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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
2.3L NAに待望の5AT搭載 MPVグレードアップ
迫力あるフロントマスク、コンビネーションランプのイメージチェンジ
【本記事は2008年2月にベストカーに掲載された記事となります。】06年2月に登場したMPV。マツダらしくスポーティなハンドリングと、クラス唯一のターボエンジン搭載モデルのラインアップで個性を発揮。ひとクラス上の走りを見せつけるミドルミニバンとして独自の存在感をアピールしている。そのMPVがデビューから約2年を迎える1月15日、BIGチェンジで生まれ変わった。エクステリアは写真を見てのとおり、フロントグリル、バンパーのデザインを大きく変更し、迫力あるフロントマスクになるとともに、リアスタイルではコンビネーションランプのデザインを変更し、イメージを変えている。
5AT化へと踏み切ったマイチェン
初期型はこんな顔だった これが’06 年デビュー時のMPVの姿。フロントが大きく変わったのがわかる
が、中身の変更が大きい。従来、2.3L NAエンジン搭載のFFモデルのATは4速だったのだが、これが5ATに進化した。現行型MPV登場時には、「NAモデルでは燃費やドライバビリティを考えると4ATがベストチョイス」と開発陣は胸を張っていたが、やはり販売の現場からは「ターボ車や、NAでも4WD車が6ATなのにFFのみ4ATというのでは売りづらい」との声が多く寄せられたようで、マイチェンを機に5AT化へと踏み切ったのだ。
初期型と同じ燃費を維持
初期型はこんな顔だった これが’06 年デビュー時のMPVの姿。フロントが大きく変わったのがわかる
「デビュー時に申したように、4ATの優位性は大きいんです。多段ATだと100km/h前後で高速道路を走り、上り坂を走るような場面では、ギアのダウン&アップが頻繁になってしまいます。1速あたりの守備範囲の広い4ATならそれを防ぐことができ、ドライバビリティ面では高く評価できるものでした。今回5ATを採用しましたが、高速巡航時にギアシフトがビジーにならないよう、非常に気を遣いました」と高田稔開発担当主査はいう。10・15モード燃費は従来型と同じ12.2km/Lとなっている。「車重の増加や変速の高頻度化などによるロスを、ギア比の適正化で吸収し、初期型と同じ燃費を維持することができました」と高田主査。
よりゆったりくつろげるシート
NAのFFモデルに待望の5ATが搭載された。インパネデザインはシルバーを増やし華かになった
このほか、室内では2列目シートにオプション装着されるスーパーリラックスシートの前後スライド量を従来の330mmから410mmへと+80mm拡大し、よりゆったりくつろげるシートとなっている。グレードが一部整理され、最廉価版として設定されていた23Fが廃止され、23Cがベーシックグレードとなったほか、23Cスポーティパッケージを廃止し、23Sを新設定。さらに23Cと23Tには本革シート、シートヒーター、8ウェイ電動パワーシートなどを標準装備したLパッケージが新たに設定されている。価格は23Cが従来型プラス3万円の250万円、23Tがプラス10万円の290万円となっている。