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更新日:2021.06.18 / 掲載日:2021.06.18
フランスの水素自動車メーカー「Hopium(ホピウム)」プロトタイプ公開、初の予約注文開始

Hopium Alpha0
6月17日、フランスのセダンタイプ水素自動車メーカー「Hopium(ホピウム)」が、パリで開催されたViva Technology週間で初の実動プロトタイプを発表した。
2020年10月に発表され、リナ=モンレリのテストワークショップで記録的なタイムで生産されたこのAlpha 0(アルファ0)は、燃料電池システムの信頼性を保証するものだ。設計・建造段階の後、さまざまな部品を実装したプロトタイプは、ベンチテストおよび軌道試験を通じて評価され完成した。時速200km (124mph)の速度で、この試験バージョンは既に最終段階での Hopium Machinaで裏付けされた性能に近づいている。
またAlpha 0は、特徴的な照明、水素の成層を思わせるHopiumのエンブレム、水面の波の動きを初めて導入した。
この技術公開は、メーカーのロードマップの中で重要なステップであり、設定された目標を達成し、高い課題に対応する能力を確定させるもの。それに伴い、 Hopium Machinaの初回1000台の注文も開始された。予約価格は、水素のスペクトル線を参照して410ユーロとなっている。
Hopium チームは、既に次のステップに向かっており、産業規模での Hopium Machinaの生産を目標として、2022年第一四半期には新たな発表が期待されている。
Hopium(ホピウム)について
ル・マン24時間レースの最年少優勝者であるOlivier Lombardが設立したHopiumは、レースサーキットでの経験による業績となる、高級水素自動車のメーカー。
生まれながらにして自動車文化を持つOlivier Lombardは、7年間水素自動車のレーシングカーを運転してきた、この分野で世界で最も経験豊かなレーサーだ。
野外研究所であるこのレースによって、Olivier Lombardとチームは、今日の環境面での課題に対応できる新たなモビリティソリューションについて検討することができた。交通業界が温室効果ガスの20%の原因とされる一方で、同社は気候変動におけるプレイヤーとしての地位を固めつつある。
Hopium は、水素燃料電池、テクノロジー、自動車工学の分野でのイノベーションの最前線に、専門家チームや一流パートナーを1つに団結させている。
水素自動車の開発
自動車業界では、電動化の流れの中で水素自動車の開発が国内外で競い合うように進められている。国内では、MIRAIを販売するトヨタが競技車両への水素エンジン搭載の技術開発を行い、実戦投入も始まった。
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