８６(トヨタ)の口コミ・評価：改良後モデルは素直に上下動するサスが好印象（2014年04月）

トヨタ８６【改良後モデルは素直に上下動するサスが好印象】のレビューをご紹介

トヨタ　８６[2014年04月]

投稿者評価

平均

改良後モデルは素直に上下動するサスが好印象投稿日：2014年11月30日※レビューの内容は投稿時のデータです。

4.0

【総合評価】
　トヨタとスバルの異色のコラボから誕生したＦＲライトウエイトスポーツ。心臓は、専用にチューンされたスバルのＦＡ２０型自然吸気２Ｌで、２００馬力のパワーと鋭敏なレスポンスをアピールポイントとする。上級のＧＴリミテッドは、１７インチタイヤ、トルセンＬＳＤ、アンダーフロアカバーなどの走りのアイテムも標準で装備。

【良い点】
　２Ｌ以下のクラスでは貴重なＦＲレイアウトに加えて、低い重心高にもこだって開発された８６は、そもそも「ファンなハンドリング」をウリとするモデル。その魅力は、１４年春の改良で確実にアップした。
　改良のメニューは、ダンパーのフリクション低減を図り、取り付けボルト（たった数本）のフランジ形状を改良してサスの結合剛性を高めただけなのだが、効果はてきめんと言っていい。キーポイントは、サスの上下動を素直にしつけて、接地性と接地感をともに向上させたこと。ターンインはより素直かつシャープになり、Ｓ字コーナーにおける動きのつながりもグッと向上している。
　加えて、旋回限界でのコントロール性や、荒れた路面における接地性や安定感も目に見えてレベルアップ。乗り心地のゴツつきも従来型より低減されたのだから、収穫は大きい。

【悪い点】
　エンジンはよく回るのだが、回転フィールはちょっとざらついた印象で、サウンドにもにごり音が混じるのが残念なところ。でも、安易なターボ化は望まない。自然吸気のまま、快感性能とパワー感に磨きをかけてほしいものだ。さらに欲を言えば、乗り心地もより上質にしてほしい。低速域における揺すられ感や、高速のジョイント通過で見せる跳ね気味の動きが是正されれば、日常的なドライビングがもっと気持ちよくなる。