三菱自動車、オールラウンドミニバン新型「デリカD:5」を発売

パワートレーンは、主要機構部品の約50%に改良を施した2.2Lコモンレール式DI-Dクリーンディーゼルターボエンジンを搭載。フリクションを大幅に低減し、燃焼室の変更や次世代燃料インジェクターの搭載などによって、従来型と比較して最大トルクが５％アップの380N・ｍとなっている（最高出力は145PS)。組み合わされるトランスミッションは新開発の８速スポーツモードA/Tで、低速からトルクあふれるパワーを受け止めて、シフトショックの少ないスムーズな加速を実現している。

加えて、尿素水溶液であるAdBlueによって窒素酸化物（NOx)を浄化する、尿素SCRシステムを三菱自動車として初採用し、ディーゼルターボエンジンの排出ガスをクリーン化させている。

エクステリアには、フロントフェイスに三菱自動車のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を取り入れ、ひと目で新型デリカD:5と認識できる迫力のあるイメージに仕上げられている。照射機能を高めた新設計の縦型マルチLEDヘッドライトとLEDポジションランプにより、視界の確保と対向車や歩行者からの視認性を向上。

インテリアには、悪路でも車体姿勢を認識しやすい水平基調の「ホリゾンタルアクシス」デザインのインストルメントパネルを採用。格調高い立体木目（サバ杢柄）パネルやステッチを施したソフトパッド、削り出しメタル仕様のセレクトモードダイヤルなど、機能性と質感を兼ね備えた室内空間を演出している。シートには、アウトドアをイメージさせる凹凸のあるラミ付きエンボス加工を施し、メーカーオプションにはダイヤキルティングの本革シートも用意される。

運転支援システムは大きく向上し、衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM」や車線逸脱警報システム「LDW」、レーダークルーズコントロールシステム「ACC」などから構成される予防安全技術「e-Assist」を初搭載した。また、車速感応オートドアロック（衝撃感知ドアロック解除システム付）が全車標準装備となり、電動スライドドアとエレクトリックテールゲートには、ドア／ゲートが閉まった時に自動的に施錠できるクローズ＆ロック機構を採用するなど利便性も向上。さらにディーラーオプションで、大画面ディスプレイを好みの合わせて表示可能な「DELICA D:5オリジナル10.1型ナビゲーション」も用意される。

今回の新型デリカD:5には、内外装に専用装備を採用した「アーバンギア」が新設定されている。エクステリアでは、ソリッドで押し出し感のあるフロントメッキグリルとワイドなイメージを生み出すエアロタイプのフロントバンパーを採用し、モダンなデザインに仕上げられている。リヤは、切り欠きのない一体型リヤバンパーとクリアタイプのテールゲートガーニッシュによって、精悍なリヤビューを印象づけている。インテリアには、艶のある青みがかった木目調（バール杢）パネルを使い、上質で都会的な室内を生み出している。

■主要諸元

全長 / 全幅 / 全高（mm）:4800 / 1795 / 1875
ホイールベース（mm）:2850
車両重量（kg）:1930~1960
乗車定員（名）:7~8
最小回転半径（m）:5.6
燃料消費率(JC08モード)（km/L）:13.6
パワートレーン：2267ccDOHC16バルブ４気筒ディーゼルターボ
最高出力（kW［PS］/rpm）:107［145］/3500
最大トルク（N・m［kgf・m］/rpm）:380［38.7］/2000
トランスミッション:8速スポーツモード A/T
駆動方式:4WD
使用燃料:軽油
タンク容量（L）:64

＜新型デリカD:5＞

＜現行型デリカD:5＞