新型車比較・ライバル車対決
更新日:2024.01.31 / 掲載日:2024.01.31

実力派ミドルSUV一斉比較〜キャビン&ユーティリティ〜

RAV4/NX/エクストレイル/ZR-V/CX-60/アウトランダー/レヴォーグ レイバック

すっかり定番となったクロスオーバーSUV。中でもミドルクラスは、SUV風デザインの手軽なコンパクトカーが主流のコンパクトSUVとは異なり、本来の用途に沿ったアクティブ志向のモデルや上級ワゴン的なモデルが揃う。今回は実力派の7車をピックアップ。横並び比較で各車の違いを見ていこう。

●文:渡辺陽一郎

ミドルSUV見くらべカタログ《キャビン&ユーティリティ》

※写真は一部改良前のものを含む。

居心地や使い勝手は?
 SUVでは趣味性が重視されるから、インパネなどの内装も上質だ。人気のジャンルとあって生産台数も多く、量販効果によって質感を高めやすい事情もある。前後席ともに居住空間が広く、身長170㎝の大人4名が乗車しても、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半程度の余裕がある。これはLサイズセダンと同等だ。荷室も広く、2列シートではあるが、ミニバンに近い実用性を備える。

TOYOTA RAV4

北米基準のサイズでキャビンも荷室も広々
 車内の広さなど、基本的な機能はハリアーとほぼ同じだ。身長170㎝の大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。荷室の容量も十分に確保され「カッコ良くて実用的」というSUVの魅力をしっかりと押さえた。インパネ周辺のデザインは平凡だが、視認性や操作性が馴染みやすく、質感にも不満はない。

DATA ●室内長1890㎜ ●室内幅1515㎜ ●室内高1230㎜ ●後席リモート格納:設定なし

LEXUS NX

ロングツーリングにも対応する快適空間
 内装はレクサスとあって上質だ。インパネには、9.8インチ、あるいは14インチの大型ディスプレイオーディオが備わる。前後席の広さは、ハリアーやRAV4と同程度だ。荷室容量は520ℓだから、ハリアーの409ℓに比べて余裕がある。つまり車内は上質で居住性が優れ、積載性などの実用性も高い。4名で乗車して、長距離を移動する用途にも適する。

DATA ●室内長1805㎜ ●室内幅1520㎜ ●室内高1195㎜ ●後席リモート格納:電動(グレード別設定)

NISSAN エクストレイル

積載性の高さが優秀!3列シートの7人乗りもある
 インパネも外観と同じく水平基調で前方が見やすい。視認性や操作性も良好だ。後席の足下空間の広さは、前述のRAV4やNXと同等で、ゆったり座れる。荷室容量にも余裕があり、アンダースペースまで含めると後席を使った状態で575ℓに達する。X e-4ORCEには、3列目のシートを備えた7人乗りも用意される。実用面では積載性が一番の特徴だ。

DATA※5人乗り ●室内長1980㎜ ●室内幅1540㎜ ●室内高1255㎜ ●後席リモート格納:設定なし

HONDA ZR-V

キャビンの広さはライバルに負けていない
 インパネはシビックに似たデザインで、横長の網目状の装飾が備わり、エアコンの吹き出し口はこの内部に装着される。e:HEVのシフトセレクターはスイッチで行う方式で少し馴染みにくいが、1.5ℓターボは一般的なレバー式だ。車内は広く、全長は4600㎜を下回るが、後席の足下空間はRAV4やエクストレイルと同程度だ。長距離を快適に移動できる。

DATA ●室内長1930㎜ ●室内幅1530㎜ ●室内高1195㎜ ●後席リモート格納:設定なし

MAZDA CX-60

キャビンの広さはライバルに負けていない
 インパネはシビックに似たデザインで、横長の網目状の装飾が備わり、エアコンの吹き出し口はこの内部に装着される。e:HEVのシフトセレクターはスイッチで行う方式で少し馴染みにくいが、1.5ℓターボは一般的なレバー式だ。車内は広く、全長は4600㎜を下回るが、後席の足下空間はRAV4やエクストレイルと同程度だ。長距離を快適に移動できる。

DATA ●室内長1930㎜ ●室内幅1530㎜ ●室内高1195㎜ ●後席リモート格納:設定なし

MITSUBISHI アウトランダー

後席の空間に余裕があり7人乗りも設定
 水平基調のインパネは上質で、上面を平らに仕上げたから前方視界も良い。空間効率も優れ、後席の頭上と足下に十分な余裕がある。荷室に補助席を備えた3列シートの7人乗りも選べる。3列目に大人が座る時は、2列目を前寄りにスライドさせる必要があって膝回りが狭まるが、片道15分程度の距離なら多人数乗車も可能だ。荷室容量にも余裕がある。

DATA※5人乗り ●室内長1920㎜ ●室内幅1520㎜ ●室内高1240㎜ ●後席リモート格納:設定なし

SUBARU レヴォーグ レイバック

外観の印象以上に室内&荷室が広い
 内装はレヴォーグに準じた造りだが、前席は異なり、サイドサポートの張り出しを抑えた。女性がスカートを履いて買い物に出かけ、頻繁に乗り降りする時も煩わしくない。ワゴンをベースに開発されたから、全高は1600㎜以下で車内が広そうには見えないが、実際には後席にも余裕がある。荷室容量も後席を使った状態で561ℓもあり実用性が高い。

DATA ●室内長1900㎜ ●室内幅1515㎜ ●室内高1205㎜  ●後席リモート格納:レバー式(標準設定)

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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