日産 GT-R
●国内モデル専用のスカイラインから、世界に通用するリアルスポーツカーのGT-Rとしてデビューしたのが2007年の12月。エンジンは3.8LのV6ツインターボとなり、485PSという高出力を4輪駆動で受け止める。ミッションは2ペダルMTの6速で、前後重量配分を考慮したトランスアクスルマウントとしている。中古車は2008年モデルが中心で、500万円を切る物件がようやく現れてきたという状況だ。
中古車マニアでもある清水草一が各著名人と対談し、
クルマ談議に花を咲かせるトークコラム!
- 今号のゲスト
- 自動車評論家 渡辺敏史さん
- ニューモデルの試乗で世界を駆け巡りつつ、中古車雑誌マニアと呼ばれるほどの中古車好き
GT-R・バンザイの巻
2007年の登場時には、一大旋風を巻き起こした日産GT-R。ところがあれから3年弱、すっかりブームは去り、新車はサッパリ売れなくなった。そんな時だからこそ、GT-Rの中古車に注目だ!?
清水 いまGT-Rの中古っていくらくらい?
渡辺 中心は600万円弱ですね。初期モデルなら500万ちょいのタマも、って感じです。
清水 まだけっこう高いね。
渡辺 これがサンキュッパ(398万円)くらいまで落ちてくれば、一丁思い出作りしてみようか、という気になるんですけど。
清水 さすがに500万以上だと、まだ気軽に買うってワケにはいかないな。
渡辺 でも、性能を考えれば。
清水 それはもちろん世界一お買い得だね!
渡辺 GT-Rに対抗できるのは、コルベットZ06やポルシェ911ターボくらいですから。それが500万円台で買える。ニュルで最速だったクルマがこの値段で買えるって、すごいことでしょう。
清水 確かにすごいことだ。
渡辺 宇宙旅行へ行くみたいなもんですから。
清水 宇宙旅行は5分で2000万円だっけ? GT-Rなら何度も行けて500万円台。これは魅力的だね!
渡辺 GT-Rの本領って、時速200キロ超えてからなんですよ。200超えるとダウンフォースがバカみたいに効く。
清水 ナベちゃんはドイツでGT-Rに乗ったんだっけ?
渡辺 アウトバーンで290出しました。無敵です。250オーバーでついにポルシェをどかしました。大和魂見せたって感じで、ナショナリズムに震えました(笑)。
清水 それは、オリンピックで日の丸上げたみたいな感じだね!
渡辺 金メダルですよ、アウトバーンでポルシェをどかせれば。
清水 それと、初期モデルはそろそろ3年たって、新車保証が切れるんだよね。
渡辺 もうチューニング合戦はガンガンに始まってますよ。
清水 中東あたりじゃ、ほとんどのGT-Rがフルチューンらしいもんね。
渡辺 あれをいじって600馬力にすれば、それこそ世界に敵はいなくなるでしょう。
清水 いじくりものが市場に出回り始めると、さらに夢が広がるね。
渡辺 世の中がちょっと明るくなります(笑)