セルシオ歴代オールガイド

セルシオ
すべてはここに帰結する!!最上のプレミアムセダン
初代・2代目・現行モデル 歴代オールガイド
2代目セルシオ
2代目・外観上は大きくイメージを変えず、中身はまったくの別物
現行セルシオ 初代セルシオ
現行・最新メカニズムを満載した圧倒的存在感
初代・それまでの国産車にないクオリティの高さ
LINE UP
2代目前期 2代目後期 現行 初代
トヨタの歴史が変わった1台
 平成元年、トヨタはセルシオを世に送り出した。これはトヨタにとって国内はもとより、海外においてもエポックメイキングな出来事であり、トヨタの社史のなかに大きなマイルストーンとなった出来事だった。
 まず国内に目をやってみる。それまでトヨタの高級車といえば、言わずとしれたクラウンであった。その上位にセンチュリーというモデルがあるが、センチュリーはあくまでも運転手付きのショーファードリブンとして存在しているクルマで、パーソナルユースを考えたときはクラウンこそが最上位に位置してきた。
 まさに「いつかはクラウン」であり、そのことはトヨタのなかでは不文律としてどっかりと腰を下ろしていたのだ。
 しかし、時代は動いた。クラウンとは一線を画する最上級モデルの登場。それまでのトヨタの常識では考えられない出来事がセルシオのデビューである。
 しかし、この初代セルシオのデビューにもクラウンの呪縛はあった。そのころのトヨタは新しいものはクラウンから採用……というような考えがあり、セルシオに搭載された名機1UZーFE型V8エンジンは、セルシオ搭載以前にクラウンに採用(それもわずか1カ月半前に)され、ワンクッションおかれた。
 そうしたトヨタの伝統の洗礼を受けつつもセルシオは見事に国内デビューを果たしたのだった。
世界が認め世界がお手本にした
 その国内デビューから遡ること数カ月前。セルシオは北米でデビューを果たしている。当時、トヨタが北米での高級車市場開拓のために打ち出した新ブランド「レクサス」のフラッグシップカー、LS400こそがセルシオの真の姿である。
 堂々としたLクラスサルーン、オーナードライバーが十分に満足できる運動性能と、日本車らしい至れり尽くせりの充実装備。この3つのキーワードが融合したクルマは、かつて世界中探してもそうは見つかるものではなかった。
 日本の高級車造りがひとつの手本となり、セルシオがベンチマークとなった。世界中の高級車を造るメーカーがセルシオから多くを学び、そして反映する時代がやってきた。
 セルシオが登場した平成元年は、バブル景気の余韻を残した最後の年と言ってもいい。セルシオはバブル時代に開発が行われ、バブル経済の終えんを待たずに発表された。
 もし、開発のスタートが少し遅れていたら、セルシオはこの世に生まれることのなかったクルマかもしれない。しかし、そうはならなかった。セルシオはバブル期のクルマとして見事に世に出たのだ。そして、さらなる成功を収めている。
 バブル時代に生まれた多くのクルマが淘汰されたなかにあって、セルシオは見事に生き抜き、なおかつ魅力をさらに増す進化を続けつつ現在に至っている。
 その活力はセルシオがつねに本物であったからだ。時代ごとにトヨタの、いや日本の最高級サルーンとしての自負を持ち、つねに最高級とは何かを目指して改良を重ねる。セルシオが今もって魅力を放つのは、自信に満ちた存在価値をつねに持ち続けたからにほかならない。
歴代・マイナーチェンジガイド
平成元年10月 → 初代モデルデビュー。4L・V8エンジン(260馬力)搭載。A、B、Cの各仕様とC仕様Fパッケージの設定。
平成3年1月 → 一部改良。サイドドアビーム、シートベルト未装着ワーニングを全車標準装備。安全性向上を果たすマイナーチェンジ。
平成4年8月 → マイナーチェンジ。衝撃吸収構造を持つボディのCIASを採用。グリル、アルミホイール、ステアリングなどのデザインを変更。
平成5
平成5年8月 → 新開発塗料採用。塗膜内部の結合力などを強め、化学的安定性を向上した塗料を採用。また、シルバー系は陰影がはっきりするペイントに変更。
平成6年10月 → フルモデルチェンジし2代目に移行。4L・V8エンジン(265馬力)搭載。ゲート式ATセレクターなどを採用。A、B、Cの各仕様とC仕様Fパッケージの設定。
平成8年8月 → 一部改良。衝突安全ボディGOAを採用。サイドエアバッグを全車に標準装備。欧州仕様のサスペンションやブラックレザーシートを装着したeRバージョンをAとB仕様に追加。
平成9年7月 → マイナーチェンジ。エンジンにVVT-iや可変吸気システムなどを採用し最高出力を280馬力にアップ。ATを5速化。レーザーレーダークルーズコントロールをオプション設定。
平成10
平成10年8月 → 一部改良。ナビを従来のCD方式からDVD方式に変更。新開発の雨滴感知ワイパーをオプション設定。B仕様eRバージョンの内装色をブラック1色から4色に拡大。
平成12年8月 → フルモデルチェンジし現行モデルに移行。4.3LV8エンジン(265馬力)搭載。A、B、Cの各仕様の設定。A&B仕様にはeRバージョン、C仕様にはFパッケージとインテリアセレクションを設定。
平成13年8月 → 一部改良。エアバッグをデュアルステージタイプに変更。後席左側回転スライドシートと、全自動後席回転スライドシートの福祉車両を設定。
平成15
平成16年7月 → マイナーチェンジ。新開発のスーパーインテリジェント6ATを搭載。全車「平成22年燃費基準」をクリア。安全装備の充実など大幅に変更。
TEXT:諸星陽一
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