軽自動車の相場は100万円以上の幅があります
軽自動車は、普通自動車に比べて安い車種が多くあります。しかし、その一方で高機能なものでは軽自動車であっても200万円以上、場合によっては300万円近くするものさえあるのです。
値段の幅が非常に広いため、どんな軽自動車が欲しいか、どのくらいオプションをつけるかなどによってかなり違いが出てくるでしょう。また、軽自動車を新規に購入する場合、お得に買い換えるためのポイントもあります。
軽自動車の相場は86万円~222万円です
軽自動車の相場はかなりの幅があり、安いものなら86万円、高いものだと222万円ほどする車種もあります。例えば、軽自動車のうち価格の安い車で、代表的な車種といえばスズキのアルトが挙げられるでしょう。
スズキのアルトは消費税10%込みの価格で86万円程度となっており、予算に余裕がない人でも買いやすい車種です。また、スズキのアルトは知名度もあり、2019年6月には40周年記念の特別仕様車も出たほど長く愛されています。
更に、カタログでの燃費は1Lあたり37kmとなっており、軽自動車の中でもトップクラスの低燃費です。価格と軽自動車ならではの燃費の良さ、両方を兼ね備えた車種と言えます。
しかし、その反面乗り心地についてはあまり評価は高くありません。価格が安いため、乗り心地を求めるならもう少し高い車種になるでしょう。
価格と燃費を求めているだけなら、スズキのアルトは人気の車種です。また、同じ価格帯の車種としてはダイハツのミライースなどがあります。
一方、価格の高い軽自動車としては、よく知られているのがホンダのS660です。車両価格は222万円ほどとなっています。
オープンタイプのスポーツカーとなっており、家族で利用するなど用途によっては向きません。しかし、車にこだわりたい人やセカンドカーを持ちたい人などには、憧れの車種となっています。
軽自動車の全体的な相場観としては、安さに特化すれば80万円台で買える車種もあるものの、ある程度こだわるのであれば110万から130万円程度用意しておくと、選択肢が大きく広がるでしょう。更にN-BOXやスペーシア、タントなど広い車内にこだわった車を購入する時は、150万円から170万円ほど見積もっておくと様々な車種が見つかります。
もちろん、グレードやオプション次第で更に高くなる可能性もあるでしょう。
予算がない場合、中古車で購入したい人もいるでしょう。軽自動車は中古車だと50万円程度でもかなり選択肢が豊富です。
中古車ということから、中には30万円以下で買えるものもありますが、さすがにこの価格帯になると状態がかなり悪くなり、メンテナンスで余計な費用がかかるケースもあります。また、中古で50万円以上だと、30万円ほどの違いで新車が買えてしまう価格帯でもあります。
購入金額の高い車を中古で安く購入するか、安い車を新車で購入するか、よく検討する必要があるでしょう。
軽自動車の売買をする際の必要書類とは?
減税制度を活用しましょう
車を購入するにあたって、忘れてはいけないのが減税制度です。減税制度の多くは、車の購入時やその次の課税時に適用されることになっており、購入する際の初期投資を抑える役に立ちます。
車に関する税金には、軽自動車税、自動車重量税、自動車取得税に代わる環境性能割があります。それぞれの税金には減税制度が設けられており、基準を満たした車を購入することで減税あるいは免税となるのです。
減税制度としては、3種類を覚えておくと良いでしょう。まずは軽自動車税を軽減してくれるグリーン化特例です。
次に、自動車重量税を減税してくれるエコカー減税、そして取得価額に応じた税金を軽減してくれる環境性能割があります。軽自動車はもともと普通自動車に比べて、税金の負担は全体的に優遇されています。
減税制度を利用することで、税金はそこから更に低く抑えられるでしょう。
自動車重量税は2年で6600円が最大で免税になり、軽自動車税は一律で10800円のところ、グリーン化特例を利用することで最大75%減税となり、支払額は2700円で良くなります。環境性能割は購入する車の額によって変わってきますが、取得価額の2%取られる税金が、最大で免税となるでしょう。
適用されるには条件がありますが、3種類を組み合わせれば大きな金額になります。有効利用していきましょう。
エコカー減税やグリーン化特例、環境性能割はどれも排出ガス性能や燃費などによって対象車かそうでないかが変わります。見分け方としては、車に貼られているシールを参考にすると良いでしょう。
対象車なら車のリアガラスに「令和2年度燃費基準達成+20%以上」のような緑色のシール、あるいは低排出ガス車と書かれた水色のシールが貼られています。その他、メーカーの公式ホームページでも、それぞれの車について対象の減税制度が公開されているので、確認してみましょう。
将来売る時のことを考えて購入しましょう
軽自動車を購入する上で、意外な盲点となるのが将来売る時のことについてです。買う時は、買ってからどうなるかばかり考えていて、将来その車を手放す時のことまで考えきれないでしょう。
しかし、軽自動車を購入した人の中には、車を手放す段階になって「買う時にああしていればよかった」「こうしておけばよかった」と後悔する人もいます。後悔することのないよう、事前に先のことまでよく考えて検討しておくのが大切です。
中古車では、基本的に需要がある車は高く売れます。そのため、色の選択も重要な要素です。
例えば、女性で可愛らしいピンクの車を気に入って購入した場合、将来売却する時に査定価格が下がってしまう可能性もあります。なぜかと言えば、中古車でピンクの車を男性はなかなか選ばないからです。
単純にピンクの車というだけで、顧客の半分を失う可能性があります。ただし、限定色など希少性の高いものは逆に、ピンクであろうと高値になることもあるため、ケースバイケースです。
一般的に需要のある色は白や黒、あるいはシルバーなど無難な色になります。こうした色を選んでおけば、将来高く売りやすいでしょう。
将来車を中古車として売却する時、その車が喫煙車かどうかは査定に影響します。車内で喫煙しているとヤニで車内が汚れてしまい、独特の匂いもつくため、タバコを吸わない人からすれば嫌がられる要素です。
また、高級車を購入する場合は、車内では喫煙せず大事に乗っている人が多く、喫煙することで大きく価格が下がる場合もあります。タバコを吸う予定がある場合は、あえて中古で喫煙車を購入し、乗りつぶすなどの選択肢もあるでしょう。
リセールバリューを調べましょう
軽自動車は将来、中古として中古買取店に売却する際も、普通自動車より値下がりしにくいことで知られています。軽自動車は普段の通勤や買い物など気軽に乗りたいという層が多く、中古でも人気が高い商品です。
そこで、あらかじめリセールバリューの高い軽自動車を検討してみましょう。
リセールバリューとは、その車を中古車として売却した時の価値です。リセールバリューが高い軽自動車をあらかじめ購入することで、何年か乗った後でも将来高く車を売ることができます。
リセールバリューは車種ごとに違いがあるのがポイントです。リセールバリューの良くない車種だと、3年乗って車検の前に売却した場合でも購入金額の2割程度にしかならないことさえあります。
しかし、リセールバリューの高い車種なら3年後でも購入金額の7割程度で売れる可能性もあるのです。
よく見る人気車種では、例えばホンダのN-BOXは車内が広く乗りやすいことで高評価を得ている軽自動車です。N-BOXは3年後のリセールバリューが7割近くになるため、リセールバリューが高い車と言えます。
ただし、車両価格は141~192万円と高めです。
安くてリセールバリューの良くない車種に乗るより、高いけれどもリセールバリューの高い車に乗ったほうが、将来的に高く売却できてお得になるという考え方もできます。また、どちらか甲乙つけ難い2つの車で悩んでいる場合、リセールバリューの高い方を選ぶという手もあります。
初期投資を優先するか、将来手元に残る金額を優先するか検討しましょう。
軽自動車の売買をする際の必要書類とは?
(まとめ)軽自動車の相場はどのくらい?
軽自動車の相場は普通自動車に比べれば抑え目です。しかし、高い車種では200万円以上するものもあるなど、普通自動車と変わらない値段のものも登場しています。
軽自動車は選択の幅が広いため、どんな軽自動車がほしいのかによっても予算は変わるでしょう。
軽自動車は、安い車種だとスズキのアルトやダイハツのミライースなど86万円程度で購入できるものもあります。一方、ホンダのS660など200万円を超える車種もあり、金額はかなりまちまちです。
中古を選ぶ手もあります。
車を購入すると減税制度の対象になることがあります。自動車税を軽減するグリーン化特例、自動車重量税を減税してくれるエコカー減税、そして取得価額に応じて減税される環境性能割を組み合わせて上手に利用しましょう。
軽自動車を購入する時は、手放す時のことも考えておくとお得に購入できます。色1つでも将来の査定価格が変わってくるため、慎重に選びましょう。
また、喫煙するかなども車の査定価格を決めるポイントです。
軽自動車はリセールバリューが高い車が多いため、購入前によく検討しておくとよいでしょう。リセールバリューの高い車なら、3年乗っても購入金額の7割ほどが戻ってくるケースもあります。
例えばホンダのN-BOXなどです。