輸入車
更新日:2022.08.04 / 掲載日:2022.08.04
コンパクトモデル特集/小さくても大きな満足[今買い!のコンパクトモデル]

写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年9月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年6月調べ。
かつて、日本車で見られた 「コンパクトカー=消極的選択」 という雰囲気がまったく見られないのが、欧州製コンパクトカー。日本で言うところの軽自動車がない彼らにとっては、実質的な街乗り生活車となるわけだが、その事実を差し置いても、この「存在感」や「楽しさ」は日本車にはないものだ!また、イタリア、フランス、ドイツと、生まれた国を背景にした色濃いモデルが多いのも、欧州製コンパクトカーの魅力といえる。半導体不足や世界情勢の煽りを受けて、輸入車の価格が軒並みアップしている現在ではあるが、元々リーズナブルなコンパクトカーなら、まだまだ大丈夫!
欧州系コンパクトは愛されキャラの仕立て方がうまい!
文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
デビューから14年を経ても、毎年新車が売れ続けている脅威のフィアット 500。そして、見ても乗っても楽しいルノー トゥインゴと、高品質なつくりが自慢のMINI。この3台は見ただけでも、心が明るくなります!
ヨーロッパはコンパクトカー大国!
輸入車といえば、高価なクルマばかりが思い浮かぶが、最も美味しいのは、身近なコンパクトカーたちなのだ。何しろ本場の庶民たちが愛用するのだから、お国柄もしっかりと反映されるので、異国情緒もたっぷり。また、大衆向けのクルマが中心だから価格も現実的。さらに、ライバルも多いため、機能だけでなく、愛嬌も大切な要素のひとつ。それだけに、老若男女を問わずに魅了するモデルがあふれているのだ。
輸入車コンパクトでダントツの人気を誇るのが、フィアット 500だ。イタリア庶民の足として愛された2代目をモチーフとしたデザインに、多くの人が一目惚れ。日本上陸から14年が経過しているが、いまだ根強い人気を誇る。メカニズムは古典的でフレッシュさはないが、基本に忠実なクルマであり、元気な走りが持ち味。さらに刺激が欲しければ、値は張るが、アバルトという選択もある。
日本の輸入車ファンに愛されるコンパクトカー大国といえば、フランス。クルマ作りは、質実剛健を旨としながらも、コンサバをよしとせず、アヴァンギャルドな装いで魅了してくれる。また欧州の道路事情を考慮した妥協なき走り味もニクいところ。最小クラスのフランス車であるルノー トゥインゴは、その代表例といえる。その可愛い見た目とは裏腹に、走りは超真面目。それもそのはずで、なんと基本メカニズムは、ダイムラー傘下のスマートと共同開発なのだ。入り組んだ都市部を軽快に駆け抜けるだけでなく、郊外までストレスなく連れ出してくれる。太陽と友達になれるキャンバストップが用意されているのも、じつにフランス車ぽい。
英国生まれのMINIは、BMW仕込みとなり、小さな高級車に生まれ変わり、今や3世代目に。その親しみやすいスタイルと伝統のゴーカートフィーリングの走りは、健在。特に3ドアハッチは、そんな味わいを色濃く残す点からもオススメだ。
価格高騰中の輸入車だが、小型車ならば、まだ手頃な価格帯だ。今こそ輸入車デビューの絶好の機会かも。
PROFILE 自動車ジャーナリスト 大音安弘
好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ転身。現在は自動車ジャーナリストとして各メディアに執筆を行う。徹底的に取材するがモットー。
[フィアット 500]長年売れ続ける傑作コンパクト!

可愛くお洒落なイタリアンコンパクト。非力な1.2Lエンジンに鞭を打ち走る感覚は、意外とスポーティで楽しめる。AMTは癖があるが、アクセル操作のコツを掴めば問題なし。乗り心地もよく、運転もしやすいので、輸入車入門にも最適。「カルト」は、まさにシンプルイズベストな一台だ。
フィアット 500 1.2 CULT(5速AT・デュアロジック) ●全長×全幅×全高:3570×1625×1515mm ●ホイールベース:2300mm ●車両重量:990kg ●エンジン:直4SOHC ●排気量:1240cc ●最高出力:69ps/5500rpm ●最大トルク:10.4kgm/3000rpm ●新車価格:236万円〜300万円(500 全グレード)

[ルノー トゥインゴ]独自の乗り味がけっこう癖になる!

めずらしいリアエンジン・リア駆動の小型車。その構造上、見た目以上に小まわりを得意とする。0.9Lターボ車は、加速もよく、小型ドイツ車とも勝負できるしっかりとした足まわりを持ち、日常から週末のドライブまでフル活用できる。荷室は小さめだが、5ドアなので、利便性は高い。
ルノー トゥインゴ インテンス(6速AT・ EDC) ●全長×全幅×全高:3645×1650×1545mm ●ホイールベース:2490mm ●車両重量:1030kg ●エンジン:直3DOHCターボ ●排気量:897cc ●最高出力:92ps/5500rpm ●最大トルク:13.8kgm/2500rpm ●新車価格:225万円〜254万円(トゥインゴ 全グレード)

[MINI 3ドア]サイズを超えた品質の高さ!

日本でも人気が高いMINIの大定番である3ドアハッチ。最新型は、クラシック風味が薄まったものの、それでも丸目ライトなどに象徴されるMINIらしさは健在。機能面だけでなく、ドレスアップ用のオプションアイテムも充実しており、自分だけの一台を仕上げることができる。
MINI クーパーS 3ドア(7速AT・DCT) ●全長×全幅×全高:3880×1725×1430mm ●ホイールベース:2495mm ●車両重量:1270kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1998cc ●最高出力:192ps/5000rpm ●最大トルク:28.6kgm/1350-4600rpm ●新車価格:298万円〜404万円(JCWを除く)

デビューしたての最新モデルはより洗練された走り味に
文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
最近では日本車が開発時に参考にすることも多いという欧州製コンパクトカー。ここではデビュー間もない最新モデルを中心に、その魅力をお伝えしたい。
実力あるモデルが多い最新輸入コンパクト
輸入コンパクトカーは、ダウンサイズを図るユーザーの拡大もあり、進化にも積極的だ。ルノーは、輸入車初となるストロングハイブリッド車「EーTECH ハイブリッド」を上級モデルとなるクーペSUV「アルカナ」に続き、コンパクトな「ルーテシア」に搭載。圧倒的な低燃費と電動車ならではの加速のよさと静粛性の高さは、上級車からのシフトにも大きな武器となるだろう。さらにコンパクトSUV「キャプチャー」にも、近いタイミングで同じハイブリッドが搭載されるというから楽しみだ。
VWポロは正常進化だが、低価格のアップ!のモデル落ちを受け、再びVWエントリーの役目を担うが、より小さなゴルフを目指し、先進機能を向上。特にエントリーグレードの装備が強化されたことで、手頃な輸入車としての魅力も高まっている。
多くの要因から価格上昇が見られる今、同時に磨き上げも行われている輸入コンパクトたち。値段だけなく、中身も吟味することで、満足感の高い愛車選びにつなげてほしい。
[ルノー ルーテシア]賢いフランス車!といった走り味

ルノーのストロングハイブリッド第2弾。クーペSUV「アルカナ」と同じスペックのシステムは、より軽量なルーテシアとのマッチングがよく、燃費も輸入車トップの25.2km/L(WLTC)を誇る。デザインと機能面はガソリン車とほぼ同等で、好みのパワーユニットを選択できる。
ルノー ルーテシア Eテック ハイブリッド(マルチモードAT) ●全長×全幅×全高:4075×1725×1470mm ●ホイールベース:2585mm ●車両重量:1310kg ●エンジン:直4DOHC ●排気量:1597cc ●最高出力:91ps/5600rpm ●最大トルク:14.7kgm/3200rpm ●モーター最高出力:49ps/1677-6000rpm ●最大トルク:20.9kgm/200-1667rpm ●新車価格:329万円〜344万円(Eテック ハイブリッド全グレード)

[フォルクスワーゲン ポロ]まさしく手堅い!定番コンパクト

VWエントリーの役目を担うポロは、マイチェンでゴルフ風味の精悍なマスクに進化。LEDライトやデジタルメーターの全車標準化など先進機能をアップデート。全車で改良型の1Lターボを搭載し、燃費も17.1km/L(WLTC)に向上。ドイツ車の魅力が凝縮されたコンパクトだ。
フォルクスワーゲン ポロ TSI スタイル(7速AT・DSG) ●全長×全幅×全高:4085×1750×1450mm ●ホイールベース:2550mm ●車両重量:1170kg ●エンジン:直3DOHCターボ ●排気量:999cc ●最高出力:95ps/5000-5500rpm ●最大トルク:17.9kgm/1600-3500rpm ●新車価格:257万2000円〜329万9000円(ポロ全グレード)

【コンパクトカーでもBEVが選べるようになった!】街乗り中心ならその魅力はさらに光る
手頃&手軽に乗れるBEVをチョイス
世界的な電動化シフトが叫ばれる今、EVも注目している人も多いだろう。しかし、まだEVがお買い得とは言いにくいのが現実。それが輸入車となれば、なおさらだ。
ただし、輸入コンパクトに限定すると少し事情は好転する。たしかに航続距離は短めとなるが、街乗り中心ならば必要十分だし、急速充電も活用できる。コスト面も上級EVと比べれば、かなり現実的な選択が用意され、国産EVとの比較対象にもなり得るレベルにある。
何よりもEVのメリットは、現時点では小型車のほうが大きい。モーターの強烈な加速力が味わえ、充電時間も小さな電池のほうが早い。もちろん先進感も満載だ。今、注目すべきEVこそ、輸入コンパクトなのだ。
[プジョー e-208]スムーズで懐深い走り

往年の名車205を彷彿させる、クールなデザインが好評のe-208。395kmの航続距離と急速充電対応により、ロングドライブも可能。デザインや機能はガソリン車同様だが、性能面では断然モーターのほうが上。スポーティな走りを求めるならば、e-208だ。
プジョー e-208 GT ●全長×全幅×全高:4095×1745×1465mm ●ホイールベース:2540mm ●車両重量:1500kg ●総電力量:50.0kWh ●モーター最高出力:136ps/5500rpm ●モーター最大トルク:26.5kgm/300 – 3674rpm ●新車価格:438万3000円〜478万5000円(e-208 全グレード)

[フィアット 500e]愛らしいキャラはそのままに

最新世代となるフィアット500は、フィアット初のEVとして全面刷新された。ボディサイズもガソリン車の500よりもひとまわり大きめ。シティコミューターとしては十分な335kmの航続距離を備える。お洒落な内外装は、まさに動くファッションアイテムだ。
フィアット 500e アイコン ●全長×全幅×全高:3630×1685×1530mm ●ホイールベース:2320mm ●車両重量:1330kg ●総電力量:42.0kWh ●モーター最高出力:118ps/4000rpm ●モーター最大トルク:22.4kgm/2000rpm ●新車価格:450万円〜495万円(500e 全グレード)

日本導入が気になるNEW GENERATIONコンパクトモデルたち
文●ユニット・コンパス 写真●スマート、MINI、ルノー、フォルクスワーゲン
ここでは、日本未導入の新世代コンパクトモデルをご紹介。もうすでに欧州で活躍しているモデルから、市販化目前のニューモデル、そして市販版が楽しみなコンセプトカーまで各種取り揃えた。
新型コンパクトカーが続々EV化される理由
革命的な変化を迎えている自動車業界。特に人々の生活に根ざしているコンパクトカーは社会に与える影響も大きく、劇的にその在り様を変えつつある。最も大きな変化は言うまでもなくパワートレインで、小排気量ターボから電動化へと、大きく舵が切られている。
もちろん、すべてのブランドが一斉にモーター駆動の100%EVになるわけでなく、エンジン+モーターというステップを踏むモデルもあるが、ほかのカテゴリーと比較するとパワートレインの電動化率はかなりの割合だ。スマートやMINIといったおなじみのブランドも100%EV化される。
背景にあるのが2020年度から欧米で採用されているCAFE(企業平均燃費)方式による燃費規制。メーカー全体での平均燃費が達成基準となるため、企業は独自の戦略によって燃費規制をクリアできる。そこで販売台数の多いコンパクトカーカテゴリーで燃費を稼ぎ、利益率の高いカテゴリーのフォローとする作戦が多くとられている。
コンパクトカーがBEV化される理由は販売台数だけではない。1日あたりの走行距離が短く平均車速が低いことも理由にある。比較的少ないバッテリー容量で航続距離をまかなえるので、価格と使い勝手、車内空間のバランスが取りやすいのだ。
ユーザー側にもメリットがある。モーターによる大トルクは運転しやすさに直結するし、加速の際にもエンジン車と違って車内は静か。また、アイドリングストップの遵守が厳しく求められる欧州にあって、BEVの快適性は理にかなっているのだ。
[スマート EQ フォーツー]BEV専門ブランドに生まれ変わった

ダイムラーグループにおける最小クラスの領域を担当するのがスマート。本国ではすでにすべてのモデルがBEV化されており、ブランド名も「スマートEQ」を名乗る。クーぺのバッテリー容量は17.6kWh。最高速度は130km/hで、航続可能距離は159kmとなっている。

[MINI 3ドア]電動化ブランドに生まれ変わるMINI

ロングセラーとなっている現行型MINIにも、そろそろ次期モデルへのモデルチェンジが近づいている。こちらはMINIが公開したオフィシャルスクープ写真で、凍結路面でのテスト風景。テストの目的は極低温時のバッテリー試験で、つまり5代目のMINIは電気自動車として登場する。

[ルノー 5(サンク)]小型車の名車がBEVで復活

2022年に誕生から50年を迎えたルノーの小型車「サンク」。世界累計で500万台以上を販売した名車がBEVとして生まれ変わろうとしている。写真はミュンヘンショー2021で公開されたコンセプトで、オリジナルとの類似性はかなりのもの。欧州での市販開始は2024年を予定している。
[フォルクスワーゲン e-UP!]航続距離アップで人気モデルに

IDシリーズで電気自動車のラインアップを急速に拡大しているVW。そんなVWの電動化の礎となったのが2013年デビューの「e-UP!」。クルマとしての魅力は高いものの、当初は航続距離の関係でセールスが伸び悩んでいたが、2020年の改良で電池容量を7割以上アップさせたところスマッシュヒット。ドイツにおける2021年の販売台数ナンバー1になった。

[CITROËN MY AMI BUGGYはこんなコンパクトカー]50台の限定車がわずか18分で完売!
文●ユニット・コンパス 写真●シトロエン
クルマがただの移動手段であるモビリティ化していくことで、おもしろさが失われてしまうのではないかという心配もあるだろう。そんな不安を吹き飛ばしてくれるのが、シトロエンから限定発売された超小型車だ。

毎日の移動がもっと楽しくなる超小型EV
モビリティの革命がフランスから始まっている。かつての名コンパクトカーから名前を受け継いだ小型BEV「AMI」は、運転免許が不要でフランスでは14歳から運転できる。個人向け販売のほか、カーシェアリングなどでも活躍中だ。
そんな移動することに徹底したシティコミューターのAMIだが、クルマとしての魅力もおろそかにしていない。先日販売された限定車の「MY AMI BUGGY」は、シャレた命名のとおり、ビーチバギーをモチーフにした装備が特徴。パイプフレームのドアとキャンバストップで開放感抜群だ。ネット販売のみ50台限定で販売したところ、わずか18分ほどで完売。アイデア次第でクルマはまだまだ楽しめそうだ。


[街の景色を彩るクルマたち]欧州ユーザーがコンパクトカーを愛する理由
写真●ユニット・コンパス

欧州の大都市では、写真のように新旧コンパクトカーが元気に走りまわっている。乗っているのも、年齢性別問わずで、小さなクルマに定員いっぱいというのもよく見る景色。欧州はクルマ社会なので、運転もお手のもの。みんな笑顔で楽しそう。
欧州ユーザーがコンパクトカーを愛する理由は、街の成り立ちにある。ご存じのとおり欧州の都市は中世からの建物が数多く残されていて、中心部は特に込み入っており、駐車場も日本と違って道路の端に縦列駐車するタイプが多い。なので、全長の大きなクルマだと停められる場所がなかなか見つからないことも。合理的な考え方を持ち、シンプルな暮らし方が多い欧州の都会人にとって、コンパクトカーこそベストな選択肢というわけだ。
そうした街の景色も変わりつつある。交通事故や大気汚染といった社会問題が深刻化しているのだ。たとえばパリ市は、大気汚染に対する対策として、ディーゼル車は2024年以降、ガソリン車は2030年以降の乗り入れ禁止を発表した。
では欧州の街中からコンパクトカーは消えてしまうのか?
じつはそんなことはない。ご存じのとおりすでに欧州メーカー各社は主力モデルのBEV化を進めている。今後はそれらが街の景色になっていくだろう。

[COMPACT USEDCAR]輸入車デビューするならコンパクトカーで決まり
文●ユニット・コンパス ※中古車参考価格はグーネット2022年6月調べ。 ※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
価格が手頃で扱いやすいコンパクトカーは、輸入車ビギナーでも安心して探せる。個性豊かなデザインも注目したいポイントで、国産車にはない魅力も……!今回は、編集部オススメの8モデルをご紹介しよう。
[フィアット パンダ]いつでも気軽に乗れるカジュアルさが魅力

輸入コンパクトカーの敷居が低い理由に、価格が安いことがある。人気国産車は高値をキープするが、輸入車は経年で手頃な価格になるケースが多い。前半は100万円以下でも買える4台をピックアップした。
ますはフィアット パンダ。全長3655mmのサイズは、軽自動車よりもひとまわり大きいが、一般的なコンパクトカーと比べて小さい。全高は1550mmあるため、室内の窮屈感は少ない。パワートレインは875ccの2気筒ターボで、小気味よい走りも魅力だ。中古車平均価格は110万円だが、100万円以下の物件も目立つから買いやすい。なお、クロスオーバー色を強めたパンダクロスもあるが、こちらは高め。
中古車参考価格帯:40万円~220万円(13年~22年 パンダクロスを除く)



年式別中古車物件ボリューム
2013年式:16%
2014年式:20%
2015年式:16%
2016年式:6%
2017年式:9%
2018年式:7%
2019年式:7%
2020年式:8%
2020年式:11%
[スマート フォーツー]どこでもスイスイ走れるコミューター

2015年に登場した3代目スマートフォーツー。リアエンジン・リアドライブのシャシーを採用しており、シティコミューターながらも走りが楽しいモデルである。パワートレインは1L直3を搭載するが、後にターボモデルの「ブラバス」仕様も加わった。中古車平均価格は160万円とやや高めだが、100万円以下の物件も増えている。
中古車参考価格帯:80万円~290万円(15年~19年 全グレード)

年式別中古車物件ボリューム
2015年式:23%
2016年式:25%
2017年式:33%
2018年式:8%
2019年式:11%
[シトロエン C3(先代)]50万円以下の低予算でも買える!?

2010年に登場した先代シトロエンC3。当初は1.6L直4が搭載されていたが、後に1.2L直3に置き換わった。前席の頭上まで広がる大きなフロントガラスが特徴で、開放感のある室内が魅力。中古車平均価格は70万円で、その多くは50万円以下となる。登場から12年が経過し、良質な物件は減っている。低走行車をねらうなら早めに探しておきたい。
中古車参考価格帯:20万円~100万円(10年~17年 全グレード)

年式別中古車物件ボリューム
2010年式:16%
2011年式:19%
2012年式:17%
2013年式:15%
2014年式:9%
2015年式:12%
2016年式:9%
2017年式:3%
[ルノー ルーテシア(先代)]スポーティな走りとおしゃれな内外装

2013年に登場した先代ルーテシアは、ルノーの売れ筋モデル。全長およそ4mと、このクラスでは標準的なサイズ。一見すると3ドアに見えるが、5ドアハッチバックである。パワートレインは、1.2L直4ターボが中心。装備別に各種グレードがあるが、上級の「インテンス」が豊富だ。中古車平均価格は120万円となっているが、50万円前後の物件も流通している。
中古車参考価格帯:50万円~170万円(13年~20年 R.S.を除く)

年式別中古車物件ボリューム
2013年式:13%
2014年式:24%
2015年式:18%
2016年式:18%
2017年式:14%
2018年式:6%
2019年式:7%
[COMPACT USEDCAR]コンパクトカーでも楽しめるホットハッチという選択
[プジョー 208 GTi]手頃な価格で手に入るホットハッチの定番

実用性を確保しつつ、走りも楽しみたいユーザーにぴったりなのがホットハッチ。今では輸入車の多くのメーカーがホットハッチを用意している。特にコンパクトカーベースのモデルは、価格も安価で維持費の面でも優秀。そのなかでイチオシなのがプジョー208GTi。パワートレインは、1.6L直4ターボを搭載し、最高出力は200馬力(デビュー時)。6速MTを組み合わせており、走りを思う存分に楽しめる。
中古車の数は減少傾向にあるが、探せばまだ入手可能。平均価格は120万円とかなり下がっており、なかには100万円以下の物件も存在する。コストパフォーマンスが高いモデルといえそうだ。
中古車参考価格帯:90万円~230万円(13年~20年 GTi全グレード)



年式別中古車物件ボリューム
2013年式:32%
2014年式:26%
2015年式:16%
2016年式:18%
2017年式:8%
[フォルクスワーゲン ポロ GTI(先代)]前期モデルなら100万円以下でOK

2010年に設定された先代ポロのスポーツモデル。ゴルフGTIの弟分的存在で、こちらはボディが小さい分軽快な走りが楽しめる。当初は179馬力の1.4Lターボ+スーパーチャージャーを搭載していたが、2015年の大幅改良で192馬力の1.8Lターボが搭載された。前期型は100万円以下の予算でも購入可能。後期型をねらうなら、150万円の予算は用意したい。
中古車参考価格帯:60万円~260万円(10年~18年 GTI全グレード)

年式別中古車物件ボリューム
2011年式:14%
2012年式:27%
2013年式:15%
2014年式:29%
2015年式:15%
[MINI ジョン・クーパー・ワークス]圧倒的性能を誇るMINIの高性能版

MINIのハイパフォーマンス仕様が「ジョン・クーパー・ワークス」。多くのボディに設定されているが、今回は3ドアのみ紹介しよう。現行モデルは2015年に登場。デビュー時は231馬力の2L直4ターボを搭載し、ライバルよりもワンランク上の性能を誇っている。そのため中古車平均価格は330万円と高めで、探すなら最低200万円の予算は確保しておきたい。
中古車参考価格帯:200万円~550万円(15年~22年 JCW3ドアのみ)

年式別中古車物件ボリューム
2015年式:16%
2016年式:19%
2017年式:12%
2018年式:20%
2019年式:17%
2020年式:8%
2021年式:8%
[アウディ S1(先代)]見た目以上に過激な大人のホットハッチ

アウディA1シリーズの高性能版がS1シリーズ。3ドアと5ドア(スポーツバック)ともに用意されたが、パワートレインは231馬力の2Lターボ+6速MTと共通である。駆動方式が4WDであることも特徴だ。中古車は5ドアのほうが多く、平均価格は280万円(5ドア)。ただし、ボディタイプによる相場の違いはほとんどない。好みに応じて選ぶとよいだろう。
中古車参考価格帯:200万円~380万円(14年~18年 S1全グレード)

年式別中古車物件ボリューム
2014年式:12%
2015年式:63%
2016年式:21%
2017年式:4%