スズキエスクード新車紹介

スズキエスクード新車紹介

紹介
【ニューモデル】
発表／2015年10月15日
スズキ（株）お客様相談室
0120-402-253
文●森野恭行　写真●編集部

■オールマイティな能力を身につけ新型はより幅広いユーザーに訴求

　世界規模でのSUV需要の高まりに対応して、スズキも車種拡充に動いている。SX4・Sクロスに続いて、新型エスクードを投入したのは、その表れと言える。でも、新型の存在はやや難解。エンジンを縦に積み、「Lo」レンジを持つ本格派の従来型エスクードは継続販売となり、ライト方向のキャラを特徴とする新型は追加モデルとなる。さて、その実力はどれほどのものなのか？

■ドライビング／ユーティリティ

Report 森野恭行
　海外では「ビターラ」と名乗る新型エスクード。SX4・Sクロスとは基本メカを共用する兄弟関係にあるが、伝統あるエスクードの名を引き継ぐだけに、悪路走破性へのこだわりをより強くアピールする。プラス20mmの185mmを確保した最低地上高はその象徴。100mm短いホイールベースとも相まって、悪路への対応力を強化している。
　なら、4駆メカは？電制カップリング式は横置きFFベースでは定番のメカだが、「LOCK」を含む4モードを設定し、車両運動協調制御システムやヒルディセントコントロール（4WD車）を搭載したのがカギ。誇らしく「ALLGRIP」を名乗る。新型エスクードは、トラクションコントロールの能力を高めたというから期待は大きい。
　そして走りについては、6速ATの導入と、SX4・Sクロスよりひとまわり大径なタイヤの採用が興味を引くところ。短めのホイールベースや全長を特徴とするボディとのコンビが、どんな走りのテイストを生み出しているかが楽しみだ。ちなみに、生産はハンガリーのマジャールスズキ社。自動ブレーキ（レーダーブレーキサポートII）やACC（アダプティブオートクルーズ）などのハイテク装備も搭載し、日本のニーズにあったモデルに仕立てて国内での販売をスタートする。

■インテリア／エクステリア写真[1]

中央に配した丸型3連のエアコンルーバー（中央は時計）がアイキャッチ。SUVらしい機能性を表現している。シフトセレクター後方にはALLGRIPの操作ダイヤルを配置。
ボディは小柄だが、必要十分なキャビン空間を確保する。シートは、本革＆スエード調の質の高い表皮を採用し、4WD車には前席シートヒーターも標準装備し上質な仕立てが自慢。

■インテリア／エクステリア写真[2]

117馬力を生む1.6LユニットはSX4・Sクロスと共通だが、ミッションはCVTではなく6速ATだ。
定員乗車時で375Lの容量は、Cセグメントのハッチバックを上まわるレベル。上下2段で使えるラゲッジボードが使い勝手を高める。
先行投入された欧州市場で大好評というスタイル。SUVらしいタフさと、都会にも似合う洗練度をバランスさせた。全幅は1775mmとけっこうワイド。安定感あるフォルムを形成している。

スズキエスクード 4WD（6速AT）

全長×全幅×全高	4175×1775×1610mm
ホイールベース	2500mm
トレッド前／後	1535／1505mm
車両重量	1210kg
エンジン	直4DOHC
総排気量	1586cc
最高出力	117ps／6000rpm
最大トルク	15.4kg m／4400rpm
JC08モード燃費	17.4km／L
サスペンション前	ストラット
サスペンション後	トーションビーム
ブレーキ前／後	Vディスク／ディスク
タイヤ前後	215／55R17