新型車比較・ライバル車対決
更新日:2024.02.08 / 掲載日:2024.01.31

実力派ミドルSUV一斉比較〜結論&おすすめグレード〜

RAV4/NX/エクストレイル/ZR-V/CX-60/アウトランダー/レヴォーグ レイバック

すっかり定番となったクロスオーバーSUV。中でもミドルクラスは、SUV風デザインの手軽なコンパクトカーが主流のコンパクトSUVとは異なり、本来の用途に沿ったアクティブ志向のモデルや上級ワゴン的なモデルが揃う。今回は実力派の7車をピックアップ。横並び比較で各車の違いを見ていこう。

●文:渡辺陽一郎

ミドルSUV見くらべカタログ《結論&おすすめグレード》

存在感あるデザインと
実用性を高水準で両立

 ミドルサイズのSUVは、このカテゴリーの中心的な存在で販売も好調だ。各社ともに力の入った開発を行い、車種が多く個性的なSUVを選べる。
RAV4は前輪駆動ベースのシティ派だが、ランドクルーザーのような悪路向けのSUVに近い雰囲気を備える。NXはレクサスとあって内外装が上質だ。エクストレイルは贅沢なe‐POWER専用車で、発電用エンジンに、圧縮比を変化させる機能を備えたターボを採用する。ZR‐Vはシビックと共通のプラットフォームで走行性能が優れ、CX‐60は後輪駆動の採用によりマツダらしいスポーティな走りを追求した。アウトランダーは充電可能なハイブリッドを搭載して4輪制御技術も熟成させた。レヴォーグレイバックは、女性ユーザーに馴染みやすいリラックスできるSUVに仕上げている。
 そしてSUVだから、各車ともフロントマスクや大径サイズのタイヤに存在感がある。その一方でボディの上側はワゴンスタイルだから、居住性や積載性も良好だ。カッコ良さと実用性を高い水準で両立させた。好みや使い方、予算を明らかにした上で、ご自分にピッタリなミドルサイズSUVを見つけていただきたい。

《結論》同じSUVでも個性は様々、自分なりの優先度を明確に!

《おすすめグレード》各車のイチ推しはコレだ!

各車の長所を堪能できるグレードを選んでみた。購入時の参考にしていただければ幸いだ。

TOYOTA RAV4

おすすめグレード:アドベンチャー(ガソリン車・4WD)
●価格:368万4000円

RAV4の特徴はFFがベースながら悪路向けの特徴を備えること。後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させるダイナミックトルクベクタリングAWDを備えたアドベンチャーを選ぶ。

TOYOTA ハリアー

●価格:312万8000〜620万円

基本アーキテクチャーはRAV4と共通。フォーマル志向なら一考の価値あり。

LEXUS NX

おすすめグレード:NX350h(FF)
●価格:520万円

買い得なパワーユニットは2.5ℓハイブリッドだ。システム最高出力は243PSでハリアーを上回る。高価格車ではあるが、低燃費だから購入時に納める環境性能割の税額が安い。

NISSAN エクストレイル

おすすめグレード:X e-4ORCE[2列](4WD)
●価格:404万9100円

e-POWER専用車とあって、後輪を専用モーターで駆動する4WD(e-4ORCE)に重点を置いて開発。中級グレードのX e-4ORCEを選び、SOSコールなどをオプション装着したい。

HONDA ZR-V

おすすめグレード:e:HEV X(FF)
●価格:339万9000円

1.5ℓターボも余裕ある動力性能を発揮するが、パワーユニットは滑らかで燃費性能の優れたe:HEVがおすすめ。装備についてはXで十分。駆動方式も割安な2WDで良いだろう。

MAZDA CX-60

おすすめグレード:XD Lパッケージ(FR)
●価格:422万4000円

パワーユニットは直列6気筒クリーンディーゼルターボがおすすめ。ただしマイルドハイブリッド装着車は価格が割高だ。電動機能のないXD Lパッケージの2WDがベストだ。

MITSUBISHI アウトランダー

おすすめグレード:P(4WD・7人乗り)
●価格:602万3600円

各グレードの装備と価格を見ると、上級グレードほど装備を充実させて価格アップを抑えている。その意味ではBOSEのオーディオなどを標準装着する最上級のPを推奨したい。

SUBARU レヴォーグ レイバック

おすすめグレード:リミテッドEX(4WD)
●価格:399万3000円

リミテッドEXのみだ。レヴォーグ GT-H EXよりも19万8000円高いが、レイバックは11万円のハーマンカードンサウンドシステムを標準装着する。実質価格差は8万8000円だ。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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