残価設定ローンは3年、5年、7年のタイミングでローンを組むのが一般的です。

それぞれの年数によって残価率や月々の支払額などが変わってきます。

今回は、「5年の残価設定ローンを組むと月々の支払いなどがいくら位になるのか?」車種別に紹介します。

また、3年ローンや7年ローンとの違いを比較しながらローンを組む際の参考にしましょう。

残価設定ローンの仕組み

残価設定ローンの仕組み
残価設定ローンとは?
一般的なローンは「車購入総額」を分割して返済していきますが、残価設定ローンは、「車の購入総額」から「数年後の車の価値である残価」を差し引いた、残りの金額を分割で返済していきます。同じローン期間であっても元本が少ない分、月々の返済額が少なくなるのが大きな特徴です。
また、残価についてはローン支払い最終回に据え置かれます。
残価設定ローンの返済を終えて、契約が終了したあと車はどうなるの?
ローン返済が終わった後については、以下の3つから選べるます。
・車を返却する
・残価分を返済して買取り、そのまま同じ車に乗り続ける
・下取りに出して新車に乗り換える

ほとんどのディーラーではローンの一つとして残価設定ローンが選べるようになっており、中古車を対象としているディーラーもあります。

短い期間で新車に乗り換える顧客が増えると、その分新車が売れるのでディーラーにとっても利益となるため、残価設定ローンが推奨されつつあります。

残価設定ローンはメリットを活用し上手く使えばお得になる
残価設定ローンはメリットを活用し上手く使えばお得になる
残価設定ローンのメリットとは?
メリットは4つあります。
・月々のローン返済額が少なくなる
・下取り額が保証されている
・短期間での車の乗り換えが可能
・頭金やボーナス払いも不要

それぞれのメリットについて詳しくご説明します。

月々のローン返済額が少なくなる

購入総額から予め残価分を差し引いた金額でローンを組み、分割返済していきます。そのためフルローンよりも月の返済額が少なくなり、経済的な負担が軽減されます。

下取り額が保証されている

ローン契約時に既に数年後の下取り額が設定されています。この時決めた下取り額は契約終了時まで据え置かれるので、何もなければ変更されることはほぼありません。
万一、契約終了時に中古車市場における車の価値が下がっても、下取り額が下がることもないでしょう。そのため乗り換えの予算もある程度計算しやすいと言えます。

短期間での車の乗り換えが可能

残価設定ローンは月の返済負担が軽減されるので、ローン期間を短くして車を乗り換えやすいローンでもあります。短いスパンで色々な新車に乗れるので、車好きな人には向いていると言えます。

頭金やボーナス払いも不要

通常のローンは初回に頭金として購入額の何割かを納める必要があります。しかし、残価設定ローンは頭金が不要なので前もって資金を準備しなくても、収入があれば貯金がなくても新車が購入可能です。
また、ボーナス払いにするかも選べるのでボーナスを車のために使えない、使いたくない人にとってもメリットがあると言えます。

残価設定ローンはデメリットもあるので、使い方を誤ると損することにも
残価設定ローンはデメリットもあるので、使い方を誤ると損することにも
残価設定ローンのデメリットとは?
デメリットは5つあります。
・利息がフルローンよりも高くなる
・残価保証条件を満たさないと追加金が請求される
・カスタマイズできない
・走行距離の上限がある
・残価が実際の査定額を下回る場合もある

それぞれのデメリットについて詳しくご説明します。

利息がフルローンよりも高くなる

残価設定ローンは、ローン総額が残価分減るので利息も少なくなると思われがちですが、そうではありません。残価は差し引かれますが、利息は元の購入額に対して数%と設定されます。
そのため、支払う利息は高くなってしまうでしょう。

残価保証条件を満たさないと追加金が請求される

残価設定ローンは残価を保証するにあたり、条件がつけられています。契約中に事故で車を損傷すると、契約終了時の査定額が残価よりも下がった場合、差額を追加金として請求されることがあります。
さらに、全損となれば残価分を含め、一括もしく分割で返済しなければならないので注意が必要です。

カスタマイズできない

契約終了後に車を返却もしくは下取りに出すつもりなら、中古車として市場に出回ります。そのため、勝手にカスタマイズやドレスアップはできません。

走行距離の上限がある

ディーラーによって取り決めに違いがありますが、月もしくは年単位で走行距離に上限が設けられています。例えば月に1000㎞以内、1500㎞以内、3年で4万㎞以内、4年で5万㎞以内という感じです。上限を超えた場合は「追加金」の請求がきます。

残価が実際の査定額を下回る場合もある

ローン契約終了時の査定により、中古車市場における車の価値が残価よりも高くなっている場合もあります。しかし、そうであっても下取り価格は上がらないので損した気分になるでしょう。

残価設定ローンの契約期間について

残価設定ローンの契約期間は、基本的には自分で好きに決めることができます。ただ、支払い期間が短いとその分1回の支払額は増えます。

車検費用は数万円とお金がかかるので、車検前のタイミングである「3年」「5年」「7年」という期間でローンを組むのが一般的です。

また、ディーラーによっては、3年もしくは5年プランしかない場合もあるので、7年で考える場合は確認しておきましょう。

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 軽自動車の場合

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 軽自動車の場合
現金価格約150万円の一般的な軽自動車を購入し、5年の残価設定ローンを組んだ場合の支払いシミュレーションを見てみましょう。

金利が年約4.9%で、5年後の下取り額は約54万円とすると、月々約2万円の返済額となります。残価分は据え置かれるので、契約終了時に残価保証条件を満たしていれば「約126万円」の支払いで契約が終了し、車を下取りに出して乗り換えることも可能です。

したがって、フルローンに比べると実質「24万円分」お得となります!

更に金利が約2.9%ともう少し低い場合は、月々の返済額が約1万8000円となり、残価保証条件を満たしていれば、総支払額は「約112万円」でローン契約終了となります。

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション コンパクトカーの場合

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション コンパクトカーの場合
現金価格230万円の一般的なコンパクトカーを購入し、5年の残価設定ローンを組んだ場合の支払いシミュレーションを見てみましょう。

金利が年約4.9%で5年後の下取り額は約64万円とすると、月々の返済額は約3万4000円となります。契約終了時に残価保証条件を満たしていれば、ローン支払額は「約202万円」となり、そのあとは下取りに出して新車に乗り換えることもできます。

フルローンと比べると実質「28万円分」お得となります。

また、金利が約2.9%とやや低く設定すると月々の支払いは約3万2000円、残価保証条件を満たせばローン支払い総額は「約186万円」になります。

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 普通車(ミニバン)の場合

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 普通車(ミニバン)の場合
現金価格320万円の一般的な普通車のミニバンを購入し、5年の残価設定ローンを組んだ時の支払いシミュレーションを見てみましょう。

金利が年約4.9%で5年後の下取り額は約126万円とすると、月々の返済額は約4万5000円となります。契約終了時に残価保証条件を満たしていれば、ローン支払額は「約265万円」となります。その後は、下取りに出して新車に乗り換えることもできます。

フルローンと比べると実質「55万円分」お得となります。

また、金利が約2.9%とやや低く設定すると月々の支払いは約4万1000円、残価保証条件を満たせばローン支払い総額は「約241万円」になります。

ミニバンは車両価格が高いので、低金利で残価率が高い残価設定ローンを選ぶと支払額がかなり抑えられることが分かりました。

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 普通車(セダン)の場合

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 普通車(セダン)の場合
現金価格220万円の一般的な普通車のセダンタイプを購入し、5年の残価設定ローンを組んだ時の支払いシミュレーションを見てみましょう。

金利が年約4.9%で5年後の下取り額は約32万円とすると、月々の返済額は約3万7000円と算出されるのです。契約終了時に残価保証条件を満たしていれば、ローン支払額は「約218万円」となります。その後は、下取りに出して新車に乗り換えることができます。

フルローンと比べると実質「2万円分」お得となります。

また、金利が約2.9%とやや低く設定すると月々の支払いは約3万5000円、残価保証条件を満たせばローン支払い総額は「約205万円」になります。

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 普通車(SUV)の場合

5年残価設定ローンの支払いシミュレーション 普通車(SUV)の場合
現金価格305万円の一般的な普通車のSUVを購入し、5年の残価設定ローンを組んだ時の支払いシミュレーションを見てみましょう。

金利が年約4.9%で5年後の下取り額は約112万円とすると、月々の返済額は約4万1000円となります。契約終了時に残価保証条件を満たしていれば、ローン支払額は「約245万円」です。その後は、下取りに出して新車に乗り換えることもできます。

フルローンと比べると実質「60万円分」お得となります。

また、金利が約2.9%とやや低く設定すると月々の支払いは約3万8000円と減額になり、残価保証条件を満たせばローン支払い総額は「約223万円」になります。

3年の残価設定ローンとの比較

3年の残価設定ローンと5年の残価設定ローンを比べると、総支払額は5年の方が数万円ほど多い計算になります。ローンの期間が長い分、2年分の利息を余計に支払いうことになるからです。

残価率に関しては、車の年式が新しいほど高くなるので、3年の方が下取り額が高いです。

車両購入総額から残価が差し引かれ、残りの金額でローンを組むので、下取り額の高い3年のほうが「総支払額」が安くなります。

ただ、3年だと支払い回数は36回、5年では60回です。総支払額が減ったとしても3年のほうが月々のローン返済額が高くなります。

7年の残価設定ローンとの比較

残価設定ローンは一般的に3~5年で契約期間を設定することが多いです。しかし、支払い期間や回数を自由に選べるプランなら、2回目の車検前の7年というタイミングを考える人もいるかもしれません。

残価率に関しては、7年の残価設定ローンとなると、残価率がかなり下がります。車両購入価格の約25%、6年でも約30%位が平均的な残価率だと言われています。

人気車種の場合はもう少し高くなりますが、年数を経過するにつれどんどん下がっていくので、下取り額はあまり期待できないと言えるでしょう。

ただ、月々の支払額は5年よりも更に安くなります。利息がどの位かかるかを必ず比較して、5年にするか7年にするかを考えてみましょう。

残価設定クレジットを5年で組むとお得なのか?

残価設定クレジットを5年で組むとお得なのか?
残価設定ローンを組む時に「5年ローンにする!」という人が多く、ディーラーでも5年プランが目立ちます。

5年プランは支払い回数が60回になるので、車両価格が高くても1回の支払額が抑えられます。そのため、収入がきちんとあれば無理なく返済できるプランになりやすいのです。

ただ、新車から3年目に「車検」を通さなければならないので、その時に数万円必要となります。

とはいえ、3年のローンでは月の支払額が多く、7年では残価率が低いので、ちょうど間をとって5年プランにするのが一般的なのでしょう。

一般的なフルローンとの比較

一般的なフルローンと比較すると、残価設定ローンは総支払額が安いのでお得に見えます。

しかし、残価設定ローンでは元本分まで利息がかかります!

残価設定ローンの利息は、フルローンに比べると余分に支払いっていることになるため、お得になるかとい言うと必ずしもそうとは言い切れません。

契約期間が終了すると「車を手放す」か「下取りに出して新たに乗り換えてローンを組む」か「残価分を支払って継続して乗る」かになります。

また、下記のような不測の事態が起きると、損をするリスクも背負っています。

  • 契約期間中に事故などで車を損傷する
  • 中古車市場の価格変動で残価を査定額が上回る など

便利な面もありますが、やはり自身のカーライフや車に対する考え方によって得か損かは違ってくるでしょう。

中古車の残価設定ローンとは?

中古車の残価設定ローンとは?
ディーラーによっては「中古車」も残価設定ローンの対象としている所があります。

仕組みや内容は新車の場合とほぼ同じですが、違う点もあるので注意しましょう。

新車と中古車の残価設定ローンの違いとは?
中古車は、新車と違って「残価が推定下取り額」になるということです。
通常、新車の残価設定ローンでは、残価保証条件により車の損傷などが見られなければ、その時の中古車市場における査定額が下落しても、残価が下がることはないです。
しかし、中古車の場合は契約終了時に行われた査定で、車の価値が下がっている場合は推定下取り額との差額分を支払う必要があるのです。ただし、逆に価値が上がっていたら差額分はキャッシュバックされます!

残価設定ローンをお得に使うには?

残価設定ローンをお得に使うには?
残価設定ローンはメリットも多いですが、誰にでもお得なわけではありません。

残価設定ローンの利用が向いている人

短いスパンで新車に乗り換えたい人や、予め車が必要な期間が決まっている人などです。

例えば、下記のような状況の方が当てはまります。

  • 大学在学中だけ通学に使いたい
  • 単身赴任期間中だけマイカーがもう1台必要

また、「特定のメーカーの車に乗り続けたい!」という人にとっても、乗り換え時の手続きがスムーズなのでメリットが大きいと言えます。

残価設定ローンの利用が向いていない人

月々決まったローン額を返済することになるので、「ローン返済に失敗したことのある人」です。

また、契約期間中に事故で車を損傷するとペナルティーが課されることもあるので、「運転が苦手な人」も事故のリスクが高まるのでやめた方が良いでしょう。

また、走行距離の制限があるので、「長距離運転を習慣的に行う人」も適さないかもしれません。

残価設定ローンを使った方がお得かどうか、自分の好みやライフスタイルを見返しながら慎重に検討することをおすすめします。

残価設定ローンを使ったほうが良い車の特徴

残価設定ローンを使ったほうが良い車の特徴
各ディーラーでもほとんどの車種を残価設定ローンの対象としている所が多いです。中には残価設定ローンの種類によって車種を限定している場合もあるので、事前に確認してください。

残価は車両総額から差し引かれ、残りの金額でローンを組まれることになります。そのため、対象車の中でも「残価率が高い車」は、その分ローン総額が減るので返済負担が軽くなるのでお得です!

また、中古車市場でも人気の車種は需要が高く、更にエアロ仕様は見た目にもかっこよく、エアロパーツという付加価値がついている分、残価率もアップします!

ボディカラーもブラックや光沢のあるパールなどのベーシック色は高く売れるでしょう。ただし、エアロ仕様であってもグリーンやイエローなどやや目立つ色は残価率が下がる場合もあるので注意してください。

短いスパンで乗り換えるなら、購入前に残価率にも注目しておくべきです。

残価設定ローンを使う時に注意すべき事項

残価設定ローンを使う時に注意すべき事項
残価設定ローンは、利用する人次第で得にも損にもなります。利用の際はよく考える必要があります。

ローン返済が遅延するようなら「遅延金」が発生し、余分な出費がかさみます。毎月の収支の状況を細かくチェックし、維持費も合わせて車に毎月いくらかけることができるかを綿密に計算した方が良いでしょう。

また、自身のカーライフにマッチしているか、事故を起こさずに乗れる自信があるのか、走行距離の上限は守れそうな車の使用状況なのかも合わせて考えておく必要があります。

総支払額と月の返済額も計算し、無理のない返済計画を立ててください。また、万が一の事故に備えて、車両保険に加入するのも忘れないようにしましょう。

まとめ

①残価設定ローンは月の返済額が軽減される、下取り額が保証されるなどのメリットがあります。
②利息が高くなる、カスタマイズできないなどのデメリットも理解しておきましょう。
③5年の残価設定ローンは3年プランより残価率は下がり、利息分支払い額もプラスとなるが、月々の返済額は軽減されます。
④中古車の残価は下取り額が保証されていないので、査定時に差額を精算しなければならない場合もあります。
⑤残価設定ローンは使う人のカーライフ次第で得にも損にもなるので、しっかり見極めて利用するか判断したほうが良いでしょう。

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