車を購入したり、乗り換えたりする際に自動車保険に加入してすぐに補償をして欲しい場合があるかもしれません。

実際、自動車保険の契約は書面やネットでの申し込みとなります。しかし、補償開始日が最短でいつになるのか知らないという方もいるでしょう。

この記事では、自動車保険の補償開始日が加入後何日かかるか、自動車保険の乗り換えをどのように行うのか、について詳しく解説していきます。

自動車保険の補償はいつから開始されるのか

自動車保険に加入する際、契約成立にあたり保険証券が発行されます。保険証券には契約内容と期間が記載されており、保険始期日より補償を受けられるようになります。

ただし、保険料の支払いが遅れた場合は、保険始期日以降であったとしても補償が受けられないケースがあります。

自動車保険を契約する際には、補償が開始される日時も含め、事前に保険会社と確認しておくことが大切です。

自動車保険の申込後は最短何日から使用できる?

自動車保険の申込後は最短何日から使用できる?
自動車保険に申し込んだら、最短でいつから使用できるのでしょう?

一番安心なのは、車が納車された時から補償されるようにすることです。しかし、納車の期日が迫っている時に契約すると、状況によっては利用できない可能性もあります。

ここからは、自動車保険の申込後に適用されるタイミングはいつになるのか詳しく解説していきます。

自動車保険の申込から適用開始までの日数の目安はどのぐらいになりますか?
代理店型であれば最短で当日から、ダイレクト型なら最短で翌日から補償が適用開始となります。ただし、支払方法によっては数日かかる場合もあるので注意が必要です。
代理店型の自動車保険とは?

代理店型は担当者が仲介に入り、自動車保険を契約する形態です。そのため、契約すれば最短で当日から補償を受けることが可能です。

どうしても契約当日から補償を開始したいと考えているなら、自動車保険の代理店で手続きを行うことをおすすめします。

しかし、契約書に不備があると受理されませんので、事前に電話連絡などで必要なものを確認しておきましょう。

代理店型は担当者が対面でやり取りをしてくれるので、説明や疑問点をすぐに解決できます。自動車保険に関する知識が少なかったとしても、代理店側から補償内容についてプランをいくつか提示してもらえるので、安心して選べます。

万一、事故を起こした際は代理店に連絡すれば損害保険会社への取り次ぎも行ってもらえます。面倒な手続きを代行してくれるケースが多いので、手間がかからないことがメリットです。

しかし、ダイレクト型に比べると店舗経費や人件費がかかる分、保険料が割高になってしまう点は頭に入れておきましょう。

ダイレクト型の自動車保険とは?

ダイレクト型は、インターネット上で手続きが行える形態です。そのため、代理店型に比べて早く契約を行えて補償を開始できそうな気がするかもしれません。しかし、補償を開始できるのは最短でも翌日の午前0時からなので注意しましょう。

即日で補償されない理由としては、インターネットでの契約はどこでも申し込めるので、不正な保険金の請求を防ぐことが挙げられます。

例えば、記録に残らない場所で事故を起こした際にその場ですぐに保険に加入できるようにすると、事故を起こした後に補償を受けることが可能になってしまいます。このようなリスクを回避するために、ダイレクト型での自動車保険は即日で補償を受けられないようになっています。

ダイレクト型はインターネットを通じて契約者と保険会社が直接やり取りするので、コストを抑えることができます。そのため、代理店型よりも保険料を安くすることが可能です。

さらに保険会社によっては、年間の走行距離に応じて割引をしているケースがあります。昨年1年間の走行距離を申告したり今後1年間の走行予定距離を提示したりすることで、割引を受けられるようになります。

また、見積もりから申し込み、継続手続きがスマートフォンやパソコンでいつでも行える点がメリットです。もし疑問点があれば、専用のフリーダイアルで相談できます。

しかし、自動車保険の契約や選択は基本的に自分で行う必要があるため、慎重に行わなければなりません。代理店型に比べてアドバイスやサポートが受けにくい点にも注意しておきましょう。

支払方法によって補償開始日が変わるケースもある

保険料の支払方法によっては、開始日が変わってしまうケースもあります。例えば、クレジットカードで支払う場合は最短の日付で補償を開始できるケースが大半ですが、コンビニの払込票や銀行振込での支払いは最短の補償開始日を選択できない場合もあります。

そのため、早期に補償を受けたい時はクレジットカード払いがおすすめです。また、希望の払込方法があれば日程に余裕を持たせて申し込みをしましょう。

納車前に自動車保険に加入できる?

納車前に自動車保険に加入できる?
納車と自動車保険の補償適用日を合わせるためには、納車前に自動車保険に加入することが必要となります。しかし、車がない状態で保険の契約はできるのか、疑問に思うかもしれません。

納車後はすぐに車に乗りたいと思う方も多いでしょう。そのため、できれば納車時に合わせて自動車保険に加入しておきたいものです。

ここからは、納車前に自動車保険に加入する方法について詳しく解説していきます。

車検証があれば事前に加入することが可能

自動車保険に契約する時は、車種や形式、登録番号などの車の情報が必要です。このような情報については車検証に記載されていますので、納車前であっても車検証があれば契約することができます。さらに、契約するにあたり総走行距離の提示も必要になります。

車検証は、車の新規登録手続きが完了すると、普通自動車であれば運輸支局、軽自動車であれば軽自動車検査協会で発行されます。納車の数日前には自動車販売店に届いているのが一般的で、納車日に所有者に対して車と一緒に納品します。

そのため、販売店に車検証が届いた段階で車検証のコピーをもらうようにすれば、自動車保険の契約に関する情報を集めることが可能になるでしょう。

また、納車前に自動車保険の契約を行った際、使用前の保険料が無駄になってしまうのか気になる方もいるかもしれません。

保険料がかかるのは補償が開始される日からになります。そのため、納車前に契約をしても、補償を開始する日を納車日にしておけば無駄な保険料を支払うことはないので安心してください。

車を買い替えた際の自動車保険の変更手続き

すでに自動車保険に加入していて、車を乗り換える場合は、「車両入替」の手続きをする必要があります。

車両入替をしないと、新しい車に関して補償を受けることができなくなってしまうので注意してください。

事前に変更希望日を納車日にして変更するのが大切ですが、もし忘れていたとしても納車日当日に変更することもできます。インターネットや電話などで手続きを行えますので、気づいた段階ですぐに手続きを完了させましょう。

納車済みの場合や新しい車の補償を受ける際には、早急に手続きをしてください。

また、自動車保険は自動車取得後の猶予期間を過ぎてしまうと車両入替を行うことができず、新規契約になってしまいます。

そうなると等級が上がっていたとしても利用することができず、6等級からの再スタートとなります。等級による保険料の割引率を継続されるためにも、期限までに手続きをすることが大切です。

車を乗り換える際に、主に運転する人が変わる場合は、「記名被保険者」の変更も必要です。

記名被保険者とは、保険契約の対象になる自動車をメインで運転する人のことです。そのため、補償対象(被保険者)の範囲は、記名被保険者を中心に決定されます。

具体的には、子供が親に代わって対象車をメインで運転することになったケースなどが考えられます。また、適用年齢が異なってくる時は、必要に応じて変更をすると良いでしょう。

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ダイレクト型の自動車保険に契約する時の流れについて

ダイレクト型の自動車保険に契約する時の流れについて
自動車保険の契約方法として、代理店型とダイレクト型があります。手続方法はどちらも大きく変わることはありませんが、どのような段取りをして契約まで行えば良いのでしょう?

ここからは、ダイレクト型の自動車保険に契約する時の流れについて詳しく説明していきます。

自動車保険の契約時に事前に用意しておくものはありますか?
見積もりや申し込みの際には、「運転免許証」「車検証」「保険証券」を用意しておくと契約がスムーズに行えます。また、クレジットカード払いを検討している時は、クレジットカードも用意しておくとベストです。
①見積もり

まずは補償内容を含めて、各保険会社に見積もりを行います。

その際に用意するものは以下の3つです。

  • 運転免許証
  • 車検証
  • 以前使用していた保険証券

見積もりを依頼するには、ダイレクト型の場合だとインターネットで各情報を入力して補償内容を設定する必要があります。その時に、以前使用していた保険証券があれば必要な補償も記載されているため、保険料も含め比較しやすくなるでしょう。

また、複数の保険会社から見積もりを行うのであれば、一括で複数見積もりが行えるサイトも存在します。保険料や補償状況を比較したい時に一括で依頼できるため手間や時間を省けます。忙しい方におすすめの方法です。

②見積もり結果を確認

見積もりを依頼して結果を確認します。自分が考えている補償内容と一致しているか、細かくチェックしてください。

その際、追加したい特約や補償があれば、再度補償条件を変更して見積もりを行うと良いでしょう。使用条件や年齢条件、運転者限定によって保険料が変わってくるため、複数のパターンを用意して比較する方法もあります。

③支払方法を選択

自動車保険の見積もりで納得できる内容があれば、契約を行います。そして、保険料の支払方法については各保険会社によって様々なので、自分に合った方法を選択すると良いでしょう。

主な支払方法は以下の通りです。

  • クレジットカード払い
  • コンビニ払い(一括)
  • 銀行振込(一括)
  • 分割払い(口座振替)

一般的に自動車保険は1年契約になっていますが、保険会社によっては3年や7年といった長期契約になっているケースもあります。支払方法も1年分を一括で支払うことができたり、分割(月割)にすることも可能です。

また、年払いと月払いの保険料を比較すると、一般的に年払いのほうが保険料を安くすることができます。

しかし、年齢が20代前半であれば高額な保険料を一括で支払う可能性も高いため、年間で保険料を安くできたとしても、やり繰りが大変になってしまうことが考えられます。そのため、自分のライフスタイルに合わせて年払いと月払いを検討すると良いでしょう。

そして、補償開始日の前日までに入金するようにしましょう。

④補償開始

入金が確認された後に補償が開始されます。

保険証券は書面で郵送されるか、インターネットで提示される場合もあります。各保険会社によって異なるので、確認しておくと良いでしょう。

自動車保険の乗り換えについて

自動車保険の乗り換えについて
現在使用している自動車保険から、他社の自動車保険に乗り換える場合があるかもしれません。その際、乗り換えのメリットやタイミング、注意点は何があるのかを知っておくと、今後の役に立つでしょう。

ここからは、自動車保険の乗り換えについて詳しく解説していきます。

自動車保険を乗り換えるタイミングはいつが良いですか?
ライフスタイルが変わったり、条件の変更があったりした時に行うのが良いタイミングとされています。特に自動車保険の更新時期に行うことで、スムーズに乗り換えが可能になります。
自動車保険を乗り換えるメリット

自動車保険を乗り換えるメリットは、今よりも保険料を安く抑えられる可能性があることです。また、補償内容やサービス内容を見直すこともできます。

各保険会社は、新規顧客を獲得するために様々なキャンペーンやサービスを実施している場合があります。例えば、商品券やギフト券をプレゼントしたり、保険料を割引したりする保険会社もあります。

もちろん継続契約による特典を用意している保険会社もありますが、新規契約者向けのサービスより、お得になるケースは少ないでしょう。そのため、保険料を抑えることが可能であれば、乗り換えのメリットがあると言えます。

また、対象年齢や免許証がゴールドになった場合など、補償対象が変わるタイミングで見直すのもいいでしょう。同じ補償内容でも保険料が変わってくるので、乗り換えることも視野に入れて見積もりを依頼するのがおすすめです。

乗り換えのタイミングは満期日が適している

乗り換えるタイミングとしては、現在契約している自動車保険の満期日が適切だとされています。その理由は、等級をスムーズに引き継ぐことができるからです。

例えば、現状13等級になっていて満期日よりも前に他社に乗り換えた場合、契約において13等級のまま新しい保険契約がスタートします。そのため、等級が上がる進みが遅くなります。

契約途中ではなく満期日に合わせて他社に乗り換えた時は、移行した後の保険会社の等級は14等級に上がります。つまり、等級が上がった状態で契約することが可能です。そのため、乗り換えをする時期としては満期日がおすすめです。

しかし、1年間で等級が下がるような事故を起こし、補償された場合には、次の自動車保険の契約時にも影響してくるので注意しましょう。

中途解約する際の注意点

中途解約すると、解約返戻金が受け取れる場合があります。お金が戻ってくるので得した気分になるかもしれませんが、保険料を一括で支払った際に未経過期間の保険料を差し引くので、支払った保険料よりは少なくなる点に注意しましょう。

乗り換えの際に気をつけるべきことは?

現在乗っている車を譲渡したり、廃車にしたりする時や車に一定期間乗らなかったりする場合は、乗り換えるまでに期間が空いてしまうことがあります。

このようなケースでは、自動車保険の契約に対して「中断証明書」を保険会社に申請しておきましょう。

基本的に自動車保険は解約後7日を超えて再契約すると新規契約として6等級からになりますが、中断証明書を発行しておくことで、再加入するまで現在の等級を維持することが可能です。

まとめ

①自動車保険の契約後の適用日は、代理店型で最短当日、ダイレクト型で最短翌日が一般的
②支払方法によっては適用日が遅くなる場合もあるので、注意が必要
③自動車保険の契約は納車前に行うことも可能で、車検証を販売店から事前に用意しておいてもらうように頼んでおくと良い
④保険料の支払方法としてクレジットカード払い・コンビニ払い(一括)・銀行振込(一括)・分割払い(口座振替)などがある
⑤自動車保険の乗り換えは、満期日に行うと等級の引継ぎがスムーズで分かりやすい

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