新車試乗レポート
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2010.07.23
トヨタ クラウン 試乗レポート(2010年07月)
トヨタ クラウン 試乗レポート
試乗
マイナーチェンジ
発表・発売/2010年2月8日
トヨタ TEL:0800-700-7700
文:竹岡圭 写真:原田淳
■燃費向上&レギュラー対応でちょっと身近な存在に
エコカー減税の駆け込み需要に合わせて、最近のマイナーチェンジは“燃費を向上させました!”というものが多いが、日本の誇るフラッグシップサルーンのクラウンも、皆にならうようにパワーユニット系を変更。時代に合わせて価格も抑え、ちょっと身近な存在になった。
■ドライビング/ユーティリティ
今回の変更は、販売戦略的メイングレードと言える2.5L・2WDモデルの改良が主。エンジン、トランスミッション、オルタネータの制御を改良することで、従来型に比べて0.4km/L燃費が向上。10・15モードで12.4km/Lという数字を得ることになった。また燃料がプレミアムガソリンから、レギュラーガソリンへと変更され、購入時の減税だけでなくランニングコストもかなり抑えられるという、長距離を走るシーンも多いクラウンユーザーにとっては、すこぶる魅力的な変更となっている。
かといって、いわゆるカッタルイ仕様になったワケではない。日本の道路を走ったときにベストな快適性を得られるようにと作られているクラウンゆえ、チョイ乗りではその差はまったくわからないほど。見た目は少々押し出し感が強まった一方、走りはドッシリというよりは軽快な感じで、じつにラクにクルージングできる。伝統のクラウンの味は損なわれていないのだ。
もちろんほかの仕様にも改良を実施。とくにハイブリッドは、ベースをアスリートからロイヤルサルーンに変更。ルックスが様変わりした。
さらに装備では、HDDナビに目的地の目の前まで案内する機能が加わったり、有効期限が迫ったETCカードを挿入するとお知らせしたりと、今の時代に合わせたものに進化。時代に合わせたスタンダードこそクラウンなのである。
■インテリア/エクステリア写真[1]
幾何学模様のインパネはハイブリッドのみだが、木目調パネルの模様や仕上げが変更され、スッキリとした印象にブラッシュアップ。
全体的に色味が明るくなり、メッキ加飾が増やされ、より上質感が高められたインテリア。ファブリックのシート柄も変更に。
目的地周辺でルート案内を終了するのではなく、目的地の目の前まで案内してくれる機能が加わったHDDナビ。見知らぬ土地では心強い。
■インテリア/エクステリア写真[2]
今回変更を受けたのは2.5Lエンジン。ハイブリッドはもちろんだが、ガソリン高騰気味のこの時代だけに燃費性能は外せない。
個性が強調されたフロントまわり。今回のマイナーチェンジで、ハイブリッドはデザインベースがアスリートからロイヤルへと変更された。
リヤコンビランプやルーフアンテナなど、細かい部分まで意匠変更が行なわれ、トータル的にスポーティかつ洗練された印象になった。
トヨタ クラウン ハイブリッド Gパッケージ(CVT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4870×1795×1470mm |
---|---|
ホイールベース | 2850mm |
トレッド前後 | 1535mm |
車両重量 | 1840kg |
エンジン | V6DOHC+モーター |
総排気量 | 3456cc |
最高出力 | 296ps/6400rpm |
最大トルク | 37.5kg m/4800rpm |
モーター最高出力 | 200ps |
モーター最大トルク | 28.0kg m |
システム最高出力 | 345ps |
10・15モード燃費 | 15.8km/L |
サスペンション前/後 | ダブルウイッシュボーン/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/45R18 |
バリエーション&価格
クラウン ロイヤルサルーン | 345万~543万円 |
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クラウン アスリート | 355万~559万円 |
クラウン ハイブリッド | 540万~620万円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。