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タイヤ交換
更新日:2023.09.12 / 掲載日:2023.09.12

すぐわかる!タイヤサイズの読み方と見方 画像付きで整備士が解説

タイヤのサイズや性能、製造年週の情報は、タイヤの側面に記載されています。しかし、その情報は数字とアルファベットで記載されているため、なにを意味しているのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、タイヤのサイズや性能、製造年週などの読み方と基本的な知識を画像付きで解説しています。タイヤ交換を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

1.タイヤのサイズの読み方・見方

タイヤのサイズは、下記画像のように、タイヤの側面に数字とアルファベットを使って記載されています。

これらの英数字は、以下のことを表しています。順に詳しく説明します。

表記意味
175タイヤの幅
55偏平率(%)
Rタイヤ構造
15リム径

(1)タイヤの幅(最初の数字3桁)

最初の数字3桁は、タイヤの幅をミリメートル単位で表しています。「175/55 R15 77V」の場合、タイヤの幅は175mmです。

一般的に、幅が広いタイヤは路面との接地面積が広いため、グリップ力が高まり、ブレーキの効きが良くなります。反面、燃費や乗り心地が悪くなる場合があります。

(2)偏平率(%)(スラッシュの後ろの数字)

偏平率は、タイヤの幅に対する高さの割合を表し、「タイヤ断面の高さ」を「タイヤの幅」で割って計算します。

「175/55 R15 77V」の場合、タイヤの幅が175mm、スラッシュ「/」の後ろの2桁の数字「55」が偏平率となるため、高さは幅の55%にあたる96.25mmです。

偏平率が高いほどタイヤの断面高さが高くなり、クッション性が高まります。また、接地面積が狭くなる傾向があり、それにより転がり抵抗が少なくなるため、燃費性能の向上が期待できるでしょう。

偏平率が低い場合、接地面積が広く、グリップ力が高まるため、安定性やハンドリング性能が向上します。

(3)タイヤ構造(アルファベット)

タイヤの構造は、主に「ラジアル構造(R)」と「バイアス構造(B)」の2種類です。そのなかでも、現在は多くのタイヤがラジアル構造であり、タイヤの側面には「R」と記載されています。

ラジアル構造とは、タイヤの骨格となる強度部材「カーカスコード」が、タイヤの中心から放射線状に配置された構造です。またトレッド部(地面と設置する面)の剛性を高めています。ラジアル構造のタイヤをラジアルタイヤといいます。

バイアス構造は、カーカスコードをお互いに交差するように斜めに貼り付ける構造です。バイアス構造のタイヤをバイアスタイヤといいます。

(4)リム径(アルファベットの後ろの数字)

リム径は、タイヤを取り付けられるホイールの直径を表します。数値はインチで表示され、「175/55 R15 77V」の場合、ホイールの直径は15インチになります。

誤ったサイズのホイールにタイヤを装着すると、タイヤのパフォーマンスが低下し、事故につながる可能性があるので気をつけましょう。

2.タイヤの能力と規格、製造年週の読み方

タイヤの側面には、サイズのほかに以下の5つの情報が記載されています。

1.ロードインデックス
2.速度記号
3.タイヤ強度
4.タイヤ規格
5.製造年週

順に解説します。

(1)ロードインデックス(リム径の後ろの数字桁)

ロードインデックス(LI)とは、タイヤ1本で支えられる最大負荷能力を表しています。例えば、タイヤのサイズ表示が「175/55 R15 77V」の場合、「77」がロードインデックスにあたります。

以下の表は、ロードインデックスの最大負荷能力の早見表です。ロードインデックスが77の場合、タイヤ1本で412kgまで支えられることを表しています。

LI負荷能力(kg)LI負荷能力(kg)LI負荷能力(kg)
6025081462102850
6125782475103875
6226583487104900
6327284500105925
6428085515106950
6529086530107975
66300875451081,000
67307885601091,030
68315895801101,060
69325906001111,090
70335916151121,120
71345926301131,150
72355936501141,180
73365946701151,215
74375956901161,250
75387967101171,285
76400977301181,320
77412987501191,360
78425997751201,400
794371008001211,450
804501018251221,500

(2)速度記号(最後のアルファベット)

速度記号とは、規定の条件下でタイヤが耐えられる速度をアルファベット1文字で表したものです。例えば、タイヤのサイズ表示が「175/55 R15 77V」の場合、耐えられる速度が240km/hになります。

速度記号LMQSHVWYZR※1
最高速度
(km/h)
120130160180210240270300240超

※1 ZRは速度カテゴリー 耐えられる速度が240km/h以上であることを意味する

(3)タイヤ強度(PR)

タイヤ強度は、どれだけの重さに耐えられるか、PR(Ply Rating)という数値で表したものです。軽バンやトラックなど、貨物用のタイヤに記載されており、数値が大きいほど、より多くの重さを支えられます。

例えば「145R12 6PR」の場合、タイヤ1本あたりの最大耐荷重は450kgになります。

タイヤサイズ耐荷重能力タイヤサイズ耐荷重能力
145R10 6PR400175R13 6PR635
145R12 6PR450175R13 8PR730
145R12 8PR520165R14 6PR615
155R12 6PR485165R14 8PR715
155R12 8PR560175R14 6PR665
145R13 6PR475175R14 8PR775
145R13 8PR550185R14 6PR725
155R13 6PR510185R14 8PR840
155R13 8PR595195R14 6PR805
165R13 6PR585195R14 8PR935
165R13 8PR670

ただし、PRを利用した記載は減少しており、ロードインデックスに統一され始めています。そのため、貨物用のタイヤにPRがない場合は、タイヤに記載されているロードインデックスの負荷能力を確認してください。

(4)タイヤ規格

タイヤ規格によって、適正空気圧が異なる場合があります。国産車の新車に装着されているタイヤの多くは、日本の「JATMA」をもとに設計されています。海外では、米国の「TRA」、ヨーロッパの「ETRTO」が有名です。

例えば、「JATMAやETRTOのスタンダード(STD)タイヤ」からETRTOのエクストラロード(XL)タイヤに交換した場合、適正空気圧を再計算しなければいけません。

ETRTOには、「スタンダード(STD)」と「エクストラロード(XL)」の2種類があります。エクストラロードのタイヤは、規定空気圧よりも高い空気圧を入れられるように設計されており、負荷能力が通常よりも高いのが特徴です。

つまり、同じタイヤサイズでも、XLタイヤの方が重いものに耐えられるようになっており、高い空気圧を入れる必要があります。

空気圧別の負荷能力
タイヤサイズLI規格180190200210220230240250260kpa
215/45R1787JATMA460475490505520530545kg
215/45R1787STD460475490505520530545kg
215/45R1791XL455475495510530545565kg

同じタイヤサイズの「JATMAやSTD」と「XL」では、空気圧によって負荷能力が違います。

例えば、装着しているSTDタイヤの標準空気圧が220kpaの場合、負荷能力は520kgです。もし、XLタイヤに変更し、負荷能力520kgを維持する場合、空気圧を240kpaまで上げて空気を充填する必要があります。

ETRTOタイヤの見分け方は、◯の中に「E+数字」が記載されています。さらに、「ETRTO LOAD」や「XL」「REINFORCED」「RFD」があるタイヤは、エクストラロードタイヤです。 

輸入タイヤを購入する場合、TRAかETRTOのどちらかの規格が利用されている事でしょう。また、ETRTOは国産車の新車に採用されることが増えています。

もし、エクストラロードタイヤの場合は、適正空気圧がJATMAとは異なるため、タイヤに空気を入れる場合は、ロードインデックスと適正空気圧を確認してください。

(5)製造年週

タイヤの側面には、4桁の数字で製造年週が記載されており、最初の2桁は製造された週、後半2桁は製造された年を表します。

「0222」と記載されている場合、「2022年の2週目(1月初旬)」に製造されたタイヤであることを意味します。

ただし、1999年以前に製造されたタイヤは、下3桁の数字を確認してください。例えば下3桁が「325」と記載されている場合、最初の2桁の数字32は週を、最後の数字5は年を表しており、「1995年の32週目」に製造されたことを意味しています。

3.タイヤのサイズがわからないときはグーネットピットにご相談ください

グーネットピットでは、タイヤの知識を持つ専門スタッフがタイヤのサイズをはじめ、適切な種類や適応車種について丁寧にご説明しています。

新しいタイヤの購入を検討しているがタイヤのサイズがわからない場合や、自分で選ぶのが難しい場合はグーネットピットにぜひご相談ください。専門スタッフが車種や運転環境に応じて、最適なタイヤを提案します。

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グーネットピット編集部

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