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更新日:2023.01.25 / 掲載日:2023.01.10
2022-2023日本カーオブザイヤー決定!電気自動車2車種が栄冠

2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー決定!電気自動車2モデルがCOTY本賞に輝く【ニュースキャッチアップ】
文●ユニット・コンパス 写真●日本カー・オブ・ザ・イヤー
※ナンバープレートは、一部はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグー本誌 2023年1月発売号掲載の内容です)
その年のいちばん優れたクルマを選ぶ「日本・カー・オブ・ザ・イヤー」の季節がやってきた。革新的なEV技術を搭載した日産サクラ/三菱 eKクロス EVが本賞に決定!
軽自動車で初の日本COTYを受賞
自動車業界における年末のイベントといえば、日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)。1980年の創設から今回で42年目。これまで数々の名車に授与される歴史ある賞である。今回の「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、2021年11月から2022年10月に日本で発売された乗用車のなかから、自動車ジャーナリストなどで構成される選考委員の投票によって選ばれる。
そして今回本賞に選ばれたのは、日産サクラ/三菱eKクロス EVとなった。どちらも軽のEVだが、軽自動車がCOTYの本賞を受賞したのは史上初。なお、K CARオブ・ザ・イヤーも同時に受賞している。
受賞の理由としては、軽自動車という身近な規格を採用し、現実的な価格によりEV所有のハードルを下げ、EV普及の可能性を高めたことが評価された。また、ハンドリングや動力性能は、従来の軽自動車を大きく上まわるほか、「360度セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」を搭載するなど、上級装備を充実するのも注目されている。
また、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーはヒョンデ アイオニック5が選ばれた。こちらもEVで、個性的なデザインと走りの楽しさを両立する。ほかにも、各部門で電動化モデルの受賞が目立つ結果となった。
[CLOSE UP]部門賞も電動化モデルが勢揃い!
インポート・カー・オブ・ザ・イヤー「ヒョンデ アイオニック 5」復活のヒョンデが渾身の受賞!

韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」が、日本市場に再上陸。新生ヒョンデの第1号となったのは、アイオニック5と呼ばれる電気自動車。ご覧のとおり革新的な内外装デザインが目を引くが、WLTCモードで498㎞〜618㎞という航続距離、パドルシフトで回生ブレーキの量を制御できるなど、電気自動車として高い完成度が今回の受賞につながっている。
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー「BMW iX」一度見たら忘れられない!?個性的なフロントフェイス

新世代の電動化SUVであるiXは、デザイン部門での受賞となった。デザインの新境地を切り開いたことが高く評価されている。また、ラウンジのような優雅なインテリアも素晴らしいとの声が多い。
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー「日産 エクストレイル」e-POWERによる独自の走行フィール

新世代エクストレイルに搭載される第2世代e-POWER、それに組み合わせる電動の4WDシステム(e-4ORCE)を搭載するなど、先進の技術が盛り込まれたことが受賞につながっている。
パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー 「ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR」街乗りからサーキットまで使える伝統のホットハッチ

優れたシャシー性能とVTECターボによる痛快な加速は、新時代のスポーツハッチバックを感じさせてくれる。伝統のタイプR、そして洗練された走りのe:HEV、両方が選考委員の支持を獲得した。
K CAR オブ・ザ・イヤー「日産 サクラ/三菱 eKクロス EV」軽の枠を超えた走りの性能を実現


本賞と同時に、K CARカテゴリーでも受賞した日産サクラ/eKクロス EV。EVの入門車としてお買い得感が高いほか、120km〜150kmという普段使いで十分な航続距離も高く評価されている。
10ベストカー
受賞したモデル以外の10ベストカーも紹介。今回は惜しくも受賞を逃したが、いずれも実力派の人気モデルたちだ。
スズキ アルト

マイルドハイブリッドは、WLTCモード燃費が軽自動車トップの27.7km/Lを達成。卓越したエコ性能に注目!
トヨタ クラウン

SUVテイストを盛り込んだクロスオーバーとして登場した新型クラウン。先進の安全技術を盛り込み、大幅進化した。
日産 フェアレディZ

伝統のリアルスポーツカーが一新された。405馬力のV6ターボを搭載し、さらにパフォーマンスを高めている。
マツダ CX-60 e-SKYACTIV D 3.3

48Vマイルドハイブリッドシステム「M Hybrid Boost」を搭載し、上質な走りを実現。タフなエクステリアにも注目。
ランドローバー レンジローバー

4代目となるランドローバーのフラッグシップ。電子制御エアサスペンションを全車標準化し、極上の乗り心地を実現。
ルノー アルカナ

ルノーが独自に開発したE‐TECH HYBRIDを採用。静粛性の高さと低燃費を達成したコンパクトなSUVである。
電動化モデルが当たり前の時代に
今回の受賞車の多くは、電動化モデル。いよいよ本格的な電動化時代が到来したといえる結果となった。今後は、電動化は当たり前、そこからいかに個性を打ち出せるかが重要になるだろう。