新車試乗レポート
更新日:2018.11.22 / 掲載日:2014.08.08
ダイハツ コペン 試乗レポート
ダイハツ コペン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年6月19日
ダイハツ工業お客様相談室 0800-500-0182
文●九島辰也 写真●編集部 (2014年6月)
■ボディ剛性感と走りのレベルは立派なスポーツモデルだ
ダイハツの人気軽自動車スポーツカーコペン。その2世代目として久々に復活したのが新型コペンとなる。今回は専用フレームを開発、スポーツカーとして高いボディ剛性を得た。また、外板パーツを樹脂化し、着せ替え人形のように自分の好みで仕上げられるというのも話題だ。
ボディタイプはロードスター。これまでどおり、電動開閉式のハードトップを装備する。ボタンひとつでフルオープンまで約20秒という早さだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
エンジンはおなじみの660cc3気筒ターボユニット。これに7速に多段化したCVTと5速MTを組み合わせる。デキは上々で、CVTはよく出来ていて、トルクが遅れて発生することもなくスムーズなドライビングができた。MTも思いのほかストロークは短く気持ちよくシフトチェンジできる。
またハンドリングも軽快で、この軽量ボディを小気味よく向きを変えることができる。クルマ好きでなくても「楽しい」と思える瞬間だろう。それに高いボディ剛性を持ったことで、走りに安っぽさがなくなった。操作系もすべてカッチリしていて、つくりのよさがわかる。ダッシュパネルの造形もそうで、いかにも軽自動車といったところはない。そのためか2つくらい上のクラスのクルマを走らせているような気になった。
ただ惜しいのは全体のデザインとフォルム。スポーツカーライクなところが希薄だ。もちろん、フロントグリルが立っているのは衝突安全対策ではあるが、もう少し工夫してもよかったと思う。せっかくの2シータースポーツではあるが、「スポーツカーはこうあるべき」といった指針は感じられなかった。が、これでベースができたのだから、その点は今後の進化に期待したい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
センターコンソールは少々軽自動車っぽいが、3本スポークのステアリングやメーターなどはクラスを超えている。インパネの一部は購入後にデザイン変更ができる。写真はMT仕様。
シートはヘッドレスト一体型のスポーツタイプ。ブラックとベージュが用意される。ドアトリムと合わせた統一コーディネイトが上質感を生む。シートヒーターは標準装備。
■インテリア/エクステリア写真[2]
「ツインカム」「可変バルブタイミング機構」「ターボ」と、てんこ盛りのエンジン。64馬力以上のイメージで走り、省燃費にも優れる
今回発売を開始したのはコペンローブというグレード。今後Xモデルや円型ヘッドライトのモデルが追加される予定だ。ローブのボディカラーは全8色だが樹脂パネルの組み合わせが楽しみ。
ダイハツ コペン(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1280mm |
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ホイールベース | 2230mm |
トレッド前/後 | 1310/1295mm |
車両重量 | 870kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6400rpm |
最大トルク | 9.4kg m/3200rpm |
JC08モード燃費 | 25.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/50R16 |
価格
ダイハツ コペン | 179万8200円~181万9800円(全グレード) |
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