新車試乗レポート
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2015.08.07
ホンダ シャトル 試乗レポート
ホンダ シャトル 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2015年5月15日
ホンダ・お客様相談センター
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文●森野恭行 写真●編集部
■ひとクラス上の快適性を身につけたコンパクトな新型ステーションワゴン
ホイールベースやパワートレーンなどはフィットからの転用だが、見た目の車格感は明らかに上の感じ。サイズだけでなく、醸し出すムードも「Cセグメント級」に引き上げたことが、フィット・シリーズから独立を果たした今度のシャトルの見どころだ。さて、その走りの印象は?
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
主役は1.5Lエンジン+モーターのハイブリッド(i-DCD)だが、印象に残るのは快適レベルの高さ。日常走行はモーターのみでまかなえる領域も広く、エンジンがかかってもスムーズな走り味と高い静粛性をキープする。DCTの変速も、クラッチの断続も、納得のスムーズさだ。
そしてスポーティな走りを楽しむ場面では、システム出力137馬力のパワーユニットと、キレのいい変速が特色のDCTが、その魅力を存分に発揮。エコだけのハイブリッド車ではないことをアピールする。ハイブリッドX以上にはパドルシフトや振幅感応型ダンパーも標準で装備される。
このダンパーは、しっかり感ある走り味と快適な乗り心地の両立をねらったもの。事実として、16インチ55タイヤを標準で履くハイブリッドZは、シュアなハンドリングを特徴とする。それでいて乗り心地にも荒さがなく、快適レベルも上々なのだから、シャシーの完成度は十分に高い。
そんなハイブリッド車と比べると、コンベンショナルな1.5Lユニットを積むGの走り味はやや粗さがめにつく。荒れた路面でのタイヤのバタつきや大きめのロードノイズが気になるところだ。とはいえ、137馬力の直噴1.5L+CVTのもたらす動力性能は活発。落ち着いた印象のハイブリッド車とは異なり、フットワークもグッと軽やかな味付けとなっている。バリュー度から見れば、1.5Gも十分な魅力を備えているわけだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ソフトパッドを多用したインパネはシャトル専用。ひとクラス上の質感を実現した。ハイブリッド車は専用メーターや電気式セレクターも採用し、先進ムードもアピールする。
ハイブリッドZに設定のリゾーターブラウン内装は、お洒落さと上質感が自慢。ホイールベースはフィットと共通だが、足元スペースは十分な広さ。満足のいく快適性を持つ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
1.5L+7速DCT+モーターのi-DCDがメイン。JC08モード燃費値は最高34.0km/Lと優秀だ。
広く、使い勝手のいいラゲッジはシャトルの伝統。570~1141L(ハイブリッド車)の大容量を誇る。荷室フロアの低さにも注目!
本格ワゴンらしくリヤオーバーハングは長めの設計。スタイルを鈍重に見せない工夫を各所に凝らしている。LED式ランプを積極的に採用することも、シャトルのこだわりのひとつだ。
ホンダ シャトル ハイブリッドZ 2WD(7速AT・DCT)
全長×全幅×全高 | 4400×1695×1545mm |
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ホイールベース | 2530mm |
トレッド前/後 | 1475/1475mm |
車両重量 | 1240kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1496cc |
エンジン最高出力 | 110ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 13.7kg m/5000rpm |
モーター最高出力 | 29.5ps |
モーター最大トルク | 16.3kg m |
JC08モード燃費 | 29.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 車軸式 |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/55R16 |
価格
ホンダ シャトル | 169万~254万2000円(全グレード) |
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