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更新日:2020.04.23 / 掲載日:2018.07.27

スバル新型フォレスターがフルモデルチェンジ!気になる価格は?

新型フォレスターのフロント

5代目となる新型フォレスターが登場

スバルの新型フォレスターが2018 年6 月20 日に発表され、7 月19 日より発売が開始された(Advanceは2018年9月14日より発売)。
第5世代となる新型フォレスターは、SGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)を採用することで、クラストップレベルの衝突安全性能・危険回避性能や、ドライバーの意志に忠実なハンドリング・快適な乗り心地を実現。さらにスバル初となる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」や、水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた「e-BOXER」など新たな価値が加えられている。
グレードはTouring/Premium/X-BREAKとAdvanceが設定され、Advanceには新開発の2.0リッター直噴エンジンとモーターアシストにより、日常シーンでも走りが愉しめる「e-BOXER」が搭載される。e-BOXERはスバル独自の、2.0リッター直噴NA水平対向エンジン+電動技術=「e-BOXER」を新採用。リチウムイオンバッテリー採用に伴い、SI-DRIVEの制御を変更。モーターが力強くパワーアシストすることで、ガソリン車を上回る力強い加速性能を発揮する設定と発表されている。

【動画】新型フォレスター新車発表会(2018年6月発表)

2018年6月20日に行われた、スバルフォレスターの新車発表会。冒頭では社長の中村知美氏が挨拶し、新型フォレスターの説明は、商品企画本部プロジェクト ゼネラル マネージャーの布目智之氏がプレゼンテーションを行った。

フルモデルチェンジされる新型フォレスターの主な変更点、モデルチェンジのポイントは?

新型フォレスターの変更ポイント

SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現

第5世代となる新型フォレスターのポイント
・スバル初となる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を採用
・モーターアシストによる軽快な加速により、日常シーンでも走りが愉しめる「e-BOXER」を搭載
・「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用。クラストップレベルの快適性と安全性能を実現
・最新の先進安全装備「歩行者保護エアバッグ」と「アイサイト・ツーリングアシスト」を全車標準装備

スバル新型フォレスターのエクステリア(外装)

新型フォレスターの前

新型フォレスターの真正面

新型フォレスターの真横

現行型のフォレスターと比べホイールベースは拡大されている

SUVらしいリフトアップされた新型フォレスターのエクステリアは、SUVらしい力強さにみなぎる。抑揚のあるボディラインがアクティブライフをイメージさせる。
定評のある「ダイナミック×ソリッド」を基軸とするデザインコンセプトを継承。SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現し、ヘビーデューティなSUVらしさの中に航空機メーカーがルーツであること、水平対向エンジンを搭載することをイメージさせるような工夫が各部に演出されている。
SUVらしいたくましさや躍動感、豊かな荷室空間や機能性の高さを、モダンキュービックフォルムで表現。現行型に比べてホールーベースを拡大し快適な室内空間としながらも、最小回転半径を5.4 mとし、取り回しの良さを確保。
全車にLEDヘッドランプを標準装備する。また、全車にフロントフォグランプを採用し、一部グレードには、3灯式LEDを採用する。
AdvanceとX-BREAKグレードの前後バンパー下部にはアンダーガードを装着し、SUVらしいタフさやプロテクションパーツにより守られている安心感を表現している。

スバル新型フォレスターのインテリア(内装)

新型フォレスターのインテリア

X-BREAKインパネ

新型フォレスターの運転席

X-BREAKの運転席

前席については、左右席間距離は従来比で20mm拡大。隣の人との間隔が広がったことで、感覚的な開放感が大きくなりそうです。

新型フォレスターの後席

X-BREAKのリヤシート

インテリアはフォレスターらしさを受け継ぎつつ、質感を向上させデザインを洗練させた。「外は大きく、中は広く」が合言葉で、ドアトリムなどはふくよかな造形とした。
基本的には現行型よりもワンランク上の車格を感じさせるような上質感を追求。従来車で課題とされたデザイン性を高めながらも、スバルが提唱する「0次安全」を重視し、視界の良さや運転のしやすさを確保する。インパネの中央から左右のドアまで一体感をもって広がるダイナミックな造形とし、ラウンド感のある形状となっている。インテリアカラーは、ブラック、ブラウン、X-BREAK専用カラーの3色を設定する。シートは5種類のシートトリムを設定。表皮やステッチにこだわることでSUVならではのタフさや上質感を感じさせるシートとした。
リヤのドア開度、開口エリア及びCピラーの形状を最適化することで、後席への乗降性を向上させている。また、乗員同士の距離や後席のレッグスペースを拡大し、快適な室内空間を確保する。ホイールベースが30mm延長されたことにより、後席の足元空間の拡大に使われている。パッケージング的には後席が広くなったのが新型の見どころであり、ファミリーユーザーにとっては大きなニュースだ。
前席のシートバックには、雑誌やスマートフォンを収納できるよう、3つに仕切った便利なポケットを設定。

新型フォレスターのグレード設定

グレード構成をみると、2.5Lモデルは装備違いで3つのグレードを用意。
ベーシックグレードの「Touring(ツーリング)」は280万8000円、中間グレードであると同時にオレンジのアクセントや撥水シート&カーゴフロアなど実用アイテムを採用してアクティブなユーザーもターゲットとする「X-BREAK(X-ブレイク)」が291万6000円、
上級仕様の「Premium(プレミアム)」が302万4000円だ。
いっぽうでハイブリッドモデルは1グレードのみの設定で、「Advance(アドバンス)」を309万9600円で用意。
シリーズ中最高価格モデルではあるものの、「Premium」と同等の上級装備を採用したうえで、さらに注目の新アイテムである「ドライバーモニタリングシステム」も加えてこの価格なのだから内容的にはリーズナブル。
従来、スバルのハイブリッドモデルはモーターアシストによる“+α”の動力性能と燃費を備えたうえで、内外装を上質に仕立てたプレミアムモデルとして高めのプライスで販売されていた。
しかしこのフォレスターからはパワートレインの違いを「フレーバーの違い」と考え、上下関係ではなく好みに応じて選べるようなポジショニングにしたのである。
購入時はハイブリッド車に免税措置があるので、総額で考えると2.0L+モーターのハイブリッド車と2.5Lの純ガソリンエンジン車はほぼ同価格。つまりはハイブリッド車にありがちな「元が取れるか?」という非常に厄介な試算をする必要がなくなったのと同時に、選択には大いに迷うことになりそうだ。

Premium

  • 新型フォレスターグレードPremiumの前

  • 新型フォレスターグレードPremiumの後

  • 新型フォレスターグレードPremiumのインテリア

  • 新型フォレスターグレードPremiumのシート

【グレード名/Premium】
上級装備を満載し、快適性と上質感に さらに磨きをかけたハイグレードモデル


ボディサイズ/全長4625×全幅1815×全高1715mm
ホイールベース/2670mm
最低地上高/220mm
エンジン/2.5L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴
最大出力[ネット][kW(PS)]/136(184)/5800
最大トルク[ネット][N・m(kgf・m)]/239(24.4)/4400
燃費(JC08モード)/14.6km/L
トランスミッション/リニアトロニック
駆動方式/AWD(常時全輪駆動)
サスペンション形式[前/後]/ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ/225/55R18

Touring

  • 新型フォレスターグレードTouringの前

  • 新型フォレスターグレードTouringの後

  • 新型フォレスターグレードTouringのインテリア

  • 新型フォレスターグレードTouringのシート

【グレード名/Touring】
鍛え抜かれた基本性能と総合安全を備えたスタンダードモデル。


ボディサイズ/全長4625×全幅1815×全高1715mm
ホイールベース/2670mm
最低地上高/220mm
エンジン/2.5L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴
最大出力[ネット][kW(PS)]/136(184)/5800
最大トルク[ネット][N・m(kgf・m)]/239(24.4)/4400
燃費(JC08モード)/14.6km/L
トランスミッション/リニアトロニック
駆動方式/AWD(常時全輪駆動)
サスペンション形式[前/後]/ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ/225/60R17

X-BREAK

  • 新型フォレスターグレードX-BREAKの前

  • 新型フォレスターグレードX-BREAKの後

  • 新型フォレスターグレードX-BREAKのインテリア

  • 新型フォレスターグレードX-BREAKのシート

【グレード名/X-BREAK】
冒険心をかきたてるデザインとアイテムを備え、アクティブさをより際立たせたモデル


ボディサイズ/全長4625×全幅1815×全高1730mm
ホイールベース/2670mm
最低地上高/220mm
エンジン/2.5L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴
最大出力[ネット][kW(PS)]/136(184)/5800
最大トルク[ネット][N・m(kgf・m)]/239(24.4)/4400
燃費(JC08モード)/14.6km/L
トランスミッション/リニアトロニック
駆動方式/AWD(常時全輪駆動)
サスペンション形式[前/後]/ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ/225/60R17

Advance

  • 新型フォレスターグレードAdvanceの前

  • 新型フォレスターグレードAdvanceの後

  • 新型フォレスターグレードAdvanceのインテリア

  • 新型フォレスターグレードAdvanceのシート

【グレード名/Advance】
安全性をより高める先進装備に加えて、新感覚の走りをもたらす「e-BOXER」搭載モデル。


ボディサイズ/全長4625×全幅1815×全高1715mm
ホイールベース/2670mm
最低地上高/220mm
エンジン/2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴+モーター
最大出力[ネット][kW(PS)]/107(145)/6000
最大トルク[ネット][N・m(kgf・m)]/188(19.2)/4000
燃費(JC08モード)/18.6km/L

モーター種類/交流同期電動機
最高出力[kW(PS)]/10(13.6)
最大トルク[N・m(kgf・m)]/65(6.6)
トランスミッション/リニアトロニック
駆動方式/AWD(常時全輪駆動)
サスペンション形式[前/後]/ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ/225/55R18

新型フォレスターのボディカラーは?

  • 新型フォレスターボディカラーホライゾンブルー・パール

    ホライゾンブルー・パール

  • 新型フォレスターボディカラーセピアブロンズ・メタリック

    セピアブロンズ・メタリック

  • 新型フォレスターボディカラージャスパーグリーン・メタリック

    ジャスパーグリーン・メタリック

  • 新型フォレスターボディカラーダークブルー・パール

    ダークブルー・パール

  • 新型フォレスターボディカラークリムゾンレッド・パール

    クリムゾンレッド・パール

  • 新型フォレスターボディカラーアイスシルバー・メタリック

    アイスシルバー・メタリック

  • 新型フォレスターボディカラークリスタルホワイト・パール

    クリスタルホワイト・パール

  • 新型フォレスターボディカラーダークグレー・メタリック

    ダークグレー・メタリック

  • 新型フォレスターボディカラークリスタルブラック・シリカ

    クリスタルブラック・シリカ

新色「ホライゾンブルー・パール」、「ジャスパーグリーン・メタリック」や「クリムゾンレッド・パール」を含む全9色を展開する。
※X-BREAKはクリスタルホワイト・パール、アイスシルバー・メタリック、ダークグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカのみの設定。

スバル新型フォレスターのエンジンは?

新型フォレスターのエンジン

出力とトルクを向上させ、力強く軽快なドライビングフィールを実現

5代目はパワートレインが大きく変更となり、初代以来フォレスターの搭載されていたパワフルなターボモデルは、新型では廃止されました。そのかわりに「e-BOXER」というハイブリッドシステム(スバルは「モーターアシスト」と呼ぶ)が搭載されました。4気筒の2.0Lエンジン(もちろん水平対向!)にモーターを組み合わせています。
ハイブリッドではない仕様も選択でき、そちらは排気量が従来の2.0Lから2.5Lにアップされた自然吸気エンジンです。つまり新型のパワートレインは2.0L+モーターのハイブリッド、もしくは2.5L自然吸気エンジンとなります。このパワートレインの展開が、まずは新型フォレスターのポイントのひとつでしょう。
ハイブリッドは、小型のモーターを組み合わせたシンプルなタイプ。とはいえ平たん路では約40km/h、下り坂では約80km/hまでエンジンを止めて走行する状況もあって、走行シーンによっては燃費向上効果もしっかりある。
 基本的なメカニズムは先代XVなどで採用していたタイプと同じだが、バッテリーがニッケル水素からリチウムイオンへと進化して電圧が高まっている。エンジニアによるとカタログ表記上はかつてのハイブリッドと同じく10kWと書かれているモーター出力だが、実際には電圧上昇に伴い最大12kW程度出ているとのこと。つまり力強さがアップしているのだ。
 モーターはトランスミッションの脇に、バッテリーなどのハイブリッド用ユニットは荷室床下へコンパクトに搭載されている。だから床下収納の形状などは異なるものの、床上のラゲッジスペースに関してはガソリン車と同等。実用面への影響がないハイブリッドであることも特徴である。

e-BOXER解説

「e-BOXER」は走りやすさをサポートする

新開発の2.0L直噴エンジンとモーターアシストにより、日常シーンでも走りが愉しめる「e-BOXER」を搭載したモデルも設定。
e-BOXERは、スバル独自の、2.0L直噴NA水平対向エンジン+電動技術=「e-BOXER」を新採用。リチウムイオンバッテリー採用に伴い、SI-DRIVEの制御を変更。モーターが力強くパワーアシストすることで、ガソリン車を上回る力強い加速性能を発揮する設定とされている。
2.5L直噴NAエンジンは、燃料システムの直噴化をはじめ、約90%の部品で設計を見直すことで、優れた燃費と実用域トルクの向上を実現した。

新型フォレスターの性能はどう進化した?

ドライバーモニタリングシステム

ドライバーモニタリングシステムモニター

スバル初採用となるドライバーモニタリングシステム

スバルの装備では初となる「ドライバーモニタリングシステム」を搭載。ドライバーモニタリングシステムはダッシュボード中央に設置されたマルチファンクションディスプレイ(MFD)に組み込まれたカメラが、乗り込んだ人の顔を検知し、シートやミラーの位置をあらかじめ設定した位置に調整、空調やディスプレイは前回そのドライバーが運転した最後の状況を自動的に呼び出す仕組み。ドライバーが乗り込む時から「顔認識」を行うことで、ドライバーの脇見、居眠りを推定して注意を促すことで安全運転をサポートする。この機構を利用して、最大5名までのドライビングポジションをメモリーし、シートやドアミラーの角度を自動で調整するなど、利便性もアップした。前回のドライバーが別の人でも、乗り込むとクルマが自動的に“自分仕様”に調整してくれる。

ドライバーモニタリングシステムの解説

乗員を赤外線カメラで監視する「ドライバーモニタリングシステム」

ドライバーモニタリングシステムの居眠り警告

ドライバーモニタリングシステムの脇見警告

居眠りや脇見運転だと判断した場合に、同乗者にも伝わるように警告を行う

アイサイト・ツーリングアシスト

新型フォレスターアイサイト解説

アイサイト・ツーリングアシストの解説

ツーリングアシストを全グレードに搭載

運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」を全車に標準装備。 アイサイト・ツーリングアシストは、時速0km~時速120kmの幅広いスピードレンジで、アクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を自動でアシストする。また、区画線と先行車の両方を認識することが可能で、渋滞から高速巡航まで、さまざまなシーンでドライバーの負荷を大幅に軽減する。高速道路走行時はクルーズコントロールでドライバーがアクセルを操作しなくても速度を自動調整するのに加えて、手をハンドルに添えているだけで車線の中央を走るようにクルマ自身がハンドル操作をアシストしてくれる。これはロングドライブでの疲れを軽減してくれるだけでなく、車線逸脱などを防ぐ安全アイテムでもある。制御は洗練され、機械的でぎこちない動きや急な制御が少なくなり、人の感覚に近い自然でなめらかなコントロールが可能になったとされている。ドライバーモニタリングシステムでわき見を検知している状況では、アイサイトは通常よりも早い段階で衝突警報を発することでさらに安全性を高めた。

【スバル】進化した音声認識機能「Siri Eyes Free(アイズフリー)」機能とは

スバル、「フォレスター」にアイサイトver.3を標準装備

スバル新型フォレスターはSGPを採用

プラットフォームイメージ

スバルグローバルプラットフォーム

プラットフォームはSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)がベースとなり、将来的な電動化やPHV化への対応を視野に入れた基本設計とも考えられる。
新世代プラットフォーム(SGP)を採用したことで、サスペンションの能力を引き出し、フラットライドな乗り心地が高次元で両立できたという。具体的には、車体横曲げ剛性で2倍、ねじれ剛性で1.4倍に向上。さらに、サスペンションジオメトリーを改良し、サスペンションを素直に動くようにした。また、リヤのスタビライザー取り付け位置をサブフレームから車体へと変更。これによって、リヤの足まわりが横ずれするような動きが抑制できるようになった。まさに土台から違うのが、新型フォレスターなのだ。

スバル新型フォレスターの駆動システムは?

フォレスターAWD解説

路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」を採用するため、優れた走行性能を発揮する

スバル新型フォレスターX-MODEの解説

2つのモードを切り替えられるX-MODEの切り替えスイッチはシフトレバー下に設置される

X-MODE動作イメージ

X-MODEは4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールする

AWDシステムは現行のACT-4の進化発展版となり、これにX-MODEを備えることで高い次元の悪路走破性能を確保。
他モデルにも採用されているスバル独自の4輪駆動システム「シンメトリカルAWD」は、あらゆる環境下で、AWDのメリットを最大限に引き出すことができるアクティブトルクスプリットAWDを全車標準装備。リアルタイム制御により4つのタイヤに最適なトルクを配分することで優れた悪路走破性を発揮する。
滑りやすい路面等で、エンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールするX-MODEは制御を最適化することで悪路での走破性を向上させている。シフトノブの近辺に路面状況に合わせて2つのモードを簡単に切り替えられるスイッチを設置。雪道や砂利道など滑りやすい道を走行する時は「SNOW・DIRT」モード、深雪やぬかるみといったタイヤが埋まってしまうような道では「DEEP SNOW・MUD」モードが最適。先代フォレスターで初登場したこの機能は、従来はひとつのモードしかなかったが、新型では滑りやすい道用の「SNOW・DIRTモード」に加えて、タイヤが埋まってしまうような道をターゲットにした「DEEP SNOW・MUD」モードも搭載して2モードになった。より過酷な状況でもタイヤの空転を防いで強いトラクションを得られるように進化している。実際にマウンテンバイク用のコースをベースにした激しいオフロード(しかも意図的に水を撒まいて滑りやすくした)を走ってみると、滑りやすい場所やタイヤが浮いた状況などで空転しかけても、クルマがそれを検知して路面をとらえているタイヤにしっかりと駆動力を送るように制御してくれる。乗用車ベースのSUVとは思えないこの走破性の高さはもちろん、スバルの4WD技術や220mという本格悪路向けモデル並みの最低地上高などのしっかりとした基礎があり、その上に「X-MODE」で完成されている。

スバル新型フォレスターの走りは?

スバル新型フォレスター走り

スバルグローバルプラットフォームの採用により快適なドライブを実現

新型フォレスターは、現行型インプレッサやXVでも好評価されている新世代プラットフォームSGPがもたらす動的質感の高さに注目だ。同じスバルのSUVであるXVとの差別化を強める意味でも、またターボエンジンを搭載しないことからも、乗り心地や静粛性などのコンフォート性の向上ぶりが期待される。価格帯が上の欧米SUVと比べても互角以上の上質感を伴った乗り味を狙って開発されたはずだ。もちろん、ターボエンジンを搭載せずとも歴代モデルで定評のあった操縦安定性の高さやファン・トゥ・ドライブ性が後退することはなく、悪路の走破性もミディアムサイズのSUVのトップクラスに仕立てられている。


スバル新型フォレスター試乗動画(2018年7月)


スバル 先代フォレスター (2012年~) の試乗レポートはこちら

スバル新型フォレスターの燃費はどれくらい?

新型フォレスターの燃費解説

スバルから発表された社内測定値の燃費によると、新型フォレスターのJC08モード燃費は14.4~18.6km/Lとなっている。
グレード別ではTouring、Premium、X-BREAKが14.4km/L。
Advanceが18.6km/Lとなっている。

なお、WLTCモード燃費では13.2~14.0km/Lと発表されている。

新型フォレスターの使い勝手

ラッゲジスペース

新型フォレスターのラゲッジスペース

荷室の広さは、フロアの奥行き(後席使用時)を35mm拡大したことなどによって、先代よりも容量(床下収納部を含む)が15L拡大。後席を倒さずにゴルフバッグなら5個、もしくは大型スーツケースなら4個、後席を倒せば前輪を外したマウンテンバイクが2台収まる広さである。テールゲートの開口幅が134mm増したことで、荷物の積み下ろしがしやすくなっている。また、後席を倒した際の床面の段差が先代よりもフラット化されたことなども含めて使い勝手は大幅に高まっているといえるだろう。

  • フォレスターラゲッジ積載例1

  • フォレスターラゲッジ積載例2

  • フォレスターラゲッジ積載例3

  • ラゲッジの下にあるカーゴフロアマルチボックス

ラッゲジスページは520L(Advanceは509L)という大容量が確保されているためたくさんの荷物を積載することが可能。さらに床下にも小物を収納しておけるカーゴフロアマルチボックスを備えている。

車内スペース

新型フォレスターの後席足元スペース

プラットフォームを変更したことや様々な工夫によって、室内スペースも拡大されている。運転席・後席ともに左右席間や足元に十分なゆとりが確保されている。特に後席は前席との間隔を広げたことで、広々としたスペースが足元に確保されている。

スバル新型フォレスターの価格

現行型フォレスターの価格(2018年6月時点)
Advance(2.0L 水平対向4気筒 DOHC 直噴+モーター)/3,099,600円
Premium(2.5L 水平対向4気筒 DOHC 直噴)/3,024,000円
Touring(2.5L 水平対向4気筒 DOHC 直噴)/2,808,000円
X-BREAK(2.5L 水平対向4気筒 DOHC 直噴)/2,916,000円


先代型フォレスターの価格(2018年3月時点)
2.0i EyeSight/2,419,200円
2.0i-L/2,581,200円
2.0i-L EyeSight/2,721,600円
X-BREAK/2,754,000円
X-BREAK(カラーアクセント仕様)/2,948,400円
S-Limited/2,894,400円
2.0XT EyeSight/3,128,760円

スバル フォレスターとはどんな車種?

先代型フォレスター

画像は先代型フォレスター。スバル独創のシンメトリカルAWDを核に、走行性能、安全性能、環境性能といったクルマとしての基本性能を進化させている

1997年に初代インプレッサベースのクロスオーバー車として誕生。当時のSUVとしては斬新な250馬力の高出力を発揮するスポーツ性能と、本格的なオフロード走破性能を両立させた。さらに走行性能を高めたSTIバージョンも設定するなどして競合車との差別化をはかり人気を博す。新しくXVが追加されたことで3世代目から上質路線を高め、4世代目でもコンフォート性能も向上。SUBARU車の最多販売車種(全世界市場において)となっていた。

【先代型フォレスターの主な仕様 ※2.0iEyeSight】

ボディサイズ/全長4610×全幅1795×全高1715mm
ホイールベース/2640mm
最低地上高/220mm
エンジン/FB20型 2.0L水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS
排気量/1995cc
燃料タンク容量/60L
トランスミッション/リニアトロニック:マニュアルモード付
駆動方式/AWD
タイヤサイズ/225/60 R17
乗車定員/5名

グーネットカタログはこちら(スバルフォレスター)

フォレスターの卓越したオフロード走破能力

卓越したオフロード走破能力で知られる硬派ブランドのスバル。プラットフォームをインプレッサと共有するクロスオーバーSUVですが、ハイレベルな登坂能力を見せてくれます。スバルのアイデンティティともいえる、水平対向エンジンと四輪駆動を組み合わせた「シンメトリカルAWD」の優位性は、フォレスターのオフロードのポテンシャルの高さに驚くユーザーが多く、それも評判を高めるひとつの要因になっています。日本はもちろん、北米での評価は高く、ここ数年の販売は絶好調です。スバルフォレスター先々代モデルでの実験ですが、かなりの急角度の斜面でも、一旦停止した状態から登りはじめて登りきることが可能です。助走をつけないと登りきれないということもありません。しっかりと斜面を四輪で捉え、斜面を登りきることができます。また、4代目となる先代モデルですが、ロシアにある軍事車両用のテストコースに挑戦した結果があります。通常、戦車や装甲車料などの走行性能を評価する施設での路面ですが、木立の中の雪道や、ぬかるみが激しく、乗用車ではすぐにスタックしてしまいそうな路面でも、ドリフトをしながら快走していきます。滑りやすい斜面でも、しっかりと制御された走行、雪道でもスタッドレスタイヤを履かずに安定した走りを見せてくれます。水たまりでも、走りに陰りはなく、深い水たまりで大胆なコーナリングができるようです。

スバルフォレスターのライバル車は?

国内ではマツダCX-5や日産エクストレイル、輸入車ではフォルクスワーゲンティグアンやボルボXC40などと競合。開発陣は特に輸入車を強く意識しているとも言われている。

ライバルとされるマツダCX-5画像

フォレスターのライバルとなるマツダCX-5

スバルフォレスターとマツダCX-5の比較

スバルフォレスターとマツダCX-5のサイズ比較

マツダCX-5との比較では、フォレスターはCX-5に比べてやや全長が長く、室内長も長い。全幅はフォレスターが狭いが室内幅はCX-5よりも広い。フォレスターのほうが室内空間は広くなっている。

スバルフォレスターとマツダCX-5の比較はこちら

ライバルとされる日産エクストレイル画像

フォレスターのライバルとなる日産エクストレイル

スバルフォレスターと日産エクストレイルの比較

スバルフォレスターと日産エクストレイルのサイズ比較

日産エクストレイルの発売は2013年12月~とフォレスターと比べるとやや古いが、新車価格帯は219~384万円とエクストレイルのほうが広い。ボディサイズはエクストレイルがやや大きい。

スバルフォレスターと日産エクストレイルの比較はこちら

スバル 新型フォレスターは2018年ニューヨーク国際オートショーで公開! 

2018年ニューヨークモーターショーで登場したフォレスターの画像

ニューヨーク国際オートショーで発表されたスバル新型フォレスター(米国仕様)

スバル(SUBARU)は2018年3月28日から、ニューヨークで開催された2018年ニューヨーク国際オートショーにおいて、フォレスターの新型モデルを世界初披露した。
外観は、SUBARU共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC x SOLID”のもと、SUV らしいたくましさや機能的で使いやすさが感じられるデザインが表現されている。また、最新の装備やエンジン等のスペックも公開され、新世代のSUVらしい環境対応型のパワートレーンが搭載される。
オンロード性能と悪路走破性能を高い次元で両立する伝統を継承しながら、安全性も高められ、より機能・性能が磨き上げられ進化を遂げている。

SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPTとは?

SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT

画像は2015年の東京モーターショーで発表されたSUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT

スバルの近未来モデルを示唆するコンセプトカーの総称として展開される「VIZIV」シリーズにおいて、スバルの次世代SUVの方向性を示すものとして2015年に発表された。最近のスバルが一貫して提唱するデザインコンセプトの「ダイナミック×ソリッド」を追求し、文字通り躍動感と塊感を強調した力強いシルエットが特徴的だ。

過去のスバルフォレスターをおさらい

フォレスター過去モデル初代

初代フォレスター

初代モデルはインプレッサWRXのクロスオーバーという過激なスポーツ性、その一方でNAエンジン搭載のMT車には副変速機を備えるなど、オフローダーとしての性能も両立。低重心で前後左右の重量バランスに優れた、スバル独自のシンメトリー4WDを採用した。
1997年登場。インプレッサをベースに、最低地上高を確保した足まわりとフルタイム4WDシステムの搭載。オンオフを問わない走りを披露。

フォレスター過去モデル2代目

2代目フォレスター

2002年2月に登場した2代目フォレスターは、クロスオーバーSUVをコンセプトにして水平対向ボクサーエンジンを縦置きにレイアウト。そのエンジンは2.0リッター4気筒SOHCと2.0リッター4気筒DOHCインタークーラーターボの2ユニットをラインアップ。トランスミッションはゲート式フロア4AT、もしくは5MT。駆動方式はフルタイム4WDに、AT車はアクティブトルクスプリット式、5MT車はビスカスLSD付きセンターデフ方式を採用した。
好評だった初代モデルの美点を受け継ぎながら、より洗練させた2代目。オンロード性能を高めた「クロススポーツ」が人気を集めた。

フォレスター過去モデル3代目

3代目フォレスター

3代目モデルから上質感などのコンフォート性を高めているが、インプレッサ同様の新しいシャシーのコンセプト「SI-シャシー(SUBARU Intelligent-Chassis)」に基づき、高剛性ボディとしなやかな足回りを融合させた上、ボディサイズは一回り拡大した。現行型ではインプレッサ系よりもワンランク上の車格に仕立てられ、XVとの差別化をはかった。
乗用車的だったフォルムから一転、SUVらしいスタイルに生まれ変わった3代目。ボディサイズが拡大され、悪路走破性も大幅に高まった。

スバル フォレスターの中古車情報

手ごろな価格で手に入る本格オフローダーという美点を受け継いだ4代目。走行性能が大きく高められ、多人数乗車での快適性もアップした。
スバルフォレスター【2012年11月(平成24年11月)~2018年7月(平成30年7月)】
中古車価格帯 139.9万~308万円。
平均相場 215万円。
※グーネット 2018年3月調べ

ワンメイクマーケットリサーチ(スバルフォレスター)

スバル新型フォレスターの発売日はいつ?

正式発表は2018年6月20日。発売はPremium/Touring/X-BREAKは2018年7月19日。
「e-BOXER」を搭載するAdvanceは2018年9月14日とリリースされている。

スバル「新型フォレスター」完全解剖!購入前に押さえたいポイントとは

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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