新車試乗レポート
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2014.12.12
三菱 デリカD:5 試乗レポート(2014年12月)
三菱 デリカD:5 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2014年8月7日
三菱自動車 お客様相談センター
0120-324-860
文●森野恭行 写真●澤田和久
■走りに、装備に洗練度を増した個性豊かな骨太ミニバン
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
クリーンディーゼル車の快適レベルが向上したことは、エンジンをかけるとすぐにわかった。特有のガラガラ音やブルブル振動が大きめで、従来型は現代のディーゼル車としては正直、荒っぽい印象だった。だが、改良により音振対策が進み、ディーゼルのネガを確実に小さくしている。
さらに、ドライバビリティにも改善のメスが入っている。アクセルレスポンスがよくなったことに加えて、「グワッ」といきなりトルクが立ち上がるクセも緩和されたため、走り全体がリニアかつスムーズになったのだ。新型は、微妙な右足の力加減にも遅れなく、素直に応答してくれるため、運転のしやすさが大きく向上。エンジン制御の見直しが、多大な効果を生んでいることがわかる。
なら、シャシー性能は?ベテランの域に入るモデルだけに気になる点だが、操縦安定性についても改善は続いているよう。操舵に対する応答遅れが少なく、穏やかかつリニアにクルマが反応するため、峠道でも安心感を持って運転を楽しむことができる。少なくとも、武骨な背高スタイルからイメージする不安定さは感じさせない。乗り心地も18インチタイヤが伝えるドタドタ感が気にならないレベルで、全体に成熟度が増した感がある。
■インテリア/エクステリア写真[1]
コクピットの造形も骨太な印象。センターパネルをシルバーからピアノブラックに変更し、質感を高めたのがカギだ。ATセレクターの左には4WDのモードセレクターを配置。
5ナンバーサイズのライバルと比べ、左右空間のゆとりが感じられるのが、1795mmの全幅を持つメリットだ。2列目はもちろん、3列目も十分な快適レベルを確保している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3列目は左右はね上げ式。収納すれば大きな荷室空間を生み出せる。さらに、2列目のチップアップ&スライドのアレンジにも対応。
ディーゼル特有のガラガラ音や振動が低減され、快適性が向上した印象。148馬力/36.7kg mの性能は不変。
18インチの大径タイヤと210mmの余裕あるロードクリアランスが、D:5の4WDモデルならではのたくましさを強調する。前後バンパーの下部にはスキッドパッド風の処理を施している。
三菱 デリカ D:5 Dプレミアム 7人乗り(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4730×1795×1870mm |
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ホイールベース | 2850mm |
トレッド前後 | 1540mm |
車両重量 | 1900kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 2267cc |
最高出力 | 148ps/3500rpm |
最大トルク | 36.7kg m/1500-2750rpm |
JC08モード燃費 | 13.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/55R18 |
価格
三菱 デリカ D:5 | 239万7600円~404万6760円(全グレード) |
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