徹底分析中古車相場
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2015.11.27
中古車相場徹底予測
ピカピカに磨き上げられ、最新の演出でショーアップされたコンセプトカーたちは昔もいまも憧れの存在!
各メーカーの最新モデルがまさに一堂に会する「東京モーターショー2015」を中古車視点でレポート!
日本最大級のクルマの祭典が今年も開催!
去る10月29日からの11日間、東京有明の東京ビッグサイトで「東京モーターショー2015」が開催された。今年は、世界11カ国から合計160社が参加し、自動運転や燃料電池電気自動車など、最先端の自動車技術を盛り込んだコンセプトカーや今後市販予定のモデルが来場者の目を楽しませた。来場者は81万人と90万人を突破した前回2013年と比べて少なかったものの、来場者の満足度は91%(主催アンケートによる)と高く、次回につながる結果を残すことができたと言える。
そんなモーターショーの会場では、ワールドプレミアと呼ばれる世界初公開のモデルに加えて市販されたばかりの新型車も多数展示され、来場者が熱心にクルマの仕上がりをチェックしている姿が見られた。
日本において東京モーターショーは、間違いなくクルマにまつわる展示会としては最大規模。それだけに、得られる情報もたくさんある。
そこで今回は、中古車の市場動向という視点から東京モーターショーの主要ブースをチェック!新型車やコンセプトカーからいったいどのようなことが読み取れるのか、中古車視点でのモーターショーレポートをお届けしよう。
中古車相場のメカニズム どのようにして中古車の「価格」が決まるのか?
相場はこうして決まる・・・・・・
ほしがるひとが多ければ高値が維持され、いなければ価格は下落していく。つまり、価格を左右するのはユーザーの「人気」。
たとえば150万円で店頭に並べていて売れなかったクルマが、140万円に値下げしても売れなかったけど120万円だとあっという間に売れた。つぎは130万円で並べたら、これも売れた。そうなると、その中古車は130万円が「相場」だったというわけ。現在では、全国の中古車店での取引実績が情報として短期間で共有されるし、通信販売的な遠隔取引も増えてきているため、地域による差もほとんどなくなってきた。では、ユーザーの「人気」とは何を根拠に作られているかと言えば、じつは曖昧だというのが実際のところ。新しいモデルが登場すれば、先代モデルはなんとなく古いイメージだから人気がなくなるし、ライバルの人気が高くなれば相対的に人気がなくなったモデルは安くなる。年式や走行距離といったコンディションを推測する情報や燃費性能だけでなく、目に見えないイメージが中古車相場を大きく左右しているのだ。そこを知ることが、相場の理解には重要となる。
Goo-netの「価格相場」で見られるデータは、中古車の相場をチェックするのに非常に役に立つ。年式と価格の関係、そして価格と走行距離の関係をチェックすることで、大まかな分析ができてしまうからだ。
なぜモーターショーに注目するのか
今後登場予定のクルマから相場の先読みが可能だから!60年の歴史を持つ東京モーターショー
今後登場予定のクルマから相場の先読みが可能だから!60年の歴史を持つ東京モーターショー
今回、東京モーターショー2015に注目したワケは、まさしく人気を左右する新型車の情報が数多く解禁になるから。このタイミングに合わせてモデルチェンジを発表するモデルも少なくないし、コンセプトカーからも新型車投入のタイミングや、今後の人気モデルについての予想が行える。クルマに興味を持つひとがたくさん集まる展示会だけに、東京モーターショーが中古車におよぼす影響はけっして無視できないのだ。
かつて晴海や千葉の幕張で行われていたショーは、現在は有明の東京ビッグサイトで実施されている。今年は世界初公開のモデルが75台、全部で417台を展示。主催は、一般社団法人 日本自動車工業会。
東京モーターショー2015レポート 各社出展のコンセプトカーから今後の中古車相場を大予想!
TOYOTA トヨタ REPORT001
ついに登場した新型プリウスを中心にさまざまなジャンルのクルマを展示
ここに注目!
新型は熱効率40%を実現。写真はチーフエンジニアの豊島氏。現行、先代に加え、他車種からも乗り換えが多数発生するはず。
C-HR コンセプト
C-HR コンセプト
流行のクロスオーバーで2016年市販型を公開予定。ヴェゼルのライバルだ。RAV4やイスト、カルディナの相場に影響を与えるだろう。
FCV PLUS
FCV PLUS
水素から発電した電気を走行だけでなく、家庭などにも分け与える機能を持つコンセプト。未来のモビリティの提案だ。
SFR
SFR
86よりも安価な価格のスポーツカーを求める声に応えたコンセプト。実現すればプレミア価格のシルビアが安くなるかも。
キカイ
キカイ
クルマが持つ「モノ」としての魅力を改めて提案するコンセプトカー。市販化は難しいが、インパクトと人気は大きかった。
プリウス
プリウス
ついに登場した元祖ハイブリッドカープリウスのフルモデルチェンジ。大型化と高価格化が噂されており、現行型の人気も継続する!?
大予想!トヨタ車の中古車相場はこうなる!
トヨタ 2代目プリウス
・いよいよ激安ゾーンに突入か!?・台数豊富ないまがチャンス!・中古車価格は順調に下落中
トヨタ RAV4
・ライトクロカンの隠れた佳作・中古車価格もこなれてきた・台数が少なく激安にはならない!?
HONDA ホンダ REPORT002
エコとスポーツの両方に力を入れホンダらしさをアピール!
ここに注目!
現在マクラーレンとタッグを組んで参戦しているF1。モータースポーツに積極的な姿勢をアピールすることで独自性を強調。
NSX
NSX
フェラーリ458イタリアを性能的なターゲットとして開発された新型NSX。3モーターを搭載する高い技術力で新たな神話を築けるか。
プロジェクト 2&4 パワードバイ RC213V
プロジェクト 2&4 パワードバイ RC213V
2輪部門とのコラボレーション企画として作られたコンセプトカー。市販はされないが、おもしろい試みとして今後に注目だ。
クラリティ FUEL CELL
クラリティ FUEL CELL
リース販売からスタートし、その後一般販売も予定されている燃料電池電気自動車。まだ中古車に影響を与える存在ではない。
シビック タイプR
シビック タイプR
2015年時点でのニュルブルクリンク市販FF最速となる新型。金額が高いため、これまでのシビックには直接的な影響はない。
ワンダースタンドコンセプト
ワンダースタンドコンセプト
前後左右に加えて斜めにも移動可能な自動運転のコンセプトカー。市販にはまだ程遠いが、将来は軽自動車の代わりになる。
大予想!ホンダ車の中古車相場はこうなる!
ホンダ シビックハイブリッド
・ハイブリッドとしての認知度は低い・中古車価格はすでに格安ゾーン・ルックスは地味だが実力は高い
ホンダ 初代NSX
・日本を代表するスーパースポーツ・プレミア価格で海外に流出傾向・本当にほしいなら最後のチャンス
中古車参考価格帯:325万~667万円(90年~05年 ※タイプRを除く)
※すべての価格は参考価格です
※中古車相場はGoo-net10月時点でのもので、中古車の価格を保証するものではありません。
NISSAN 日産 REPORT003
次期ジュークか!?新クロスオーバーに 軽自動車のEVや自動運転技術を展示
ここに注目!
ゴーン社長はプレス発表のなかでSUVを含めたクロスオーバーが今後も成長していくと予想。中古車の人気も継続しそうだ。
IDS コンセプト
IDS コンセプト
日産が注力する自動運転のコンセプトカー。現時点で市販化はないが、そのデザインエッセンスは今後の市販モデルに受け継がれる。
GRIPZ コンセプト
GRIPZ コンセプト
初代フェアレディZのラリーカーをモチーフにした小型SUV。ジュークのモデルチェンジが近づいてきているようだ。
コンセプト2020 ヴィジョン グランツーリスモ
コンセプト2020 ヴィジョン グランツーリスモ
レースゲームのために作られたスポーツカーのコンセプト。次期GT-Rのヒントを期待するが、現時点では市販化の動きはない。
テアトロforデイズ
テアトロforデイズ
軽自動車での自動運転をアピールするコンセプト。次期デイズの予告でもあるが、まだ市販には時間がかかりそうだ。
大予想!日産車の中古車相場はこうなる!
日産 ジューク
・新車価格に対し値下がりは少ない・高年式車を長く乗るのがお得!?・次期型が登場すれば激安化も期待
日産 リーフ
・新型は航続距離最大280km・初期型の中古車は驚きの安さ・低年式車は電池性能に不安が
MAZDA マツダ REPORT004
新世代商品群の真打ち登場!ロータリー復活の狼煙が上がる
かつては中古車の下取り価格の低さを指摘されていたマツダだが、スカイアクティブ世代となってから新車の人気が高く、中古車の買取価格もCX-5を中心にかなりの高値推移となっている。その勢いを加速させるべく、中型クロスオーバー車のコンセプトカー、そしてついにローターリーエンジンの復活を宣言。中古車のお買い得度でいえばスカイアクティブ前のモデルか!?
ここに注目!
ローターリーエンジンを復活させるべく研究を続けてきたマツダから、ついに具体的な情報が公開。市販化は早くても数年後。
RX- ヴィジョン
RX- ヴィジョン
新世代ローターリーエンジン「スカイアクティブR」を搭載するコンセプトカー。コスモを現代に蘇らせる企画。市販化は現時点では未定。
越KOERU
越KOERU
「越(こえる)」という名前のクロスオーバー車のコンセプト。登場が噂されるアクセラベースのクロスオーバー車の予告編か。
大予想!マツダ車の中古車相場はこうなる!
マツダ CX-5
・人気ゆえに中古車相場は高値維持・台数は多いため新車がライバルか・買い得車をねらうには時間が必要
マツダ RX-7
・絶版となったいまでも人気は高い・中古車の台数も徐々に減少・プレミアでも手に入るうちに決断を
SUBARU スバル REPORT005
次期インプレッサは2016年発売!アイサイトのさらなる進化も提示
ここに注目!
スバルといえば水平対向+4WDだが、将来的にはリヤはモーターにより駆動する方式になる可能性が高まってきた。
インプレッサ5ドアコンセプト
インプレッサ5ドアコンセプト
次期インプレッサの予告編となるコンセプトカー。好評のレヴォーグの延長にあるスタイルだ。市販されると現行型の相場は下落しそう。
ヴィジョンフューチャーコンセプト
ヴィジョンフューチャーコンセプト
スバルの未来技術をアピールするためのコンセプトカー。アイサイトを発展させた自動運転や次期型ハイブリッドを搭載。
S207
S207
こちらは市販車で328馬力を誇るWRX STIのコンプリートカー。WRXの中古車での人気は高く、価格も高値を維持。
大予想!スバル車の中古車相場はこうなる!
スバル 先代フォレスター
・中古車市場の主力は先代モデル・新車の半額程度と価格も手頃・今後順調に価格は下がると予想
スバル 先代インプレッサ
・年式・価格両面で中古車が買い!・総額100万円で5~7年落ちも・スポーツモデルの相場は別次元
※すべての価格は参考価格です
※中古車相場はGoo-net10月時点でのもので、中古車の価格を保証するものではありません。
MITSUBISHI 三菱 REPORT006
次世代SUVは進化したEVで走行距離400kmが目標
かつてパジェロで一世を風靡した三菱が現在注力しているのがアウトランダー。現行型はプラグインハイブリッド仕様も用意し、その高い実力が評価されている。今回展示されていたのも、そのイメージを引き継ぐSUVで、しばらくはこの路線を継承すると予想される。中古車市場への影響としては、現行型は人気を集めて高値水準であるため、ひと世代前のモデルがねらい目。とくに先代アウトランダーはお買い得ゾーンに突入している。
ここに注目!
市販のアウトランダーPHEVをベースにクロスカントリーラリーに参戦中。レースカーのベースになるということは、それだけアピールしたい車種ということ。それだけ人気も高い。
eX コンセプト
eX コンセプト
航続距離400kmを目指す次世代EVシステムを搭載したコンセプトカー。今後ブランドとして注力していくSUVモデルの予告編でもある。燃費の悪い低年式車は今後より人気を落とし価格が下落するだろう。
大予想!三菱車の中古車相場はこうなる!
三菱 先代アウトランダー
・新型の影響で先代は価格が下落・100 万円以下で十分にねらえる・走行距離の多い物件が目につく
三菱 パジェロ
・販売期間が長い現行モデル・低年式車ならば価格もお手頃・コンディションのチェックは念入りに
DAIHATSU ダイハツ REPORT007
暮らしに寄り添った軽自動車を提案 D-baseは次期ミライースとなるか
ここに注目!
ノリ オリ
車名のとおり、とにかく乗り降りにこだわったコンセプトモデル。今後の高齢化社会を見据えたバリアフリー設計だ。道具としての使い勝手にこだわる考え方が表れている。
D-base
D-base
次世代のベーシックカーとなるコンセプトカー。おそらく次期ミライースにつながる1台。現行型の中古車価格に影響がありそうだ。
ヒナタ
ヒナタ
モノボックスのフォルムに広々とした室内空間を実現したコンセプトカー。このままでは市販化は難しいがデザインは影響を与えそうだ。
テンポ
テンポ
軽自動車の商用車をイメージしたコンセプトカー。かつてミラベースのキッチンカーを販売していただけに、市販化が期待される1台。
大予想!ダイハツ車の中古車相場はこうなる!
ダイハツ ミライース
・1年落ちの中古車が大量に存在・価格も80万円程度とお手頃・新車感覚で手に入るオススメ車
ダイハツ タント
・ベストセラーだけに中古車が豊富・人気を背景にした高値安定傾向・装備が充実した中古車を探すべし
SUZUKI スズキ REPORT008
現代にマイティボーイが復活!?市販化目前の新型も登場!
ここに注目!
ブースの一角で展示されていた新型ハイブリッドのカットモデル。サイズなどからソリオに追加されるのはほぼ確実だ。
イグニス トレイルコンセプト
イグニス トレイルコンセプト
コンセプトと銘打っているものの、ほぼ市販車の状態で展示されていたイグニス。大型化したミラといったデザインだが人気が出そう。
マイティデッキ
マイティデッキ
80年代に販売されていたマイティボーイを思い起こさせるコンセプト。2ドアのピックアップで遊び心にあふれている。
エアトライサー
エアトライサー
コンパクトサイズの3列シートミニバンのコンセプトカー。現在スズキには存在しないカテゴリーで今後に注目したい。
キャリイ 軽トラ市仕様
キャリイ 軽トラ市仕様
軽トラックを使った移動販売車の提案。全国で軽トラックを使った市場が人気なのを受けてつくられたモデル。
大予想!スズキ車の中古車相場はこうなる!
スズキ 先代SX4
・とにかく価格の安さに注目!・高年式車でも価格はお手頃・物件が少なく下落傾向には歯止め
スズキ 先代スイフト
・人気車らしく各年式の物件が存在・そろそろ上質車が少なくなってきた・手頃な移動手段としてオススメ
あなたがほしいクルマは買い頃!? 買いか待ちかがよくわかる ジャンル別 相場動向
ここで紹介するのは、各ジャンルごとの中古車相場動向。モーターショーだけでなく、近年のモデルチェンジなども考慮に入れて、中古車の「買い」と「待ち」を判断する。
軽自動車 注目車 ダイハツ 先代タント
・いよいよ中古相場が活性化 ・ターゲットは60万~80万円
台数増加の影響で価格差が発生
2014年から2015年にかけて各メーカーが主力モデルのフルモデルチェンジを行ったため、先代モデルを中心に相場が大きく下落した軽自動車市場。しかし、取引量が増えるにともなって価格が形成され、値下がりはここにきて少々足踏み傾向にある。クルマにもよるが、ここで焦って購入するよりも、市場研究にあてるのが得策。勝負は年明けすぐの初売りと春先の需要期だ。
コンパクト 注目車 スズキ 先代ソリオバンディット
・市場はこれからが本格始動 ・新車比較で高年式ねらいも
5年落ち程度の物件に割安感あり
コンパクトカーは、主力車種の多くが5年以内にフルモデルチェンジを行っているため、先代モデルの高年式車が5年落ちという中古車として購入しやすい範囲にある。つまり、コンパクトカーの中古車はいまが買いということだ。しかし、気になるのは燃費や安全技術。現行世代の軽自動車が大きくレベルアップしているため、購入価格とスペックを比べてから購入したい。
ミニバンワンボックス 注目車 ホンダ 先代ステップワゴン
・台数の少なさは人気の証 ・物件により価格差が大きい
定番を中心に堅調な相場を維持
新車販売でも数千円単位での熾烈な価格競争を繰り広げているミニバン・ワンボックス市場。人気かつ成熟した市場であるため、価格の大きな値下がりは期待できない。そういった意味では、定番モデルはいつ購入してもいい安定銘柄ではある。東京モーターショーで発表されたオデッセイのハイブリッドモデルによって、中古車市場に影響があることが期待されるため「待ち」とする。
ハイブリッド 注目車 トヨタ プリウス
・初期型の物件がかなり豊富 ・総額150万円がターゲット
新型プリウスが販売されるまで待ち
とにもかくにも新型プリウスという超大型台風に振りまわされること間違いないハイブリッド・EVの中古車市場。12月に予定されている新型プリウスの価格によって、競合となるクルマも変わってくるためだ。噂では現行モデルよりもわずかに値上がりするという情報もあり、そうなると先代モデルの価値が相対的に上がる。だが、全体的には物件が増えることにより値下げするだろう。
セダン 注目車 日産 先代スカイライン
クーペ 注目車 日産 先代フェアレディZ
・ねらいは後期の上質車 ・そろそろ台数が少ない
マニア人気を背景に高値安定傾向
現在新車で買えるクーペは非常に少なく、とくにスポーツカーとなると数えるほどしか存在しない。現在中古車市場で存在するクーペモデルは、90年代からの生き残りが中心で、需要に対して供給が追いついてない状態。つまり、高値安定傾向にあると言えるだろう。このまま時間が経てば経つほどプレミアム価格になることは必死、ならばいますぐにでも購入するのがいい。
ステーションワゴン 注目車 トヨタ アベンシス
・レア車だが実力は高い ・見つけたら買い!
価格は下落傾向ながらタマ数少なし
ここ数年SUVおよびクロスオーバービークルにすっかり人気を奪われてしまったステーションワゴン。新車の登場車種も少なく、そうなると必然的に中古車のタマ数も少なくなってしまう。価格は下落傾向にあるため、買い得のジャンルではあるが、選択肢が少ないというデメリットは理解しておきたい。基本的には注目している物件が予算に合えば購入して問題ないと言える。
SUV・クロカン 注目車 三菱 パジェロ
・初期モデルは状況次第 ・走行距離は妥協しよう
人気を背景に強気の相場が続く
現在中古車の購入に非常に難しい判断が求められるのがこのジャンル。中古車の価格は、性能などの実力よりも人気に左右されるため、イメージのいいSUVやクロカンモデルは非常に価格が高い。とくにパジェロは買取価格が高く、中古車の値段も高値安定。こうなると新車を購入したほうが得となることも。さらに現在はウインタースポーツ需要で高くなる時期でもあるので「待ち」だ。
オープン 注目車 マツダ 先代ロードスター
・買うなら早めの決断を ・高年式は割高な傾向
寒い季節は相場安くいまこそ買い
クーペ同様に新車で販売されているモデルが少なく、中古車のタマ数が少ないオープンカー。基本的にセカンドカー的な存在であるため、年式が古くてもコンディションがいい物件が多い。これも待っていても劇的に安くなることは考えられないジャンルであるため、「ほしいときが買い時」。寒い季節は年間を通じて割安で買えるため、積極的に購入に向かうことをオススメする。
憧れを憧れのままで終わらせない!輸入車の中古車相場を分析する
国産車とは似て非なる輸入車の相場動向
かつては非常に高価で一般的なドライバーは憧れるだけで終わっていた輸入車の世界。もちろん、現在でも国産車にはないような高額なモデルも存在するが、中古車ならば国産車とあまり変わらない予算で購入できるものも増えてきている。
国産車と輸入車の中古車相場でもっとも大きな違いは、初期値落ちの大きさだろう。国産車が年式が古くなるのにほぼ比例して安くなるのに対して、輸入車は登録から3年程度で一度かなりの値落ちが起きる。
そこからの変化は国産車に似ているが、この「3年落ち輸入車」というのは、新車に比べて非常にお買い得なケースが多いのだ。また、低年式でも走行距離が少ない、「お宝」のような中古車物件が存在するのも輸入車の特徴。中古車相場を定期的に観察していれば、買い得度の高い中古車に出会える確率は高くなる。憧れを現実にするのは努力次第!
中古車での圧倒的なバリューを持つポルシェ911。中古車の高値が新車購入を後押しする「ブランド」銘柄だ。
プレミアムブランドがより低価格で買いやすい車種を登場させているのが近年のトレンド。当然中古車になればさらに購入しやすくなる。これからが楽しみだ。
輸入車の場合、とくにモデルライフの中盤以降となると限定モデルの登場が多くなる。これが新型登場のひとつの目安と言えるだろう。
相場“カン”を磨くためのTIPS
定期的に中古車価格をチェック
相場を知るためには、価格の動きを見るのがいちばん。ある特定のモデルやジャンルを普段から観察することで、大きな価格の変化に気がつける。
ピンとキリを知っておく
自分がターゲットにしている中古車が「買い」かどうかは、その車種のもっとも高いもの、安いものから判断ができる。より広い視点が求められる。
人気車と不人気車との違い
同じジャンルのクルマでも、人気がある中古車は高く、そうでないものは安い。つまり、安くても気に入ればお買い得なのだ。チェックする価値はある。
グレードやマイチェンに注目
同じ型のモデルでも価格に大きな違いが生まれることがある。それはマイチェンやグレードによって内容に違いがあるから。大事なポイントなので注意。
徹底予測まとめ
スピンドルグリルが目を引くレクサスは、新型車の評判も上々で人気上昇傾向。では、以前のモデルが安くなるかと言えば、ブランド全体の人気で価格は底上げ傾向。中古車の価格動向はまさに人気に左右される。
過去、現在、未来はすべてつながっている
自動車メーカーがつくるコンセプトカーは、現在、そして数年後にユーザーから求められることを調査結果などから想定した「人気が出そうなクルマ」ということができる。
ユーザーが求めるニーズに新車と中古車の境はないため、コンセプトカーとして登場したジャンルの中古車にも注目が集まるのは当然。その考えからすると、SUVやクロスオーバー車はこれからしばらく高値で安定することが想像できる。また、スポーツモデルが多数展示されていたことに影響を受けて、現在のスポーツカーもより人気が出るかもしれない。さらに、生活に便利な小型車や軽自動車も人気が継続しそう。
これを頭に入れておくだけでも、今日からの中古車探しのヒントになるはず。人気の王道を攻めるもよし、あえて人気車を避けて割安さにこだわるのもまた中古車の醍醐味だ。
※すべての価格は参考価格です
※中古車相場はGoo-net10月時点でのもので、中古車の価格を保証するものではありません。