインドウの内側に付着しがちなくもりを発生しにくくするくもり止め。くもりの原因となっているのはガラスに付いた微細な汚れであり、それらを専用の洗浄成分で落とす。古くからあるスプレーを吹き付けて拭き取るタイプのほか、薬液にひたされたウエットシートタイプもある。
ガラスの油膜取り
コーティング効果を強力にサポート
価格帯 400~1000円
日頃から太陽の光や風雨にさらされっぱなしのウインドウは、油膜や劣化した撥水剤が付着して汚れたままの状態であることが多い。これらを除去するための専用アイテムで、スプレータイプやクロスタイプなどが販売されている。ガラスコーティングを実施する前に施すことで、撥水機能をより効果的にする。
雨が止んだら洗車をしよう!
手洗い洗車のコツ教えます
梅雨の季節が終わったら、愛車をしっかり手洗い洗車してあげたい。機械や人任せの洗車と比べて、より愛着が湧くというものだ。
最大限にキレイにするための洗車のコツは、まず水をたっぷり使うこと。できれば最初にジェット噴射などで汚れを削ぎ落としておきたい。次に、シャンプー液はよく泡立てること。泡が多いほうが汚れは除去されやすい。最後に、洗い流したら手早く拭き取ること。水道水でも残った水滴はシミになるのだ。
まとめ
雨にも負けず、カーライフを楽しみたい
クルマは100年以上もの時間をかけて道具として発達、進化してきたものだけに、雨などの悪天候に対してもしっかり対応されている。今回は特に便利なクルマや機能を紹介してきたが、どれも雨天時のドライバーを助けてくれるものばかりだ。ただし、クルマに頼るばかりでなく、雨の日は安全運転を心がけることを絶対に忘れないようにしたい。
※カーアイテムの価格帯は、2018年5月に複数のカー用品店にて調査した参考価格。