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2020年12月16日 15:28サーモスタットキャップ破損 冷却水サブタンクから吹き出し クーラント漏れでオーバーヒート スズキ:エブリィワゴン
「いきなり赤いランプ点いて、前側で水漏れっだのよ」とH様より。ご入庫は自走でしたので、「マジっすか。多分オーバーヒートなので、そのまま走ってきたとすると、エンジンのダメージが・・・」と話ししていくと、「開けて、水足し足しでよ~」とH様。
「ラジエターキャップを開けて、水を足して」を繰り返し、辿り着くまでオーバーヒート警告(赤いランプ)は点灯してないとの事。とりあえずは良かったです。
冷却水の漏れを特定する為、ラジエターキャップテスター+アタッチメントを使い、ラジエターキャップ取付部から加圧(保水してから)します。
すると、ラジエターキャップ取付箇所(テスター取付部)から冷却水が「ブジュー」と溢れてくる事と、サブタンク内の水量が増えてきます。と、いうことは・・・。エンジンの上部に取付く「サーモスタットのキャップ」にラジエターキャップと同様な加圧機構があります。圧力が高くなり冷却水の体積が増えるとサブタンクに逃がして、冷えたら戻るを行っている弁が損傷したと予想できます。
エンジン側~のサブタンクへ繋がるホースをピンチング(挟んで)してみると、加圧ができたので、間違いなさそうですね。
ピンチング箇所を説明すると、冷却水サブタンクへのホース経路が、ラジエターキャップ部分から1本と、エンジン上部のサーモキャップ部分からが1本です。それが三つ又で1本になり、サブタンクの上蓋に繋がります。なので、エンジン側を塞き止めるイメージになってます。
キャップテスターで1k加圧したいのですが、サーモキャップ側のサブタンクホースはバンドで固定されていないので、0.6k程度までにします。この時点で外部に漏れだす箇所はありません。
水漏れは、車両の特に右側がビチャビチャになってたという件を考えると、サブタンクからの吹き出し(溢れて)が原因と予想。確証を得る為、サーモキャップを外してみます。
場所は、室内の運転席と助手席の間の下側。センターのパネルを外して。
キャップを外すと案の定。砕けてます。破片を回収します。
バラバラになっている部品は、加圧キャップにくっついているパーツで、スプリングを保持する箇所から破損してます。プラスチックパーツの経年劣化ですね。
修理内容は、サーモスタットキャップとサーモスタットを交換です。
エンジンヘッドガスケットの吹き上げ点検は、組み上がった跡に行います。オーバーヒートで、エンジンにダメージが出ていない事を祈って作業していきます。
余談ですが、サーモスタットキャップは部品代で¥5,100-。キャップとハウジングがセットになってます。キャップのみネット購入も可能な場合がありますが、メーカーで対策品番となっている可能性が高く、ここは手堅く純正アッセンブリを使用して。
早速取替です。
ゴムホースが入りずらい場合は、パーツクリーナーでスルっとです。
クーラントを補充。サーモキャップからのエア抜き、ヒーターコアの三つ又に繋がるホースからエア抜きを行い、暖気していきます。(リヤヒーター付は他にもエア抜き要)
注意点として、付着したクーラントはしっかり洗う事です。通電するのでオルタネーターやらの電気部品に付着していたら、エンジン始動前に水で洗ってエアブロー。
ヘッドガスケットからの吹き上げは無さげでした。良かったです。
暖気中、診断機で冷却水温度とラジエターファン作動を確認します。わざわざ診断機?と思われますが、ファン作動時の温度も確認できるので間違いありません。ラジエターファン作動条件(ターボ車)は「冷却水温度100℃で作動、95℃で停止」。OKです。
センターのパネルなど、残りを組付けて試運転。漏れも無く良好です。
作業完了となります。
ここからは、あくまで私の個人的な見解です。
なぜあの位置にラジエターキャップ的なものがあるのか?、を考えると、ラジエターキャップで加圧し沸点を上げているとはいえ、100℃は通常の沸騰温度です。電動ファン作動温度も100℃の設定です。もしエンジンヘッド周辺で細かいエアが発生した場合でも循環でラジエターまで運ばれます。が、積極的にエンジンヘッドからエアを逃がして(サブタンクへ)冷却効率を下げない様にして、シリンダーヘッドを熱ダメージから守っている為なのか?と解釈しています。(バルブの傘が摩耗しますので)
ここは気になる所なので、メーカーに直接問い合わせしてみます。
対象車両情報
メーカー・ブランド | スズキ | 車種 | エブリイワゴン |
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走行距離、159,214kmのムーヴに乗っておりましたが、先日突然のエンジントラブル。エンジンが吹けないのと同時に通常では無いくらいの振動が発生。点火プラグ、イグニッションの故障と思い、入れ替えても状況は変わらず…。そこでカーコンサルエコーさんに相談させて頂きました。急な電話にも関わらず、即日シリンダーの圧縮測定をして頂き、1番シリンダーの圧縮が3.0であり圧縮抜けが判明。今後の対応として、エンジンオーバーホール、リビルト、中古エンジンについて納期、コスト、リスクなど分かりやすく説明頂きました。そこで、リビルトエンジンと中古エンジンの見積もり、在庫確認を依頼しました。3日後には見積もり、在庫及び状態のご連絡を頂きました。今回見つかった中古エンジンの状態も良いとの情報により中古エンジン(78,977km)を選定させて頂き脱着をお願いしました。エンジン脱着中も、LINEで作業状況や進捗状況、写真など送って頂けるなどの対応には驚きました。故障から約2週間後には作業も完了し、現在は以前より調子良く動いており大変満足しております。今回は突然のトラブルでしたが見積もり、在庫確認、脱着作業など速やかにご対応頂き大変助かりました。また何かありましたら相談させて頂きます!
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