新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2010.04.09
三菱 デリカD:5 試乗レポート(2010年04月)
三菱 デリカD:5 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2009年12月24日・2010年1月13日
三菱自動車 0120-324-860
文:諸星陽一 写真:齋藤正
■2WDモデルの2L化により全グレードがエコカー減税に適合
平成19年に、アウトランダーのプラットフォームを用いて誕生したデリカシリーズのデリカD:5。発売当初は2.4Lエンジンのみの設定だった。21年9月には4WD系のみを一部改良。制御系の見直しにより燃費を向上し、従来の50%減税から75%減税へレベルアップしている。
今回試乗したのは12月のマイナーチェンジにより、エンジンを2Lに変更した2WD(FF)モデル。従来の2WDモデルは減税対象ではなかったが、今回の2Lエンジン搭載により、50%減税の認定を受けた。
■ドライビング/ユーティリティ
新しく搭載された2Lエンジンは、これまでの2.4Lに比べると最高出力で20馬力、最大トルクで2.9kg mのスペックダウンとなるが、最終減速比が落とされたこともあり、ドライバビリティがダウンしたという印象は薄い。
今回のマイナーチェンジでは、重量を増してエコカー減税の条件をクリアするのではなく、排気量を落とすという手法で、燃費そのものを向上している。つまり、税金だけでなく実際のランニングコストも落としているわけだ。しかも、ドライバビリティも十分に維持。もっとも正しいアプローチのしかたで環境性能をアップしたわけで、好感度も高い。
また、ハンドリングにも大きな変化はなし。2WDの標準タイプは、従来から215/70R16という扁平率の高いタイヤを履いており、タイヤが路面のショックを上手に吸収してくれるので、乗り心地も良好だ。最終減速比を変更したことによるエンジン回転の上昇もわずかなもの。加速時に若干大きめの音を感じる以外、定常走行ではノイズは大きくない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インテリアでは、ハイコントラストメーターとマルチインフォメーションディスプレイに新デザインを採用。視認性を向上させている。
標準タイプのシートに変更はなし。ヒップポイントは高いが、ドライビングに不安感はない。
新採用の2Lエンジンは、以前のギャランフォルティスなどに搭載されていたもの。素直で扱いやすい性格の持ち主だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
きっちりと四角いデザインを採用するデリカD:5。ラゲッジスペースもご覧のとおり広々としていて、拡張性も高い。
たっぷりとしたハイトのある16インチタイヤ。オフロードテイストのただようデリカには、こうしたタイプのタイヤがよく似合う。
エクステリアは4WDモデルと共通のものに変更。グレード名についても、これまで2WDには「C2」というモデル名が与えられていたが、今回よりその名称も廃止された。
デリカD:5 Gナビパッケージ(2WD・CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4730×1795×1850mm |
---|---|
ホイールベース | 2850mm |
トレッド前後 | 1545mm |
車両重量 | 1690kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 150ps/6000rpm |
最大トルク | 20.1kg m/4200rpm |
10・15モード燃費 | 12.4km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/70R16 |
バリエーション&価格
M | 221万3400円(266万7000円) |
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Gパワーパッケージ | 258万900円(300万3000円) |
Gナビパッケージ | 284万8650円(327万750円) |
Gプレミアム | 315万8400円(353万8500円) |
ローデスト Gパワーパッケージ | 283万2900円(322万3500円) |
ローデスト Gナビパッケージ | 310万650円(349万1250円) |
ローデスト Gプレミアム | 335万7900円(370万6500円) |