新型車比較・ライバル車対決
更新日:2024.01.30 / 掲載日:2024.01.30

実力派ミドルSUV一斉比較〜コンセプト&プロフィール〜

RAV4/NX/エクストレイル/ZR-V/CX-60/アウトランダー/レヴォーグ レイバック

すっかり定番となったクロスオーバーSUV。中でもミドルクラスは、SUV風デザインの手軽なコンパクトカーが主流のコンパクトSUVとは異なり、本来の用途に沿ったアクティブ志向のモデルや上級ワゴン的なモデルが揃う。今回は実力派の7車をピックアップ。横並び比較で各車の違いを見ていこう。

●文:渡辺陽一郎

ミドルSUV見くらべカタログ《コンセプト&プロフィール》

※写真は一部改良前のものを含む。

TOYOTA RAV4

●価格:293万8000〜563万3000円 ●発表年月(最新改良):’19年4月(’23年10月)

悪路対応力がアイデンティティ
 初代RAV4は前輪駆動をベースにしたシティ派SUVの先駆けとして1994年に発売された。5ナンバーサイズのコンパクトSUVだったが、2代目以降は北米指向を強めてボディを拡大。現行型はハリアーと共通のプラットフォームを使うミドルサイズSUVだが、内外装やメカニズムは悪路の走破も相当考慮している。ランドクルーザーなどに近い性格を併せ持つ。

LEXUS NX

●価格:455万〜753万5000円 ●発表年月(最新改良):’19年4月(’23年10月)

レクサスSUVの中心的なモデル
 今は海外を含めてSUVの人気が高く、レクサスも日本仕様の約半数をSUVが占める。NXはその中心的な存在で、プラットフォームはハリアーやRAV4に使われるタイプがベースで、ホイールベースも2690㎜で等しい。4名乗車に適した居住空間と荷室を備えながら、RXに比べるとボディがコンパクト。パワーユニットは2.4〜2.5ℓを中心に豊富に用意する。

NISSAN エクストレイル

●価格:351万100〜474万8700円 ●発表年月(最新改良):’22年7月(’23年4月)

可変圧縮比エンジンのe-POWERを搭載
 SUVの人気車種で、初代を2000年に発売して以来、堅調な売れ行きを保っている。現行型の外観は、初代や2代目のような水平基調になり、今のSUVの流行にも沿っている。そしてパワーユニットに特徴があり、ハイブリッドのe-POWERのみを搭載する。発電用のエンジンは、圧縮比を変化させる凝った機構を備えた直列3気筒1.5ℓターボで効率を高めた。

HONDA ZR-V

●価格:304万9200〜434万7200円 ●発表年月(最新改良):’22年11月(未実施)

CR-Vに代わる新世代ホンダSUV
 先代ヴェゼルの売れ行きが増えて、それまでSUVの主力だったCR-Vを日本国内では廃止した。その後、SUV市場の拡大に応じてCR-Vを復活させたが、売れ行きが低調で再び廃止。そこに投入されたのがZR-Vだ。パワーユニットやプラットフォームは現行シビックと基本的に共通で、ハイブリッドのe:HEVは走行性能と乗り心地が優れている。

MAZDA CX-60

●価格:322万3000〜646万2500円 ●発表年月(最新改良):’22年6月(’23年8月)

FRレイアウトで上級志向なユーザーにアピール
 マツダはSUVの選択肢を充実させている。CX-60はその中でも上級モデルに位置付けられ、新しい後輪駆動のプラットフォームを使って開発された。前後輪の重量配分が優れ、走行安定性も高い。パワーユニットは複数のタイプを用意するが、最も注目されるのは、動力性能が高く吹き上がりも滑らかな直列6気筒3.3ℓのクリーンディーゼルターボだ。

MITSUBISHI アウトランダー

●価格:499万5100〜630万4100円 ●発表年月(最新改良):’21年10月(’23年12月)

巧みな4輪制御が売りのPHEV専用車
 三菱は1982年に初代モデルを投入したパジェロを大ヒットさせたメーカーとあって、SUVや4WDの印象が強い。今でもデリカD:5やデリカミニが高い人気を得ている。その中心に位置する車種がアウトランダーだ。現行型はPHEV(充電可能なハイブリッド)のみを搭載。前後にモーターを配置した4WDを採用し、4輪の制御を緻密に行う。

SUBARU レヴォーグ レイバック

●価格:399万3000円 ●発表年月(最新改良):’23年10月(未実施)

レヴォーグの間口を拡げた意欲作
 ワゴンのレヴォーグをベースに開発されたSUVで、最低地上高は200㎜まで高められ、悪路のデコボコも乗り越えやすい。エンジンは水平対向4気筒1.8ℓターボを搭載して、駆動方式は4WDだ。「スバル車は男性には人気が高いが、奥様を含めて女性にはいまひとつ」という評価があるため、スポーツ指向を抑えて快適性やプレミアム感覚を強めた。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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