厳密にいうと洗車は買取額に影響はありません


車を買取に出す前に洗車をすることは、買取価格に影響はありません。日本自動車査定協会という一般社団法人が発表している査定基準をベースに買取金額を出すのですが、その中に洗車の有無に関する項目はないからです。

つまり洗車をしているかどうかで、加点も減点もされません。よって厳密にいうと、車の買取査定で洗車は関係ないものと言えるでしょう。

ただし間接的にはプラスに働く可能性があります。というのも査定士の方がきれいな状態の車なら、気持ちよく査定できるからです。

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洗車されている車は査定士の心証が良くなります

査定を行う査定士も人間ですから、見た目の印象が査定金額に多少の影響の出る可能性は十分あります。査定士は第一印象で査定基準が甘くなったり厳しくなったりする傾向があります。

査定士の心象によって査定評価が変わることも

洗車をしてきれいな車であれば、「これはお手入れの行き届いている車に違いない」と査定士も感じるでしょう。そうなるとほかの査定項目の評価も厳しくなりにくい傾向が見られます。

一方洗車していない汚い車の場合、「雑に扱われているから状態が良くないのでは?」と感じてしまいます。この印象があることで結果的に厳しい評価になってしまう場合もあるでしょう。

査定士に安心感を与える効果も

買取サービスを利用する前に洗車をすることで、査定士に安心感を与える効果があります。車のチェックをするプロである査定士でも、1回の査定ですべての状態をチェックできるわけではありません。

たとえばエンジンの状態を確認するにあたって、実際に査定の時にかけて、かかり具合をチェックします。ただしこれだけで、エンジン内部まですべての状態を把握するのは難しいです。

エンジントラブルの中には、ある程度の距離を走ってはじめて発症するものもあります。これを査定の短い時間で見つけるのはほぼ不可能です。

もし外装が泥だらけで汚いと、「この車は最低限のメンテナンスを受けていないのではないか?」と査定士は感じます。そうすると後々いろいろな不具合が起こるかもしれないと感じ、査定金額の安くなることもあり得ます。

もし洗車をしていれば逆に、「この車は買取しても大丈夫だろう」と思うでしょう。無用なマイナス査定を避けるという意味でも、洗車を前もって行うのは意味があります。

洗車をするにあたって手間暇をかける必要はありません

ここまで見てきたように洗車をすると間接的にプラスの査定効果が期待できます。しかしそんなにお金をかけて、本格的に洗車をするとかえってマイナスになってしまいます。

高額なコーティングを行う必要はない

カー用品店を見てみると、高額なワックスやボディコーティング剤も販売されています。しかし査定のためということで、ここまでお金をかけて洗車をする必要はありません。

洗車をするにあたって、ワックスがけを行ったほうがいいと書かれているサイトもあります。しかし普段全くワックスがけを行ってこなかったのであれば、それほど輝きは戻ってきません。

逆にマイナス査定になってしまう恐れもあります。というのも中途半端にワックスやコーティングをすると細かな傷を目立たせる恐れがあるからです。

高額なコーティングの中には、薄い傷などは消せるかもしれません。しかしこの程度の傷であれば、査定でも大きなマイナスにならずコーティングの購入費用を賄えるだけのプラス査定は期待できません。

査定前に洗車をするのなら、水洗い程度でも十分でしょう。もしくはガソリンスタンドの洗車サービスを利用すればそれでいいです。

車内清掃には時間をかけるべし

洗車も大事ですが、それ以上に重視すべきは内装の清掃です。外装の汚れは雨風など自然の要因で発生することが多いです。

しかし内装の状態はその人の使い方が主なる原因だからです。車内が清掃されていてきれいであれば、それだけ丁寧に使われていたということになり、査定士の心証もよくなります。

そして普段は気づきにくいかもしれませんが、内装は結構汚れているものです。たとえば雨の降ったときに車に乗り込んだ際に靴に付着していた泥がフロアマットについてしまうこともあり得ます。

また小さなお子さんのいる場合、車内でお菓子を食べているときに食べかすがぽろぽろ落ちてしまう可能性もあります。とくにシートの下や背もたれの隙間、フロアマットの下にごみの溜まりやすい傾向があります。

そのほかには窓の内側やダッシュボードもほこりなどの汚れも目立ちやすいですから、注意しましょう。このようなところは拭き掃除で対処するのがおすすめです。

水拭きをするだけでも、だいぶ汚れを取り除くことは可能です。外装と同様で内装もプロのクリーニングを利用してもそれだけのプラス査定にはならないので、お金をかけて本格的な清掃を行う必要はありません。

消臭対策も進めること

車内清掃の中でも忘れないでほしいのは、車内の臭い対策です。臭いは普段乗っていると慣れてしまって気づきにくいですが、他人が乗る際には結構気になることです。

とくにタバコ臭とペット臭は嫌がる人が多いので、きついとマイナス査定になる恐れも出てきます。車をペットに乗せることが多い、タバコを吸う方は消臭対策を進めるべきです。

臭い対策の中でも意外と有効なのは、ドアを開けっぱなしにすることです。車は密室空間になりやすく臭いがこもりがちですから、ドアを開けて換気することでも臭いのレベルは十分低減できます。

自宅にあるアイテムで対策する方法もあります。それは重曹を使った手法です。

重曹をそのままシートやフロアに巻いて、一晩そのままにしておきます。そして翌日掃除機で重曹を吸い取るだけでも消臭効果は期待できます。

そのほかには水100mlに対して小さじ1杯の重曹を溶かして、スプレーボトルに入れて噴霧するだけです。ただし革製のシートの場合、重曹は製品を傷める可能性があるので使用しないほうがいいです。

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ステッカーなどは剥しておきましょう

街中を見てみると、各種ステッカーをボディに貼っている車を見かけます。もしステッカーを貼っているのなら、査定に出す前にきれいにはがすように心がけましょう。

元の状態を良しとする査定

車の買取基準の中には、外装やガラスを元の状態に戻すことが項目として含まれています。ステッカーがついているということは、元に戻っていないことになりマイナス査定になる恐れがあるでしょう。

ステッカーなどのシールをはがす道具を使ってしっかりと作業すれば、きれいに剥がすことができます。もし剥し残しがあると、マイナス査定になりかねません。

ステッカーの貼りっぱなしの状態にすると、数千円程度の減点でさほど大きなマイナスにはなりません。しかし数分程度で剥す作業は完了しますから、減点を回避したい人は行っておくといいでしょう。

ただしエコカーを持っている人はリアの部分に燃費達成率や環境性能などのステッカーがついているでしょう。これは純正のものと判断されますから、剥さなくてもマイナス査定にはされません。

カスタムパーツは元に戻しておくこと

元の状態に戻すということは、カスタムカーにも当てはまることです。社外品のカスタムパーツを装着していると、純正ではないということでマイナス査定の対象にされかねません。

買い取られた車は、中古車として再販されるものがほとんどです。中古車市場では純正のままの車両が人気はあります。

社外品のカスタムパーツを取り付けているのであれば、純正品にできる範囲で戻しておきましょう。このためにもカスタマイズしたときに純正パーツは捨てずに保管しておくことをおすすめします。

中には高価なカスタムパーツを使っているので、高値がつくのではないかと思っている人もいるでしょう。しかし買取時の査定では、社外パーツの価格はあまり考慮されない傾向があります。

洗車をしておいて買取で不利になることはありません


車の買取金額を決めるにあたって、車種・年式・走行距離などの基本情報、車の状態などが重視されます。洗車のあるなしは査定そのものに直接的な影響はありません。

しかしこれまで見てきたように、洗車をすることで査定士の心象が良くなります。メンテナンスの行き届いた車とみられるので、査定も甘めになりますから間接的にはプラスの効果は十分期待できます。

逆に車が汚いと、いい加減に扱われてきたのではないかという懸念を査定士に抱かせます。すると車の状態も悪いのではないかとして、あらさがしのような査定になります。

またエンジンなど、買い取った後でいろいろな不具合やトラブルが見つかるという恐れも出てきます。その結果として通常よりも安い価格で買い取られてしまうなど損してしまう恐れもあります。

ただ、本格的な洗浄をする必要はない

洗車といっても、別にプロを呼んでていねいに本格的に洗浄する必要は一切ありません。素人のできる範囲で洗車をしただけでも十分な効果が期待できます。

これまで長い期間一緒に走ってきた愛車ですから、最後は今までの感謝の意味も込めて、買取前に洗車をしてみるのはいかがですか?

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(まとめ)車の買取前に洗車すると査定額がアップする?

1.厳密にいうと洗車は買取額に影響はありません

厳密に評価するのなら、査定項目に洗車の有無が記載されていない以上、買取金額には影響ありません。しかし査定士の方が気持ちよくチェックできると考えると、間接的にはプラスに働く可能性があるわけです。

2.洗車されている車は査定士の心証が良くなります

査定士も人間ですから、第一印象の感じで引っ張られることも多いです。きれいに洗車されていると、大切に扱われてきたという印象を抱かせ、査定も甘めになる傾向が見られます。

3.洗車をするにあたって手間暇をかける必要はありません

洗車をすることで間接的に査定額にプラスの効果が期待できます。しかしプロの人に本格的にお願いするなどしても費用がかかってしまうので、自分でできる簡単な方法で十分です。

4.ステッカーなどは剥しておきましょう

車にステッカーを貼り付けている人もいるでしょうが、査定を受ける前にはきれいにはがしておくことです。車は購入した段階の状態に戻しておいた方が高値のつく傾向がみられるからです。

5.洗車をしておいて買取で不利になることはありません

洗車をしたかどうかは、買取価格そのものに影響を与えません。しかし気持ちよく査定士が作業できるという意味では、やっておくべきものとも言えるでしょう。

人生をともにしてきた愛車に対して、感謝の意を込めて洗車するというのも大切な心持ちかもしれません。

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