軽自動車の高速道路の最高速度は100km/hです

軽自動車の高速道路の最高速度は100km/hです
軽自動車は、一般道路では50km/hから60km/h、高速道路では100km/hが最高速度となっています。しかし、高速道路での走行は軽自動車にとって苦手な部類であるため、運転には注意が必要です。

高速道路でスピードを出してもスムーズに走るためには、軽自動車の大きさや機能など、あらかじめ高速道路向けかどうかも見ておくとよいでしょう。最高速度を守り安全な走行を心がけましょう。

軽自動車の最高速度は普通自動車と変わりません

軽自動車が公道を走る上で出せる最高速度は、高速道路での100km/hとなっています。この速度は、実は普通自動車の最高速度と変わりません。

つまり、軽自動車と普通自動車で日頃ドライブする分には、速度の面だけ見れば特に差や不利な点はないと思って良いでしょう。軽自動車ということから、普通自動車よりも速度が出せないと思っている人もいるかもしれません。

確かに、軽自動車はパワーは普通自動車に劣ります。しかし、法律上は普通自動車と変わらず、また、実際に100km/hで走れる性能も持っているのです。

80km/hまでの制限は昔のルールです

実は、2000年9月までは軽自動車の最高速度は80km/hとされていました。一方、当時の普通自動車の最高速度は100km/hです。

20kmも最高速度に違いがあり、高速道路では軽自動車は不利な立場が続いていました。軽自動車は普通自動車に比べてパワーがないこと、また、税制面で優遇されていることも、最高速度を制限されていた理由の一つと考えられています。

しかし、2000年10月から法律が改正され、軽自動車も普通自動車と同じように100km/hで走ることが可能となったのです。

一般道路でも普通自動車と変わりません

高速道路ではなく一般道であっても、軽自動車がその道路で出して良い最高速度、いわゆる法定速度は普通自動車と変わりありません。50km/hないし60km/hの道路が多いでしょう。

軽自動車は高速道路で100km/hまで問題なく出せるため、一般道での走行は特に困らないはずです。

軽自動車における高速道路のルールには例外もあります

軽自動車における高速道路のルールには例外もあります
日本の多くの道路では、軽自動車は普通自動車と変わらないルールで走ることができます。しかし、一部では軽自動車だからこそ優遇されたり、あるいは軽自動車でも更に快適に走れるようルールが異なったりすることがあるため、その点を頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

高速道路の料金は安くなることがあります

軽自動車の高速道路での走行において普通自動車とは明らかに違う点が料金です。一部の高速道路では、軽自動車の高速道路の料金が普通自動車の料金よりも安く設定されています。

例えばそれほど交通量の多くない地方の高速道路では軽自動車の料金は普通自動車の料金よりも10%から20%程度値下げされていることがあります。一方、交通量の多い高速道路や都市部にある高速道路などでは普通自動車と変わらない料金設定になっているのが一般的です。

ただし、そもそも高速道路をメインに走るのであれば軽自動車を購入するメリットは薄くなるでしょう。高速道路をそれほど利用しないのであれば、料金が安くてもあまり恩恵はないといえます。

最高速度は更に出せるようになる可能性があります

基本的に軽自動車の高速道路の最高速度は100km/hですが、実は一部の区間では120km/hで走ることができるケースもあります。例えば、2019年3月から、新東名高速道路の新静岡~森掛川、また東北自動車道の花巻南~盛岡南で試験的に120km/hでの運用が開始されました。

軽自動車も120kmで走ることができるようになり、各メーカーも120km/h出しても走りやすい車について検討しています。あくまで試験的なものであり、また大型貨物車両などは従来通りの80km/hの速度で走るなど制約もあります。

しかし、このように一部の区間で最高速度の引き上げが行われていくと、最終的には全体的にどこの道路でも120km/hで走れるようになる未来もあるかもしれません。

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軽自動車で高速道路を走行することはリスクがあります

普通自動車と変わりない速度で走ることができる軽自動車ですが、実際に運転してみると普通自動車とは少し差を感じる事が多いでしょう。

風の抵抗に弱い

「軽」自動車というだけあって、軽自動車の特徴は車体の軽さです。車体が軽い分、どうしても高速道路では風の抵抗を受けやすくなります。

横風に煽られてハンドルを取られ、事故を起こしそうになった経験のある人もいるでしょう。また、普段は問題なく走行できていても、大型トラックが横から追い越していくと風でハンドルを持っていかれてしまうので、怖いと感じる人もいます。

パワーがない

軽自動車は小回りが利いて街中での走行に適している反面、普通自動車に比べてパワーが無いのが特徴です。そのため、高速道路のような一本道を長距離、高速で走ることに向いていません。

具体的にパワーがないとどうなるかと言うと、高速道路で他の車に合わせてスピードを出そうとしても、なかなかスピードが出ないのです。他の車に合わせるためには、より深くアクセルを踏み込まなければいけないでしょう。

しかし、長時間アクセルを奥まで踏み続けるのは苦痛です。軽自動車での高速道路の運転が疲れる一因ともいえるでしょう。

燃費が悪くなる

軽自動車は主に街中での走行を想定して作られています。そのため、50km/hから60km/h程度のスピードで走る分には、普通自動車よりも燃費の良い走行が可能です。

しかし、高速道路での走行となるとパワー不足を補うために、より多くのガソリンを使う必要があります。結果的に高速道路を走ることで、軽自動車特有の燃費の良さを活かすことができなくなってしまうでしょう。

場合によっては普通自動車以上に燃費が悪くなってしまう可能性もあります。

高速道路で軽自動車が軽快に走るためにはコツがあります

高速道路で軽自動車が軽快に走るためにはコツがあります
高速道路の走行に向かない軽自動車ですが、実際には高速道路でも多くの軽自動車が走っています。向かないのを承知の上で無理して走っている軽自動車もあれば、あらかじめ対策している軽自動車もあるでしょう。

軽自動車で高速道路を走ることが多いのなら、以下のような対策を実施しておくと軽快に走ることができます。

ターボエンジンを搭載する

軽自動車のパワー不足を補うのがターボエンジンです。ターボエンジンではエンジンに送る空気の量を増やすことで爆発力を上げ、通常の軽自動車にはないパワーを生み出します。

平坦な道を走る分には全く必要のない機能ですが、高速道路や坂道などを頻繁に走る場合は、ターボエンジンのついた軽自動車を購入することで圧倒的に楽になるでしょう。ただし、ターボエンジン搭載にするとその分価格が跳ね上がります。

また、パワーを求めるならお住まいの地域によっては4WDタイプの軽自動車を購入するという手もあります。

車間距離をあける

事故を避ける工夫として、あらかじめ車間距離を多めにとっておくのが良いでしょう。前の車との車間距離を100m程度とっておくことで、いざという時も追突などのリスクを下がられます。

特に前後左右にトラックがいる場合、車間距離は意識的に空けるとよいでしょう。軽自動車とトラックの視界は全く異なります。

車間距離が空いていないと、トラックから軽自動車が死角に入ってしまい、事故の原因となるのです。また、追い越し車線で追い越しされた場合は、気持ち速度を下がて早めに追い越ししてもらうのも、事故を防ぐテクニックの一つです。

車高の高い車を使わない

風の抵抗が少ない軽自動車を選ぶのもコツの一つです。軽自動車は車内が狭くなるのがデメリットの一つであるため、あえて車高の高い作りにして車内を広く見せているものも多くあります。

例えばスーパーハイトワゴンなどです。しかし、このような車は高速道路だと車体が大きい分、風の抵抗を受けやすくなります。

簡単に風で煽られてしまい、運転が難しくなるため、高速道路をメインに使うのであればあまり車高の高い車は使わない方がよいでしょう。ただし、だからといって小さい車を選んでしまうと、車体が軽くなるためやはり風の影響を受けやすくなります。

高速道路メインならそもそも軽自動車ではなく普通自動車を検討することも考えましょう。

車高の高い車で走る場合は車体を重くする

どうしても大きめの車で高速道路を走らなければならない場合、応急処置として車体を重くする方法があります。軽自動車が風に煽られやすいのは、そもそも軽自動車が軽いのが理由のひとつです。

そのため、軽自動車の中にあえて多くの荷物を積み込み、車体を重くすることで風の影響を少しでも減らすことができます。ただし、燃費はかなり悪くなってしまうでしょう。

事故を起こすよりは良いと思って諦めるしかありません。

(まとめ)軽自動車の高速道路での最高速度は何kmなの?

1.軽自動車の高速道路の最高速度は100km/hです

軽自動車の最高速度は一般道で50km/hから60km/h、高速道路では100km/hと定められています。しかし、軽自動車が高速道路で100km/hで走り続けるにはコツが必要です。

軽自動車の中でも高速道路に向いているものを選びましょう。

2.軽自動車の最高速度は普通自動車と変わりません

軽自動車が出せる最高速度である100km/hは、普通自動車の制限と同じです。昔は80km/hに制限されていたこともありましたが、2000年10月からは普通車と変わらない速度で走れるように法改正されました。

3.軽自動車における高速道路のルールには例外もあります

軽自動車は普通自動車と同じ条件で走ることが許可されていますが、一部の高速道路などでは軽自動車料金が設定されていることがあります。また、最高速度120km/hで試験走行している高速道路もあり、今後最高速度が上がる可能性もあります。

4.軽自動車で高速道路を走行することはリスクがあります

理論上は軽自動車でも高速道路で問題なく走れ、また実際に走っている車も多いものの、軽自動車の作りは高速道路を走るには不向きです。風の抵抗に弱く、長時間走り続けるにはパワーを出さなければいけないため燃費が悪くなります。

5.高速道路で軽自動車が軽快に走るためにはコツがあります

高速道路でも最高速度で軽快に軽自動車が走るためには、ターボエンジン付の軽自動車がおすすめです。また、車高の高い車を使わず風の抵抗を減らしたり、あるいは荷物を載せて風の影響を少なくしたりする手もあります。

事故防止のため車間距離は空けましょう。


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