故障・修理
更新日:2023.11.27 / 掲載日:2023.11.27
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画24-4「ボンネットフードの加工」
JA22Wをベースに、ボディシェルをオープンタイプのJA71Cに交換する箱替え計画。今回は計画当初から懸念していた、高さの異なるボンネットを加工して、無理矢理にでも取り付けてみようと思います。
●文&写真:橘 祐一
2代目ジムニーの四角いボディが採用されている最後のモデルであるJA22W。ジムニーシリーズで初めてコイルスプリングが採用された。2代目のジムニーシリーズの中では乗り心地がいい。
いきなり失敗!?ちょっと切りすぎてしまったかも、、、、
なかなか塗装までの作業が進まないポンコツジムニーですが今回もお付き合いください(汗)。
とりあえずボンネットを載せてみると、JA71C ボディ側との段差は左右の低い部分で約1.5㎝、中央部の高い部分では約3㎝。
ヒンジは高い部分に付いているので、そのまま取り付けるには3㎝の嵩上げが必要になる。
きちんと閉まるようにするには低い側に高さを合わせなければならないので、高さの差1.5㎝強にボディとの隙間をプラスして、2㎝くらいカットすれば上手くいきそうだ。
まずは折り曲げる部分に線引きをする。直角には折り曲げられないので、少し余裕を持って2.3㎝くらいの場所をマーキング。先端部に向かって線を引いた。そこから2㎝くらいの部分にも線を引き、ここから下をカットすることにした。
一度折り曲げられた縁部分を真っ直ぐに起こしてからカットを行った。
エアの充填を待っていると作業が進まないので、エアカッターで表面を削ってパネルを薄くしたら、そこにコッピングソーを入れて手作業でカットする。
手作業でギコギコとノコギリを動かし、ようやくパネルをカットできた。少し曲がってしまったが、折り曲げて見えなくなる部分なので良しとしよう。
スリット部分は鈑金で綺麗なアールの穴を再現するのは難しいので、カットしたパネルを溶接して再現する。そのため、中央部はこんな感じに短くカット。
先ほど引いたラインに沿ってパネルを折り曲げていく。まずはバイスプライヤーで少し折り曲げ、そこから少しずつ角度をつけ、鈑金ハンマーとドリー(当て金)を使って形を整えていく。
なんとか折り曲げることができた。手作業なのでピシッと真っ直ぐというわけには行かなかったが、パテで修正すればそこそこ見られるようになるかな?
高さを短縮したボンネットを再びボディ側に載せてみる。中央部は1㎝くらい隙間が開いてしまうが、両サイドの低い部分は高さもぴったり。ただ気になるのは角のアールがJA71側よりJA22ボンネットの方が少しだけ緩やかだったこと。結構ボディ形状が違う。
真横から見てみると、ボンネット下側とボディの隙間が予想より大きい。どうやらカットしすぎてしまったみたい。これはもう仕方がないな。悲しス。
ボンネットの裏側には補強が入っている。この部分がボディ側に当たってしまうのでこれより下げることはできない。取り付ける際にはもう少し位置が上がるかも。
バッテリーはやはり端子カバーがボンネットの裏に当たっているみたい。カバーをもう少し小さなものに変えれば対処できそうだが、振動でショートしないように、背の低いバッテリーに交換が必要か?
この角度から見たら全く違和感がない。これなら一応開閉もできそうだし、裏側にぶつかっている感じもないようだ。このまま作業を進めることにした。