新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2010.07.23
ホンダ フィット 試乗レポート(2010年07月)
ホンダ フィット 試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表・発売/2009年11月26日
本田技研工業/0120-112010
文●竹岡圭 写真●森山俊一
■さまざまなシーンで実感できるプラス200ccのゆとり
■ドライビング/ユーティリティ
とはいえ、フィットの1.3Lエンジンは非常によくできていて十二分にパワフルである。なので試乗する前までは「排気量が大きくなれば、それだけ燃費だって悪くなるだろうし、この時代になんかイイコトあるわけ?」なんて思っていた。しかし、スッと走りだした途端、あぁそういうことか!と納得できてしまったのだ。
たった200ccの違いではあるが、これは大きい。まず発進時。無理した飛び出し感のないスルスルとした走り出しで、ストップ&ゴーのコントロールがしやすい。そして徐々に加速していった中速域。ここではもう格段の差が出てくる。ゆとりがまったく違う。さらにこの後高速域に入るときの加速のラクさも違えば、高速巡航域ともなると静粛性がモノを言う。1.3Lエンジンの一生懸命頑張ってます感も悪くはないが、比べてしまうと断然乗っていてラクなのだ。ゼイゼイしている感じがまるでないのである。
燃費数値としては、カタログスペック的には劣るかもしれないが、中~高速域で走ることが多い場合は、むやみにペダルを踏みこまなくてすむぶん、走り方次第で同等の数値が出せそうな気がするし、ダウンサイジングユーザーならば、このゆとりはやはり捨てがたいと思うのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
基本的にはオリジナルと同じだが、シルバー加飾などが加わっている。フロアシフトなので、セダンからの乗り替えも違和感ナシ。
ステアリングから手を離さずにいろいろ操作できるステアリングスイッチ。1.5Xにはクルーズコントロールも標準装備される。
サイズが大きめなので大柄な男性もゆとりを持って座れる。リヤシートはフラットすぎるので、もう少しサポート性がほしい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
街なか走行レベルでも、ゆとりの差は歴然。運転の苦手な人が、バイパスなどで流れに乗るときも余裕を持って挑めるハズ。
路面のあまりよくない街なかなどでは、多少アタリはカタメ。乗り心地もビシッとしている。そのぶんコーナーでの安定度は高い。
今にも飛び出していきそうな、踏ん張り感のあるスタイル。このなかにあれだけのスペースが確保されているとはちょっとビックリ!
フィット 1.5X(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3900×1695×1525mm |
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ホイールベース | 2500mm |
トレッド前/後 | 1490mm/1475mm |
車両重量 | 1070kg |
エンジン | 直4SOHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 120ps/6600rpm |
最大トルク | 14.8kg m/4800rpm |
10・15モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 175/65R15 |
バリエーション&価格
G | 119万7000円(137万2600円) |
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G スマートセレクション | 132万円(149万5600円) |
L | 146万円(163万5600円) |
X | 146万円(163万5600円) |
RS | 169万円(186万5600円) |