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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
マツダCX-5 2.5Lガソリン追加一部改良で乗り心地もグンとよくなった
CX-5が年次改良

インテリアではシフトノブのデザインが変更され、タッチまで上質になったような印象を受ける。スマートシティブレーキサポートを全車標準装備化した
【本記事は2014年1月にベストカーに掲載された記事となります。】細かく細かく改良を施して完成度を高めていくのがマツダの手法。常にその時のベストの技術を投入して新車を開発しているが、次世代のニューモデル用に開発した新技術が完成すれば、既存のモデルにも投入しアップデートを図る。そうして年次改良を重ねていくのだ。10月17日、CX-5が年次改良を受けた。トピックスとしては2.5Lガソリンエンジンの追加、である。これまでCX-5には155ps/20.0kgmの2Lガソリンエンジンと、175ps/42.8kgmの2.2Lディーゼルターボの2種類のエンジンが搭載されていたが、パフォーマンスの差が大きく、「中間を埋めるエンジンがあればいいのにな!?」と思っていた。
北米向けCX-5に搭載されていたものを日本向けにも投入

エクステリアの変更はほぼ皆無。唯一アルミホイールのシルバーの色味が若干変更された程度である。2L車はFFのみとなり、2.5LとディーゼルにはFFと4WDが設定される
今回搭載された2.5Lは北米向けアクセラに搭載されるエンジンと同じもので、ひと足先に北米向けCX-5に搭載されていたものを日本向けにも投入した。188ps/25.5kgmというパワースペックは絶妙で、2Lで感じた「もうちょっと力があるといいのにな」を解消し、ディーゼルの「ここまでの力強さはなくてもいいよ」というちょうど中間地点。マツダがアピールする「意のままに走る」をちょうどいい感じで実現してくれるパワーユニットだ。
リアサスダンパーのチューニングを見直し

と、普通はここでインプレ記事は終わるのだが、マツダの仕事は実に細かい!! 今回の年次改良に合わせてリアサスダンパーのチューニングを見直した。さまざまな実験から、クルマの振動で20~30Hz(携帯電話のバイブがこの振動域)の動きがもっとも乗り心地に影響を与えることがわかったのだという。また、ゆっさゆっさと動く4~8Hzの振動はドライバーに疲労を与えるという。これらを消し去るキモとなったのが今回の新リアダンパー。減衰力のピークを引き下げつつ減衰力そのものはしっかり残すチューニングを実施したことで、従来のCX-5で感じたややゴツゴツした乗り味が解消され、グンと上質な乗り心地。この足は新たに加わった2.5Lはもちろんのこと、ディーゼルや2LといったすべてのCX-5に投入。カドが取れてまろやかな乗り味になった印象だ。
価格設定

25Sの価格は253万500円(4WD)からで、FF車は装備充実の25S・Lパッケージのみで260万4000円。2L車はFFのみとなり、207万9000円(20C)から。