新車試乗レポート
更新日:2018.11.03 / 掲載日:2015.12.18
スズキ エスクード 試乗レポート
スズキ エスクード 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2015年10月15日
スズキ(株)お客様相談室
0120-402-253
文●森野恭行 写真●編集部
■取りまわしのよい小型ボディとLOCKモード付きAWDが特徴
まず明確にすべきは、新型エスクードの位置づけだろう。全長約4.2mのボディに、1.6Lの心臓を積む、コンパクトSUVとして再出発をした。初代への「先祖返り」と捉えてもいい。ボディはモノコック式で、パワートレーンは横置きFFベースだから、中身もガラリと変わったことになる。そこで旧来のファンを安心させる要素は、従来型も「エスクード2.4」として併売することだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
「プロフィール」の文面から、ひと足先に登場したSX4 Sクロスとの関係に気づくひとも多いだろう。ふたつのモデルは兄弟と言える。だが、新型エスクードはホイールベースが100mm短く、最低地上高が20mm大きいことを特徴とし、より機動性と悪路走破性を重視した設計となっている。
好感を持ったのは、SX4 SクロスのCVTから、6速ATに変更されたミッション。アクセルペダルの操作と加速感や変速がリニアにリンクするため、リズム感のいい走りが楽しめる。車重は4WD車で約1.2トンだが、エンジンの能力に不足はなく、キビキビとした走りを披露する。2000~3000回転ほどで発するこもり音を除けば、常用域の静粛性も合格点を与えられる。
乗り心地については、「適度に締まった」の表現がピッタリだろう。直接的なゴツつきを抑えた上で、低速域から手ごたえのある電動パワステとのコンビで、しっかり感のある走りにしつけてある。ステアリングのフリクション感が切れの滑らかさ、戻りの自然さをスポイルしている点が惜しいが、操縦安定性のバランスは高いところにある。ちなみに、電制カップリングを核とするオールグリップ(4駆)はLOCKモード付き。悪路でも頼りになるから、レジャーの足にはもってこいだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
“まる”をモチーフとしたインパネ。質感は現代のコンパクトクロスオーバーとして納得のレベルにある。シフトセレクター後方に、4WDの切り替えダイヤルを配置している。
ヒップポイントは適切で、乗降性に優れているのが魅力。後席の足元や頭上空間は十分なもので、大柄な男性4人が乗れるスペースを有する。内装色の設定はブラックのみ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
117馬力/15.4kg mを発生する自然吸気1.6L(M16A型)を搭載。ミッションは6速ATを採用する。
6対4分割可倒式の後席を倒せば、広く、平らな荷室を生み出せる。定員乗車時の荷室容量は、ボードを取り外した状態で375L。
大径の215/55R17サイズタイヤを採用して、185mmのロードクリアランスを確保した。ガード付きバンパーやフェンダーアーチモールが、SUVらしいたくましさを演出する要点となる。
スズキ エスクード 4WD(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4175×1775×1610mm |
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ホイールベース | 2500mm |
トレッド前/後 | 1535/1505mm |
車両重量 | 1210kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1586cc |
最高出力 | 117ps/6000rpm |
最大トルク | 15.4kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 17.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/55R17 |
価格
スズキ エスクード | 212万7600円~234万3600円(全グレード) |
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