ドライブ
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2018.05.01
50周年を迎えた三菱 デリカD:5が一部改良して登場

初代デリカバン(左)、5代目デリカD:5
文と写真●ユニット・コンパス
いよいよ行楽シーズンもスタート。夏休みに向けて計画を練っている人も多いのでは? そんな気分を盛り上げてくれるのが、アウトドアレジャーに強いSUVだ。
2018年4月25日、三菱自動車はデリカD:5を一部改良するとともに、特別仕様車「JASPER」を発表した。2018年は、デリカが誕生して50周年にあたる記念すべき年でもあり、三菱自動車のWEBサイトには「デリカ誕生 50周年スペシャルサイト」が開設され、イベントやキャンペーンが展開されていくという。
東京田町の三菱自動車本社には、デリカ誕生50周年を記念して、歴代モデルが勢ぞろい。街ゆく人たちがそれぞれ思い入れの深いモデルを前に、写真を撮ったり、話に花を咲かせるなど、盛り上がっていた。
フロントバンパーのデザイン変更で力強いスタイルに

一部改良といいつつも、現行型はまさに円熟の域に達しているだけあって、今回の改良はコスメティックを一部手直ししたのみ。フロントバンパーデザインを、3代目に採用されていたフロントガードバーを思わせる立体的な造形とすることで、より、デリカらしく、力強いスタイルとなった。価格は240万8400円から405万5400円。
同時に登場した特別仕様車「JASPER」は、キャンプなど、夏のアウトドアに最適な装備を充実させたモデルで、夏の森林をイメージしたディープシーグリーンマイカが特徴。価格は357万480円から374万7600円。
ベースとなっているのは、ディーゼルエンジンを搭載する「D-Power package(8人乗り)」で、撥水機能付きシート生地、7インチWVGAディスプレイメモリーナビなどが標準装備。さらに、専用ディーラーオプションパッケージとして、キャンプなどに便利なアイテムを組み合わせた「JASPERコンプリートパッケージ」(11万5797円)も用意される。
1968年に商用トラック「デリカ」としてスタートしたデリカシリーズは、「デリカ スターワゴン」(1979年)、「デリカ スペースギア」(1994年)、そして現行モデル「デリカ D:5」(2007年)と50年間にわたり、仕事にレジャーにとマルチに活躍するクルマとして、多くのユーザーから愛されてきた。
次世代モデルについての噂が徐々に聞こえるようになってきたが、時代に応じてその姿カタチを変化させつつ、「人々の生活を豊かにするクルマ」として普遍の価値を提供してきたシリーズだけに、50年目の再スタートを応援したい。
三菱 デリカD:5 G-Premium・7人乗り(CVT)
全長×全幅×全高 4790×1795×1870mm
ホイールベース 2850mm
車両重量 1790kg
エンジン 直列4気筒DOHC
総排気量 2359cc
最高出力 170ps/6000rpm
最大トルク 23.0kgm/4100rpm
JC08モード燃費 10.6km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク・ディスク
タイヤ前後 225/55R18
販売価格 240万8400円~405万5400円(全グレード)
初代デリカバン。ポップアップルーフを備えたキャンピング仕様も人気を博した
2代目デリカ スターワゴン。小型キャブオーバーワゴンとして日本初となる4WDモデルも追加された
3代目デリカ スターワゴン。オフロード性能と快適性を両立させ、レクリエーションビークルとして不動の人気となった
4代目デリカ スペースギア。フロントエンジンレイアウトとなって、室内の広さと快適性が大幅に向上した