タイヤのホイールバランス取り直しご用命。ウエイトの貼り方が残念です。

サスペンション・足回り修理・整備
マツダＣＸ－５

2025年11月16日 13:38タイヤのホイールバランス取り直しご用命。ウエイトの貼り方が残念です。

１シーズン装着した冬用タイヤ。トレッド表面には、新品ポチポチがうっすら残ってる状態の、今年で２シーズン目のバリ溝スタッドレスとアルミホイール。
H様からのご用命は、「少しスピードを上げると、ハンドルがプルプルいうし、車体もプルプルいう気がして～」と、ホイールバランスの確認になります。
まずは現状のまま、ホイールバランス測定。ホイール本体に歪みはなさそうです。測定結果は、４本ともマズイかも？的なズレでした。大きいズレでは内側40g・外側70gのアンバランスで、プルプルになる可能性が大です。
ホイール内側の、貼り付けウエイトを見て、「マジか～・・」です。
古いウエイトの両面テープ・カスが残った上に、新しいウエイトが貼ってあります。これだとテープの密着が悪く、新しく貼ったウエイトが剥がれ易くなります。
状態をご報告。
他店さんでタイヤをご購入、その店舗でホイールを再使用しての組替。「工賃安かったのでツイツイ・・」との事でした。（当店でもお見積りさせて頂いてた気がします）
一連の状況はコチラ↓↓

余談ですが、
ホイールバランスのズレは、タイヤの摩耗が進み、形状変化が起きれば発生します。
しかし、新品タイヤを組み込んでから、摩耗で交換時期になるまで、ハンドル振れなどの不具合を感じる経験をされた方は、滅多にいないと思います。という事は、最初が肝心になりますね。
本題に戻り、
古いウエイトを取り外す時、その両面テープ・カスが、剥がれずらいものは多数あります。
オモリ部分が無ければ、バランスへの悪影響はないのですが、新しく貼り付けが必要となる場所に、そのカスがある場合はノーグッド。
H様の冬用ホイールは、半分近くのウエイトで両面テープ残りカスの上に新品ウエイト貼付けでした。通常、古ウエイトを取る際に、スクレーパーなどのウエイト剥がしで、メリメリやるのですが、指でクイッとしただけで、ポロポロと剥がれる密着不良状態っス。
ウエイト無しで、再測定。残りカスの位置に、ウエイト指示が何個か。
コリコリやっても、カスが剥がれないので、ゴムトレーサーで削ります。

タイヤのホイールバランス取り直しご用命。ウエイトの貼り方が残念です。

新しくウエイトを貼り付けるにあたり、脱脂でバッファーを。
当店で使ってるウエイトは、剥がす時の両面テープ残りカスについて処置し易い仕様です。その分、粘着が弱く途中で落ちる？という事は無く、貼付け面の下地処理の問題になると思います。
４本とも再調整が完了。
まれに、ホイールとタイヤの誤差相性で、組付けの位置をズラす場合ものもありますが、今回のH様の場合は、問題ないでしょう。
「タイヤ関係で、これ以上はどうしようもありません。が、プルプルいう場合は教えて下さい」としてお引渡し。
自動車のタイヤを扱う同業として、肝の部分は大事にして行きたいです。

タイヤのホイールバランス取り直しご用命。ウエイトの貼り方が残念です。