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タイヤ交換
更新日:2025.07.30 / 掲載日:2025.07.30

スタッドレスタイヤへの交換時期と費用相場、業者の特徴までを徹底解説

スタッドレスタイヤは、凍結や積雪によるスリップ事故を防ぐために欠かせない冬の必需品です。しかし「いつ交換するべき?」「費用はどのくらい?」「どこで頼むのがベスト?」と迷う人は多いのではないでしょうか。

この記事では、スタッドレスタイヤの適切な交換時期、費用相場、業者ごとの特徴、自分で交換する際の注意点までを網羅して解説しています。

安全かつスムーズな冬支度のために、ぜひ最後までご覧ください。

1. スタッドレスタイヤへ交換する重要性

冬の道路は雪や氷で滑りやすく、サマータイヤ(夏タイヤ)ではグリップ力が不足します。気温が下がるとゴムが硬化し、路面に密着しづらくなるため、制動距離が伸びてスリップ事故のリスクが高まるのです。

一方、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は、低温でも柔らかさを保つゴム素材や深い溝構造を採用しており、凍結路や雪道でもしっかり地面をとらえて走行できます。

そのため、雪国に限らず都市部でもスタッドレスタイヤへの交換は重要です。凍結の可能性がある地域では、早めの装着が事故防止につながります。

2. スタッドレスタイヤへの交換時期

積雪した道路を走行している様子(イメージ)

スタッドレスタイヤへの交換時期は、地域の気候や気温によって異なります。ここでは、代表的な交換時期の目安を紹介します。

(1) 初雪予想日の1カ月前

スタッドレスタイヤは、初雪が降る前に装着しておく必要があります。目安としては、初雪予想日の1カ月前が理想です。

気象庁が公開している「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日の平年値」をチェックすれば、地域ごとの初雪の傾向を把握できます。とくに通勤や送迎などで車を日常的に使う人は、突然の降雪に備えて早めの交換をおすすめします。

(2) 最低気温が3℃以下

最低気温が3℃を下回ると、雪が降らない地域でも路面が凍結するリスクが高まります。とくに早朝や夜間は、目に見えない薄い氷(ブラックアイスバーン)が発生しやすく、非常に危険です。

天気予報で3℃以下の日が続きそうであれば、積雪がなくても早めのタイヤ交換を検討しましょう。

3. 業者で交換する場合の費用と特徴

スタッドレスタイヤへの交換費用(タイヤ本体代を除く)は、4本で4,000〜5,000円が相場です。

ただし、バランス調整やバルブ交換など追加作業を依頼すると、別途料金が発生します。

以下では、主な依頼先の業者の特徴を紹介します。

(1) ディーラーの特徴

ディーラーは、自社車種にくわしい整備士が対応するため安心感があります。純正部品の取り扱いや丁寧な整備が強みです。

ただし、持ち込みタイヤへの交換に非対応の店舗もあり、交換費用はやや高めになります。冬前の繁忙期は予約が集中するため、車検や点検とあわせて早めに予約するのがおすすめです。

(2) ガソリンスタンドの特徴

ガソリンスタンドはアクセスしやすく、給油のついでに立ち寄れる利便性が魅力になります。

急な交換にも対応してくれる店舗も多く、予約が比較的取りやすいのも特徴です。交換費用も比較的安価なため、費用を抑えたい人におすすめです。

ただし、スタッドレスタイヤを購入する場合、品揃えが少なかったり、専門知識を持つスタッフが不在だったりする場合があります。

(3) タイヤ専門店の特徴

タイヤショップなどの専門店(タイヤ館など)は、タイヤを専門に扱うため、品揃えの豊富さと高い技術力が強みです。

タイヤ購入時には、専門知識を持つスタッフが車種や走行環境に応じて最適なスタッドレスタイヤを提案し、取り付けまで丁寧に対応してくれます。最新モデルや高性能タイヤの取り扱いも多く、選択肢の幅が広いのも特徴です。

作業スピードが速く、繁忙期でも当日交換してもらえるケースもありますが、待ち時間を減らすためにも、事前にネット予約や問い合わせしておくことをおすすめします。

(4) カー用品店の特徴

カー用品店(オートバックスなど)は店舗数の多さと予約の取りやすさが魅力です。ネットやアプリで空き状況を確認でき、冬の繁忙期でもスムーズに予約を入れられます。

タイヤ購入と同時に交換を依頼すれば、セット割引などでお得に交換できる店舗も多く、コスパを重視する人に向いています。もちろん持ち込みタイヤにも対応しており、ネット購入品の取り付けも安心です。

待合スペースやキッズコーナーなどの店内設備も充実しており、買い物ついでや家族連れでの利用にも適しています。

4. 自分で交換する手順と注意点

スタッドレスタイヤに交換している様子(イメージ)

自宅でスタッドレスタイヤに交換する際は、次のような手順で進めます。

1. 車を安全な場所に停める

平坦で固い場所を選び、サイドブレーキをしっかりかけましょう。

2. ジャッキで車を持ち上げる

ジャッキポイントを確認し、ゆっくり持ち上げてください。

3. 古いタイヤを外す

ナットを対角線の順で緩めて、タイヤを取り外します。

4. 新しいタイヤを取り付ける

スタッドレスタイヤをセットし、ナットを仮止めします。

5. 車を下ろして本締めする

ジャッキを下げてから、ナットをしっかり締め直せば完了です。

必要な道具や注意点など、くわしい手順は以下の記事で解説していますのでこちらをご覧ください。

5. スタッドレスタイヤの寿命と交換判断

スタッドレスタイヤは消耗品であり、一定のタイミングで交換が必要です。ここでは、交換の目安となる年数や摩耗の状態について解説します。

(1) 製造から3〜5年経過したとき

スタッドレスタイヤは、ゴムの柔らかさが路面への密着性を左右する重要な性能要素です。製造から年数が経過すると徐々に硬化が進み、本来の性能を発揮できなくなります。

使用状況や保管環境によって劣化のスピードは変わりますが、一般的には製造から3〜5年が交換の目安とされています。

見た目に溝が残っていても、ゴムが硬くなっていれば雪道や凍結路では滑りやすくなり、事故のリスクが高まります。毎シーズンの使用前には、タイヤの製造年を確認し、経年劣化が進んでいないかチェックしておくと安心です。

(2) タイヤの溝が50%摩耗したとき

スタッドレスタイヤには「プラットホーム」と呼ばれる突起があり、これが交換時期を見極める目安になります。

プラットホームは、タイヤ側面(サイドウォール)にある「↑」マークの延長線上に位置し、溝の中に配置されています。

露出前のプラットホームを指差している様子(イメージ)

新品タイヤは溝の深さが約10mmですが、摩耗して半分の5mmまで減ると、このプラットホームが露出します。

プラットホームが見えてきた時点で、雪道や凍結路での性能は大きく低下している状態です。そのまま使用し続けると、スリップなどのリスクが高まるため注意が必要です。

そのため、目安として月に1回は溝の状態を確認し、安全性を保つよう心がけましょう。なお、このプラットホームは日本国内の基準に基づいたものです。海外製タイヤには採用されていない場合もあるため、購入時は仕様の確認も忘れないでください。

6. スタッドレスタイヤを選ぶポイント3つ

スタッドレスタイヤを選ぶ際は、単にサイズが合えば良いというわけではありません。車のタイプや使い方に合ったものを選ぶことで、安全性と快適性が大きく変わります。

(1) 車種に合ったタイヤを選ぶ

軽自動車、ミニバン、SUVなど、車のタイプによって適したスタッドレスタイヤは異なります。

とくに車重があるミニバンやSUVでは、しっかりと支えられる剛性のあるモデルが必要です。

車種に合ったタイヤを選ぶことで、発進時やブレーキ時の安定性、コーナリング時の安心感が大きく変わります。

(2) 純正サイズと性能を基準にする

タイヤは、新車装着時のサイズや性能を基準に選びましょう。

タイヤ側面には「〇〇〇/〇〇R〇〇」といったサイズが表記されており、これを確認すれば同じ規格のものが選べます。

インチアップやダウンを考えている場合も、純正から大きく外れない範囲で選ぶと安心です。場合によっては保安基準不適合となり、車検に通らないケースがあります。

(3) 地域や用途に合った性能で選ぶ

住んでいる地域や車の使用頻度に応じて、スタッドレスタイヤに求める性能は変わります。

雪が多い地域なら、氷上・雪上性能を重視

氷上・雪上性能が優れたモデルを選びましょう。高性能モデルは価格がやや高めですが、凍結路でもしっかり止まり、安心感があります。

雪が少ない地域なら、コスパと耐摩耗性がカギ

コスパや耐摩耗性を重視するのがおすすめです。比較的リーズナブルなモデルでも、夏タイヤよりは雪道に強く、安全性は確保できます。ただし、乾いた路面では摩耗が早くなる傾向があるため、摩耗度合いは定期的にチェックしましょう。

7. タイヤ交換に関してよくある質問

タイヤ交換を検討する際によくある質問を3つご紹介します。

(1) 外したタイヤの保管方法は?

タイヤの劣化を防止する収納方法は、次の5つです。

1. 収納前に汚れを落とす

付着した泥や油分は劣化の原因になるため、水洗いと乾燥を忘れずにしましょう。

2. 直射日光・雨を避ける

屋外に置く場合は、タイヤカバーやラックで日差しと雨を防いでください。

3. 高温多湿を避ける

湿気や熱がこもる場所はゴムの劣化を早めるため、通気性のある場所が理想です。

4. オゾンを発する機器の近くは避ける

室外機やバッテリー類のそばは避けてください。オゾンがゴムを劣化させます。

5. タイヤの空気を抜いておく

保管中の変形を防ぐため、空気はある程度抜いておくのが無難です。

保管方法について、詳細はこちらの記事で解説しています。

また、保管スペースがない場合は、業者のタイヤ預かりサービスを活用する方法もあります。料金はかかりますが、適切な環境で保管してもらえる安心感があります。

(2) ホイールごと交換とタイヤのみ交換の違いは?

タイヤ交換には、大きく分けて「履き替え」と「組み換え」の2種類があります。

履き替えとは、タイヤとホイールがセットになった状態で丸ごと交換する方法です。あらかじめスタッドレスタイヤをホイールに装着しておけば、作業は短時間で済みます。

一方、組み換えとは、ホイールは交換することなく、タイヤのゴム部分だけを新しいものと入れ替える作業です。専用の機械を使ってタイヤを脱着するため、手間と工賃が多くかかります。さらに、タイヤに傷がつくなど負担がかかるため、脱着はおすすめできません。

安全性を考慮し、やむを得ない場合を除いて履き替えを実施するようにしましょう。

(3) 作業時間と予約のタイミングは?

スタッドレスタイヤの交換作業は、ホイール付きタイヤ(履き替え)の場合であれば、1台あたりおよそ30分〜1時間が目安です。

ただし、11〜12月の繁忙期は予約が殺到するため、直前では希望日時を押さえにくくなります。とくに平日夕方や週末は混み合いやすいので注意が必要です。

そのため、初雪予想日や最低気温などをチェックしながら、10月中旬頃から11月上旬のうちに予約しておくのがおすすめです。ネット予約対応の店舗なら、空き状況を確認しながら手軽に申し込めます。

8. タイヤ交換に関することはグーネットピットにお任せください

スタッドレスタイヤへの交換は、安全に冬道を走るために欠かせない重要な作業です。

「スリップしてヒヤリとした」「気づいたら交換の予約が取れなかった」、こうしたトラブルを防ぐには、寿命や交換時期、タイヤ選びのポイントをしっかり押さえておくことが大切です。

グーネットピットでは、全国の整備工場からお住まいの地域に合った店舗を簡単に検索できます。タイヤ交換作業だけでなく、空気圧やバルブの点検なども含めて、プロがしっかり対応してくれます。

はじめての人でも安心できるよう、事前相談や見積もりの依頼にも対応していますので、冬本番を迎える前に、ぜひ一度チェックしてみてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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