新車試乗レポート
更新日:2018.10.27 / 掲載日:2015.03.27
マツダ CX-5 試乗レポート(2015年03月)
マツダ CX-5 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2014年11月20日
マツダコールセンター
0120-386-919
文●森野恭行 写真●編集部
■ディーゼルブームの火付け役が走りの洗練度を高めた
いまのマツダの快進撃は、いわゆる「フル・スカイアクティブ」の第一弾である、このCX-5からはじまった。で、そんな人気SUVの商品力を、一段と高めるために実施したのが2015年モデルにおける改良だ。わかりやすいのは、押し出し感を強くしたフロントマスクや、質感と使い勝手を高めたコックピットだが、進化のメスはシャシーにもおよんでいる。さっそく味見をしてみよう。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
電動パワステとリヤサスの改良を行った2014年モデルの時点でも、CX-5の走りの進化は十分に実感することができた。だが、新型に乗ると・・・。乗り心地はよりしなやかさを増して快適度が高まり、フットワークもさらに自然で、高度な一体感を感じられるしつけに変わっていた。
そこで改良メニューを示せば、フロントはロアアームブッシュ形状やスプリング配置を見直し、リヤはダンパーサイズをアップ。同時に、前後ダンパーのフリクション低減も図り、きめ細かくリセッティングを施している。それらが、走りの気持ちよさや乗り心地の向上をもたらしたということだ。また、快適度の向上には、遮音対策の強化やシートの改良も大きな効果を生んでいる。
走りのよさが自慢のCX-5の動的パフォーマンスの才能が、より磨かれたと考えればわかりやすい。試乗したのは2.5Lガソリンを積む25S・Lパッケージの4WD車だが、わずかな操舵にも正確に応答する運動神経のよさと、19インチ55タイヤの硬さや重さを意識させないしっとり感ある乗り心地が光っていた。加えて、新型CX-5では先進装備の進化も見逃せない。アダプティブLEDヘッドライトを新設定し、アクセラで導入したマツダコネクトも新たに採り入れている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
パーフォレーションレザー張りシートはLパッケージに標準。白と黒の2色を設定する。また、前後シートは構造の見直しによりフィット感を向上。後席の広さも十二分なものだ。
最大の注目点は手動から電気式に変更されたパーキングブレーキ。そして、センターディスプレイ周りの質感向上、加飾パネルのカラー変更も実施し、全体に高級感を高めた。
■インテリア/エクステリア写真[2]
2.2Lクリーンディーゼルを主役に、ガソリンは2L(2WD)と2.5L(2WD&4WD)を設定。この心臓に6速ATを組み合わせる。
容量500Lを確保するラゲッジルーム。ゲートに連動して開閉するカラクリトノカバーも好評だ。
水平フィン形状になったグリルと新造形のLEDヘッドライトがフロントの注目点。リヤはより先進的でシャープな印象になったリヤコンビランプが目を引く。SUVらしいたくましさを強調。
マツダ CX-5 25S Lパッケージ(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4540×1840×1705mm |
---|---|
ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1585/1590mm |
車両重量 | 1570kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 2188cc |
最高出力 | 184ps/5700rpm |
最大トルク | 25.0kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 14.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/55R19 |
価格
マツダ CX-5 | 244万6200円~348万8400円(全グレード) |
---|