新車試乗レポート
更新日:2018.10.29 / 掲載日:2009.03.18
ダイハツ ムーブコンテ 試乗レポート
ダイハツ ムーブコンテ 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表・発売/2008年8月25日
文●竹岡 圭 写真●原田 淳
■乗りやすくてフレンドリーさらにオシャレさも光る小さな高級車
カクカクシカジカというCMどおり、四角いスタイルが特徴のコンテ。コンテの名は、コンテナの四角さと、自分らしい生活を描く台本、絵コンテ、クレヨンなどに由来するとのことで、そのベースとなるシンプルさとモダンさをねらったデザインになっているのだ。
■ドライビング/ユーティリティ
見た目のキュートさは言わずもがなだが、この四角いボディは運転するうえでもうれしい恩恵がある。最近のクルマにしては珍しく、運転席からボンネットが見えるのだ。さらにAピラーが立てられているので、コーナリング時にもピラーが邪魔することがほとんどないなど、視界のよさ&感覚のつかみやすさで、かなりメリットが高い。運転初心者の方にも自信を持ってオススメできるというワケだ。
というのも、コンテは走り味もかなり安定志向に振られていて、慣れやすいクルマになっているから。ベースは言うまでもなくムーヴだが、全体的にムーヴよりもソフトな設定。ソフト方向にふられた足まわりに、おとなしめのセッティングのステアフィール。やたらとキビキビしていない分、入力に対する動きも穏やかなので、つねに安心感が伝わってくるのである。
当然のごとく乗り心地もピッチングが抑えられたコンフォートタイプのもの。居心地のよさをコンセプトに快適性をメインとして開発が行われたというのもうなずける。それには差し色をチラ見せするオシャレかつソファ感覚でゆったり座れる大きめシートの恩恵も大きい。
さらにベースグレード以外には、運転席パワーシートも採用。ドライビングポジションが前よりになる小柄な女性の場合、シートを下げないと乗り降りしにくい。その点、このパワーシートはワンタッチでシート位置が合わせられる実用装備。フレンドリーさが際立つのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
シートと同じ差し色がピリリと利いたオシャレなインパネデザイン。シンプルさを演出するために、メーターはセンターではなく通常の位置が選ばれた。スイッチ類も使いやすい。
降りる際スイッチを押すとシートが80mm後方へ移動。メモリー付きなので、スイッチポンでまた任意の位置へセット完了。
コンテは前席2名乗車が多いだろうと考え、後席はスライドせずムーヴの最後方位置より50mm手前に固定される。
■インテリア/エクステリア写真[2]
後席を固定することで、いつも同じ容量のラゲッジが得られるという、使いやすさを優先させた設定になっているのだ。
エッセから登場したエンジンにソニカでお目見えしたCVTの組み合わせは、基本的にはムーヴと同じ。低速トルクが太いのが特徴。
快適性の追求から遮音材を入れたり、足まわりの取り付け位置の強度アップで、ロードノイズや路面から拾う振動をカットするなど、静粛性にも細かな配慮がなされている。
コンテXリミテッド(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1645mm |
---|---|
ホイールベース | 2490mm |
トレッド前/後 | 1300/1295mm |
車両重量 | 850kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 58ps/7200rpm |
最大トルク | 6.6kg m/4000rpm |
10・15モード燃費 | 23.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
全国メーカー希望小売り価格
ダイハツ ムーブコンテ | 103万9500~140万1750円 |
---|
※北海道地区は価格が異なる