新車試乗レポート[2018.02.23 UP]

年内発売予定のホンダ新型CR-V。日本仕様はハイブリッドと1.5Lターボを導入予定か!?

 初代CR‐Vはアウトドアレジャー&スポーツ用途に最適化したSUVとして誕生した。しかし、3代目からは欧米市場のプレミアム志向の強まりに対応したものとなり、4代目の途中で国内ラインナップから消滅した。5代目となる新型は昨年に北米と中国で販売が開始され、東京モーターショーにも参考出品車として展示された。このモデルが年内にも国内販売される予定だ。
 今回、この新型CR-Vを(株)本田技術研究所の鷹栖プルービンググラウンドで試乗することができた。試乗車はドイツ仕様のハイブリッドモデル(左ハンドル)だ。
 国内仕様の詳細は不明だが、ボディサイズは従来車(4代目)に対して全長が50mm、全幅が35mm、ホイールベースが40mm拡大された。国内市場でライバルと目されるハリアーと比較すると全長が一回りコンパクトだが、ホイールベースは同値であり、前後オーバーハング差。短いオーバーハングは悪路対応力の高さと考えてもいい。
 現在採用されているパワートレーンは2.0Lハイブリッドと1.5Lダウンサイジングターボ、NA仕様2.4L。2.4Lは北米向けの廉価仕様、ハイブリッドは中国向けの上級仕様と位置付けられている。ステップワゴンのパワートレーンを考えると、国内仕様は1.5Lターボとハイブリッドになるだろう。なお、このハイブリッドにも4WDが設定される予定だ。

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内装・外装は手堅くまとめられている新型CR-V。サイズアップは居住性に寄与
新型CR-Vの走りは想像以上の完成度! 評価の厳しい雪上でも満足

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ボディタイプ:SUV・クロカン 国産車 新車 4WD・2WD・駆動

内装・外装は手堅くまとめられている新型CR-V。サイズアップは居住性に寄与

 先代に対し40mm増のホイールベースは後席レッグスペースの拡大が狙いである。新型CR‐Vにとってプレミアム感やスペシャリティな雰囲気も売り物だが、使いやすさが「主」で、プレミアム感は「副」と言った印象が強い。
 試乗したモデルはドイツ向けEU仕様のプロトタイプ。光り物加飾は少なく、またスポーティ車的あるいはクロカン的なコックピット感の演出も控え気味。付け加えるならメーター等のレイアウトはオーソドックス。操作系や表示の細部には先進的な設計やデザインが施されているが、全体的には保守的な印象が強い。落ち着きのある大人味というわけだ。
 リヤシートはたっぷりとしたサイズに硬めのクッション。座面やバックレスト中央部が平面的なのが気になったが、ニースペース、ヘッドルームも余裕があり、比較的高い座面高もあって束縛感の少ない着座姿勢。大柄な男性4名が寛いで長距離走行を楽しむにも十分なスペースと居心地である。なお、荷室は深さに余裕があり、4名乗車時にも大容量。ハンズフリーリヤゲートも設定。また、サイドシルをカバーするドア設計などアウトドアレジャー向けの実践的な設計も見所である。

全幅が1.8mを超えていることもあり、同クラスに比べワイドでダイナミックな印象を受けるCR-V。 ボディサイズ的にはCX-5やアウトランダーに近い。

明るい木目調パネルが印象的なインパネ。全体的なデザインは、グローバールカ―だけあってオーソドックスにまとめられているが、その分使い勝手は良好だ。

成人男性(175cm)が着座した際も頭上、膝回り共に余裕のあるキャビンスペースを実現。特に後席の広さはライバルを凌ぐ。シートの座り心地は硬めだ。

新型CR-Vの走りは想像以上の完成度! 評価の厳しい雪上でも満足

2.0L直4DOHC+2モーターハイブリッドシステムは雪道でもパワフルな走りを実現する。ヴェゼルからのステップアップユーザーもきっと満足するだろう。

 i‐MMDはステップワゴンやアコードに採用されているが、いずれもFFのみ。CR‐Vには4WDが初めて設定される。後輪駆動システムは後輪への駆動伝達量を油圧クラッチで制御する電子制御型を採用。ハードウェアの構成はガソリン車と共通だ。
 繊細なトルクコントロールが可能な電動を上手に利用すれば、雪上走行でも扱いやすいはず、とは考えていたのだが、試乗してみれば予想以上の出来だ。減速しながらのターンインは舵角に正直。振り込むような運転をしなければVSAもほとんど介入しない。アクセルを開けていっても、無茶踏みをしない限りターンインからの旋回感覚を持続。後輪のトラクションで押さえるような挙動が巧みだ。FFとFRの長所を60対40くらいでミックスした4WDといった印象であり、滑りに身構えずに済む自然な挙動が実に有り難い。
 乗り心地も好感が持てた。路面の凸凹がひどい個所でもしっとりした接地感を示し、大きなうねりでは大きなストロークをしなやかに使う。乗り心地に厳しい雪上も不快な挙動や振動を上手に抑えている。速度を意識させない乗り味とも言え、同乗者にも伝わる安心感もレジャー用途向けの魅力である。

■主要諸元(プロトタイプ)
●全長×全幅×全高(mm): 4605×1820×1685
●ホイールベース(mm):2630
●車両重量(kg):‐
●駆動方式:4WD
●パワートレーン:1993cc直4DOHC+モーター
●トランスミッション:CVT

提供元:月刊自家用車

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